344 / 526
第七章 復讐と裏切りの円舞曲(ワルツ)
第343話 禍々しい魔導の欠片
しおりを挟む
「つるぎさんも、あさみおねえちゃんも、いっちゃうの?」
「ごめんね、クロエ。また今度、お歌いっぱい聞かせてあげるから」
「……うん」
天道との話がまとまり、俺達五人が奥へ進もうとすると、寂しそうにクロエちゃんが彼女の袖を掴んで引っ張る。
せっかく再会できたというのに、ここでクロエちゃんとお別れするのは俺も寂しい所だけど、皆の安全を確保するためには必要な事。
けど、このまま彼女を騎士団に預けるのは、なんだか危険な気がする。誰が何と言おうと、俺はまだボーゲンハルトの事を信用しきってはいない。
そこで俺は、残ったフィルに全てを託すことにした。
(すまないフィル、助けた人達の……特に、クロエちゃんの護衛を頼めないか? 無いとは思うけど、罠って可能性も捨てきれないし、こっちにフィルが残ってくれると凄く安心できる)
「うむ、トオルたっての願いじゃ。こちらは我に任せるが良い」
年の功と言うべきか、文句の一つも言わずにフィルは、俺の願いを聞き入れてくれる。流石に申し訳ないし、後でしっかりお礼をしよう。
「クロエとやら、トオルの代わりに我がそなたを守る事になった。名はフィルじゃ、よろしく頼む」
「ふぃる、おねぇちゃん? なんだか、おもしろいしゃべりかただね」
「む、そうかの?」
「うん!」
古風なフィルの喋り方がツボに入ったようで、クロエちゃんは彼女になつき、フィルのしなやかな手を優しく握る。こっちはこっちで、姉と言うか母と言うか……とにかく、これで何とかなりそうだ。
「そんじゃ、俺もこっちだな。鉄壁姉さん一人に、全員任せるのは忍びねぇし」
「鉄壁とは、我のことか?」
「あぁ。どんなに動いても、あの水着で全く見えないから鉄壁。間違ってないだろ?」
「確かにアレは、特別な布地で作られてはおるが、その呼び名は受け入れがたくあるぞ」
最後に残ったバルカイトは、絶対にシャーリーについてくるものと確信していたのだけど、別行動を選びフィルについていこうとする。クロエちゃんの護衛が増えるのは嬉しいことなのだけど、小さな子の前で、あの服の話は自重していただきたい。
あんな際どいのにクロエちゃんが興味を持ったら、セリーヌさんに対して俺が死んで詫びなければいけなくなる。それぐらい、あの水着はあぶない水着なのだ。
「バルカイト、二人のことをお願いね」
「お嬢も、気をつけてな」
小さな不安をいだきながらバルカイト達の出発を見送ると、俺達五人も洞窟の奥へと進んでいく。すると、今まで感じる事のなかった禍々しい魔力の波動が、嵐のように体の中を吹き抜けた。
「オーガにオルトロスにちびデーモン、なかなかニッチなのを揃える盗賊じゃない。更にきな臭くなってきたわ」
暗闇の奥から現れたのは、多種多様な魔物の群れ。人並み外れた巨体のオーガに、双頭の首を持つ獣オルトロス。そして、三叉の槍を携え空を漂う小さなデーモンと、凶悪な魔物達の姿に一筋の汗が流れるが、焦らず俺は刀身に魔力を込める。
そんな群れの中心へと恐れず一息で踏み込むと、小さな鬼が飛び回る暇すら与えずに、数体の魔物を光の剣でシャーリーが斬り伏せる。
「我は願う。氷の精霊フェンリルよ、凍てつく波動を放ち、彼らの脚を封じ給え。凍りつけ! アイシクルバインド!!」
突出したシャーリーに魔物の視線が集中すると、まるで狙っていたかのように、天道が敵の足を止める。
「威力は最小限に……サラマンダー! エクスプロード!!」
二人が作った隙を逃さず、火炎の魔弾を放ったクルスが大半の敵を掃討すると、残りの数匹をシャーリーが仕留め、魔物はあっさりと全滅した。
ボーゲンハルトが入り込む隙もない三人の完全な連携に、小さな感動を俺は覚える。我の強い三人が、ワンフォーオール・オールフォーワンの精神で戦えるようになるなんて、俺も俄然やる気が出てきた! このまま魔神を全員倒して、この国に平和を取り戻す! なんて、そう簡単にはいかないよな。
「お見事です。姫様」
しかも、完全に開き直っているのか、ボーゲンハルトは上司を持ち上げる係長みたいになってるし、こいつは一体何のために付いてきてるんだか。
役に立たない騎士団長の姿に俺が呆れ果てていると、洞窟最奥部にある大きな部屋へとシャーリー達はたどり着く。その部屋の中心には、魔法陣の描かれた床と奇妙な機械が設置されていて、各々三人は渋い表情を浮かべる。
「……なんというか、これは完全に……」
「はい、外道の所業と言わざるお得ません」
「それに、この腐臭……何をしていたか考えるだけで、吐き気がするわ」
俺には全くわからないけど、結局ここの盗賊達は悪魔崇拝者みたいな奴らで、さらってきた人達を使い人体実験をしていた。という解釈で良いのだろうか?
「シャーロットさん、見てください」
推測する俺の隣で、機械に近づいたシャーリーが辺りを見回していると、後ろからクルスに声をかけられる。
「ん? どうした……!?」
振り返った彼女がクルスに近づくと、目の前に置いてある奇妙な石の塊に驚きを示した。
「これって……ガンザナイト」
幅の広い机の上に置かれていたのは、青黒い輝きを放つ、奇妙な形をした魔導鉱石たち。
(ガンザナイトって言うと、ナベリウスとバズーが使ってた?)
「えぇ。あの時のものとは硬度が違うけど、なんでこれが、こんな場所に大量に」
初めて出会った魔神達が、魔力の限界を超えるために使ったあの石の塊が、二十個近く机の上に乱雑に置かれている。あの時は、ディアインハイトの力で何とかなったけど、その時のものより大きく、これがもし実験のために使われていたとしたら……
「……しゃー、ろっと」
「ん? あ、アサミ!?」
シャーリーにクルス、そして俺の三人が魔導鉱石について考えていると、弱々しい天道の声と共に、何かの倒れる音が後ろから聞こえてくる。それを不審に思ったシャーリーが振り向くと、左手で口を抑えながら天道がうずくまっていた。
「うぅ、ごめん。それ見てたら、つわりが……」
「……どういうギャグなのよ、それ」
「あはは、少しでも気を紛らわせようと思って……!?」
「アサミさん? アサミさん!」
禍々しい輝きを放つガンザナイトという魔石が、どんな影響を彼女に与えているのかはわからないけど、そんな事、今は考えてる場合じゃない! なんで朝美が、こんなにも苦しまなきゃならないんだよ。彼女が何か、悪いことでもしたってのかよ?
「……ごめん、はいても、嫌いにならないでね」
「バカ」
「姫様! 部屋の奥に人影が!!」
少しでも彼女を安心させようと、精一杯の作り笑いで天道に微笑みかけるシャーリーの後ろで、部屋の奥を指差しながらボーゲンハルトが騒ぎ出す。こんな時にと思いながらも、指先の方へと視線を向けると、フードを被った人影が部屋の外へと走り去る所だった。
あいつが黒幕なのかも知れないけど、天道の体調が最優先であり、今は一刻も早くここから立ち去らないと。
「いこ、しゃーろっと。おわないと」
しかし、苦しみながらも当の本人は、奥へ行こうとシャーリーの袖を引っ張る。
「でも……」
「だいじょうぶ。それに、はなれたほうがきぶん……うっ!」
このまま奥へ行くことも、ここから離れる手段の一つではあるが、どこかで戦闘になりでもしたら、それこそ彼女が危うくなる。天道なりに考えての発言だとは思うけど、そんな無茶をしたら、いつもの俺とかわらな……そっか、皆はいつも無茶する俺を、こんな気持ちで見ていたんだ。その辛さが今、本当の意味でわかったような気がする。
「ごめんね、クロエ。また今度、お歌いっぱい聞かせてあげるから」
「……うん」
天道との話がまとまり、俺達五人が奥へ進もうとすると、寂しそうにクロエちゃんが彼女の袖を掴んで引っ張る。
せっかく再会できたというのに、ここでクロエちゃんとお別れするのは俺も寂しい所だけど、皆の安全を確保するためには必要な事。
けど、このまま彼女を騎士団に預けるのは、なんだか危険な気がする。誰が何と言おうと、俺はまだボーゲンハルトの事を信用しきってはいない。
そこで俺は、残ったフィルに全てを託すことにした。
(すまないフィル、助けた人達の……特に、クロエちゃんの護衛を頼めないか? 無いとは思うけど、罠って可能性も捨てきれないし、こっちにフィルが残ってくれると凄く安心できる)
「うむ、トオルたっての願いじゃ。こちらは我に任せるが良い」
年の功と言うべきか、文句の一つも言わずにフィルは、俺の願いを聞き入れてくれる。流石に申し訳ないし、後でしっかりお礼をしよう。
「クロエとやら、トオルの代わりに我がそなたを守る事になった。名はフィルじゃ、よろしく頼む」
「ふぃる、おねぇちゃん? なんだか、おもしろいしゃべりかただね」
「む、そうかの?」
「うん!」
古風なフィルの喋り方がツボに入ったようで、クロエちゃんは彼女になつき、フィルのしなやかな手を優しく握る。こっちはこっちで、姉と言うか母と言うか……とにかく、これで何とかなりそうだ。
「そんじゃ、俺もこっちだな。鉄壁姉さん一人に、全員任せるのは忍びねぇし」
「鉄壁とは、我のことか?」
「あぁ。どんなに動いても、あの水着で全く見えないから鉄壁。間違ってないだろ?」
「確かにアレは、特別な布地で作られてはおるが、その呼び名は受け入れがたくあるぞ」
最後に残ったバルカイトは、絶対にシャーリーについてくるものと確信していたのだけど、別行動を選びフィルについていこうとする。クロエちゃんの護衛が増えるのは嬉しいことなのだけど、小さな子の前で、あの服の話は自重していただきたい。
あんな際どいのにクロエちゃんが興味を持ったら、セリーヌさんに対して俺が死んで詫びなければいけなくなる。それぐらい、あの水着はあぶない水着なのだ。
「バルカイト、二人のことをお願いね」
「お嬢も、気をつけてな」
小さな不安をいだきながらバルカイト達の出発を見送ると、俺達五人も洞窟の奥へと進んでいく。すると、今まで感じる事のなかった禍々しい魔力の波動が、嵐のように体の中を吹き抜けた。
「オーガにオルトロスにちびデーモン、なかなかニッチなのを揃える盗賊じゃない。更にきな臭くなってきたわ」
暗闇の奥から現れたのは、多種多様な魔物の群れ。人並み外れた巨体のオーガに、双頭の首を持つ獣オルトロス。そして、三叉の槍を携え空を漂う小さなデーモンと、凶悪な魔物達の姿に一筋の汗が流れるが、焦らず俺は刀身に魔力を込める。
そんな群れの中心へと恐れず一息で踏み込むと、小さな鬼が飛び回る暇すら与えずに、数体の魔物を光の剣でシャーリーが斬り伏せる。
「我は願う。氷の精霊フェンリルよ、凍てつく波動を放ち、彼らの脚を封じ給え。凍りつけ! アイシクルバインド!!」
突出したシャーリーに魔物の視線が集中すると、まるで狙っていたかのように、天道が敵の足を止める。
「威力は最小限に……サラマンダー! エクスプロード!!」
二人が作った隙を逃さず、火炎の魔弾を放ったクルスが大半の敵を掃討すると、残りの数匹をシャーリーが仕留め、魔物はあっさりと全滅した。
ボーゲンハルトが入り込む隙もない三人の完全な連携に、小さな感動を俺は覚える。我の強い三人が、ワンフォーオール・オールフォーワンの精神で戦えるようになるなんて、俺も俄然やる気が出てきた! このまま魔神を全員倒して、この国に平和を取り戻す! なんて、そう簡単にはいかないよな。
「お見事です。姫様」
しかも、完全に開き直っているのか、ボーゲンハルトは上司を持ち上げる係長みたいになってるし、こいつは一体何のために付いてきてるんだか。
役に立たない騎士団長の姿に俺が呆れ果てていると、洞窟最奥部にある大きな部屋へとシャーリー達はたどり着く。その部屋の中心には、魔法陣の描かれた床と奇妙な機械が設置されていて、各々三人は渋い表情を浮かべる。
「……なんというか、これは完全に……」
「はい、外道の所業と言わざるお得ません」
「それに、この腐臭……何をしていたか考えるだけで、吐き気がするわ」
俺には全くわからないけど、結局ここの盗賊達は悪魔崇拝者みたいな奴らで、さらってきた人達を使い人体実験をしていた。という解釈で良いのだろうか?
「シャーロットさん、見てください」
推測する俺の隣で、機械に近づいたシャーリーが辺りを見回していると、後ろからクルスに声をかけられる。
「ん? どうした……!?」
振り返った彼女がクルスに近づくと、目の前に置いてある奇妙な石の塊に驚きを示した。
「これって……ガンザナイト」
幅の広い机の上に置かれていたのは、青黒い輝きを放つ、奇妙な形をした魔導鉱石たち。
(ガンザナイトって言うと、ナベリウスとバズーが使ってた?)
「えぇ。あの時のものとは硬度が違うけど、なんでこれが、こんな場所に大量に」
初めて出会った魔神達が、魔力の限界を超えるために使ったあの石の塊が、二十個近く机の上に乱雑に置かれている。あの時は、ディアインハイトの力で何とかなったけど、その時のものより大きく、これがもし実験のために使われていたとしたら……
「……しゃー、ろっと」
「ん? あ、アサミ!?」
シャーリーにクルス、そして俺の三人が魔導鉱石について考えていると、弱々しい天道の声と共に、何かの倒れる音が後ろから聞こえてくる。それを不審に思ったシャーリーが振り向くと、左手で口を抑えながら天道がうずくまっていた。
「うぅ、ごめん。それ見てたら、つわりが……」
「……どういうギャグなのよ、それ」
「あはは、少しでも気を紛らわせようと思って……!?」
「アサミさん? アサミさん!」
禍々しい輝きを放つガンザナイトという魔石が、どんな影響を彼女に与えているのかはわからないけど、そんな事、今は考えてる場合じゃない! なんで朝美が、こんなにも苦しまなきゃならないんだよ。彼女が何か、悪いことでもしたってのかよ?
「……ごめん、はいても、嫌いにならないでね」
「バカ」
「姫様! 部屋の奥に人影が!!」
少しでも彼女を安心させようと、精一杯の作り笑いで天道に微笑みかけるシャーリーの後ろで、部屋の奥を指差しながらボーゲンハルトが騒ぎ出す。こんな時にと思いながらも、指先の方へと視線を向けると、フードを被った人影が部屋の外へと走り去る所だった。
あいつが黒幕なのかも知れないけど、天道の体調が最優先であり、今は一刻も早くここから立ち去らないと。
「いこ、しゃーろっと。おわないと」
しかし、苦しみながらも当の本人は、奥へ行こうとシャーリーの袖を引っ張る。
「でも……」
「だいじょうぶ。それに、はなれたほうがきぶん……うっ!」
このまま奥へ行くことも、ここから離れる手段の一つではあるが、どこかで戦闘になりでもしたら、それこそ彼女が危うくなる。天道なりに考えての発言だとは思うけど、そんな無茶をしたら、いつもの俺とかわらな……そっか、皆はいつも無茶する俺を、こんな気持ちで見ていたんだ。その辛さが今、本当の意味でわかったような気がする。
0
お気に入りに追加
123
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。


転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる