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第十章 記憶を無くした少女
第486話 天翔る十四の剣星
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「さてさて、それじゃシャーロット、あれでとどめさそうか」
「あれって何よ?」
「シャーロットの一番得意なやつ。えっと、グローサー、何だっけ?」
「天翔る七剣星! 名前も覚えてないのに、使えるのアサミ?」
「じょぶじょぶ、私もセイクリッドになったんだからさ、そのぐらい使えるって」
朝美の小さな脅しに屈し、メイの素直な優しさに感謝の意を唱えていると、必殺技を同時に使おうと朝美はシャーリーに申し出る。
自幻流の動きを再現するには、シャーロットの運動技能、即ちセイクリッドの力が必要であることは確かなのだが、同じセイクリッドになったとは言え、剣術の修練一つ積んでいない朝美が使いこなせるものなのだろうか?
「よーし、それじゃ行くよ!」
「全く、怪我しても知らないわよ!」
そんな疑問はあったものの、レプリカとは言え俺のフォローもあるし、彼女もやる気満々なのでいっちょやってみるとしますか!
「「自幻流奥義 七の太刀 ニ節」」
二人の女神が魔神に向けて剣の切っ先を構えると、左右同時に飛び出すと共に音もなくゼパルへと飛びかかる。
「「駆け抜けるは閃光、大いなる意思」」
同じ言葉を呟きながら、交互に二人は魔神を切り抜けると足元に線を描いていく。
「「無限の刃で敵を斬り裂き」」
紅の鎧には浅い傷が刻まれ、数多の線には淡い光の粒子が溜まり輝きを増す。流石はもう一人の俺、今までの記憶からしっかりと朝美をリード出来ているようだ。
「「仇名す者を微塵に穿つ」」
そして、二人の工程は終盤へと差し掛かりゼパルを中心に少女たちが交錯すると、お互いを見つめ合うように構えを取り魔法の言葉を解き放つ。
「「もっと輝きなさい」」
鋭く光剣を尖らせた戦乙女達が両足に力を込めると、視線で追うことすら出来ない魔神へ向かい再び飛びかかった。
「「天翔る」」
ゼパルの足元に描かれた二つの七芒星が重なり合うと強烈な光を放ち、共鳴するかのごとく俺達の刀身も強い輝きを放つ。
「「七剣星!」」
セイクリッドがもたらす聖なる光が重なり合うと、十四発の刺突が魔神の体を貫いた。
「ぐああ、あ、あぁ!」
二人の挟撃に紅の鎧を砕かれ、上半身の裸体を晒しながら仰向けに倒れ伏すゼパル。シャーリーと朝美は同時に俺達を振り抜くと、光は粒子となり静かに刀身は銀の輝きを放つ。
「女の敵は、成敗しないとね!」
ウインク混じりに決めポーズを取る朝美の先に、醜態を晒す一人の男。息はまだあるようだが、魔神としての全てを打ち砕かれた彼に戦う力はもう残っていないだろう。
それに、もう一度立ち上がろうものなら、今以上の地獄が待っているのだから同じ男としてはなるべく立ち上がらないでいてほしい。
何せ、クルス姉達がこちらを興奮の眼差しで見つめているのだ。おそらく次は、うちの女性陣総がかりでこてんぱんに叩きのめされる事だろう。
そんな姿を俺は、出来ることなら見たくない。
「なぜだ、なぜ、私が負ける? なぜ、私には女性が寄り付かない? なぜ、お前みたいなやつが、こんなにも異性に好かれるのだ!」
そんな気持ちにさせられるのは、あいつを見ていると昔の俺を思い出すからだろう。だからこそ、俺はあいつに言ってやらなければならないんだ。
(まずその、寄り付かないとかさ、そういう発想をやめようぜ。女性は物じゃない、俺達と同じ……いや、俺達の未来と希望を一身に背負った、神のような存在なんだ! だから、上から見下すような言動をしている時点で、お前は既に負けている!)
「いやいや、流石にそんな神格化されても困るよ先輩。まぁ、褒めてくれるぶんには嬉しいけど」
もちろん、ちょっとお世辞が入っている部分もあるけれど、女の子を大切に思ってるのは本当だ。国を治める王が男であることが多い理由は、女性が上に立つと頭が上がらないからだろうと俺は思っている。
当然、力の強さに差があるからという理由もあるだろうけれど、母から生まれ愛されてきた想いや、種としての本能が女性を愛するとともに危険視している結果なのだろう。
俺だってほら、周りの皆に尻に敷かれっぱなしだし……
(ハーレムってのはな、男が憧れる要素の一つだ。恋愛が全てじゃないって言われるようになった世の中でも、女の子に囲まれる人生に憧れてる男は内心多いと思う。経済とか、色んな要素を抜きにしてな。だから、お前の力は凄いと思し、俺も絶望のどん底まで叩き落とされたよ。皆が側に居てくれて、俺を愛し、支えてくれる。それがどれだけ幸せな事か再認識させられた。けどなぁ、女の子は、てめぇの道具じゃねぇんだよ! 力や金で操っていいような、軽いもんじゃないんだ!)
「トオル……」
「お兄ちゃん……」
「先輩……」
(だから、改めて俺は宣言する。確かに俺は、一人じゃ何もできない鉄くずだ。それでも、俺を好きだと言ってくれる人が居るなら、俺は彼女を幸せにする。彼女達全員を、幸せにしてみせる!)
とか何とか、壮大な理由をつけてみたけど、結論だけ言えば俺は皆が好きだからバカみたいな啖呵を切れる。好きになってしまう事に、理由はいらないと知っているから、皆と一緒に支え合う明るい未来を目指していきたいんだ!
「青いな。だが、そんな真っ直ぐな気持ちを、私は忘れてしまったのかもしれない……愛されたかった。私は……」
(……なぁ、シャーリー。今からでも、戻れないのかな?)
そんな言葉に共感したのか、初めて見せた穏やかなゼパルの笑みに俺は心打たれる。今まではわかり会えないと思ってきたけれど、キッカケさえあれば魔神でもきっと変われる。
俺がそうだったように、きっと……
「無理ね。私だって、メイと別々にはなれないもの。それが出来るとすれば、神様ぐらいだわ」
「お姉さま……」
「大丈夫よ、メイと別れたいだなんて私は微塵も考えてないから。だって、トオルが好きなのは、私達なんですもの。ね」
(あぁ、そうだぞ、メイ。だから、心配するな)
「うん!」
ただ、現実は微塵も甘くないようで、彼を人間に戻す事は不可能に近いらしい。
「見せつけてくれるな。悔しいが、完敗だ」
そして、ゼパルとの別れの時は近づき、彼の体は細かな粒子へと変換されていく。
「女達は、中にいる。全員、無事、だ。かえして、やってく……」
敗北者の末路。魔神の力を使い果たした男は息を引き取り、風の中へと消えていった。
「あれって何よ?」
「シャーロットの一番得意なやつ。えっと、グローサー、何だっけ?」
「天翔る七剣星! 名前も覚えてないのに、使えるのアサミ?」
「じょぶじょぶ、私もセイクリッドになったんだからさ、そのぐらい使えるって」
朝美の小さな脅しに屈し、メイの素直な優しさに感謝の意を唱えていると、必殺技を同時に使おうと朝美はシャーリーに申し出る。
自幻流の動きを再現するには、シャーロットの運動技能、即ちセイクリッドの力が必要であることは確かなのだが、同じセイクリッドになったとは言え、剣術の修練一つ積んでいない朝美が使いこなせるものなのだろうか?
「よーし、それじゃ行くよ!」
「全く、怪我しても知らないわよ!」
そんな疑問はあったものの、レプリカとは言え俺のフォローもあるし、彼女もやる気満々なのでいっちょやってみるとしますか!
「「自幻流奥義 七の太刀 ニ節」」
二人の女神が魔神に向けて剣の切っ先を構えると、左右同時に飛び出すと共に音もなくゼパルへと飛びかかる。
「「駆け抜けるは閃光、大いなる意思」」
同じ言葉を呟きながら、交互に二人は魔神を切り抜けると足元に線を描いていく。
「「無限の刃で敵を斬り裂き」」
紅の鎧には浅い傷が刻まれ、数多の線には淡い光の粒子が溜まり輝きを増す。流石はもう一人の俺、今までの記憶からしっかりと朝美をリード出来ているようだ。
「「仇名す者を微塵に穿つ」」
そして、二人の工程は終盤へと差し掛かりゼパルを中心に少女たちが交錯すると、お互いを見つめ合うように構えを取り魔法の言葉を解き放つ。
「「もっと輝きなさい」」
鋭く光剣を尖らせた戦乙女達が両足に力を込めると、視線で追うことすら出来ない魔神へ向かい再び飛びかかった。
「「天翔る」」
ゼパルの足元に描かれた二つの七芒星が重なり合うと強烈な光を放ち、共鳴するかのごとく俺達の刀身も強い輝きを放つ。
「「七剣星!」」
セイクリッドがもたらす聖なる光が重なり合うと、十四発の刺突が魔神の体を貫いた。
「ぐああ、あ、あぁ!」
二人の挟撃に紅の鎧を砕かれ、上半身の裸体を晒しながら仰向けに倒れ伏すゼパル。シャーリーと朝美は同時に俺達を振り抜くと、光は粒子となり静かに刀身は銀の輝きを放つ。
「女の敵は、成敗しないとね!」
ウインク混じりに決めポーズを取る朝美の先に、醜態を晒す一人の男。息はまだあるようだが、魔神としての全てを打ち砕かれた彼に戦う力はもう残っていないだろう。
それに、もう一度立ち上がろうものなら、今以上の地獄が待っているのだから同じ男としてはなるべく立ち上がらないでいてほしい。
何せ、クルス姉達がこちらを興奮の眼差しで見つめているのだ。おそらく次は、うちの女性陣総がかりでこてんぱんに叩きのめされる事だろう。
そんな姿を俺は、出来ることなら見たくない。
「なぜだ、なぜ、私が負ける? なぜ、私には女性が寄り付かない? なぜ、お前みたいなやつが、こんなにも異性に好かれるのだ!」
そんな気持ちにさせられるのは、あいつを見ていると昔の俺を思い出すからだろう。だからこそ、俺はあいつに言ってやらなければならないんだ。
(まずその、寄り付かないとかさ、そういう発想をやめようぜ。女性は物じゃない、俺達と同じ……いや、俺達の未来と希望を一身に背負った、神のような存在なんだ! だから、上から見下すような言動をしている時点で、お前は既に負けている!)
「いやいや、流石にそんな神格化されても困るよ先輩。まぁ、褒めてくれるぶんには嬉しいけど」
もちろん、ちょっとお世辞が入っている部分もあるけれど、女の子を大切に思ってるのは本当だ。国を治める王が男であることが多い理由は、女性が上に立つと頭が上がらないからだろうと俺は思っている。
当然、力の強さに差があるからという理由もあるだろうけれど、母から生まれ愛されてきた想いや、種としての本能が女性を愛するとともに危険視している結果なのだろう。
俺だってほら、周りの皆に尻に敷かれっぱなしだし……
(ハーレムってのはな、男が憧れる要素の一つだ。恋愛が全てじゃないって言われるようになった世の中でも、女の子に囲まれる人生に憧れてる男は内心多いと思う。経済とか、色んな要素を抜きにしてな。だから、お前の力は凄いと思し、俺も絶望のどん底まで叩き落とされたよ。皆が側に居てくれて、俺を愛し、支えてくれる。それがどれだけ幸せな事か再認識させられた。けどなぁ、女の子は、てめぇの道具じゃねぇんだよ! 力や金で操っていいような、軽いもんじゃないんだ!)
「トオル……」
「お兄ちゃん……」
「先輩……」
(だから、改めて俺は宣言する。確かに俺は、一人じゃ何もできない鉄くずだ。それでも、俺を好きだと言ってくれる人が居るなら、俺は彼女を幸せにする。彼女達全員を、幸せにしてみせる!)
とか何とか、壮大な理由をつけてみたけど、結論だけ言えば俺は皆が好きだからバカみたいな啖呵を切れる。好きになってしまう事に、理由はいらないと知っているから、皆と一緒に支え合う明るい未来を目指していきたいんだ!
「青いな。だが、そんな真っ直ぐな気持ちを、私は忘れてしまったのかもしれない……愛されたかった。私は……」
(……なぁ、シャーリー。今からでも、戻れないのかな?)
そんな言葉に共感したのか、初めて見せた穏やかなゼパルの笑みに俺は心打たれる。今まではわかり会えないと思ってきたけれど、キッカケさえあれば魔神でもきっと変われる。
俺がそうだったように、きっと……
「無理ね。私だって、メイと別々にはなれないもの。それが出来るとすれば、神様ぐらいだわ」
「お姉さま……」
「大丈夫よ、メイと別れたいだなんて私は微塵も考えてないから。だって、トオルが好きなのは、私達なんですもの。ね」
(あぁ、そうだぞ、メイ。だから、心配するな)
「うん!」
ただ、現実は微塵も甘くないようで、彼を人間に戻す事は不可能に近いらしい。
「見せつけてくれるな。悔しいが、完敗だ」
そして、ゼパルとの別れの時は近づき、彼の体は細かな粒子へと変換されていく。
「女達は、中にいる。全員、無事、だ。かえして、やってく……」
敗北者の末路。魔神の力を使い果たした男は息を引き取り、風の中へと消えていった。
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