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第八章 真実を知る者
第386話 失いたく無いから
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「さて、これ以上のイレギュラーは感化できぬ故、そろそろ頃合いか」
魔力を吸われたシャーリーは光とともに小さくなり、俺も意識が混濁して頭が回らない。先程の衝撃で完全に意識を失った彼女の体を拾い上げると、玉座へとジョナサンは歩き出す。
(……やめろ、やめてくれ……シャーリーを、殺さないで……)
「聞いていなかったのか? 娘を殺しては意味がないと。いや、聞いているほどの余裕もないのか」
言葉も理解できないほどに憔悴しきった俺にとって、目の前で起きている状況こそが全てであり、俺はただ懇願するだけの壊れた人形へと成り下がる。
シャーリーを殺さないで欲しいと声を上げることが、今の俺にできる精一杯であり、願うことしか許されない。
彼女を軽く持ち上げて、奴は何をしようというのだ。
「しかし、あの男は良い働きをしてくれた。娘の体に、綺麗な形の呪印を埋め込んでくれたのだから」
(それ、は、ボーゲンハルト、の)
彼女を玉座に座らせると椅子に反応するかのように、シャーリーのお腹に呪印が浮かび上がる。ボーゲンハルトに付けられたピンク色の紋様、その真の効果がこれより明らかにされるとでも言うのだろうか。
「私はな、神という存在が大の嫌いでね。特に、天使というものを見ると虫唾が走る。主より賜りし命を、疑問もなく遂行するだけのただの犬。神聖使者と呼ばれた家畜を、私はどうにかしたくてね。長い年月をかけて、研究を重ねた成果がこれだ」
ジョナサンが何を言っているのか俺には全く理解できないけど、腰の辺りから黒ずんだ球体を取り出した事だけは見てわかる。
「彼女達の体内にある、聖なる守りを薄める力。それがこの、天破の邪淫という訳だが!」
その禍々しい球体を手のひらの上で転がすと、ジョナサンは勢いよく娘の腹部へとえぐりこんだ。
「グフ! ……あ、ああ、あ、あァァァァァァァッ!!」
(しゃー、りー)
異物を体内に埋め込まれたシャーリーは発狂し、拒絶反応から暴れる姿が確認できる。苦しそうなシャーリー、可愛そうなシャーリー。けど、俺には名前を呼ぶことしか出来ない。
また、俺は……その言葉だけは言ってはいけないと、心の奥深くに飲み込む。
「ふむ、下ごしらえはこれで終わりだ。後は、こいつをはめ込むのみ」
弱気になってはいけないと気持ちを奮い立たせる中、反対側の腰から再び奴は何かを取り出す。
(そいつ……は?)
小さすぎるせいでこの距離からではよく見えないけど、楕円で穴が空いていて……もしかして、指輪?
「シャーロットが私の娘であることは、先程説明したな。当然、彼女の中にも魔族の因子が埋め込まれている。言うなれば娘は、アスモデウスと言った所か。生憎、神話通りになってしまったが、それもまた一興。そして、娘を魔神として目覚めさせるきっかけとなるのが、彼女だ」
(やめろ、やめてくれ……)
理解できない事への不安とヤバいという直感が、否定の声を俺に上げさせる。何をしようとしているのかが本当にわからなくて、シャーリーが、シャーリーが、シャーリーが、シャーリーが!!
(どうだ徹? 自分の女が目の前で、他の男に指輪を付けられる様はよぉ!)
「ふっ、それが父というのもまた、悪魔らしい」
(やめろって……やめろって言ってんだろうがこのクソ! 死ねよ死ねよ死ねよ死ねよクソ親父! 俺の、俺のシャーリーに、触るんじゃ――)
「黙れ、品性の欠片もないクズが」
大切な人が消えてしまいそうな絶望感から、口汚い言葉をひたすら奴に連呼するが、俺の体は一瞬で空中へと跳ね上げられる。赤黒い色をした気弾、小さな魔力の塊にさえ俺は抗う事が出来ない。
「目覚めろ、メイベル」
ひたすらに円を描き続けるだけの俺は、空を舞いながら自分の無力を噛み締める。目の前で行われている悪魔の儀式を止めるどころか、父親が娘に指輪をはめる光景を黙って見守るしかなかった。
魔力の水が溢れ視界がにごり始める中、誰かの名前をジョナサンが呼びながらシャーリーの左薬指に指輪をはめる。すると、彼女の体が玉座から浮かび上がり、背中には黒い翼が生え揃う。
ゆっくりと開くまぶたの下に青い輝きは無く、黄色く彩られていることが彼女が彼女でなくなってしまった証。髪の色も色素が抜け落ち、銀色へと変わっていく。姿も大人に戻り、生まれたままの格好でゆっくりと彼女が降りてくるのだが、男としても何も感じられなかった。大切な人も守りきれずに……もう、終わりだな。
「はあぁぁぁぁぁぁぁっあぁ!!」
戦う者はここにおらず、絶望を嘆き死を覚悟した瞬間、天井の崩れる音とともに遥か頭上から二人の女神が舞い降りる。
「トオル様! 大丈夫ですか! トオル様!」
(……くる……す)
「あぁ、良かったです。無事で、本当に、良かった」
果ての空から降り来たるは、大切な俺の二人の女神。土壇場の土壇場で俺を助け起こしたクルスは、刀身が砕け散るほど強く俺の体を抱きしめる。この二人なら奴を倒し、シャーリーを助け出すことができるかも。
しかし、俺の頭の片隅には、ボロ雑巾のようになぶり殺される二人の姿が浮かんでいた。
クルスにフィル、ここで二人まで失ったら……そう考えるだけで、二人の笑顔が砕け散り、俺の心は恐怖に包まれる。何せ、相手はシャーロットの父親で、七十二の魔神を束ねる総統、言う慣ればソロモン王なのだ。二対一でも、確実に勝てる保証なんて……無い。
「玉座の間に穴を開けるとは、なんとも豪快な女神の方々だ」
しかも、奴は気の流れだけで二人を女神と認識している。対セイクリッドを想定して研究を重ねてきたであろうこいつが、女神に対する対策を講じていないとは思えない。
「貴様何者だ?」
「これは失礼した。お初にお目にかかる、我が名はジョナサン、ジョナサン・リィンバース。リィンバース王家、第十三代王女、アルバス・リィンバースの夫であり、現国王を釈明させて頂いている。何卒、よしなに頼もう、古の女神よ」
「ジョナサン……違うな。貴様が真のジョナ坊であるのなら、少なくとも我とは初対面ではないはず。リィンバースの関係者では無いようじゃが?」
だが、ここで新たな事実が発覚する。リィンバースと親交のあるフィルが、目の前にいるジョナサンの事を知らないと言うのだ。一体全体どういう事か俺にはさっぱりわからないけど、隠されている真実がまだあるような気がしてならない。
とは言え、目の前の男がシャーリーの父親であることは間違いなく、それだけの情報でこの状況が覆ることはなかった。
「ふむ、歳を取りすぎてもうろくしたか。女神と言えど、歳月には勝てぬと言うことかな?」
「安い挑発には乗らぬ。それよりもじゃ、貴様、シャーロットに何をした?」
「安心しろ、害はない。ただ、悪魔としての躾けを、少しだけな」
「貴様!」
それに、この余裕は罠だ。今ジョナサンと戦ったら、二人は確実に敗北する。考えたくは無いけど、躾という名の儀式の結果シャーロットが敵に回っていたとしたら……不利なのは、明らかにこちら側なのだ。
(ふぃる……ここは……ひく……ぞ)
「!? 何を言っておるのだトオル! シャーロットを、お前の最愛の娘を見す見す見捨てて逃げ出すというのか!」
俺とシャーリーを心配してくれるフィルの気持ちはとても嬉しい。けれど、それ以上に二人のことが、今の俺には大切なのだ。
(おまえら……まで……はぁ……うしなう……わけに……はっ、うっ、がはぁ)
「トオル様! もう、喋らないでください」
「トオル……しかし、我は」
(たのむ……フィル)
苦しみえづく弱々しい俺の声を聞き、泣きそうになるクルスを見つめ、フィルは一人自問する。俺はもう失いたくない、失いたくないんだ。
「フィル様。トオル様の言う通り、ここは一旦」
「……わかった。守れ、大地の壁よ!」
最愛の人を諦めてでも守りたいものがある。そんな苦渋の決断を理解してくれたのか、壁と同じ大きさの巨大な防御壁をフィルは展開する。
地面から立ち昇る石壁を背に、玉座から立ち退く二人の女神。その姿を確認したところで、俺の意識はプツリと途切れた。
魔力を吸われたシャーリーは光とともに小さくなり、俺も意識が混濁して頭が回らない。先程の衝撃で完全に意識を失った彼女の体を拾い上げると、玉座へとジョナサンは歩き出す。
(……やめろ、やめてくれ……シャーリーを、殺さないで……)
「聞いていなかったのか? 娘を殺しては意味がないと。いや、聞いているほどの余裕もないのか」
言葉も理解できないほどに憔悴しきった俺にとって、目の前で起きている状況こそが全てであり、俺はただ懇願するだけの壊れた人形へと成り下がる。
シャーリーを殺さないで欲しいと声を上げることが、今の俺にできる精一杯であり、願うことしか許されない。
彼女を軽く持ち上げて、奴は何をしようというのだ。
「しかし、あの男は良い働きをしてくれた。娘の体に、綺麗な形の呪印を埋め込んでくれたのだから」
(それ、は、ボーゲンハルト、の)
彼女を玉座に座らせると椅子に反応するかのように、シャーリーのお腹に呪印が浮かび上がる。ボーゲンハルトに付けられたピンク色の紋様、その真の効果がこれより明らかにされるとでも言うのだろうか。
「私はな、神という存在が大の嫌いでね。特に、天使というものを見ると虫唾が走る。主より賜りし命を、疑問もなく遂行するだけのただの犬。神聖使者と呼ばれた家畜を、私はどうにかしたくてね。長い年月をかけて、研究を重ねた成果がこれだ」
ジョナサンが何を言っているのか俺には全く理解できないけど、腰の辺りから黒ずんだ球体を取り出した事だけは見てわかる。
「彼女達の体内にある、聖なる守りを薄める力。それがこの、天破の邪淫という訳だが!」
その禍々しい球体を手のひらの上で転がすと、ジョナサンは勢いよく娘の腹部へとえぐりこんだ。
「グフ! ……あ、ああ、あ、あァァァァァァァッ!!」
(しゃー、りー)
異物を体内に埋め込まれたシャーリーは発狂し、拒絶反応から暴れる姿が確認できる。苦しそうなシャーリー、可愛そうなシャーリー。けど、俺には名前を呼ぶことしか出来ない。
また、俺は……その言葉だけは言ってはいけないと、心の奥深くに飲み込む。
「ふむ、下ごしらえはこれで終わりだ。後は、こいつをはめ込むのみ」
弱気になってはいけないと気持ちを奮い立たせる中、反対側の腰から再び奴は何かを取り出す。
(そいつ……は?)
小さすぎるせいでこの距離からではよく見えないけど、楕円で穴が空いていて……もしかして、指輪?
「シャーロットが私の娘であることは、先程説明したな。当然、彼女の中にも魔族の因子が埋め込まれている。言うなれば娘は、アスモデウスと言った所か。生憎、神話通りになってしまったが、それもまた一興。そして、娘を魔神として目覚めさせるきっかけとなるのが、彼女だ」
(やめろ、やめてくれ……)
理解できない事への不安とヤバいという直感が、否定の声を俺に上げさせる。何をしようとしているのかが本当にわからなくて、シャーリーが、シャーリーが、シャーリーが、シャーリーが!!
(どうだ徹? 自分の女が目の前で、他の男に指輪を付けられる様はよぉ!)
「ふっ、それが父というのもまた、悪魔らしい」
(やめろって……やめろって言ってんだろうがこのクソ! 死ねよ死ねよ死ねよ死ねよクソ親父! 俺の、俺のシャーリーに、触るんじゃ――)
「黙れ、品性の欠片もないクズが」
大切な人が消えてしまいそうな絶望感から、口汚い言葉をひたすら奴に連呼するが、俺の体は一瞬で空中へと跳ね上げられる。赤黒い色をした気弾、小さな魔力の塊にさえ俺は抗う事が出来ない。
「目覚めろ、メイベル」
ひたすらに円を描き続けるだけの俺は、空を舞いながら自分の無力を噛み締める。目の前で行われている悪魔の儀式を止めるどころか、父親が娘に指輪をはめる光景を黙って見守るしかなかった。
魔力の水が溢れ視界がにごり始める中、誰かの名前をジョナサンが呼びながらシャーリーの左薬指に指輪をはめる。すると、彼女の体が玉座から浮かび上がり、背中には黒い翼が生え揃う。
ゆっくりと開くまぶたの下に青い輝きは無く、黄色く彩られていることが彼女が彼女でなくなってしまった証。髪の色も色素が抜け落ち、銀色へと変わっていく。姿も大人に戻り、生まれたままの格好でゆっくりと彼女が降りてくるのだが、男としても何も感じられなかった。大切な人も守りきれずに……もう、終わりだな。
「はあぁぁぁぁぁぁぁっあぁ!!」
戦う者はここにおらず、絶望を嘆き死を覚悟した瞬間、天井の崩れる音とともに遥か頭上から二人の女神が舞い降りる。
「トオル様! 大丈夫ですか! トオル様!」
(……くる……す)
「あぁ、良かったです。無事で、本当に、良かった」
果ての空から降り来たるは、大切な俺の二人の女神。土壇場の土壇場で俺を助け起こしたクルスは、刀身が砕け散るほど強く俺の体を抱きしめる。この二人なら奴を倒し、シャーリーを助け出すことができるかも。
しかし、俺の頭の片隅には、ボロ雑巾のようになぶり殺される二人の姿が浮かんでいた。
クルスにフィル、ここで二人まで失ったら……そう考えるだけで、二人の笑顔が砕け散り、俺の心は恐怖に包まれる。何せ、相手はシャーロットの父親で、七十二の魔神を束ねる総統、言う慣ればソロモン王なのだ。二対一でも、確実に勝てる保証なんて……無い。
「玉座の間に穴を開けるとは、なんとも豪快な女神の方々だ」
しかも、奴は気の流れだけで二人を女神と認識している。対セイクリッドを想定して研究を重ねてきたであろうこいつが、女神に対する対策を講じていないとは思えない。
「貴様何者だ?」
「これは失礼した。お初にお目にかかる、我が名はジョナサン、ジョナサン・リィンバース。リィンバース王家、第十三代王女、アルバス・リィンバースの夫であり、現国王を釈明させて頂いている。何卒、よしなに頼もう、古の女神よ」
「ジョナサン……違うな。貴様が真のジョナ坊であるのなら、少なくとも我とは初対面ではないはず。リィンバースの関係者では無いようじゃが?」
だが、ここで新たな事実が発覚する。リィンバースと親交のあるフィルが、目の前にいるジョナサンの事を知らないと言うのだ。一体全体どういう事か俺にはさっぱりわからないけど、隠されている真実がまだあるような気がしてならない。
とは言え、目の前の男がシャーリーの父親であることは間違いなく、それだけの情報でこの状況が覆ることはなかった。
「ふむ、歳を取りすぎてもうろくしたか。女神と言えど、歳月には勝てぬと言うことかな?」
「安い挑発には乗らぬ。それよりもじゃ、貴様、シャーロットに何をした?」
「安心しろ、害はない。ただ、悪魔としての躾けを、少しだけな」
「貴様!」
それに、この余裕は罠だ。今ジョナサンと戦ったら、二人は確実に敗北する。考えたくは無いけど、躾という名の儀式の結果シャーロットが敵に回っていたとしたら……不利なのは、明らかにこちら側なのだ。
(ふぃる……ここは……ひく……ぞ)
「!? 何を言っておるのだトオル! シャーロットを、お前の最愛の娘を見す見す見捨てて逃げ出すというのか!」
俺とシャーリーを心配してくれるフィルの気持ちはとても嬉しい。けれど、それ以上に二人のことが、今の俺には大切なのだ。
(おまえら……まで……はぁ……うしなう……わけに……はっ、うっ、がはぁ)
「トオル様! もう、喋らないでください」
「トオル……しかし、我は」
(たのむ……フィル)
苦しみえづく弱々しい俺の声を聞き、泣きそうになるクルスを見つめ、フィルは一人自問する。俺はもう失いたくない、失いたくないんだ。
「フィル様。トオル様の言う通り、ここは一旦」
「……わかった。守れ、大地の壁よ!」
最愛の人を諦めてでも守りたいものがある。そんな苦渋の決断を理解してくれたのか、壁と同じ大きさの巨大な防御壁をフィルは展開する。
地面から立ち昇る石壁を背に、玉座から立ち退く二人の女神。その姿を確認したところで、俺の意識はプツリと途切れた。
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