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第八章 真実を知る者
第362話 もっと心配してあげなさい
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「ところで、トオルくんは、あまりヴァネッサ様に興味が無いようですね?」
しかし、これも神のいたずらか、適当に聞き流していた罰が俺の体に降り注ぐ。推しメンもとい、推し神様の素晴らしさを広めようと、ヴァネッサさんの輝く牙が俺の喉元に迫りまくっていた。
リィンバース初代女王の話は、どこかで聞いた事のあるような気もするけど、ヴァネッサって名前だったっけ? っていうぐらい記憶にない。どうしよう、別のジャンルとは言え、同じオタクとしては無下に話を切り上げたくないし、ここは一つ、調子を合わせてみるか?
(え、えっと、まぁ、名前を聞いたのも二度目、だったかなー? ぐらいのうろ覚えですし、ヴァネッサさん? のことが好きなサクラさんには悪いですけど、興味を持てないのが普通なんじゃないですかね?)
自分の好きなものに興味を持って欲しい気持ちはわかるけど、趣味の押しつけはやっぱり良くないんだなって改めて思う。
こっちの世界に来てからと言うもの、戦い以外に興味を持つ余裕なんてほとんどなかったし、似たような趣味のオタク転生者と出会うことがあったら、自分の発言には細心の注意を図ろう。派閥の押し付け合いで喧嘩になったら、それこそ目も当てられないし。
「なるほど、確かにそれは一理ありますね。では! 私が詳しく説明させていただきます!」
この後、ヴァネッサ・リィンバース王女殿下についての御高説が、サクラさんの口から小一時間ほど続く事になるのだが、あまりにも長過ぎるので重要な部分だけ要約させていただく。
リィンバースを建国した初代女王ヴァネッサ・リィンバースは、この土地に巣食っていた魔王を滅したセイクリッドであり、人々のために国を立ち上げた女王でもある。
その神々しさから一部の人達は女神として崇め奉るものの、同じ人間として扱って欲しいと願う彼女の気持ちを汲み取り、ヴァネッサ教はひっそりと一部の人間だけに伝わってきたらしい。
そして、無宗教であったこの地において彼女こそが唯一の神であり、主への祈りである天にまします我らの父が、天にまします我らの母になったのだとか。
それ以外にも、山のようにヴァネッサ様の武勇伝を聞かされ、サクラさんの熱意は十分に伝わって来たけど、俺にとっての幸運の女神様はシャーリーであり、現女王候補を押したいことから彼女の勧誘は断る事とした。
それに、俺には他にも知り合いの女神様が二人もいるし、崇めるならそっちの方が良いかなとも思うわけで……まぁ、本当に崇めたりすると、私を崇めるなんてお止めください! って、片方からは確定で言われそうで、絶対に出来ないけど。
「ぼーっとしちゃって、何考えてんのよ?」
(あ? あぁ……頭の中、混乱してる)
長時間における怒涛の説明を耳にしたおかげで、流石の俺も参ってしまったらしく、頭の中がぼーっとしている。学校の授業も大概疲れたけど、サクラ先生の熱量はあまりにも凄すぎて、生きている心地がしない。このままだと、夢の中にまで出てきそうで正直ゾッとする。
「王女様があの状態じゃ心配なのもわかるけど、あんたがそれじゃあ、あの子自身、おちおち休んでもいられないんじゃない?」
それを何と勘違いしたのか、シャーリーの事を心配するカーラの言葉に、俺はまた違う意味で困惑する。
「第一、あんたらもっと、トールのこと心配してやったらどうなのよ? 皆して、妾候補なんじゃないの?」
サクラさんの講義が終わってから、一切口を開かなくなった俺を心配したらしく、皆に呼びかけてまで安心させようとするカーラの姿に、不覚にも俺は感動の涙をちょちょぎれさせる。
ただ、内容的には全くの間違いなわけで、空回りし続けるこの感じがやっぱりカーラだなとも思い、俺は違う意味で安心感を覚えた。
「トオルの歳ぐらいの男子と言うのはな、あまり世話を焼かれすぎると、プライドが傷つくと言うものじゃて。付かず離れず、求められた瞬間に全力で応えられるのが、出来る女と言うものじゃ」
「そうですね。見た目によらずトオル様は、結構な意地っ張りでいらっしゃいますから、私がたーんと甘えさせても、応えてはくれないと思いますよ?」
自信たっぷりに持論を展開する二人の女神の姿に、息巻きながら立ち上がったはずの彼女は押され、不安な表情で正面の椅子に立て掛けられている俺の事を見つめてくる。
「そういう、もんなの?」
「そういうものです。むしろ、私から言わせて貰えば、今は絶賛カーラさんのターンじゃないですか。私では、カーラさんみたいなサバサバとした態度、トオル様に対しては絶対に取れませんし、私からすれば羨ましい限りです」
どこで覚えてきたのか、ずっと俺のターンみたいな単語を使うクルスに苦笑いを浮かべながらも、彼女の守ろうとしているものに、少しの寂しさを感じてしまう。
女神としての立ち位置もわかるけど、俺としてはざっくばらんに、もっとくだけた感じのクルスも見てみたいなと思ってしまうのだ。
……というか、ドM発症する時の彼女は威厳もクソも無いわけだし、細かいことにこだわらなくてもいいと思うんだけど、クルスとしては女神である自分に誇りを持っているのだろうな。
それに、二人に甘やかされまくったらどっかで意地になるのも事実だし、男と女ってほんと難しい。
「そっか、これだけみんな綺麗なんだし、もっとただれてると思ってたんだけど、恋って結構難しいのね」
そして、今のカーラの一言がこの世界の恋愛観を物語っており、こっちの世界の女の子って重婚を悪だと思ってないんだろうな。
まぁ、俺のいた国では、あくまで法律的に禁止されていたから悪いことだと思い込まされていただけで、両者の合意があれば、それはそれで悪いことじゃないのかもと、皆を見ていると思ってしまう。
シャーリーとクルスとフィルに、カーラとアイリと朝美……六人でいられたらもっと……って、駄目だ駄目だ! こんな顔してたら、あいつに笑われちまう。朝美が望んでいたのは、いつだって俺の笑顔なんだ。
だから、前に進もう。もっと前向きになって、あいつを驚かせるぐらいの、凄い男になるんだ。
「ねぇ、トール。私はさ、自分に何ができるのかって、ずっと探し続けてきた。魔物をいっぱいぶっ飛ばして、守れなかったものもたくさんあって。けど、今になってやっと、その理由が出来た気がするの。だから、半端なヘマはしないでよね。これであっさり死なれたら、私の立つ瀬が無いじゃない」
それに、カーラにも沢山気を使わせてしまっているし、彼女がバカだけ言えるような頼もしい所をもっと見せないと。
「ほーら! もっと自信を持ちなさいって。女を見る目だけは、あんたほんとに良いんだから」
ただ、俺を両手で持ち上げて物理的に振り回す彼女を見ていると、男に対するカーラの基準って凄く高いんじゃないかと思えてくる。
(……男に厳しいよな、カーラって。モテない理由って、そこなんじゃないのか?)
「男に理想を求めるのって、普通だと思うけど。それに、告白する勇気もない軟弱者なら、こっちから願い下げ。おしとやかにしてても、あんまり良いこと無いしね。その点、あんたはいい男になるわ。いいえ、私が絶対にしてあげる」
男は女に育てられる。そんな言葉を聞いたことがあるけど、どうやら俺もその例に漏れないらしく、彼女達によって育てられていくらしい。全く、ところどころ良い所だけシャーリーと同じこと言うんだから……
「さて、リースを連れて、ちょっと鍛錬でもしてこようかしらね。力に馴染んでおかないと、肝心な時にヘマしそうだし」
そんな彼女だからこそ不安に思う所もあるわけで、隠れて全部一人で背負い込みそうな気がしてならない。今も眠そうなリースを連れて全力の修行に取り組もうとしているし、俺にとってはカーラだって、大切な女の子の一人なんだ。
(リースに負担、かけないようにしてやってくれよ。あれでも一応、俺の娘みたいなもんだからさ)
「わかってるわよ。それじゃ、リースに振り回されに行ってくるわね」
こういう時に素直になれない俺達二人は、互いにジョークを言い合いながらお互いを心配し合う。リースとカーラ、どちらかが倒れないようにと祈りながら、彼女の背中を俺は見送った。
しかし、これも神のいたずらか、適当に聞き流していた罰が俺の体に降り注ぐ。推しメンもとい、推し神様の素晴らしさを広めようと、ヴァネッサさんの輝く牙が俺の喉元に迫りまくっていた。
リィンバース初代女王の話は、どこかで聞いた事のあるような気もするけど、ヴァネッサって名前だったっけ? っていうぐらい記憶にない。どうしよう、別のジャンルとは言え、同じオタクとしては無下に話を切り上げたくないし、ここは一つ、調子を合わせてみるか?
(え、えっと、まぁ、名前を聞いたのも二度目、だったかなー? ぐらいのうろ覚えですし、ヴァネッサさん? のことが好きなサクラさんには悪いですけど、興味を持てないのが普通なんじゃないですかね?)
自分の好きなものに興味を持って欲しい気持ちはわかるけど、趣味の押しつけはやっぱり良くないんだなって改めて思う。
こっちの世界に来てからと言うもの、戦い以外に興味を持つ余裕なんてほとんどなかったし、似たような趣味のオタク転生者と出会うことがあったら、自分の発言には細心の注意を図ろう。派閥の押し付け合いで喧嘩になったら、それこそ目も当てられないし。
「なるほど、確かにそれは一理ありますね。では! 私が詳しく説明させていただきます!」
この後、ヴァネッサ・リィンバース王女殿下についての御高説が、サクラさんの口から小一時間ほど続く事になるのだが、あまりにも長過ぎるので重要な部分だけ要約させていただく。
リィンバースを建国した初代女王ヴァネッサ・リィンバースは、この土地に巣食っていた魔王を滅したセイクリッドであり、人々のために国を立ち上げた女王でもある。
その神々しさから一部の人達は女神として崇め奉るものの、同じ人間として扱って欲しいと願う彼女の気持ちを汲み取り、ヴァネッサ教はひっそりと一部の人間だけに伝わってきたらしい。
そして、無宗教であったこの地において彼女こそが唯一の神であり、主への祈りである天にまします我らの父が、天にまします我らの母になったのだとか。
それ以外にも、山のようにヴァネッサ様の武勇伝を聞かされ、サクラさんの熱意は十分に伝わって来たけど、俺にとっての幸運の女神様はシャーリーであり、現女王候補を押したいことから彼女の勧誘は断る事とした。
それに、俺には他にも知り合いの女神様が二人もいるし、崇めるならそっちの方が良いかなとも思うわけで……まぁ、本当に崇めたりすると、私を崇めるなんてお止めください! って、片方からは確定で言われそうで、絶対に出来ないけど。
「ぼーっとしちゃって、何考えてんのよ?」
(あ? あぁ……頭の中、混乱してる)
長時間における怒涛の説明を耳にしたおかげで、流石の俺も参ってしまったらしく、頭の中がぼーっとしている。学校の授業も大概疲れたけど、サクラ先生の熱量はあまりにも凄すぎて、生きている心地がしない。このままだと、夢の中にまで出てきそうで正直ゾッとする。
「王女様があの状態じゃ心配なのもわかるけど、あんたがそれじゃあ、あの子自身、おちおち休んでもいられないんじゃない?」
それを何と勘違いしたのか、シャーリーの事を心配するカーラの言葉に、俺はまた違う意味で困惑する。
「第一、あんたらもっと、トールのこと心配してやったらどうなのよ? 皆して、妾候補なんじゃないの?」
サクラさんの講義が終わってから、一切口を開かなくなった俺を心配したらしく、皆に呼びかけてまで安心させようとするカーラの姿に、不覚にも俺は感動の涙をちょちょぎれさせる。
ただ、内容的には全くの間違いなわけで、空回りし続けるこの感じがやっぱりカーラだなとも思い、俺は違う意味で安心感を覚えた。
「トオルの歳ぐらいの男子と言うのはな、あまり世話を焼かれすぎると、プライドが傷つくと言うものじゃて。付かず離れず、求められた瞬間に全力で応えられるのが、出来る女と言うものじゃ」
「そうですね。見た目によらずトオル様は、結構な意地っ張りでいらっしゃいますから、私がたーんと甘えさせても、応えてはくれないと思いますよ?」
自信たっぷりに持論を展開する二人の女神の姿に、息巻きながら立ち上がったはずの彼女は押され、不安な表情で正面の椅子に立て掛けられている俺の事を見つめてくる。
「そういう、もんなの?」
「そういうものです。むしろ、私から言わせて貰えば、今は絶賛カーラさんのターンじゃないですか。私では、カーラさんみたいなサバサバとした態度、トオル様に対しては絶対に取れませんし、私からすれば羨ましい限りです」
どこで覚えてきたのか、ずっと俺のターンみたいな単語を使うクルスに苦笑いを浮かべながらも、彼女の守ろうとしているものに、少しの寂しさを感じてしまう。
女神としての立ち位置もわかるけど、俺としてはざっくばらんに、もっとくだけた感じのクルスも見てみたいなと思ってしまうのだ。
……というか、ドM発症する時の彼女は威厳もクソも無いわけだし、細かいことにこだわらなくてもいいと思うんだけど、クルスとしては女神である自分に誇りを持っているのだろうな。
それに、二人に甘やかされまくったらどっかで意地になるのも事実だし、男と女ってほんと難しい。
「そっか、これだけみんな綺麗なんだし、もっとただれてると思ってたんだけど、恋って結構難しいのね」
そして、今のカーラの一言がこの世界の恋愛観を物語っており、こっちの世界の女の子って重婚を悪だと思ってないんだろうな。
まぁ、俺のいた国では、あくまで法律的に禁止されていたから悪いことだと思い込まされていただけで、両者の合意があれば、それはそれで悪いことじゃないのかもと、皆を見ていると思ってしまう。
シャーリーとクルスとフィルに、カーラとアイリと朝美……六人でいられたらもっと……って、駄目だ駄目だ! こんな顔してたら、あいつに笑われちまう。朝美が望んでいたのは、いつだって俺の笑顔なんだ。
だから、前に進もう。もっと前向きになって、あいつを驚かせるぐらいの、凄い男になるんだ。
「ねぇ、トール。私はさ、自分に何ができるのかって、ずっと探し続けてきた。魔物をいっぱいぶっ飛ばして、守れなかったものもたくさんあって。けど、今になってやっと、その理由が出来た気がするの。だから、半端なヘマはしないでよね。これであっさり死なれたら、私の立つ瀬が無いじゃない」
それに、カーラにも沢山気を使わせてしまっているし、彼女がバカだけ言えるような頼もしい所をもっと見せないと。
「ほーら! もっと自信を持ちなさいって。女を見る目だけは、あんたほんとに良いんだから」
ただ、俺を両手で持ち上げて物理的に振り回す彼女を見ていると、男に対するカーラの基準って凄く高いんじゃないかと思えてくる。
(……男に厳しいよな、カーラって。モテない理由って、そこなんじゃないのか?)
「男に理想を求めるのって、普通だと思うけど。それに、告白する勇気もない軟弱者なら、こっちから願い下げ。おしとやかにしてても、あんまり良いこと無いしね。その点、あんたはいい男になるわ。いいえ、私が絶対にしてあげる」
男は女に育てられる。そんな言葉を聞いたことがあるけど、どうやら俺もその例に漏れないらしく、彼女達によって育てられていくらしい。全く、ところどころ良い所だけシャーリーと同じこと言うんだから……
「さて、リースを連れて、ちょっと鍛錬でもしてこようかしらね。力に馴染んでおかないと、肝心な時にヘマしそうだし」
そんな彼女だからこそ不安に思う所もあるわけで、隠れて全部一人で背負い込みそうな気がしてならない。今も眠そうなリースを連れて全力の修行に取り組もうとしているし、俺にとってはカーラだって、大切な女の子の一人なんだ。
(リースに負担、かけないようにしてやってくれよ。あれでも一応、俺の娘みたいなもんだからさ)
「わかってるわよ。それじゃ、リースに振り回されに行ってくるわね」
こういう時に素直になれない俺達二人は、互いにジョークを言い合いながらお互いを心配し合う。リースとカーラ、どちらかが倒れないようにと祈りながら、彼女の背中を俺は見送った。
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