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第七章 復讐と裏切りの円舞曲(ワルツ)
第352話 懺悔と懺悔
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「……」
(……)
シャーリーの状態が安定し、経過を観察するだけの状況になると、カーラはアイリを連れて一つの部屋を師匠から借り受ける。
それは一階の奥、正面玄関からではわかりづらかった奥に広い修練場。部屋のイメージとしては、道場が一番近く感じるのだが、師匠ってもしかして転生者? だとすると、自幻流とか、サクラって名前をつけるのも頷けるし、シャーリーにはそういう縁があるのかも。
とは言え、今はそんな事を考えている場合じゃない。目の前で正座をしているカーラの無言の圧力が半端なくて、見つめられているだけで豆腐メンタルが崩壊しそうだ。
「……ねぇ、何かしゃべりなさいよ」
(何かって言われても、呼び出したのはカーラの方だろ)
「それはそうだけど……男なら、少しくらい気を使いなさいよね」
静寂が支配する重苦しい空気にカーラの方が先に耐えきれなくなったようで、何を言われるかわからない恐怖からは開放されたが、今度は違う無茶振りがガラスのハートに襲いかかる。
彼女の気持ちもわからなくはないが、不安だからといって男に全てを投げ出すのは卑怯と言うか、言い出しっぺの責任ぐらいは自分でとってほしい。じゃないと、大半の男は潰れる。もちろん、これが毎度続くならという話ではあるが。
「お姉、トールの方が、正しい」
「アイリ、こういうのはね、良い悪いの問題じゃないの。わかる?」
こんな俺だって、たまには女の子から頼りにされたいけど、どちらかと言うとカーラの場合、恋愛方面では男に依存するタイプのように思える。その点、アイリは冷静で、俺の中の好感度がぐんと上がってしまった。
(アイリは、カーラのこと、お姉って呼ぶんだな)
「う、うん」
(そっか。シンジと一緒にいた時もお姉ちゃんだったし、新たな一面が知れて、少しだけ嬉しいかも)
それに、少しずつだけど、アイリの本当の顔が見えるようになってきた気がして、自然と笑みがこぼれてしまう。
シャーリー然り、クロエちゃん然り、幼女相手にこういう態度を取るから、クルス辺りにロリコンと勘違いされるんだろうけど、可愛いものを愛でたくなるのは人間の本能。やましい気持ちは決して無いことを、理解していただけると助かります。
「こほん、それじゃ話を始めましょうか」
そんな俺の気取った言葉に人見知り感情が発動したのか、顔を真っ赤にしながら俯く妹を助けるようカーラが話に割って入る。いつ見ても思うけど、カーラは本当に妹思いだよな。
「単刀直入に言うわね。トール、今すぐ私を殴りなさい」
(なぐ……はぁ?)
しかし、突拍子もない彼女の発言に穏やかな雰囲気は吹き飛ばされ、素っ頓狂な声を俺は上げてしまう。
「それで満足出来ないって言うなら、私の体を斬っても良いわ。あんたに殺されるなら、私も文句はないもの」
「お、お姉!?」
「その代わり、アイリをお願い。この子は私と関係ないから」
しかも、カーラを俺が殺すとかいう、訳のわからない段階まで彼女の話は雪崩式にエスカレートしていき、どんどん俺を困惑の渦へと誘う。
彼女がどうして、その結論へとたどり着いたのか定かではないが、俺が黙っているのは非常に不味い。このまま何も言わないでいると、死に急ぐ彼女が自らの手で俺を突き刺してしまう。そうな恐怖を、俺は感じてしまったのだ。
(まて、まてまて! どうやったら俺がカーラを殴れるのかはともかく、何で俺がカーラのことを殴らないといけないんだよ? それに、アイリはお前の妹だろ? 関係ないって言い方は、酷いんじゃないか?)
「そうよ、だからこそ、アイリは関係ないの。今までの勘違いは、全部私一人の問題。あんたに裁かれるのは、私だけでいい」
カーラが死ぬ、そんな気の焦りから表面上の意味で彼女の言葉を捉えてしまったが、どうも彼女は、妹だからこそ関係ないと言いたかったらしい。それにカーラは、俺が自分のことを恨んでいると思い込んでいるようだった。
(何いってんだよ。第一俺は、カーラのこと怒ってなんかいないぞ?)
真相は未だわからない事だらけだけど、例えカーラがいなかったとしても、ボーゲンハルトは知略を巡らせ、シャーリーを我が物にしようと企んだはず。
それに、カーラを先に追い詰めたのは俺達で、あくまでその感情を利用されただけに過ぎない。一番悪いのは、あの変態騎士だってわかっているし、死ぬほど後悔している女子を殴れるほど俺の度胸は座ってないよ。
けれど、その答えがあまりにも気に入らなかったのか、カーラは怒りに震えながら俺の刀身に詰め寄って来る。
「怒ってないって、それこそあんたどうかしてるわよ! 私は、あんたの大切な物を狙って、オマケにもう一人まで殺して、なんで、なんで許せるのよ!!」
(!? おまえ、朝美が死んだって、なん――!!)
「だって、さっきのあんたの顔、シンジが死んだ時の私にそっくりだったし」
涙で濡れる彼女の激情が俺を否定し、彼女の言葉が俺の心を驚愕させる。朝美が死んだ事に気づかれていたのも驚きだが、なんで俺の表情がカーラにも見えているのだろう? まさかとは思うが、彼女にも俺に対する適正が?
(顔って、おまえにも表情、見えてるのかよ?)
「見えてるっていうか、何となくね。雰囲気でわかるでしょ、雰囲気で!」
しかし、シャーリーや朝美のように、はっきりと俺が見えているわけではなく、状況から俺の気持ちを察したようだ。
「だから、普通なら私と同じこと考えるでしょ? あの子を奪ったクソ女を、この手で殺してやりたいって」
彼女が俺を見ていてくれたのは嬉しかったけど、俺に殺められたいという彼女の気持ちは嬉しくない。ただ、彼女の気持ちも全く理解できぬと言うわけでなく、難しい選択を俺は迫られていた。
(……そうだな、普通だったら考えるかもしれない)
「でしょ! だったら――」
(でも、シンジが死んだ事については、俺にも責任がある。だから、俺はカーラを殴れないよ)
カーラの言う通り、俺は彼女を恨む権利があるのかも知れない。それでもこの結果は、積み重なった流転が生み出した一つの運命。何度も言うように、責任は俺達にある。
故に、彼女を恨むなんて出来ないし、俺の私怨でカーラみたいな美少女を殴ったら、それこそ世界的損失だよ。
それに、心の底から俺は、彼女のことを恨んでなんていないんだ。それだけは、わかってほしいのに、俺に対する彼女の怒りはとどまることを知らず、更に激しく膨れ上がる。
「ふ、ふざけんな! 私達は、あんたを捨てたのよ! その挙げ句、逆恨みで命まで狙って! なんで、なんでそれで責任があるとか言えるのよ!」
(捨てられたのは、俺が弱かったからだ。俺がもっと強くて、あいつの手の中にいたら、もしかしたら救えたかもしれない)
カーラの口から溢れ出る怒りが彼女自身の懺悔だけでなく、俺に対する優しさでもあると気づき始めたけど、あの時の俺がシンジの求めに応えられなかったのもまた事実であり、捨てられたのは仕方がなかったと思う。
ただ、たぶんきっと無いと思うけど、あいつと一緒に強くなれてたら、魔神を倒せた可能性が一パーセントもなかったなんて思いたくなかったんだ。
(それに、いつかお前らに狙われるんじゃないかってずっと考えてたし、この結果も当然っていうか。むしろ、シャーリーが傷ついたのも朝美を失ったのも、両方共俺の不注意に他ならなくて、俺がもっとうまく出来てれば――)
「あんた、バカでしょ? 筋金入りの大バカ! 私以上のただのバカ!!」
そして、遂にカーラは俺を掴むと、勢い余って木造の地面へと俺の刀身を全力で突き刺す。カーラは悪くないと、そこだけに執着しすぎたせいか、知らない内に卑屈になってしまったようだ。
「なんでそんなに背負うのよ。トールは悪いこと、なにもしてないじゃない! そんなに言われたら、私達が惨めになるだけで……」
(そっか、悪い)
「だから! 謝るなって言ってんの!! あんまり酷いと、ぶん殴るわよ!」
「お、お姉」
彼女に辛い思いをさせて、それに対して謝るという負のスパイラルに入り込んだ俺は、止めたくても止まらずにカーラに向かって媚びへつらい続けてしまう。
(そうだな……俺はバカだよ。口先だけで、何一つ守れない大バ――)
そんな腑抜けな態度の果てに彼女の怒りが限界を迎えた瞬間、鍔にはまった宝石に鋭い衝撃が走り、俺の体は宙を舞い吹き飛ばされる。
この体になってから始めての、むしろ、生きてきた中で始めて、俺は女の子にぶん殴られたのだ。
(……)
シャーリーの状態が安定し、経過を観察するだけの状況になると、カーラはアイリを連れて一つの部屋を師匠から借り受ける。
それは一階の奥、正面玄関からではわかりづらかった奥に広い修練場。部屋のイメージとしては、道場が一番近く感じるのだが、師匠ってもしかして転生者? だとすると、自幻流とか、サクラって名前をつけるのも頷けるし、シャーリーにはそういう縁があるのかも。
とは言え、今はそんな事を考えている場合じゃない。目の前で正座をしているカーラの無言の圧力が半端なくて、見つめられているだけで豆腐メンタルが崩壊しそうだ。
「……ねぇ、何かしゃべりなさいよ」
(何かって言われても、呼び出したのはカーラの方だろ)
「それはそうだけど……男なら、少しくらい気を使いなさいよね」
静寂が支配する重苦しい空気にカーラの方が先に耐えきれなくなったようで、何を言われるかわからない恐怖からは開放されたが、今度は違う無茶振りがガラスのハートに襲いかかる。
彼女の気持ちもわからなくはないが、不安だからといって男に全てを投げ出すのは卑怯と言うか、言い出しっぺの責任ぐらいは自分でとってほしい。じゃないと、大半の男は潰れる。もちろん、これが毎度続くならという話ではあるが。
「お姉、トールの方が、正しい」
「アイリ、こういうのはね、良い悪いの問題じゃないの。わかる?」
こんな俺だって、たまには女の子から頼りにされたいけど、どちらかと言うとカーラの場合、恋愛方面では男に依存するタイプのように思える。その点、アイリは冷静で、俺の中の好感度がぐんと上がってしまった。
(アイリは、カーラのこと、お姉って呼ぶんだな)
「う、うん」
(そっか。シンジと一緒にいた時もお姉ちゃんだったし、新たな一面が知れて、少しだけ嬉しいかも)
それに、少しずつだけど、アイリの本当の顔が見えるようになってきた気がして、自然と笑みがこぼれてしまう。
シャーリー然り、クロエちゃん然り、幼女相手にこういう態度を取るから、クルス辺りにロリコンと勘違いされるんだろうけど、可愛いものを愛でたくなるのは人間の本能。やましい気持ちは決して無いことを、理解していただけると助かります。
「こほん、それじゃ話を始めましょうか」
そんな俺の気取った言葉に人見知り感情が発動したのか、顔を真っ赤にしながら俯く妹を助けるようカーラが話に割って入る。いつ見ても思うけど、カーラは本当に妹思いだよな。
「単刀直入に言うわね。トール、今すぐ私を殴りなさい」
(なぐ……はぁ?)
しかし、突拍子もない彼女の発言に穏やかな雰囲気は吹き飛ばされ、素っ頓狂な声を俺は上げてしまう。
「それで満足出来ないって言うなら、私の体を斬っても良いわ。あんたに殺されるなら、私も文句はないもの」
「お、お姉!?」
「その代わり、アイリをお願い。この子は私と関係ないから」
しかも、カーラを俺が殺すとかいう、訳のわからない段階まで彼女の話は雪崩式にエスカレートしていき、どんどん俺を困惑の渦へと誘う。
彼女がどうして、その結論へとたどり着いたのか定かではないが、俺が黙っているのは非常に不味い。このまま何も言わないでいると、死に急ぐ彼女が自らの手で俺を突き刺してしまう。そうな恐怖を、俺は感じてしまったのだ。
(まて、まてまて! どうやったら俺がカーラを殴れるのかはともかく、何で俺がカーラのことを殴らないといけないんだよ? それに、アイリはお前の妹だろ? 関係ないって言い方は、酷いんじゃないか?)
「そうよ、だからこそ、アイリは関係ないの。今までの勘違いは、全部私一人の問題。あんたに裁かれるのは、私だけでいい」
カーラが死ぬ、そんな気の焦りから表面上の意味で彼女の言葉を捉えてしまったが、どうも彼女は、妹だからこそ関係ないと言いたかったらしい。それにカーラは、俺が自分のことを恨んでいると思い込んでいるようだった。
(何いってんだよ。第一俺は、カーラのこと怒ってなんかいないぞ?)
真相は未だわからない事だらけだけど、例えカーラがいなかったとしても、ボーゲンハルトは知略を巡らせ、シャーリーを我が物にしようと企んだはず。
それに、カーラを先に追い詰めたのは俺達で、あくまでその感情を利用されただけに過ぎない。一番悪いのは、あの変態騎士だってわかっているし、死ぬほど後悔している女子を殴れるほど俺の度胸は座ってないよ。
けれど、その答えがあまりにも気に入らなかったのか、カーラは怒りに震えながら俺の刀身に詰め寄って来る。
「怒ってないって、それこそあんたどうかしてるわよ! 私は、あんたの大切な物を狙って、オマケにもう一人まで殺して、なんで、なんで許せるのよ!!」
(!? おまえ、朝美が死んだって、なん――!!)
「だって、さっきのあんたの顔、シンジが死んだ時の私にそっくりだったし」
涙で濡れる彼女の激情が俺を否定し、彼女の言葉が俺の心を驚愕させる。朝美が死んだ事に気づかれていたのも驚きだが、なんで俺の表情がカーラにも見えているのだろう? まさかとは思うが、彼女にも俺に対する適正が?
(顔って、おまえにも表情、見えてるのかよ?)
「見えてるっていうか、何となくね。雰囲気でわかるでしょ、雰囲気で!」
しかし、シャーリーや朝美のように、はっきりと俺が見えているわけではなく、状況から俺の気持ちを察したようだ。
「だから、普通なら私と同じこと考えるでしょ? あの子を奪ったクソ女を、この手で殺してやりたいって」
彼女が俺を見ていてくれたのは嬉しかったけど、俺に殺められたいという彼女の気持ちは嬉しくない。ただ、彼女の気持ちも全く理解できぬと言うわけでなく、難しい選択を俺は迫られていた。
(……そうだな、普通だったら考えるかもしれない)
「でしょ! だったら――」
(でも、シンジが死んだ事については、俺にも責任がある。だから、俺はカーラを殴れないよ)
カーラの言う通り、俺は彼女を恨む権利があるのかも知れない。それでもこの結果は、積み重なった流転が生み出した一つの運命。何度も言うように、責任は俺達にある。
故に、彼女を恨むなんて出来ないし、俺の私怨でカーラみたいな美少女を殴ったら、それこそ世界的損失だよ。
それに、心の底から俺は、彼女のことを恨んでなんていないんだ。それだけは、わかってほしいのに、俺に対する彼女の怒りはとどまることを知らず、更に激しく膨れ上がる。
「ふ、ふざけんな! 私達は、あんたを捨てたのよ! その挙げ句、逆恨みで命まで狙って! なんで、なんでそれで責任があるとか言えるのよ!」
(捨てられたのは、俺が弱かったからだ。俺がもっと強くて、あいつの手の中にいたら、もしかしたら救えたかもしれない)
カーラの口から溢れ出る怒りが彼女自身の懺悔だけでなく、俺に対する優しさでもあると気づき始めたけど、あの時の俺がシンジの求めに応えられなかったのもまた事実であり、捨てられたのは仕方がなかったと思う。
ただ、たぶんきっと無いと思うけど、あいつと一緒に強くなれてたら、魔神を倒せた可能性が一パーセントもなかったなんて思いたくなかったんだ。
(それに、いつかお前らに狙われるんじゃないかってずっと考えてたし、この結果も当然っていうか。むしろ、シャーリーが傷ついたのも朝美を失ったのも、両方共俺の不注意に他ならなくて、俺がもっとうまく出来てれば――)
「あんた、バカでしょ? 筋金入りの大バカ! 私以上のただのバカ!!」
そして、遂にカーラは俺を掴むと、勢い余って木造の地面へと俺の刀身を全力で突き刺す。カーラは悪くないと、そこだけに執着しすぎたせいか、知らない内に卑屈になってしまったようだ。
「なんでそんなに背負うのよ。トールは悪いこと、なにもしてないじゃない! そんなに言われたら、私達が惨めになるだけで……」
(そっか、悪い)
「だから! 謝るなって言ってんの!! あんまり酷いと、ぶん殴るわよ!」
「お、お姉」
彼女に辛い思いをさせて、それに対して謝るという負のスパイラルに入り込んだ俺は、止めたくても止まらずにカーラに向かって媚びへつらい続けてしまう。
(そうだな……俺はバカだよ。口先だけで、何一つ守れない大バ――)
そんな腑抜けな態度の果てに彼女の怒りが限界を迎えた瞬間、鍔にはまった宝石に鋭い衝撃が走り、俺の体は宙を舞い吹き飛ばされる。
この体になってから始めての、むしろ、生きてきた中で始めて、俺は女の子にぶん殴られたのだ。
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