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第七章 復讐と裏切りの円舞曲(ワルツ)
第333話 彼女の思い、俺達の願い
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(い、一番のわがままって……そんな簡単なこと、わがままのうちにも入らないだろ?)
「そんなこと無い! 誰かの視線を釘付けにするのって、とても難しいことなのよ? それを一生続けるなんてすごく難解で、いつだって不安で、心配なんだから」
彼女の口から飛び出す赤裸々な思い。シャーリーにとって俺は、いつでも見ていて欲しいぐらい大切な人で、改めてその気持ちが凄く嬉しい。けれど、俺にとってそれはいつも一番に考えていることで、願いと言うにはあまりにも小さすぎるように感じた。
(心配なんてしなくても、いつでも俺はシャーリーを一番に見てるよ)
「そう言う割には、私の目の前で他の女の子にデレデレするわよね。さっきだって、アサミと私が似てるなんてこと、平然と言ってたわけだし。二人っきりの時に他の女の名前なんか出してたら、説得力なんて無いわよ」
そう言われてしまうと、彼女の不安もわかるような気がしてくる。正式な婚約の前に、美少女三人に言い寄られてたら、そりゃあ不安にもなるよな。
「トオルの優しさを、悪いなんて言わない。それに私も救われたんだから。けど、それは皆に平等に分け与えられているもので、私だけのものじゃない。同じように引き寄せられていく女の子達がたくさんいる。今だってもう不安で押し潰されそうなのに、これからまだ増えていく。私には、そんな気がしてならないの」
それに、女性を引きつける才能なんか俺には絶対ないと思っていたのに、現状を見れば何も言えない。彼女がそれだけ俺を魅力的に捉えてくれている証拠でもあるし、何とかして汚名を返上したいところではあるが……
「人を惹きつけてやまない才能、それは王にとって必要不可欠なものだと私は思う。けれど、それだけ私から離れやすいとも言えるの。トオルの目が私以外の誰かに向くことを、他の皆は虎視眈々と狙っていて、どうやったらトオルを私に縛り付けておけるのかって、そんなことばっかり考えてる。私はね、トオルが思っているほど、できた女じゃないの。独占欲が強くて嫉妬深い、意地汚い女なんだから。王女なんて肩書きが無かったら、今すぐトオルを連れ出して、どこか遠くに行きたいぐらいよ。皆の、トオルを好きだっていう、他の女の手の届かない場所までね」
瞳を少しずつ虚ろわせながら語られていくシャーロットの本音に、俺の心は締め付けられる。彼女の汚い部分なんか些細な問題で、自虐的になっていく事の方が不安で仕方がない。
「けれど、私は王女で、私利私欲で動くことなんて出来ない。この国を捨てることもできないし、横暴に振る舞うなんてもってのほか。それに、今は国の一大事。収束させるためには、皆の力が必要で、私は自分を殺すしか無いのよ……これじゃまるで、感情を制限される前から自分自身でやってたみたい。ううん、きっとそうで、あの呪いは必然だったのよ。どう? 軽蔑した? 私の心は、こんなにも薄汚れているの」
(……俺にもよくわからないけどさ、人間ってそんなもんなんじゃないかな? 欲しいものには貪欲になる。それが普通で、いつでも何かの一番になりたいって思ってる。それが物とか、立場とか、誰かのなんて目標が違うだけで、特にシャーリーは我慢するだろ? 自分でも言ってるけどさ。だから、俺ぐらいには、正直に本音をぶつけて欲しい)
「トオル……」
抱えているものが大きすぎて、誰にも言えないっていうのなら、それを聞くのが伴侶の……恋人の役目だと俺は思う。だってさ、一生を共に過ごす人にまで本音をぶちまけられないなんて、つらいっていうか、悲しすぎるじゃないか。
全部を受け止めろとか、理解しろなんて言わない。けど、理解しようって気持ちは大切だと思うんだ。
(大丈夫、好きな女の言葉でなんて、俺はへこたれない。むしろ、直接言ってくれないと、わからないしさ)
「トオルにもあるの? そういう、欲しいものとか、一番になりたいものなんて」
(あ~、その……言わないと……だめ……か?)
「無理には訊かないけど、教えてくれるなら嬉しい」
本音の共有、それが今のシャーリーの求めているもので、俺としてはいつも言ってるつもりなんだけど……やっぱり、改めて言葉にしようとすると緊張するな。えーい、俺も男だ。心を決めて、ドーンと行くぞ、ドーンと!
(……おまえだよ)
「え?」
(だ・か・ら! おまえだよ……俺は、シャーリーがほしい。シャーリーの隣で、シャーリーの一番で居たい)
「……そんなことで……いい……の?」
(……俺とまったく同じ反応返すなよ)
「だ、だって! それ、トオルがいつも言ってることじゃない!」
(俺はこれでも素直なんだ。悪かったな、上手く伝えられない不器用な男で)
俺の気持ちが伝わってないのはショックだったけど、同じ反応を示すってことは考えていることは一緒で、ある意味、二人一緒に居ることが当たり前になりつつあるってことだよな。
それは、とっても嬉しいことだけど、鳩が豆鉄砲を食ったような反応には、ちょっとだけ拗ねてみたくなる。だって、悔しいじゃんか。愛してるって感情が、上手く伝わってないのはさ。
(女の子を無下にできない性格のおかげで迷惑かけたり、心配させてるのは悪いと思ってる。けど、シャーリーが一番だから。俺はいつでも、シャーリーの一番でいたいから。この気持ちに、変わりは無いよ)
「トオル……大好き!」
刀身にかかる強烈な負荷と、心からの彼女の笑顔に、俺の気持ちが伝わったことを確信する。彼女の両腕に締め付けられるこの痛みは、弁明の代償として、再び俺は頭の中を高速で回転させた。
(シャーリーのやったことは、間違ってないと思う。現にさっき、天道にも泣き付かれたからなあ。生き返って良かったって。俺が言えた義理じゃないけど、大切な人がいなくなったらさ、どっか壊れても仕方がないって)
「そっか、そうよね。アサミも辛かったのよね」
「……ねぇ、シャーロット。起きてる? 起きてたらちょっと良いかな?」
すると、ちょうどそこに天道が現れ、部屋のドアを三回ノックする。その音で、居眠りを始めていたリースも飛び起き、寝ぼけ眼で左右に首を二回振った。
「話がしたい。できれば、先輩も一緒に」
こんな夜中に何用かと思いながらも、真剣な彼女の声音に俺は小さく息を呑んだ。
「そんなこと無い! 誰かの視線を釘付けにするのって、とても難しいことなのよ? それを一生続けるなんてすごく難解で、いつだって不安で、心配なんだから」
彼女の口から飛び出す赤裸々な思い。シャーリーにとって俺は、いつでも見ていて欲しいぐらい大切な人で、改めてその気持ちが凄く嬉しい。けれど、俺にとってそれはいつも一番に考えていることで、願いと言うにはあまりにも小さすぎるように感じた。
(心配なんてしなくても、いつでも俺はシャーリーを一番に見てるよ)
「そう言う割には、私の目の前で他の女の子にデレデレするわよね。さっきだって、アサミと私が似てるなんてこと、平然と言ってたわけだし。二人っきりの時に他の女の名前なんか出してたら、説得力なんて無いわよ」
そう言われてしまうと、彼女の不安もわかるような気がしてくる。正式な婚約の前に、美少女三人に言い寄られてたら、そりゃあ不安にもなるよな。
「トオルの優しさを、悪いなんて言わない。それに私も救われたんだから。けど、それは皆に平等に分け与えられているもので、私だけのものじゃない。同じように引き寄せられていく女の子達がたくさんいる。今だってもう不安で押し潰されそうなのに、これからまだ増えていく。私には、そんな気がしてならないの」
それに、女性を引きつける才能なんか俺には絶対ないと思っていたのに、現状を見れば何も言えない。彼女がそれだけ俺を魅力的に捉えてくれている証拠でもあるし、何とかして汚名を返上したいところではあるが……
「人を惹きつけてやまない才能、それは王にとって必要不可欠なものだと私は思う。けれど、それだけ私から離れやすいとも言えるの。トオルの目が私以外の誰かに向くことを、他の皆は虎視眈々と狙っていて、どうやったらトオルを私に縛り付けておけるのかって、そんなことばっかり考えてる。私はね、トオルが思っているほど、できた女じゃないの。独占欲が強くて嫉妬深い、意地汚い女なんだから。王女なんて肩書きが無かったら、今すぐトオルを連れ出して、どこか遠くに行きたいぐらいよ。皆の、トオルを好きだっていう、他の女の手の届かない場所までね」
瞳を少しずつ虚ろわせながら語られていくシャーロットの本音に、俺の心は締め付けられる。彼女の汚い部分なんか些細な問題で、自虐的になっていく事の方が不安で仕方がない。
「けれど、私は王女で、私利私欲で動くことなんて出来ない。この国を捨てることもできないし、横暴に振る舞うなんてもってのほか。それに、今は国の一大事。収束させるためには、皆の力が必要で、私は自分を殺すしか無いのよ……これじゃまるで、感情を制限される前から自分自身でやってたみたい。ううん、きっとそうで、あの呪いは必然だったのよ。どう? 軽蔑した? 私の心は、こんなにも薄汚れているの」
(……俺にもよくわからないけどさ、人間ってそんなもんなんじゃないかな? 欲しいものには貪欲になる。それが普通で、いつでも何かの一番になりたいって思ってる。それが物とか、立場とか、誰かのなんて目標が違うだけで、特にシャーリーは我慢するだろ? 自分でも言ってるけどさ。だから、俺ぐらいには、正直に本音をぶつけて欲しい)
「トオル……」
抱えているものが大きすぎて、誰にも言えないっていうのなら、それを聞くのが伴侶の……恋人の役目だと俺は思う。だってさ、一生を共に過ごす人にまで本音をぶちまけられないなんて、つらいっていうか、悲しすぎるじゃないか。
全部を受け止めろとか、理解しろなんて言わない。けど、理解しようって気持ちは大切だと思うんだ。
(大丈夫、好きな女の言葉でなんて、俺はへこたれない。むしろ、直接言ってくれないと、わからないしさ)
「トオルにもあるの? そういう、欲しいものとか、一番になりたいものなんて」
(あ~、その……言わないと……だめ……か?)
「無理には訊かないけど、教えてくれるなら嬉しい」
本音の共有、それが今のシャーリーの求めているもので、俺としてはいつも言ってるつもりなんだけど……やっぱり、改めて言葉にしようとすると緊張するな。えーい、俺も男だ。心を決めて、ドーンと行くぞ、ドーンと!
(……おまえだよ)
「え?」
(だ・か・ら! おまえだよ……俺は、シャーリーがほしい。シャーリーの隣で、シャーリーの一番で居たい)
「……そんなことで……いい……の?」
(……俺とまったく同じ反応返すなよ)
「だ、だって! それ、トオルがいつも言ってることじゃない!」
(俺はこれでも素直なんだ。悪かったな、上手く伝えられない不器用な男で)
俺の気持ちが伝わってないのはショックだったけど、同じ反応を示すってことは考えていることは一緒で、ある意味、二人一緒に居ることが当たり前になりつつあるってことだよな。
それは、とっても嬉しいことだけど、鳩が豆鉄砲を食ったような反応には、ちょっとだけ拗ねてみたくなる。だって、悔しいじゃんか。愛してるって感情が、上手く伝わってないのはさ。
(女の子を無下にできない性格のおかげで迷惑かけたり、心配させてるのは悪いと思ってる。けど、シャーリーが一番だから。俺はいつでも、シャーリーの一番でいたいから。この気持ちに、変わりは無いよ)
「トオル……大好き!」
刀身にかかる強烈な負荷と、心からの彼女の笑顔に、俺の気持ちが伝わったことを確信する。彼女の両腕に締め付けられるこの痛みは、弁明の代償として、再び俺は頭の中を高速で回転させた。
(シャーリーのやったことは、間違ってないと思う。現にさっき、天道にも泣き付かれたからなあ。生き返って良かったって。俺が言えた義理じゃないけど、大切な人がいなくなったらさ、どっか壊れても仕方がないって)
「そっか、そうよね。アサミも辛かったのよね」
「……ねぇ、シャーロット。起きてる? 起きてたらちょっと良いかな?」
すると、ちょうどそこに天道が現れ、部屋のドアを三回ノックする。その音で、居眠りを始めていたリースも飛び起き、寝ぼけ眼で左右に首を二回振った。
「話がしたい。できれば、先輩も一緒に」
こんな夜中に何用かと思いながらも、真剣な彼女の声音に俺は小さく息を呑んだ。
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