457 / 526
第十章 記憶を無くした少女
第456話 地獄絵図
しおりを挟む
「それにしましても、ずいぶんと賑わってるみたいですね~」
(賑わってると言うより、阿鼻叫喚って感じがするけどな)
ギルドの中へと足を踏み込むと、目の前に広がっていたのは受付嬢や冒険者に詰め寄る沢山の男達の姿。おそらくは、ここにいる全員ゼパルの被害者なのであろう。
ヴァネッサさんとの信頼関係を結ぶことに執着し一度もギルドを訪れてはいなかったが、事前にこの状況を知っていれば今のような状態にはなっていなかったのかもしれない。
そう考えると、自分たちのうかつな行動に頭を抱えたくなってしまうが、過去を悔やみ通しても仕方がないというもの。今の自分に何ができるのかを考え、これからを進んでいかなければ助けられるものも助けられないからな。
「まずは、聞き込みをするですよ! 何が起きているのか、確かめるです! すみません、何があったですか? お話を聞きたい――」
「あ、あんたも冒険者さんなのか! 頼む、女房を、俺の女房を助けてくれ!」
俺を抱える両腕に力を込めたミレイが近場の男に声をかけると、ぐしゃぐしゃに泣きはらした顔を男は彼女に近づける。
「お、落ち着くですよ。 私、冒険者さんじゃないですけど、よかったら力になるです」
「そ、そうなのか。立派な剣に見えるけど、護身用なんだな」
腕の中にある俺を見て、男は彼女を冒険者だと思いこんだようであったが、勘違いに気がつくとミレイの服から両手を離し男は深くうなだれる。
戦う力のない一般の人達にとって、ギルドの冒険者さん達は自警団や警察のような存在。見知らぬ男に催眠術をかけられ最愛の人を奪われたともなれば、何が何でも取り戻したいと思うのが人間の情というもの。
それに、自分ひとりで出来ることには限界があって、悔しかったら取り戻してみろよとは死んでも言えない。この世界に来てから俺が、それを一番痛感しているのだから……
「私の友達も被害にあったらしくてですね、ショックで何も言えないですよ。それで、情報が欲しいのですけど……」
「……お嬢さんは、やめておいたほうが良い。そんな事したら、あんたまで捕まっちまう」
「それでも! ですよ。私、皆さんのことを助けてあげたいです」
「お嬢さん……」
ミレイが片膝をつき男に視線を合わせながら両手を握ると、彼は意を決してこの町で起こっている出来事を語りだす。
「あれは、二週間ほど前のこと。ふらりと現れた一人の男が、女性をさらって消えていった。彼女は独り身で、冒険者と駆け落ちでもしたのだろうと初めは誰も気にしていなかったのだけど、その男が現れる度に、女性が一人、また一人と消えていく。その異常な状況に、複数の男達が奴を見つけて問いただしたらしいのだけれど、半数が重症を負い悪魔を見たというものまで現れる始末でね。誰も手を出さないようになった結果、増長した男は自分の気に入った女性を見ると手当り次第連れて行くようになって、昨日遂に俺の女房も……それで、ギルドに助けを求めに来たわけなんだけど、やっぱり帰ってこないらしいんだ。彼を探しに行った、冒険者達がね。生死に関わる危険な依頼を受けようとする人間なんてそうはいなくて、こうしてみんな泣きついてるってわけなんだよ」
「なるほど、なるほど。それで、その男の人はどこに住んでいるのです?」
「それが、よくわからないんだ。始祖の霊脈とは、反対の方向にいつも消えていくらしいんだけど……って、本当に行くつもりなのかいお嬢さん!?」
「はい! 話を聞いているだけで、なんだかむしゃくしゃしてきましたし、何となくですが、大丈夫な気がするですよ。そんな女の敵、私の腕でチョチョイのちょいです~」
「む、むちゃくちゃだ! それにあの男、気に入った女の子なら見境なしに連れて行くんだぞ! きみ、その、かわいいし。絶対危ないに決まってる!」
「ありがとうです~。でも、今の私が消えたところで、悲しむ人なんていないですから」
「え……? それは、どういう」
「ではでは、捜査にご協力感謝するですよ~」
男の心配もどこ吹く風で彼の話を聞き終えると、ミレイは一つ敬礼をしながらギルドの外へと消えていく。自然と突き動かされてしまう彼女の笑顔に優しさ、それと最後の一連の動作が俺にはやはり気にかかる。
まるで朝美のように見えるが、この世界に呼ばれる異世界転生者って結構多いらしいからな。他人の空似って可能性のほうが高いし、記憶を失う前の彼女に異世界転生者の知り合いがいただけかもしれない……って、なんで俺はさっきから朝美をミレイに重ねてるんだ! これじゃまるであいつの事を……まぁ、好きだったけどさ……えぇい、駄目だ駄目だ! あいつの事は、今は忘れよう。
(なぁ、ミレイ? 本当に、行くのか?)
「はい! トールさんのために、ミレイが一肌脱ぐですよ!」
俺のために頑張ってくれるのは正直嬉しいけど、彼女まで巻き込むなんてこと俺にはできそうにない。
「それとも、本当に一肌脱いだほうが、トールさんは嬉しいですかね?」
(いい! そういうのは遠慮しておく)
「そうですか、残念です~」
とは言え、精神的にも物理的にも主導権はミレイの方にあり、彼女を止めることは難しそうである。
「あ……すみませんトールさん、何か食べても、大丈夫ですかね?」
楽しそうに俺をいじるミレイであったが、彼女のお腹が一つ甲高い音を上げると苦笑いを浮かべながら恥ずかしそうに立ち止まる。
(あいにく、出せるお金は無いけどな)
「はい! それじゃあ、美味しいものを探しに行くですよ~」
小さな皮肉も何のその、彼女は俺の刀身を自身のお腹に当てると適度に振動を与えながら町の中を歩き出す。空腹の音を直に感じるのは、とても不思議な体験だった。
(賑わってると言うより、阿鼻叫喚って感じがするけどな)
ギルドの中へと足を踏み込むと、目の前に広がっていたのは受付嬢や冒険者に詰め寄る沢山の男達の姿。おそらくは、ここにいる全員ゼパルの被害者なのであろう。
ヴァネッサさんとの信頼関係を結ぶことに執着し一度もギルドを訪れてはいなかったが、事前にこの状況を知っていれば今のような状態にはなっていなかったのかもしれない。
そう考えると、自分たちのうかつな行動に頭を抱えたくなってしまうが、過去を悔やみ通しても仕方がないというもの。今の自分に何ができるのかを考え、これからを進んでいかなければ助けられるものも助けられないからな。
「まずは、聞き込みをするですよ! 何が起きているのか、確かめるです! すみません、何があったですか? お話を聞きたい――」
「あ、あんたも冒険者さんなのか! 頼む、女房を、俺の女房を助けてくれ!」
俺を抱える両腕に力を込めたミレイが近場の男に声をかけると、ぐしゃぐしゃに泣きはらした顔を男は彼女に近づける。
「お、落ち着くですよ。 私、冒険者さんじゃないですけど、よかったら力になるです」
「そ、そうなのか。立派な剣に見えるけど、護身用なんだな」
腕の中にある俺を見て、男は彼女を冒険者だと思いこんだようであったが、勘違いに気がつくとミレイの服から両手を離し男は深くうなだれる。
戦う力のない一般の人達にとって、ギルドの冒険者さん達は自警団や警察のような存在。見知らぬ男に催眠術をかけられ最愛の人を奪われたともなれば、何が何でも取り戻したいと思うのが人間の情というもの。
それに、自分ひとりで出来ることには限界があって、悔しかったら取り戻してみろよとは死んでも言えない。この世界に来てから俺が、それを一番痛感しているのだから……
「私の友達も被害にあったらしくてですね、ショックで何も言えないですよ。それで、情報が欲しいのですけど……」
「……お嬢さんは、やめておいたほうが良い。そんな事したら、あんたまで捕まっちまう」
「それでも! ですよ。私、皆さんのことを助けてあげたいです」
「お嬢さん……」
ミレイが片膝をつき男に視線を合わせながら両手を握ると、彼は意を決してこの町で起こっている出来事を語りだす。
「あれは、二週間ほど前のこと。ふらりと現れた一人の男が、女性をさらって消えていった。彼女は独り身で、冒険者と駆け落ちでもしたのだろうと初めは誰も気にしていなかったのだけど、その男が現れる度に、女性が一人、また一人と消えていく。その異常な状況に、複数の男達が奴を見つけて問いただしたらしいのだけれど、半数が重症を負い悪魔を見たというものまで現れる始末でね。誰も手を出さないようになった結果、増長した男は自分の気に入った女性を見ると手当り次第連れて行くようになって、昨日遂に俺の女房も……それで、ギルドに助けを求めに来たわけなんだけど、やっぱり帰ってこないらしいんだ。彼を探しに行った、冒険者達がね。生死に関わる危険な依頼を受けようとする人間なんてそうはいなくて、こうしてみんな泣きついてるってわけなんだよ」
「なるほど、なるほど。それで、その男の人はどこに住んでいるのです?」
「それが、よくわからないんだ。始祖の霊脈とは、反対の方向にいつも消えていくらしいんだけど……って、本当に行くつもりなのかいお嬢さん!?」
「はい! 話を聞いているだけで、なんだかむしゃくしゃしてきましたし、何となくですが、大丈夫な気がするですよ。そんな女の敵、私の腕でチョチョイのちょいです~」
「む、むちゃくちゃだ! それにあの男、気に入った女の子なら見境なしに連れて行くんだぞ! きみ、その、かわいいし。絶対危ないに決まってる!」
「ありがとうです~。でも、今の私が消えたところで、悲しむ人なんていないですから」
「え……? それは、どういう」
「ではでは、捜査にご協力感謝するですよ~」
男の心配もどこ吹く風で彼の話を聞き終えると、ミレイは一つ敬礼をしながらギルドの外へと消えていく。自然と突き動かされてしまう彼女の笑顔に優しさ、それと最後の一連の動作が俺にはやはり気にかかる。
まるで朝美のように見えるが、この世界に呼ばれる異世界転生者って結構多いらしいからな。他人の空似って可能性のほうが高いし、記憶を失う前の彼女に異世界転生者の知り合いがいただけかもしれない……って、なんで俺はさっきから朝美をミレイに重ねてるんだ! これじゃまるであいつの事を……まぁ、好きだったけどさ……えぇい、駄目だ駄目だ! あいつの事は、今は忘れよう。
(なぁ、ミレイ? 本当に、行くのか?)
「はい! トールさんのために、ミレイが一肌脱ぐですよ!」
俺のために頑張ってくれるのは正直嬉しいけど、彼女まで巻き込むなんてこと俺にはできそうにない。
「それとも、本当に一肌脱いだほうが、トールさんは嬉しいですかね?」
(いい! そういうのは遠慮しておく)
「そうですか、残念です~」
とは言え、精神的にも物理的にも主導権はミレイの方にあり、彼女を止めることは難しそうである。
「あ……すみませんトールさん、何か食べても、大丈夫ですかね?」
楽しそうに俺をいじるミレイであったが、彼女のお腹が一つ甲高い音を上げると苦笑いを浮かべながら恥ずかしそうに立ち止まる。
(あいにく、出せるお金は無いけどな)
「はい! それじゃあ、美味しいものを探しに行くですよ~」
小さな皮肉も何のその、彼女は俺の刀身を自身のお腹に当てると適度に振動を与えながら町の中を歩き出す。空腹の音を直に感じるのは、とても不思議な体験だった。
0
お気に入りに追加
123
あなたにおすすめの小説
最強執事の恩返し~大魔王を倒して100年ぶりに戻ってきたら世話になっていた侯爵家が没落していました。恩返しのため復興させます~
榊与一
ファンタジー
異世界転生した日本人、大和猛(やまとたける)。
彼は異世界エデンで、コーガス侯爵家によって拾われタケル・コーガスとして育てられる。
それまでの孤独な人生で何も持つ事の出来なかった彼にとって、コーガス家は生まれて初めて手に入れた家であり家族だった。
その家を守るために転生時のチート能力で魔王を退け。
そしてその裏にいる大魔王を倒すため、タケルは魔界に乗り込んだ。
――それから100年。
遂にタケルは大魔王を討伐する事に成功する。
そして彼はエデンへと帰還した。
「さあ、帰ろう」
だが余りに時間が立ちすぎていた為に、タケルの事を覚えている者はいない。
それでも彼は満足していた。
何故なら、コーガス家を守れたからだ。
そう思っていたのだが……
「コーガス家が没落!?そんな馬鹿な!?」
これは世界を救った勇者が、かつて自分を拾い温かく育ててくれた没落した侯爵家をチートな能力で再興させる物語である。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
【画像あり】転生双子の異世界生活~株式会社SETA異世界派遣部・異世界ナーゴ編~
BIRD
ファンタジー
【転生者モチ編あらすじ】
異世界を再現したテーマパーク・プルミエタウンで働いていた兼業漫画家の俺。
原稿を仕上げた後、床で寝落ちた相方をベッドに引きずり上げて一緒に眠っていたら、本物の異世界に転移してしまった。
初めての異世界転移で容姿が変わり、日本での名前と姿は記憶から消えている。
転移先は前世で暮らした世界で、俺と相方の前世は双子だった。
前世の記憶は無いのに、時折感じる不安と哀しみ。
相方は眠っているだけなのに、何故か毎晩生存確認してしまう。
その原因は、相方の前世にあるような?
「ニンゲン」によって一度滅びた世界。
二足歩行の猫たちが文明を築いている時代。
それを見守る千年の寿命をもつ「世界樹の民」。
双子の勇者の転生者たちの物語です。
現世は親友、前世は双子の兄弟、2人の関係の変化と、異世界生活を書きました。
画像は作者が遊んでいるネトゲで作成したキャラや、石垣島の風景を使ったりしています。
AI生成した画像も合成に使うことがあります。
編集ソフトは全てフォトショップ使用です。
得られるスコア収益は「島猫たちのエピソード」と同じく、保護猫たちのために使わせて頂きます。
2024.4.19 モチ編スタート
5.14 モチ編完結。
5.15 イオ編スタート。
5.31 イオ編完結。
8.1 ファンタジー大賞エントリーに伴い、加筆開始
8.21 前世編開始
9.14 前世編完結
9.15 イオ視点のエピソード開始
9.20 イオ視点のエピソード完結
9.21 翔が書いた物語開始
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
引きこもり転生エルフ、仕方なく旅に出る
Greis
ファンタジー
旧題:引きこもり転生エルフ、強制的に旅に出される
・2021/10/29 第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞 こちらの賞をアルファポリス様から頂く事が出来ました。
実家暮らし、25歳のぽっちゃり会社員の俺は、日ごろの不摂生がたたり、読書中に死亡。転生先は、剣と魔法の世界の一種族、エルフだ。一分一秒も無駄にできない前世に比べると、だいぶのんびりしている今世の生活の方が、自分に合っていた。次第に、兄や姉、友人などが、見分のために外に出ていくのを見送る俺を、心配しだす両親や師匠たち。そしてついに、(強制的に)旅に出ることになりました。
※のんびり進むので、戦闘に関しては、話数が進んでからになりますので、ご注意ください。
ボーンネル 〜辺境からの英雄譚〜
ふーみ
ファンタジー
大陸の端に存在する小国、ボーンネル。
バラバラとなったこの国で少女ジンは多くの仲間とともに建物を建て、新たな仲間を集め、国を立て直す。
そして同時にジンを中心にして世界の歯車は動き出そうとしていた。
これはいずれ一国の王となる少女の物語。
【完結】暁の荒野
Lesewolf
ファンタジー
少女は、実姉のように慕うレイスに戦闘を習い、普通ではない集団で普通ではない生活を送っていた。
いつしか周囲は朱から白銀染まった。
西暦1950年、大戦後の混乱が続く世界。
スイスの旧都市シュタイン・アム・ラインで、フローリストの見習いとして忙しい日々を送っている赤毛の女性マリア。
謎が多くも頼りになる女性、ティニアに感謝しつつ、懸命に生きようとする人々と関わっていく。その様を穏やかだと感じれば感じるほど、かつての少女マリアは普通ではない自問自答を始めてしまうのだ。
Nolaノベル様、アルファポリス様にて投稿しております。執筆はNola(エディタツール)です。
Nolaノベル様、カクヨム様、アルファポリス様の順番で投稿しております。
キャラクターイラスト:はちれお様
=====
別で投稿している「暁の草原」と連動しています。
どちらから読んでいただいても、どちらかだけ読んでいただいても、問題ないように書く予定でおります。読むかどうかはお任せですので、おいて行かれているキャラクターの気持ちを知りたい方はどちらかだけ読んでもらえたらいいかなと思います。
面倒な方は「暁の荒野」からどうぞ!
※「暁の草原」、「暁の荒野」共に残酷描写がございます。ご注意ください。
=====
この物語はフィクションであり、実在の人物、国、団体等とは関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる