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第六章 それぞれの想い
第291話 二人の心とぶつかる本音
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夢はまだ終わらない。今の俺は、宿に戻った天道の中で悲しみに暮れている。
あまりに目まぐるしく移り変わる展開の連鎖に、自分がいったい誰なのか彼女たちの中にいる間に混ざり合ってしまいそうで怖い。
こんなにも一つになれそうだというのに、なぜ俺は、語り掛けることすらできないのだろうか。
「あー! もう!! シャーロットがあんなわからず屋だなんて思いもしなかった!」
差し伸べた救いの手を拒絶された私は、シャーロットに怒りを覚えながら駆け足で宿の自室へと戻り、ベッドめがけて勢いよくダイブする。先輩のためと思いずっと我慢してきたけど、凡人とか言われたらもう限界だ。
駄々をこねることしかできないあの女にとんでもなくイライラするし、流石の私もあんなワガママ姫のこと心配しきれない。まったく、なんなんだあいつは! 自分だけ悲劇のヒロイン気取りかよ! 苦しいのはあんただけじゃないってーの!
頭の中で彼女への不満を一通りぶつけてみたが、それだけじゃ怒りは治まりそうにない。
「知らない知らない、もうシャーロットのことなんか気にしてやるもんか! そんでもって、先輩が戻ってきたら私だけの物に、私だけの物に……」
けど、それ以上の言葉は何故か出てこなかった。口の端から漏れ出たのは、小さなため息だけ。
「まったく。人間ってどうして、あんなに意地はっちゃうのかな」
あれだけ怒り狂っていたのに、落ち着いてくれば結局彼女の事が心配になってくる。何だかんだと文句を言いながらも、私は彼女の事が大好きなんだと本能的に気付かされた。それに、私は知ってるはずなんだ。彼女の苦しみの正体を。
全てに絶望し、死すらも恐れず進んだ先に見つけてしまった小さな輝き。それを失った時、本当に何もかもがどうでも良くなって、向けられる優しさも励ましも、全部が全部うざったく感じて、好意を素直に受け取れない自分がもっともっと惨めになる。
「なんだろ。私達って、本当は似た者同士なのかな」
彼女の背負っているものと、私の背負っているものを比べるなんてお門違いなのかもしれないけれど、私達はきっと先輩という、明石徹という名の男の子を通して同じ道を辿った、いわゆる同士なのかもしれない。
そう考えると、二人はまるで鏡合わせ。シャーロットがこっちの世界の自分みたいに思えてきて、親近感がわいてしまう。なんて、私も十分中二病だ。
「でも、もし本当にそうだったら、逆が良かったな」
立場が逆なら私は今シャーロットの場所に立っていて、先輩に心から愛されている。
「そう考えると、また無性に腹が立ってきた」
私によく似た友人は、いつもいつでも意地っ張りで、面倒だけど心配で、大切で大好きなのに、今は彼女に嫉妬と怒りで狂いそうとか、人間の感情ってやつは不安定すぎんよほんと。
「ああ、もっと単純になりたい」
せめてスクルドぐらい素直になれたらな……って、それは彼女に失礼か。あの子はあの子なりに、頑張ろうとしてるもんね。
最初はぶっ飛んだのが来たなって思ったけど、あの子は何も知らない、ただ真っ直ぐなだけだったのである。
「……そうだね。うじうじしてるのは、私の性に合わないもんね」
二年前の私が聞いたらきっと驚くと思うけど、これが私の貰ったもの、先輩に貰った勇気だから。
「さて、シャーロットを連れ戻しに行きますかな」
天道がベッドから下りた瞬間、俺の意識は彼女の中から弾き飛ばされ、意気揚々と部屋を出る背中を黙って見送る。
そして場面は移り変わり、緑が見渡せる平原の丘の上に黄昏れた表情のシャーリーが立っていて、静かに森を見つめていた。あの町の近くにこんな場所があったのかと驚いていると、森の中から天道が息を切らせつつ現れる。
「やっと、見つけた」
息苦しそうな天道の声に一瞬振り向くシャーロットだったが、興味なさげに目を細めると再び正面を向いてしまう。
「ねぇ、なんであんな事しようとしたの?」
彼女の言うあんな事とは、知らない男たちに体を預けようとした事だと思うが、シャーリーはその質問にびた一文答えようとはしない。
「シャーロットの体は、シャーロットだけの物じゃないんだよ!」
切迫した天道の口調から、彼女の本気度が伝わってくる。天道は本当に俺が好きで、俺のためにシャーロットを守ろうとしてくれているのだ。
「今のあんたの姿見たら、絶対に先輩、凄く悲しむじゃんか」
「……やめて」
「え?」
天道の口から俺の敬称が聞こえた瞬間、シャーリーの両肩がビクッと震える。少しだけ俯いた彼女の唇は、変色するぐらい強く噛み締められていた。
「やめて!! あの人の、彼の名前を私の前で出さないで!」
目尻に涙を浮かべたシャーリーが天道のいる方向へと振り向いた瞬間、この夢が二人の修羅場を黙って傍観させてくれるはずもなく、俺の意識はシャーロットの中へと入り込む。
「そっか……シャーロットは、そこまで逃げちゃってるんだね」
アサミの言う通り、私は彼という存在から逃げている。でも、しょうがないじゃない。あの人のことを考えると、胸が苦しくて苦しくて、正常でなんていられなくなるんだもの。
それでも、必死で頑張って来たつもり。死ぬ気で体を酷使すれば、彼のことを乗り越えられる。そう思って頑張ってきたけど、駄目だった。
だからもう、どうしていいのかわからなくて、私の貧弱な頭じゃ逃げることしか選べなかった……皆の優しさは、私の心にも伝わっている。でも、甘えていいのかわからなくて、私は――
次の瞬間、何かが弾け飛ぶような音が耳元で聞こえたのと同時に、私の頬は熱を持っていた。一瞬、何が起きたのかわからなかったけど、ひりひりとする頬の痛みで全てを理解する。私は、アサミにひっぱたかれたんだ。
「いい加減にしろ! ふざけんな! 私はこんな、こんな腑抜けのために引き下がって、こんな腰抜けをライバルだなんて……私、バカみたいじゃんかぁ!」
それは、彼女の心の叫び。私への敬意と共に、裏切られたことへの怒りをアサミは私にぶつけたのだ。
王女として騎士として、それは恥ずべき行為。弁明は避けられないけれど、彼女に対しなんと謝るべきなのか、答えは見つからない。
「それなら、もし先輩が戻ってきたら、私がもらっちゃっても良いって事だよね」
それでも、私にだって譲れないものはある。女は記憶を上書きするものだって、サラが言ってたけど、彼を上書きするなんてこと私には到底できない。だから、彼を譲ることなんて、私には……
「はっきり言うよ。可哀想だからって理由で、大切な人を返すような甘い女じゃ私はない。シャーロットが先輩が帰ってくるって信じられないなら、私は先輩を好きに――」
「だめ!!」
私にはできなかったから、こうして反射的に、叫び声を上げてしまう。
「だめ、よ……トオルは私のもの……トオルは私のものなんだから!!」
彼の所有権がだれかのものになってしまうと考えただけで、心臓がつぶれてしまいそうな程に苦しい。特に、アサミのものになると考えただけではらわたが煮えくり返り、内臓から何まですべてのものを吐き出してしまいそうになる。
私はトオルといたい、トオルが欲しい。彼が誰かの元に行ってしまうと言うなら、例え殺してでも――
「なら、自分の体は大切にしないとね。シャーロットが自分のせいで自暴自棄になって、体に傷をつけたなんて聞いたら、先輩自分のこと絶対に責めるから。悲しむ先輩の姿なんて、シャーロットも見たくないっしょ?」
獣のように噛みつき吠え、親の仇のように睨みつける私に対し、彼女は満面の笑みを浮かべる。あまりにもすこやかなアサミの表情に、私は完全に毒気を抜かれ呆然と立ち尽くしてしまった。
「シャーロットの気持ちはわかってるつもりだよ。私だって、先輩のいない世界なんて嫌だもん。でもね、私はまだ諦めてない。こんな時、私には何もできないけど、皆が頑張ってくれてるからさ。私は信じてる、皆を信じてる。だから私も諦めない」
アサミの言葉を聞いていて、自分が恥ずかしくなってくる。本来なら、一番信じなければいけない私が、彼のことを一番早く見限っていたなんて。
そんな自分が嫌で嫌で仕方がなくて、涙が溢れ出してきて、私は、私は……
「あさみ……あさみぃ!」
私はアサミへと抱きつき、彼女の胸元へと顔を埋めてしまった。
あまりに目まぐるしく移り変わる展開の連鎖に、自分がいったい誰なのか彼女たちの中にいる間に混ざり合ってしまいそうで怖い。
こんなにも一つになれそうだというのに、なぜ俺は、語り掛けることすらできないのだろうか。
「あー! もう!! シャーロットがあんなわからず屋だなんて思いもしなかった!」
差し伸べた救いの手を拒絶された私は、シャーロットに怒りを覚えながら駆け足で宿の自室へと戻り、ベッドめがけて勢いよくダイブする。先輩のためと思いずっと我慢してきたけど、凡人とか言われたらもう限界だ。
駄々をこねることしかできないあの女にとんでもなくイライラするし、流石の私もあんなワガママ姫のこと心配しきれない。まったく、なんなんだあいつは! 自分だけ悲劇のヒロイン気取りかよ! 苦しいのはあんただけじゃないってーの!
頭の中で彼女への不満を一通りぶつけてみたが、それだけじゃ怒りは治まりそうにない。
「知らない知らない、もうシャーロットのことなんか気にしてやるもんか! そんでもって、先輩が戻ってきたら私だけの物に、私だけの物に……」
けど、それ以上の言葉は何故か出てこなかった。口の端から漏れ出たのは、小さなため息だけ。
「まったく。人間ってどうして、あんなに意地はっちゃうのかな」
あれだけ怒り狂っていたのに、落ち着いてくれば結局彼女の事が心配になってくる。何だかんだと文句を言いながらも、私は彼女の事が大好きなんだと本能的に気付かされた。それに、私は知ってるはずなんだ。彼女の苦しみの正体を。
全てに絶望し、死すらも恐れず進んだ先に見つけてしまった小さな輝き。それを失った時、本当に何もかもがどうでも良くなって、向けられる優しさも励ましも、全部が全部うざったく感じて、好意を素直に受け取れない自分がもっともっと惨めになる。
「なんだろ。私達って、本当は似た者同士なのかな」
彼女の背負っているものと、私の背負っているものを比べるなんてお門違いなのかもしれないけれど、私達はきっと先輩という、明石徹という名の男の子を通して同じ道を辿った、いわゆる同士なのかもしれない。
そう考えると、二人はまるで鏡合わせ。シャーロットがこっちの世界の自分みたいに思えてきて、親近感がわいてしまう。なんて、私も十分中二病だ。
「でも、もし本当にそうだったら、逆が良かったな」
立場が逆なら私は今シャーロットの場所に立っていて、先輩に心から愛されている。
「そう考えると、また無性に腹が立ってきた」
私によく似た友人は、いつもいつでも意地っ張りで、面倒だけど心配で、大切で大好きなのに、今は彼女に嫉妬と怒りで狂いそうとか、人間の感情ってやつは不安定すぎんよほんと。
「ああ、もっと単純になりたい」
せめてスクルドぐらい素直になれたらな……って、それは彼女に失礼か。あの子はあの子なりに、頑張ろうとしてるもんね。
最初はぶっ飛んだのが来たなって思ったけど、あの子は何も知らない、ただ真っ直ぐなだけだったのである。
「……そうだね。うじうじしてるのは、私の性に合わないもんね」
二年前の私が聞いたらきっと驚くと思うけど、これが私の貰ったもの、先輩に貰った勇気だから。
「さて、シャーロットを連れ戻しに行きますかな」
天道がベッドから下りた瞬間、俺の意識は彼女の中から弾き飛ばされ、意気揚々と部屋を出る背中を黙って見送る。
そして場面は移り変わり、緑が見渡せる平原の丘の上に黄昏れた表情のシャーリーが立っていて、静かに森を見つめていた。あの町の近くにこんな場所があったのかと驚いていると、森の中から天道が息を切らせつつ現れる。
「やっと、見つけた」
息苦しそうな天道の声に一瞬振り向くシャーロットだったが、興味なさげに目を細めると再び正面を向いてしまう。
「ねぇ、なんであんな事しようとしたの?」
彼女の言うあんな事とは、知らない男たちに体を預けようとした事だと思うが、シャーリーはその質問にびた一文答えようとはしない。
「シャーロットの体は、シャーロットだけの物じゃないんだよ!」
切迫した天道の口調から、彼女の本気度が伝わってくる。天道は本当に俺が好きで、俺のためにシャーロットを守ろうとしてくれているのだ。
「今のあんたの姿見たら、絶対に先輩、凄く悲しむじゃんか」
「……やめて」
「え?」
天道の口から俺の敬称が聞こえた瞬間、シャーリーの両肩がビクッと震える。少しだけ俯いた彼女の唇は、変色するぐらい強く噛み締められていた。
「やめて!! あの人の、彼の名前を私の前で出さないで!」
目尻に涙を浮かべたシャーリーが天道のいる方向へと振り向いた瞬間、この夢が二人の修羅場を黙って傍観させてくれるはずもなく、俺の意識はシャーロットの中へと入り込む。
「そっか……シャーロットは、そこまで逃げちゃってるんだね」
アサミの言う通り、私は彼という存在から逃げている。でも、しょうがないじゃない。あの人のことを考えると、胸が苦しくて苦しくて、正常でなんていられなくなるんだもの。
それでも、必死で頑張って来たつもり。死ぬ気で体を酷使すれば、彼のことを乗り越えられる。そう思って頑張ってきたけど、駄目だった。
だからもう、どうしていいのかわからなくて、私の貧弱な頭じゃ逃げることしか選べなかった……皆の優しさは、私の心にも伝わっている。でも、甘えていいのかわからなくて、私は――
次の瞬間、何かが弾け飛ぶような音が耳元で聞こえたのと同時に、私の頬は熱を持っていた。一瞬、何が起きたのかわからなかったけど、ひりひりとする頬の痛みで全てを理解する。私は、アサミにひっぱたかれたんだ。
「いい加減にしろ! ふざけんな! 私はこんな、こんな腑抜けのために引き下がって、こんな腰抜けをライバルだなんて……私、バカみたいじゃんかぁ!」
それは、彼女の心の叫び。私への敬意と共に、裏切られたことへの怒りをアサミは私にぶつけたのだ。
王女として騎士として、それは恥ずべき行為。弁明は避けられないけれど、彼女に対しなんと謝るべきなのか、答えは見つからない。
「それなら、もし先輩が戻ってきたら、私がもらっちゃっても良いって事だよね」
それでも、私にだって譲れないものはある。女は記憶を上書きするものだって、サラが言ってたけど、彼を上書きするなんてこと私には到底できない。だから、彼を譲ることなんて、私には……
「はっきり言うよ。可哀想だからって理由で、大切な人を返すような甘い女じゃ私はない。シャーロットが先輩が帰ってくるって信じられないなら、私は先輩を好きに――」
「だめ!!」
私にはできなかったから、こうして反射的に、叫び声を上げてしまう。
「だめ、よ……トオルは私のもの……トオルは私のものなんだから!!」
彼の所有権がだれかのものになってしまうと考えただけで、心臓がつぶれてしまいそうな程に苦しい。特に、アサミのものになると考えただけではらわたが煮えくり返り、内臓から何まですべてのものを吐き出してしまいそうになる。
私はトオルといたい、トオルが欲しい。彼が誰かの元に行ってしまうと言うなら、例え殺してでも――
「なら、自分の体は大切にしないとね。シャーロットが自分のせいで自暴自棄になって、体に傷をつけたなんて聞いたら、先輩自分のこと絶対に責めるから。悲しむ先輩の姿なんて、シャーロットも見たくないっしょ?」
獣のように噛みつき吠え、親の仇のように睨みつける私に対し、彼女は満面の笑みを浮かべる。あまりにもすこやかなアサミの表情に、私は完全に毒気を抜かれ呆然と立ち尽くしてしまった。
「シャーロットの気持ちはわかってるつもりだよ。私だって、先輩のいない世界なんて嫌だもん。でもね、私はまだ諦めてない。こんな時、私には何もできないけど、皆が頑張ってくれてるからさ。私は信じてる、皆を信じてる。だから私も諦めない」
アサミの言葉を聞いていて、自分が恥ずかしくなってくる。本来なら、一番信じなければいけない私が、彼のことを一番早く見限っていたなんて。
そんな自分が嫌で嫌で仕方がなくて、涙が溢れ出してきて、私は、私は……
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