440 / 526
第九章 己の使命
第439話 人としての覚悟
しおりを挟む
「そういうことも大切ですけど、俺には……いえ、俺達には、もっと大切なものがあるんです。そのためには、俺の剣としての力が必要なんですよ」
(あなた、いい顔するわね~。その歳で人生投げ出すなんて、そうそうできることじゃないわよぉ)
「既に一回……いえ、正確には二回投げ出してるんで、二度も三度も変わらないんですよ。それに、剣っていうのも案外、悪くないんですよ? 羞恥心無く、いつでも谷間に挟んでもらえますから」
「……バカ」
「お兄ちゃんってば、もぅ」
(あらあら、まあまあ~)
例えどんな体でも、互いに愛を育めることを彼女と出会って俺は知った。完全に下心丸出しだけど、あんなにも女の子達と自然と触れ合えるなんて事、人間だったらまず不可能。
それに、俺は一回朝美を助けてシャーリーのために死にかけて、メイに助けられた。だから、これ以上を求めるのはわがままになってしまう。
「それともう一つ。そういう行為だけが、愛情じゃないですから。剣として彼女の力になれることが、俺が彼女に与えられる最大級の愛なんです。俺はシャーリーとメイ、二人と一緒にいられるだけで幸せですから」
「トオル、毎回思うけど、それ……卑怯」
「だよね、お姉さま」
「そうか? 俺は思ってることを、そのまま言ってるだけなんだけど」
「だから、余計になの。それ言われたら私、何も言えなくなっちゃうじゃない。そんなにいつも卑怯だと、本当に嫌いになっちゃうんだから」
「ああ、そうだな。だったら、いつでも嫌いになってくれよ」
「……じゃあ絶交……もう、口もきいてあげない」
「あ、え、ええ!? ちょ、ちょっと? シャ、シャーロットさん? じょ、冗談ですよね」
「…………」
ところが、ここに来て何故かトラブルが発生し、俺はシャーリーに口も聞いてもらえなくなってしまう。いつもどおりに軽口を叩きあい、いい雰囲気になるはずだったのだが……本気で彼女に嫌われたら、俺の生きる意味が無くなってしまう。それだけは、どうにかして避けなくては!
「ごめんなさい! 俺が悪かったです! お遊びが過ぎました! もう調子乗りませんから! ですから、ですから何卒私めに、お言葉をお聞かせくださいませ!」
そんな気持ちが心の底に肥大化し、反射的に俺はシャーリーに向かって土下座をしてしまっていた。
「……冗談」
「そういう冗談は勘弁してくれよぉ、本当に心臓に悪いんだからさぁ。シャーリーが居なくなったら俺、生きてく自信なんてないんだからよぉ」
「いつもは、私がそういう気持ちなの。だから、おあいこよおあいこ」
お互いに不器用だと、こういう時に大変というか真意が見えなくて不安になる。それだけ俺が彼氏として不完全で、もっともっとシャーリーの事を信頼しなくちゃいけないんだよな。
「大丈夫だよお兄ちゃん。お姉さまが嫌いになってくれたら、ぼくがお兄ちゃんのこと独占して、たっぷりと愛してあげるから」
「ダメですよメイさん。その時は、トオル様のお姉ちゃんとして、私も参戦いたします」
「私も、立候補」
「アイリが参加するなら私も参加してあげる。な、何よ、あんたのこと独り占めにしたいとかじゃなくて、寂しいかなって、慰めてあげるだけなんだから。そこんところ、勘違いしないでよね!」
「では、僭越ながら我も参加しようかの。子の涙を拭ってやるのは、母親代わりとして当然の役割じゃからの」
「き、嫌いになんてならないわよ、嫌いになんてならないんだから! 皆はそんなこと気にしなくていいの!」
「だってさ、お兄ちゃん」
しかし、俺の周りには俺を慕ってくれる女の子たちが沢山いて、熾烈な争いを繰り広げているのはシャーリーだったりする。それでも、俺が一番大切に思っているのはシャーリーで、なんて言ったら良いのかわからなかったけど、とりあえずこの言葉を彼女に贈りたい。
「ありがとな、シャーリー」
「う、うん」
(トオルちゃんは、見てるだけで胸焼けしてくるぐらい皆に愛されてるわね~。関係無いお姉さんまで、なんだか凄~く、焼けてきちゃったわ~)
「な、何言ってるんですか! ほんともう、俺のどこがそんなに良いのかわからないぐらいで」
(そんなに謙遜しなくてもいいのよ~。それに、そういう台詞は、貴方を好いてくれてる皆に失礼だと思うわ~)
感謝の言葉を聞いただけで、恥ずかしそうにうつむいてしまうシャーリーを可愛いと思っていると、今度はヴァネッサ様にからかわれてしまう。
本気じゃないとわかっていても、羞恥心から御託を並べごまかそうとしたのが災いし、俺を慕う女の子たち全員から本気の表情で睨みつけられてしまう。
「そ、その。悪い」
自分は皆に愛されていると、それがわかっていながらも謙遜してしまうのは俺の悪い所だよな。
(フフ、わかったわぁ~。貴方の覚悟、しかと受け止めました。それじゃあ私も、それなりの対応をしないとね。初代王女、そしてリィンバースの宝剣としてね)
そんな自分を猛省していると、おっとりしていたはずのヴァネッサ様の口調が突然変わり、台座の後ろから縦長の小さな箱がせり上がると正面の壁が左右に開く。どうやら俺を招き入れようというつもりらしいが、素直に進んで良いものなのだろうか?
(大丈夫、安全は保証するわ。それとも、このまま皆と仲睦まじく、人間として暮らすのかしら?)
それに、俺の気持ちは全部筒抜けだし、ヴァネッサ様の提案はとても魅力的に聞こえたけど、ここまで来て引き下がるわけにはいかない。
「わかりました。それで、俺はまず何をすれば?」
(私を抜いて、その箱に入ってちょうだい。もちろん、一人でね)
「トオル……」
「大丈夫だよシャーリー。行ってくる」
一人という言葉に恐怖で足がすくみそうになるけれど、シャーリーの頭を軽く撫で俺は台座の前へと進む。そして、ヴァネッサ様の柄を握り力いっぱい引き抜くと、想像以上の彼女の軽さに俺は両目を見開いた。
(魔剣って言うのはね、重りにも紙にもなれるのよ? これは、私があなたを受け入れている証拠)
模造刀よりも軽いヴァネッサ様の重さに、新たな真実を知った俺はシャーリーの顔を見つめ直す。彼女が俺を軽々と振り回せるのは、二人の信頼関係があってこそなのかも知れない。そう思うと、少しだけ嬉しかった。
(それじゃあ、行きましょうかトオルくん)
「はい!」
愛する少女のために箱の中へと入ろうとした瞬間、建物が大きく揺れ動くと瓦礫のクズが天井から降り注ぐ。これってもしかして、誰かが墓標を破壊しようとしているのか?
(……邪悪な気配が、あなた達を狙っているみたいね)
「それってまさか――」
「やっぱり来たわね。ラインバッハ」
霊脈の入り口でシャーリーが口にした嫌な予感、それはやはり魔神の襲来を予見しての事らしい。いくらこの場所が魔力で守られているとは言え、魔神の攻撃を受け続けようものならそう長くは持たないだろう。こうなったら、何が何でも早く戻ってラインバッハを倒さなければ。
「しゃーねー、少し時間を稼ぐとするか」
ヴァネッサ様の寝床を守るためにもと箱の中へと入った瞬間、バルカイトが背を向けると一人で歩いて来た道を戻り始める。いくら彼が強いと言っても、一対一で魔神の相手を務めるなんて無茶すぎる。
「であれば、我も行こうかの」
「いや、姉さん達はここに残ってくれ。トオルの事、心配だろ?」
しかも、フィルの提案を断ってまで、一人を貫こうとする彼の態度に俺は疑問を禁じえない。まさか、死ぬ気で戦おうとか考えてるんじゃないだろうな?
「お主……良からぬことを考えておるのではなかろうな?」
「死ぬ気はねぇさ。ただ、あの爺さんとは俺も、色々と話したいことがあってな」
「カッコつけおってからに……」
シャーリーのお目付け役であるバルカイトが、ラインバッハとも知り合いであったことは深くうなずける。それでも、一対一で向き合おうとする意味が俺にはわからないし、男の意地にしたって命をかける場面とは到底思えなかった。
これじゃあまるで、朝美の時のようで……
「惚れちまったか?」
「ありえん! じゃが、ますます一人にしてはおけんの。みなは、トオルとシャーロットを頼む。嫌とは言わせんぞ? バルカイトよ」
「……わかったわかった、好きにしてくれ」
「バルカイト! いや、バル兄! ……もっと、俺を鍛えてくれ。人間じゃなくなっても、絶対!」
今生の別れと言う言葉が頭をよぎり、締まりゆく扉の隙間から俺は声を荒らげる。あの時の後悔を忘れまいと、精一杯の気持ちを込めながら俺はバルカイトへと声をかけた。
(あなた、いい顔するわね~。その歳で人生投げ出すなんて、そうそうできることじゃないわよぉ)
「既に一回……いえ、正確には二回投げ出してるんで、二度も三度も変わらないんですよ。それに、剣っていうのも案外、悪くないんですよ? 羞恥心無く、いつでも谷間に挟んでもらえますから」
「……バカ」
「お兄ちゃんってば、もぅ」
(あらあら、まあまあ~)
例えどんな体でも、互いに愛を育めることを彼女と出会って俺は知った。完全に下心丸出しだけど、あんなにも女の子達と自然と触れ合えるなんて事、人間だったらまず不可能。
それに、俺は一回朝美を助けてシャーリーのために死にかけて、メイに助けられた。だから、これ以上を求めるのはわがままになってしまう。
「それともう一つ。そういう行為だけが、愛情じゃないですから。剣として彼女の力になれることが、俺が彼女に与えられる最大級の愛なんです。俺はシャーリーとメイ、二人と一緒にいられるだけで幸せですから」
「トオル、毎回思うけど、それ……卑怯」
「だよね、お姉さま」
「そうか? 俺は思ってることを、そのまま言ってるだけなんだけど」
「だから、余計になの。それ言われたら私、何も言えなくなっちゃうじゃない。そんなにいつも卑怯だと、本当に嫌いになっちゃうんだから」
「ああ、そうだな。だったら、いつでも嫌いになってくれよ」
「……じゃあ絶交……もう、口もきいてあげない」
「あ、え、ええ!? ちょ、ちょっと? シャ、シャーロットさん? じょ、冗談ですよね」
「…………」
ところが、ここに来て何故かトラブルが発生し、俺はシャーリーに口も聞いてもらえなくなってしまう。いつもどおりに軽口を叩きあい、いい雰囲気になるはずだったのだが……本気で彼女に嫌われたら、俺の生きる意味が無くなってしまう。それだけは、どうにかして避けなくては!
「ごめんなさい! 俺が悪かったです! お遊びが過ぎました! もう調子乗りませんから! ですから、ですから何卒私めに、お言葉をお聞かせくださいませ!」
そんな気持ちが心の底に肥大化し、反射的に俺はシャーリーに向かって土下座をしてしまっていた。
「……冗談」
「そういう冗談は勘弁してくれよぉ、本当に心臓に悪いんだからさぁ。シャーリーが居なくなったら俺、生きてく自信なんてないんだからよぉ」
「いつもは、私がそういう気持ちなの。だから、おあいこよおあいこ」
お互いに不器用だと、こういう時に大変というか真意が見えなくて不安になる。それだけ俺が彼氏として不完全で、もっともっとシャーリーの事を信頼しなくちゃいけないんだよな。
「大丈夫だよお兄ちゃん。お姉さまが嫌いになってくれたら、ぼくがお兄ちゃんのこと独占して、たっぷりと愛してあげるから」
「ダメですよメイさん。その時は、トオル様のお姉ちゃんとして、私も参戦いたします」
「私も、立候補」
「アイリが参加するなら私も参加してあげる。な、何よ、あんたのこと独り占めにしたいとかじゃなくて、寂しいかなって、慰めてあげるだけなんだから。そこんところ、勘違いしないでよね!」
「では、僭越ながら我も参加しようかの。子の涙を拭ってやるのは、母親代わりとして当然の役割じゃからの」
「き、嫌いになんてならないわよ、嫌いになんてならないんだから! 皆はそんなこと気にしなくていいの!」
「だってさ、お兄ちゃん」
しかし、俺の周りには俺を慕ってくれる女の子たちが沢山いて、熾烈な争いを繰り広げているのはシャーリーだったりする。それでも、俺が一番大切に思っているのはシャーリーで、なんて言ったら良いのかわからなかったけど、とりあえずこの言葉を彼女に贈りたい。
「ありがとな、シャーリー」
「う、うん」
(トオルちゃんは、見てるだけで胸焼けしてくるぐらい皆に愛されてるわね~。関係無いお姉さんまで、なんだか凄~く、焼けてきちゃったわ~)
「な、何言ってるんですか! ほんともう、俺のどこがそんなに良いのかわからないぐらいで」
(そんなに謙遜しなくてもいいのよ~。それに、そういう台詞は、貴方を好いてくれてる皆に失礼だと思うわ~)
感謝の言葉を聞いただけで、恥ずかしそうにうつむいてしまうシャーリーを可愛いと思っていると、今度はヴァネッサ様にからかわれてしまう。
本気じゃないとわかっていても、羞恥心から御託を並べごまかそうとしたのが災いし、俺を慕う女の子たち全員から本気の表情で睨みつけられてしまう。
「そ、その。悪い」
自分は皆に愛されていると、それがわかっていながらも謙遜してしまうのは俺の悪い所だよな。
(フフ、わかったわぁ~。貴方の覚悟、しかと受け止めました。それじゃあ私も、それなりの対応をしないとね。初代王女、そしてリィンバースの宝剣としてね)
そんな自分を猛省していると、おっとりしていたはずのヴァネッサ様の口調が突然変わり、台座の後ろから縦長の小さな箱がせり上がると正面の壁が左右に開く。どうやら俺を招き入れようというつもりらしいが、素直に進んで良いものなのだろうか?
(大丈夫、安全は保証するわ。それとも、このまま皆と仲睦まじく、人間として暮らすのかしら?)
それに、俺の気持ちは全部筒抜けだし、ヴァネッサ様の提案はとても魅力的に聞こえたけど、ここまで来て引き下がるわけにはいかない。
「わかりました。それで、俺はまず何をすれば?」
(私を抜いて、その箱に入ってちょうだい。もちろん、一人でね)
「トオル……」
「大丈夫だよシャーリー。行ってくる」
一人という言葉に恐怖で足がすくみそうになるけれど、シャーリーの頭を軽く撫で俺は台座の前へと進む。そして、ヴァネッサ様の柄を握り力いっぱい引き抜くと、想像以上の彼女の軽さに俺は両目を見開いた。
(魔剣って言うのはね、重りにも紙にもなれるのよ? これは、私があなたを受け入れている証拠)
模造刀よりも軽いヴァネッサ様の重さに、新たな真実を知った俺はシャーリーの顔を見つめ直す。彼女が俺を軽々と振り回せるのは、二人の信頼関係があってこそなのかも知れない。そう思うと、少しだけ嬉しかった。
(それじゃあ、行きましょうかトオルくん)
「はい!」
愛する少女のために箱の中へと入ろうとした瞬間、建物が大きく揺れ動くと瓦礫のクズが天井から降り注ぐ。これってもしかして、誰かが墓標を破壊しようとしているのか?
(……邪悪な気配が、あなた達を狙っているみたいね)
「それってまさか――」
「やっぱり来たわね。ラインバッハ」
霊脈の入り口でシャーリーが口にした嫌な予感、それはやはり魔神の襲来を予見しての事らしい。いくらこの場所が魔力で守られているとは言え、魔神の攻撃を受け続けようものならそう長くは持たないだろう。こうなったら、何が何でも早く戻ってラインバッハを倒さなければ。
「しゃーねー、少し時間を稼ぐとするか」
ヴァネッサ様の寝床を守るためにもと箱の中へと入った瞬間、バルカイトが背を向けると一人で歩いて来た道を戻り始める。いくら彼が強いと言っても、一対一で魔神の相手を務めるなんて無茶すぎる。
「であれば、我も行こうかの」
「いや、姉さん達はここに残ってくれ。トオルの事、心配だろ?」
しかも、フィルの提案を断ってまで、一人を貫こうとする彼の態度に俺は疑問を禁じえない。まさか、死ぬ気で戦おうとか考えてるんじゃないだろうな?
「お主……良からぬことを考えておるのではなかろうな?」
「死ぬ気はねぇさ。ただ、あの爺さんとは俺も、色々と話したいことがあってな」
「カッコつけおってからに……」
シャーリーのお目付け役であるバルカイトが、ラインバッハとも知り合いであったことは深くうなずける。それでも、一対一で向き合おうとする意味が俺にはわからないし、男の意地にしたって命をかける場面とは到底思えなかった。
これじゃあまるで、朝美の時のようで……
「惚れちまったか?」
「ありえん! じゃが、ますます一人にしてはおけんの。みなは、トオルとシャーロットを頼む。嫌とは言わせんぞ? バルカイトよ」
「……わかったわかった、好きにしてくれ」
「バルカイト! いや、バル兄! ……もっと、俺を鍛えてくれ。人間じゃなくなっても、絶対!」
今生の別れと言う言葉が頭をよぎり、締まりゆく扉の隙間から俺は声を荒らげる。あの時の後悔を忘れまいと、精一杯の気持ちを込めながら俺はバルカイトへと声をかけた。
0
お気に入りに追加
123
あなたにおすすめの小説
冷酷魔法騎士と見習い学士
枝浬菰
ファンタジー
一人の少年がドラゴンを従え国では最少年でトップクラスになった。
ドラゴンは決して人には馴れないと伝えられていて、住処は「絶海」と呼ばれる無の世界にあった。
だが、周りからの視線は冷たく貴族は彼のことを認めなかった。
それからも国を救うが称賛の声は上がらずいまや冷酷魔法騎士と呼ばれるようになってしまった。
そんなある日、女神のお遊びで冷酷魔法騎士は少女の姿になってしまった。
そんな姿を皆はどう感じるのか…。
そして暗黒世界との闘いの終末は訪れるのか…。
※こちらの内容はpixiv、フォレストページにて展開している小説になります。
画像の二次加工、保存はご遠慮ください。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
【画像あり】転生双子の異世界生活~株式会社SETA異世界派遣部・異世界ナーゴ編~
BIRD
ファンタジー
【転生者モチ編あらすじ】
異世界を再現したテーマパーク・プルミエタウンで働いていた兼業漫画家の俺。
原稿を仕上げた後、床で寝落ちた相方をベッドに引きずり上げて一緒に眠っていたら、本物の異世界に転移してしまった。
初めての異世界転移で容姿が変わり、日本での名前と姿は記憶から消えている。
転移先は前世で暮らした世界で、俺と相方の前世は双子だった。
前世の記憶は無いのに、時折感じる不安と哀しみ。
相方は眠っているだけなのに、何故か毎晩生存確認してしまう。
その原因は、相方の前世にあるような?
「ニンゲン」によって一度滅びた世界。
二足歩行の猫たちが文明を築いている時代。
それを見守る千年の寿命をもつ「世界樹の民」。
双子の勇者の転生者たちの物語です。
現世は親友、前世は双子の兄弟、2人の関係の変化と、異世界生活を書きました。
画像は作者が遊んでいるネトゲで作成したキャラや、石垣島の風景を使ったりしています。
AI生成した画像も合成に使うことがあります。
編集ソフトは全てフォトショップ使用です。
得られるスコア収益は「島猫たちのエピソード」と同じく、保護猫たちのために使わせて頂きます。
2024.4.19 モチ編スタート
5.14 モチ編完結。
5.15 イオ編スタート。
5.31 イオ編完結。
8.1 ファンタジー大賞エントリーに伴い、加筆開始
8.21 前世編開始
9.14 前世編完結
9.15 イオ視点のエピソード開始
9.20 イオ視点のエピソード完結
9.21 翔が書いた物語開始
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
引きこもり転生エルフ、仕方なく旅に出る
Greis
ファンタジー
旧題:引きこもり転生エルフ、強制的に旅に出される
・2021/10/29 第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞 こちらの賞をアルファポリス様から頂く事が出来ました。
実家暮らし、25歳のぽっちゃり会社員の俺は、日ごろの不摂生がたたり、読書中に死亡。転生先は、剣と魔法の世界の一種族、エルフだ。一分一秒も無駄にできない前世に比べると、だいぶのんびりしている今世の生活の方が、自分に合っていた。次第に、兄や姉、友人などが、見分のために外に出ていくのを見送る俺を、心配しだす両親や師匠たち。そしてついに、(強制的に)旅に出ることになりました。
※のんびり進むので、戦闘に関しては、話数が進んでからになりますので、ご注意ください。
バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話
紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界――
田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。
暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。
仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン>
「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。
最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。
しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。
ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと――
――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。
しかもその姿は、
血まみれ。
右手には討伐したモンスターの首。
左手にはモンスターのドロップアイテム。
そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。
「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」
ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。
タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。
――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる