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第六章 それぞれの想い
第286話 初めての遊園地
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「で、何故に俺は、こんなところに来なくてはならなかったのかと?」
「もう忘れちゃったの? 先週約束したでしょ! 遊園地のチケット四枚もらったから、皆でいっしょに行こって」
この生活にも慣れ始めた初めての日曜日、モーニングコールで無理やり起こされた俺は、天道に連れられて近場の遊園地まで足を運ばされている。
因みに、忘れていたのは俺だけらしく、シャーリーは念入りにお弁当を作り持参していた。しかも、その大きさは重箱サイズで、かなりの気合の入りようが感じられたが、案の定スクルドが持ち運びしている。天道の右手にも、普段とは違う大きめのバッグが握られているし、後でお弁当バトルとか始まらないだろうな? 不安でしかたない。
「なーんで先輩は私との約束すぐ忘れちゃうかなー! これじゃいつまで経っても、待ったー? ううん、今来たところだよ。ごっこできないじゃんか! 一昨日のことと言い、本当は先輩、私のこと嫌いなんじゃないの?」
「あのなぁ。だったら、ここまで律義についてこねーよ。それに、お前のこと嫌いだったら、とっくに口もきいてないって」
「あ、そっか……って! それはそれで酷くないかな! 先輩に嫌われるようなこと、そんなに私してないよね!」
公衆の面前で、寝ぼけたことを叫びまくる後輩に辟易とする俺だが、何も知らない一般人からすれば、俺の方が悪者に見えるんだろうな。見た目だけで言えば、天道が一番恋人に見えるだろうし、約束を忘れてたのも事実だもんな。
ただし、俺の恋人はあくまでもシャーロットで、お前と一緒に甘い会話をする予定はない!
それとたぶん、並以下の忍耐力しかない相手だったら、何回殴られてるか考えたくもない状態だと思うぞ……しかも、服装がなんか芸能人のお忍びっぽいし。逆に地味すぎて目立つ目立つ。
「で、何故にお前はメガネをかけているのかと?」
「これ? ふふ~ん! 知的な女に見えるでしょ?」
「……いや、全然?」
「むー、少しは褒めてよ―!」
彼女の身に着けている装飾品の中でも、一番地味な黒縁メガネの右半分を指でクイッと押し上げ、声まで変えて知的な女を天道は演出する。しかし、俺がきっぱり否定してやると、彼女は頬を膨らませ、いつもの天道朝美に戻ってしまった。彼女が何をしたいのか、俺にはさっぱりわからん。
「まったく、私これでも有名人なんだから、このぐらいの変装するのは当然でしょ? お客様として、当たり前の嗜みだよ!」
なら、普段もメガネかけとけよと言いたい所だったが、話が余計こじれそうだったので、無粋な質問はやめることにする。とは言え、彼女が声優だと触れ回った所で、興味を惹かれる一般人がどれほどいるのかは定かではないが。
だが、彼女が美少女という意味なら話は別だ。これだけバッチリ着込んだ今でも、彼女の可愛らしさは一向に隠しきれていない。俺から見てもそれはよくわかることで、制服以外の天道が珍しいのもあるのだが、上半身を占める二つの膨らみがやたらと目立つ。
着痩せするタイプなのは知っていたが、半年前に生で見た時はこんなに大きくなかったぞ? まさか……成長した? 俺の前に現れたのもその頃だし、俺のために日夜……いやいや、流石にそれはなかろう。例えあったとしても、男として表に出してはいけないのだ……ごめんなさい、顔のニヤつきが収まりそうにありません。
「トオル……またエッチなこと……考えてる……」
「え? いやいや、何も考えてないぞ。天道がどうのとか、全くもって思ってないからな?」
「ふーん、なになに? 真面目が取り柄な先輩は、朝美ちゃんにどーんなエッチなことをさせたいのかなー? 今なら独り占めだぞ~」
「お前らなぁ!」
一昨日の、お風呂で遭遇女神にドキドキ大作戦の一件以来、シャーロットの胸に対する反応が敏感で、視線が少しでもそこに向くと、こうして不機嫌になってしまう。
このような場合、すまし顔でこちらを見ている当事者のスクルドさんに助けを求めたかったのだが、手元がちょっぴりソワソワしていて、混ざりたいオーラ前回だ。
そう、あれから二日、昨日はいつもの夢を見なかったのである……って、今はそんなこと気にしてる場合じゃない。二人の美少女に取り囲まれ、俺は今、猛烈に大ピンチなのだ。
「さてさて、本日のノルマの先輩いじりも終わったことだし、アトラクションでも楽しもうかな―」
「……いじりをノルマにするなと」
「ねぇねぇ、シャーロットは何乗りたい?」
無視すんなし……
「うーん……あれ」
天道に弄ばれ、ボロ布のようにあしらわれた事にショックを覚えていると、シャーリーはぐるぐる回る木馬の群れを指差していた。
「ほー、メリーゴーラウンドとは、なかなかメルヘンなところを突きますな」
「えっと……いや?」
二つ返事で頷かない天道に対し、厳しい視線を向けるシャーリー。そんな彼女に対し、天道は大きく両手を振り回す。
「いやいや、嫌ってことはないんだけど、私達の歳頃でそれを選ぶのは、ちょっと珍しいかなって思って」
何をするにもオーバーリアクションな天道の動きはともかく、彼女の考え方は少し間違っているのではないかと思い、そこを訂正するべく俺は一歩前に出る。
「シャーリーの国には娯楽って少ないんだろ? だったら、あれを初めに選んでも不思議は無いんじゃないか? お前だって、お化け屋敷とかジェットコースターなんてもの、幼稚園の頃には選ばなかっただろ?」
「うーん、確かに……そっか、そう考えるとシャーロットって、あんまり遊んで来れなかったんだよね」
「ん……大変……だった」
未だ内戦が続く彼女の国には、こんな機械仕掛けの人形はきっと無い。俺達にとっては普通のものでも、視点が変われば珍しいものに変わってしまうのである。
「あんまり意識しないけどさ、子供の内に遊べるって、幸せなことなんだよきっと」
「そっか……でも、今の絶対カッコつけたでしょ。シャーロットの前だからって、ずっこいぞー」
「いや、別にそんなことは――」
「よーし! それじゃ今日は、シャーロットのために遊び倒すぞー! いくよ、シャーロット!」
「ん……」
だから、人の話聞けって……
価値観なんて人それぞれで、当たり前なんて言葉も、その人にとっての当たり前でしかない。衣食住が揃い、遊べることが普通な俺達にとっての当たり前は、とても幸せな当たり前なんじゃないかって……まっ、天道の言う通り、今のはちょっとカッコつけすぎか。
「私達も参りましょうか」
「……だな」
距離の開いてしまった二人を追いかけて、スクルドと共に俺も歩き出す。ぎこちなさが残る俺達二人だが、こちら側にいると保護者になった気がしてきて、少し落ち着く。あまりにも天道が無鉄砲すぎるんだよな。
「ありがとうございます。シャーロット様のこと、真剣に考えていただきまして。私も、嬉しく思います」
「たまたまだよ。この前、そういう話をしてたのを思い出しただけさ」
「それでも、ありがとうございます」
穏やかにほほ笑む女神のようなメイドの微笑。職務に忠実な彼女を見ていると、尊敬する反面、不憫にも思えてきてしまう。
確かに俺はシャーリーの事を思って言葉を紡いだ。けど、それはリィンバース国民全てに言えることで、俺の隣にいる彼女も、その対象に含まれているのだ。
大人も子供も関係なく、苦労して生きてきた全ての人間を、俺は労いたい。偉そうに聞こえるかもしれないけれど、スクルドにも心の底から笑ってほしいんだ。
「なら、スクルドも楽しまないとな。俺にとってはお前も、大切なうちの一人なんだから」
「トオル様」
俺の気持ちがどこまで通じているかなんてわからない。不幸な人間から見れば、偽善をつぶやいているようにしか思えないだろう。それでもこれは、俺たちに与えられた幸せなんだ。だったら俺も、存分に青春を謳歌しないと。
「ふーたーりーとーもー、はーやーくー」
お互い視線を絡ませながらゆっくり歩きすぎたのか、メリーゴーラウンドの前で待つ二人に催促の言葉をねだられてしまう。
「……行くか」
「はい」
良く通る天道の呼びかけに答えながら、俺達二人もアトラクションの元へと走るのであった。
「もう忘れちゃったの? 先週約束したでしょ! 遊園地のチケット四枚もらったから、皆でいっしょに行こって」
この生活にも慣れ始めた初めての日曜日、モーニングコールで無理やり起こされた俺は、天道に連れられて近場の遊園地まで足を運ばされている。
因みに、忘れていたのは俺だけらしく、シャーリーは念入りにお弁当を作り持参していた。しかも、その大きさは重箱サイズで、かなりの気合の入りようが感じられたが、案の定スクルドが持ち運びしている。天道の右手にも、普段とは違う大きめのバッグが握られているし、後でお弁当バトルとか始まらないだろうな? 不安でしかたない。
「なーんで先輩は私との約束すぐ忘れちゃうかなー! これじゃいつまで経っても、待ったー? ううん、今来たところだよ。ごっこできないじゃんか! 一昨日のことと言い、本当は先輩、私のこと嫌いなんじゃないの?」
「あのなぁ。だったら、ここまで律義についてこねーよ。それに、お前のこと嫌いだったら、とっくに口もきいてないって」
「あ、そっか……って! それはそれで酷くないかな! 先輩に嫌われるようなこと、そんなに私してないよね!」
公衆の面前で、寝ぼけたことを叫びまくる後輩に辟易とする俺だが、何も知らない一般人からすれば、俺の方が悪者に見えるんだろうな。見た目だけで言えば、天道が一番恋人に見えるだろうし、約束を忘れてたのも事実だもんな。
ただし、俺の恋人はあくまでもシャーロットで、お前と一緒に甘い会話をする予定はない!
それとたぶん、並以下の忍耐力しかない相手だったら、何回殴られてるか考えたくもない状態だと思うぞ……しかも、服装がなんか芸能人のお忍びっぽいし。逆に地味すぎて目立つ目立つ。
「で、何故にお前はメガネをかけているのかと?」
「これ? ふふ~ん! 知的な女に見えるでしょ?」
「……いや、全然?」
「むー、少しは褒めてよ―!」
彼女の身に着けている装飾品の中でも、一番地味な黒縁メガネの右半分を指でクイッと押し上げ、声まで変えて知的な女を天道は演出する。しかし、俺がきっぱり否定してやると、彼女は頬を膨らませ、いつもの天道朝美に戻ってしまった。彼女が何をしたいのか、俺にはさっぱりわからん。
「まったく、私これでも有名人なんだから、このぐらいの変装するのは当然でしょ? お客様として、当たり前の嗜みだよ!」
なら、普段もメガネかけとけよと言いたい所だったが、話が余計こじれそうだったので、無粋な質問はやめることにする。とは言え、彼女が声優だと触れ回った所で、興味を惹かれる一般人がどれほどいるのかは定かではないが。
だが、彼女が美少女という意味なら話は別だ。これだけバッチリ着込んだ今でも、彼女の可愛らしさは一向に隠しきれていない。俺から見てもそれはよくわかることで、制服以外の天道が珍しいのもあるのだが、上半身を占める二つの膨らみがやたらと目立つ。
着痩せするタイプなのは知っていたが、半年前に生で見た時はこんなに大きくなかったぞ? まさか……成長した? 俺の前に現れたのもその頃だし、俺のために日夜……いやいや、流石にそれはなかろう。例えあったとしても、男として表に出してはいけないのだ……ごめんなさい、顔のニヤつきが収まりそうにありません。
「トオル……またエッチなこと……考えてる……」
「え? いやいや、何も考えてないぞ。天道がどうのとか、全くもって思ってないからな?」
「ふーん、なになに? 真面目が取り柄な先輩は、朝美ちゃんにどーんなエッチなことをさせたいのかなー? 今なら独り占めだぞ~」
「お前らなぁ!」
一昨日の、お風呂で遭遇女神にドキドキ大作戦の一件以来、シャーロットの胸に対する反応が敏感で、視線が少しでもそこに向くと、こうして不機嫌になってしまう。
このような場合、すまし顔でこちらを見ている当事者のスクルドさんに助けを求めたかったのだが、手元がちょっぴりソワソワしていて、混ざりたいオーラ前回だ。
そう、あれから二日、昨日はいつもの夢を見なかったのである……って、今はそんなこと気にしてる場合じゃない。二人の美少女に取り囲まれ、俺は今、猛烈に大ピンチなのだ。
「さてさて、本日のノルマの先輩いじりも終わったことだし、アトラクションでも楽しもうかな―」
「……いじりをノルマにするなと」
「ねぇねぇ、シャーロットは何乗りたい?」
無視すんなし……
「うーん……あれ」
天道に弄ばれ、ボロ布のようにあしらわれた事にショックを覚えていると、シャーリーはぐるぐる回る木馬の群れを指差していた。
「ほー、メリーゴーラウンドとは、なかなかメルヘンなところを突きますな」
「えっと……いや?」
二つ返事で頷かない天道に対し、厳しい視線を向けるシャーリー。そんな彼女に対し、天道は大きく両手を振り回す。
「いやいや、嫌ってことはないんだけど、私達の歳頃でそれを選ぶのは、ちょっと珍しいかなって思って」
何をするにもオーバーリアクションな天道の動きはともかく、彼女の考え方は少し間違っているのではないかと思い、そこを訂正するべく俺は一歩前に出る。
「シャーリーの国には娯楽って少ないんだろ? だったら、あれを初めに選んでも不思議は無いんじゃないか? お前だって、お化け屋敷とかジェットコースターなんてもの、幼稚園の頃には選ばなかっただろ?」
「うーん、確かに……そっか、そう考えるとシャーロットって、あんまり遊んで来れなかったんだよね」
「ん……大変……だった」
未だ内戦が続く彼女の国には、こんな機械仕掛けの人形はきっと無い。俺達にとっては普通のものでも、視点が変われば珍しいものに変わってしまうのである。
「あんまり意識しないけどさ、子供の内に遊べるって、幸せなことなんだよきっと」
「そっか……でも、今の絶対カッコつけたでしょ。シャーロットの前だからって、ずっこいぞー」
「いや、別にそんなことは――」
「よーし! それじゃ今日は、シャーロットのために遊び倒すぞー! いくよ、シャーロット!」
「ん……」
だから、人の話聞けって……
価値観なんて人それぞれで、当たり前なんて言葉も、その人にとっての当たり前でしかない。衣食住が揃い、遊べることが普通な俺達にとっての当たり前は、とても幸せな当たり前なんじゃないかって……まっ、天道の言う通り、今のはちょっとカッコつけすぎか。
「私達も参りましょうか」
「……だな」
距離の開いてしまった二人を追いかけて、スクルドと共に俺も歩き出す。ぎこちなさが残る俺達二人だが、こちら側にいると保護者になった気がしてきて、少し落ち着く。あまりにも天道が無鉄砲すぎるんだよな。
「ありがとうございます。シャーロット様のこと、真剣に考えていただきまして。私も、嬉しく思います」
「たまたまだよ。この前、そういう話をしてたのを思い出しただけさ」
「それでも、ありがとうございます」
穏やかにほほ笑む女神のようなメイドの微笑。職務に忠実な彼女を見ていると、尊敬する反面、不憫にも思えてきてしまう。
確かに俺はシャーリーの事を思って言葉を紡いだ。けど、それはリィンバース国民全てに言えることで、俺の隣にいる彼女も、その対象に含まれているのだ。
大人も子供も関係なく、苦労して生きてきた全ての人間を、俺は労いたい。偉そうに聞こえるかもしれないけれど、スクルドにも心の底から笑ってほしいんだ。
「なら、スクルドも楽しまないとな。俺にとってはお前も、大切なうちの一人なんだから」
「トオル様」
俺の気持ちがどこまで通じているかなんてわからない。不幸な人間から見れば、偽善をつぶやいているようにしか思えないだろう。それでもこれは、俺たちに与えられた幸せなんだ。だったら俺も、存分に青春を謳歌しないと。
「ふーたーりーとーもー、はーやーくー」
お互い視線を絡ませながらゆっくり歩きすぎたのか、メリーゴーラウンドの前で待つ二人に催促の言葉をねだられてしまう。
「……行くか」
「はい」
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