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第八章 真実を知る者
第361話 リィンバースの初代女王
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「こうやって、シャーロットちゃんからお菓子取り上げると、拗ねてる顔が凄く可愛いんですよね」
階段を下りながら、誰にともなくつぶやくサクラさんに、俺はお菓子なのかとツッコミを入れたいところではあったが、彼女の頭の中では好きなものと言いたいのだろう。
拗ねたシャーリーが可愛いのも同意できるし、いたずら心満載なサクラさんの笑顔もとても素敵なのだが、もしかして俺のこと、気づいてる?
俺を取り上げた時も剣の精霊さんとか言ってたし、今のも誰かに話しかけてる雰囲気で……確認、してみるか?
(あの、サクラさんって、俺のことわかるんですか?)
「やっと、話しかけてくれましたね。もちろん、最初から気づいていましたよ」
予想通りと言うべきか、恐る恐る問いかけた俺の思念に、平然とした態度でサクラさんは応えてくれる。今までの経験だと、俺の声は聞こえないのが普通だと思って来たけど、最近出会う人達は聞こえる人の方が多くて常識を疑いたくなる。
「曲がりなりにも、剣の道を志した男の娘であり、リィンバースに仕える敬虔なる信徒ですから」
まぁ、正直なところを言うと、俺の周りに集まってくる大半の人達が、全員どっか普通じゃない、異質な力を持っているだけってな気もするけど。
「それよりも、男の子なら、もっと気を使ってあげないとだめですよ。シャーロットちゃんは、すぐに無茶をするんですから」
(まぁ、そうですね)
「そうですね。じゃ、ありません! シャーロットちゃんに見初められたということは、次期国王候補なんですから、しっかりしてもらわなければ困ります。それとも、シャーロットちゃんとは遊びなんですか?」
(そ、そんなことは)
「本当に?」
(……はい、この胸に誓って、命にかけても嘘偽りはないと断言できます)
それにこの人、穏やかな雰囲気とは裏腹に、押しが強くて結構怖い。シャーリーがあんなに弱気になるのも、何となく頷けてしまう。しかも、彼女は姉弟子みたいなもので、責められるシャーリーを可愛いなんて言ってた自分を、ぶん殴ってやりたい所だった。
かく言う俺も、彼女の作り出す空気に飲み込まれ命までかけてしまったし、サクラさん恐るべし。とは言え、こんな約束がなくとも、シャーリーのために命をかけるなんて、今までずっとしてきた事だけどさ。
「それなら良し! シャーロットちゃんのこと、ちゃんと守ってあげてくださいね。ヴァネッサ様の、唯一無二の子孫なんですから」
ただ、一階の広間に集まっていた皆に聞かれたのは、少しだけ恥ずかしい。こういう話題って基本、二人きりでするものだと思っているから、はやし立てられるんじゃないかって緊張するんだよな。まぁ、サクラさんと二人きりっていうのが想像つかないけど。
「それで、王女様の体調はどうなのよ?」
(あぁ、やっと目さまして、呪印以外は、特に問題なさそうな感じだよ)
「そ……なら、良いけど」
しかし、そんな杞憂は無駄に終わり、カーラは真剣にシャーリーの体調を心配してくれる。
「お姉、珍しく、心配してる」
「こら! アイリ!」
彼女の妹のアイリも、一緒に場を和ませようとしてくれてるし、からかわれるんじゃないかと邪推した自分が凄く恥ずかしい。もう何度目になるかわからないけど、俺の周りに集まる女子は、皆いい子たちばかりで、俺には本当にもったいないよ。
「しかしながら、ヴァネッサとは懐かしい名前よの。彼女と最後に酒を交わしたのは、いつ頃のことやら」
「あ、あの! もしかして貴方様は、ヴァネッサ様のお知り合いなのですか!」
姉妹仲良くじゃれ合っているカーラとアイリの隣で、最年長者のフィルはヴァネッサという名前に感慨深いものを覚える。そんな彼女の反応に、偉く興味を持ったサクラさんは、俺を抱えたまま彼女の元へと詰め寄っていく。
「うむ。数年に一度の詰問ではあったが、これでも我は、リィンバースとの親交は深い方での。建国の折にも、顔を出したものじゃて」
「建国の折……もしや、あなた様の正体は、世界に名だたる女神様なのでは!」
「名が知れているかは定かではないが、如何にも我は、リィンバースを守護する女神である。と、今のような尊大な態度、トオルは嫌いであったかの?」
(いや、それで人を従わせようってならともかく、威厳を保つこと事態は悪いことじゃないし、カッコいいフィルの姿、俺ももっと見たいしな)
「む、そうか」
俺のことなんか気にせず、自分らしい自分でいればいいのに、剣のご機嫌なんかを伺ってしまうリィンバースの女神様を、俺は可愛いと思ってしまう。
地位とか年齢とか関係なく、女神様もやっぱり女の子なんだなって思うと無性に愛着が湧いてしまうわけで、フィルのことを母親扱いするのはやっぱり無理がありそうだ。
「それであの、生前のヴァネッサ様は、どのようなお方だったのでしょうか!」
自然と俺に話題が移り、甘ったるい空気が流れる中、しびれを切らしたサクラさんが、早く続きを話してくれとフィルに頼み込む。シャーリーの祖先って事は、歴代のリィンバース女王の内の一人であることは間違いないのだろうけど、その中でもサクラさんは、ヴァネッサと言う人の事がよっぽど好きらしい。
その人がどんな人なのか、俺には良くわからないけれど、好きなものに熱中する気持ちは人一倍理解できるつもりだ。薙沙ちゃんとか、薙沙ちゃんとか、薙沙ちゃんとか……いかん、今更ながら朝美のことを思い出すと、少しだけ涙の出てくる自分がいる。
心の奥に空いた穴は、なかなか埋まらないかも知れないけれど、笑顔で思い出せるよう気持ちに整理をつけないと、死んだあいつに笑われちまう。俺の大切な、天道朝美にさ。
「そうじゃな、ヴァネッサは実に真面目で、戦乙女の名に恥じぬ、正しく戦いの女神であった。この地に君臨していた魔王、奴に戦いを挑む際も、彼女は臆せず立ち向かい、この地を無事人間の手に取り戻した。その姿はまるで、今のシャーロットの様じゃったな。戦いにおける厳しさと、人々に見せる優しい瞳。如何にも模範的と呼べる、女神の中の女神じゃった。ただそれも、あの男と出会うまでじゃったがの。あの男と出会って、彼女は変わったよ。もちろん、トオルとシャーロットのように、いい方向にじゃがな」
フィルの話す内容は、正直なところ興味をそそらなかったけど、この地を救った女神様とシャーリーが似ていると褒められた事は、素直に誇らしく嬉しく思う。だが、俺は神様という存在を信じない男。どれだけ凄まじい武勇伝があろうと、実際に見たことのない神を信じることなど出来ないのだ。
なにせこの体は、神様のおかげで作られたものだし、恨みは無くとも思うところはある。フィルを疑うつもりはないけど、彼女達みたいな素晴らしい神様なのかは実際の所わからないしな。
「フィル様の話を聞いて確信しました。私の思い描いていた通り、ヴァネッサ様は素晴らしい方だったのですね!」
何にせよ、彼女の話を聞いたサクラさんは両目を輝かせ、天に登る勢いで賛美歌らしき曲を歌い始める。一般人から見たオタクがどのように映っているのか、初めて俺は理解したような気がした。
これは確かに面倒くさい。
もちろん、それで彼女を嫌いになるような事は無いのだが、今のサクラさんには触れないほうが良いと本能が叫んでいるのである。
階段を下りながら、誰にともなくつぶやくサクラさんに、俺はお菓子なのかとツッコミを入れたいところではあったが、彼女の頭の中では好きなものと言いたいのだろう。
拗ねたシャーリーが可愛いのも同意できるし、いたずら心満載なサクラさんの笑顔もとても素敵なのだが、もしかして俺のこと、気づいてる?
俺を取り上げた時も剣の精霊さんとか言ってたし、今のも誰かに話しかけてる雰囲気で……確認、してみるか?
(あの、サクラさんって、俺のことわかるんですか?)
「やっと、話しかけてくれましたね。もちろん、最初から気づいていましたよ」
予想通りと言うべきか、恐る恐る問いかけた俺の思念に、平然とした態度でサクラさんは応えてくれる。今までの経験だと、俺の声は聞こえないのが普通だと思って来たけど、最近出会う人達は聞こえる人の方が多くて常識を疑いたくなる。
「曲がりなりにも、剣の道を志した男の娘であり、リィンバースに仕える敬虔なる信徒ですから」
まぁ、正直なところを言うと、俺の周りに集まってくる大半の人達が、全員どっか普通じゃない、異質な力を持っているだけってな気もするけど。
「それよりも、男の子なら、もっと気を使ってあげないとだめですよ。シャーロットちゃんは、すぐに無茶をするんですから」
(まぁ、そうですね)
「そうですね。じゃ、ありません! シャーロットちゃんに見初められたということは、次期国王候補なんですから、しっかりしてもらわなければ困ります。それとも、シャーロットちゃんとは遊びなんですか?」
(そ、そんなことは)
「本当に?」
(……はい、この胸に誓って、命にかけても嘘偽りはないと断言できます)
それにこの人、穏やかな雰囲気とは裏腹に、押しが強くて結構怖い。シャーリーがあんなに弱気になるのも、何となく頷けてしまう。しかも、彼女は姉弟子みたいなもので、責められるシャーリーを可愛いなんて言ってた自分を、ぶん殴ってやりたい所だった。
かく言う俺も、彼女の作り出す空気に飲み込まれ命までかけてしまったし、サクラさん恐るべし。とは言え、こんな約束がなくとも、シャーリーのために命をかけるなんて、今までずっとしてきた事だけどさ。
「それなら良し! シャーロットちゃんのこと、ちゃんと守ってあげてくださいね。ヴァネッサ様の、唯一無二の子孫なんですから」
ただ、一階の広間に集まっていた皆に聞かれたのは、少しだけ恥ずかしい。こういう話題って基本、二人きりでするものだと思っているから、はやし立てられるんじゃないかって緊張するんだよな。まぁ、サクラさんと二人きりっていうのが想像つかないけど。
「それで、王女様の体調はどうなのよ?」
(あぁ、やっと目さまして、呪印以外は、特に問題なさそうな感じだよ)
「そ……なら、良いけど」
しかし、そんな杞憂は無駄に終わり、カーラは真剣にシャーリーの体調を心配してくれる。
「お姉、珍しく、心配してる」
「こら! アイリ!」
彼女の妹のアイリも、一緒に場を和ませようとしてくれてるし、からかわれるんじゃないかと邪推した自分が凄く恥ずかしい。もう何度目になるかわからないけど、俺の周りに集まる女子は、皆いい子たちばかりで、俺には本当にもったいないよ。
「しかしながら、ヴァネッサとは懐かしい名前よの。彼女と最後に酒を交わしたのは、いつ頃のことやら」
「あ、あの! もしかして貴方様は、ヴァネッサ様のお知り合いなのですか!」
姉妹仲良くじゃれ合っているカーラとアイリの隣で、最年長者のフィルはヴァネッサという名前に感慨深いものを覚える。そんな彼女の反応に、偉く興味を持ったサクラさんは、俺を抱えたまま彼女の元へと詰め寄っていく。
「うむ。数年に一度の詰問ではあったが、これでも我は、リィンバースとの親交は深い方での。建国の折にも、顔を出したものじゃて」
「建国の折……もしや、あなた様の正体は、世界に名だたる女神様なのでは!」
「名が知れているかは定かではないが、如何にも我は、リィンバースを守護する女神である。と、今のような尊大な態度、トオルは嫌いであったかの?」
(いや、それで人を従わせようってならともかく、威厳を保つこと事態は悪いことじゃないし、カッコいいフィルの姿、俺ももっと見たいしな)
「む、そうか」
俺のことなんか気にせず、自分らしい自分でいればいいのに、剣のご機嫌なんかを伺ってしまうリィンバースの女神様を、俺は可愛いと思ってしまう。
地位とか年齢とか関係なく、女神様もやっぱり女の子なんだなって思うと無性に愛着が湧いてしまうわけで、フィルのことを母親扱いするのはやっぱり無理がありそうだ。
「それであの、生前のヴァネッサ様は、どのようなお方だったのでしょうか!」
自然と俺に話題が移り、甘ったるい空気が流れる中、しびれを切らしたサクラさんが、早く続きを話してくれとフィルに頼み込む。シャーリーの祖先って事は、歴代のリィンバース女王の内の一人であることは間違いないのだろうけど、その中でもサクラさんは、ヴァネッサと言う人の事がよっぽど好きらしい。
その人がどんな人なのか、俺には良くわからないけれど、好きなものに熱中する気持ちは人一倍理解できるつもりだ。薙沙ちゃんとか、薙沙ちゃんとか、薙沙ちゃんとか……いかん、今更ながら朝美のことを思い出すと、少しだけ涙の出てくる自分がいる。
心の奥に空いた穴は、なかなか埋まらないかも知れないけれど、笑顔で思い出せるよう気持ちに整理をつけないと、死んだあいつに笑われちまう。俺の大切な、天道朝美にさ。
「そうじゃな、ヴァネッサは実に真面目で、戦乙女の名に恥じぬ、正しく戦いの女神であった。この地に君臨していた魔王、奴に戦いを挑む際も、彼女は臆せず立ち向かい、この地を無事人間の手に取り戻した。その姿はまるで、今のシャーロットの様じゃったな。戦いにおける厳しさと、人々に見せる優しい瞳。如何にも模範的と呼べる、女神の中の女神じゃった。ただそれも、あの男と出会うまでじゃったがの。あの男と出会って、彼女は変わったよ。もちろん、トオルとシャーロットのように、いい方向にじゃがな」
フィルの話す内容は、正直なところ興味をそそらなかったけど、この地を救った女神様とシャーリーが似ていると褒められた事は、素直に誇らしく嬉しく思う。だが、俺は神様という存在を信じない男。どれだけ凄まじい武勇伝があろうと、実際に見たことのない神を信じることなど出来ないのだ。
なにせこの体は、神様のおかげで作られたものだし、恨みは無くとも思うところはある。フィルを疑うつもりはないけど、彼女達みたいな素晴らしい神様なのかは実際の所わからないしな。
「フィル様の話を聞いて確信しました。私の思い描いていた通り、ヴァネッサ様は素晴らしい方だったのですね!」
何にせよ、彼女の話を聞いたサクラさんは両目を輝かせ、天に登る勢いで賛美歌らしき曲を歌い始める。一般人から見たオタクがどのように映っているのか、初めて俺は理解したような気がした。
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もちろん、それで彼女を嫌いになるような事は無いのだが、今のサクラさんには触れないほうが良いと本能が叫んでいるのである。
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