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第五章 もう一人の剣
第253話 マイペースな後輩
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(……で、目的は何だ?)
「目的って……なんか私、悪い女みたいじゃんか」
けれど、勝ち誇る天道の笑顔は何だかとても腑に落ちず仕返しとばかりに非難すると、もの言いたげな表情で彼女は俺を睨みつけてくる。
(少なくとも、サキュバスさんは悪女です)
「あー、それ種族差別だ! 異議を申し立てる!」
そこに事実を突きつけた所、彼女は俺を振り回しながら不平不満を並べ始めた。
さんざん俺を弄んでおいて、私は無害な女の子ですとは笑止千万。背中から顔を覗かせる尻尾が犬のようで可愛いけど、あざとい誘惑に流される程人間らしい感情も余裕も、今の俺は持ち合わせていないのだ。
ただ、三半規管は無事なようで、あまり大きく振り回されると……うっ、吐き気が。整合性の無い無差別な動きは、気持ち悪くなるのでやめてください。
「ねぇ、先輩。私のこと好き、とは言わなくてもいいけどさ、嫌いじゃなかったら全部話してよ。相談してよ。不公平だよ。私だって、先輩の支えになりたいんだから」
それでも、彼女が本気で心配してくれている事は、震える両手から伝わってくる。なんでこいつは俺以上に、遠回りで不器用なんだか。
(わかったよ、話してやるからせっせと泣きやめ)
「本当! って、あれれ、おかしいな。いつの間に涙なんて……ゴシゴシ、これでよし」
そこに涙で訴えられたら、いくら俺でも聞かないわけにはいかないだろうが。そんなこんなで目眩と頭痛を引きずりながら、俺は天道に気持ちの内を打ち明ける事にする。
(さっきの敵の正体、天道は気づいてるか?)
「うーんと、剣の方だよね?」
(あぁ)
「もしかして、生き別れの先輩のお兄様とか!」
(あのなぁ……そんなアニメ的なご都合主義の展開、俺の周りにはない!)
「なーんだ、違うのか」
涙まで流す真剣な彼女に触発され、それ相応に覚悟を決めた俺だったが、天道はいつもの調子で全力でネタに走る。しかも、急激にテンションが落ち込んだためか、尻尾といっしょに生やしていた角まで戻し、つまらなさそうにふてくされ始めた。
今更後悔するわけでもないが、真面目に聞く気あるのかこいつ……まぁいい、話を続けよう。
(あいつは、六年前に世間を騒がせた、連続殺人鬼の転生体だ)
「連続って、もしかして、ガチのやばい系?」
(あぁ、ガチでやばい奴だ)
「うわぁ、それで先輩と同じとか言ってんのか」
霧崎の起こした事件を天道は覚えていないようだが、殺人鬼と聞かされて流石の彼女も目の色を変える。そんな彼女の見せる、苛立ちと苦悩を混ぜ合わせたような表情に、意味もなく頼もしさを感じてしまった。
(話、進めても良いか?)
「うん」
睨みつけていると勘違いしそうな程真剣な彼女の眼差しに、俺も一度呼吸を整え、ゆっくり続きを語りだす。
(そいつにさ、聞かれたんだよ。殺す事と守る事、何が違うのかって。それに、答えられなかったんだ、俺は。だってさ、どんなに詭弁を並べてみても俺の体は血に染まってる。それもシャーリーのために、私利私欲で。お前も殺人鬼だって言われて、何も言い返せなかったんだ)
悪を裁くヒーローは、人類の味方であるという考え方は、何も間違っていないと思う。誰かが悪を正さなければ、人間は皆殺さてしまうからだ。だから俺は憧れた、皆の笑顔を取り戻せる、正義の味方に。
けど、現実的に考えれば戦いは死闘であり、結局のところ勝者は敗者を殺す事になる。護るためには仕方のない事だけど、正義のヒーローも両手を血に染めた殺害者であることに、変わりはないんだ。
(しかもさ、迷った挙げ句にシャーリーを守れなくて、女の子として立ち直れなくなるような傷まで負わせたってのに、何でか俺の方が慰められて……本当は、俺がしないと行けないのにさ。最低だろ?)
そして、シャーリーには励まされてばかりで、言葉に出来ないほど自分が情けない。何が正しいのか全然わからなくて、いっそ天道に全てを任せて投げ出したくなる。
「ふーむ、なるほど。生物学における、生死をかけた生存競争的なお話ですな。ってかさ、先輩って、無駄にそういうとこだけ硬派な男、って感じだよね」
そんな話を最後まで聞いた天道は、神妙な顔つきで俺の体を見つめてくる。本能に任せて行動する、普段の彼女とは異なる哲学的な少女の顔。時たま覗かせる、天道朝美とは思えない洞察力に驚かされるが、今回の場合、本人も理解しているのか正直微妙な所である。
「今の世の中、男も女も関係無いんだから、気にしなくて良いと思うんだよ。まっ、優しくしてくれるなら、それに越したことは無いけどね。それに、動物とか見てると男の子って結構不遇だよね。百獣の王なんて呼ばれるライオンとか、雌ライオンに普通に尻に敷かれてるし、海洋生物なんか、交尾の挙げ句食べられちゃったりとかさ」
個人的には後者より、前者の方が大切なのだが、彼女なりに気を遣っているのだろう。面白おかしくまとめてくれたおかげで、俺の気持ちも休まりつつある。こういう所は、こいつの性格に助けられるよな。
「人間でも、男ってだけで力仕事任されちゃったりするし。でもでも、女の子は女の子でかわいいを求められたり、色々痛いの大変なんだから、そこは理解してよね。女のほうが楽だろうとか言ったら、軽蔑すんぞ!」
それに、ちゃんとオチまでつけるとことか、意外とこいつ頭いいのか?
「でも、そういう生真面目な先輩だからこそ、私みたいのが側にいるのが良いと思うんだよね。悩んだ時は、直感で決めてあげる!」
(それってなんだ? 私はバカなんで、考えたりしないよ! ってことか?)
「そうそう、私は考えても無駄だから、直感で……って、おい!」
すまない、さっきの言葉、いきなり訂正させてくれ。やっぱりこの娘、条件反射で生きてるわ。
「全く、失礼しちゃうな。流石の私も、あんまり酷いと泣くかんね」
しかも、自分から本能で決めてあげると言っておきながら、そこを指摘されると泣き出すとか、手の施しようがない。
「まぁ良いや。今の私は、先輩を救う愛の天使なので、細かいことは気にしないのです!」
それでも、すぐに立ち直る彼女を見ていると、気持ちが凄くほっこりとしてきて、凄く楽しい。俺とは正反対な彼女だからこそ、自然と惹かれて行くのかも。
けど、それならそれで、引きこもっていた時期のこいつは何だ? と思ったりもするわけで、いったいどちらが、本当の彼女なのだろうか?
「さてさて、敗北を喫する時、男は悩み塞ぎ込むであろう。まっ、そういうもんだよね。私だって、先輩死んじゃった時はボロボロだったし、望まないことって、なかなか受け入れられないよね」
あまりに幅広い感情の落差に彼女という存在を見失いかけたが、悲しみに暮れる天道の表情を見せられ、両方とも彼女なのかもしれないと考えに至った瞬間、俺の口はスラスラと言葉を重ねていく。
(それに、よく考えたら俺、あいつみたいなの見て喜んでたんだよな。妄想の中だからって言い訳を付けて、快楽で苦しむ女の子達を見ながら背徳的な感情に浸って、それを気持ちよく感じて……あいつの言う通り、俺は偽善者で、何も変わらないのかも。なぁ天道、俺って間違ってるのかな?)
「えっと、後者の問題はとりあえず置いておくとして、前半の事だけで言うと、私は皆私利私欲で生きてると思うけどな~」
そして、彼女の答えを聞いた俺は、即座に落胆の色を浮かべる。天道が正しいと言うのだ、戦いとはそういうものなのだろう。俺がしているのは所詮殺し、綺麗事を並べても、俺は霧崎と同じなんだ。
「こらこら、最後まで聞いてから落ち込みなさいな」
(だって、お前にまで言われたら流石にへこむ)
「……なーんかまた、失礼なこと言われてる部分はともかく、そうやって先走るのは先輩の悪いくせだよ。あ、先走るってことは先輩早漏か。となると、ペース配分考える私もちょっと大変だな」
(すんなりとエロトークに持ってこうとすんなし)
「そうそう、その調子」
そんなこんなで沈み込む俺を、床に突き刺しながら天道は、いつもの調子で助けてくれる。その内容がエロでなければもっと良いのだが……しょうがないか、天道さんはとってもエッチなサキュバスさんだもんな。
「目的って……なんか私、悪い女みたいじゃんか」
けれど、勝ち誇る天道の笑顔は何だかとても腑に落ちず仕返しとばかりに非難すると、もの言いたげな表情で彼女は俺を睨みつけてくる。
(少なくとも、サキュバスさんは悪女です)
「あー、それ種族差別だ! 異議を申し立てる!」
そこに事実を突きつけた所、彼女は俺を振り回しながら不平不満を並べ始めた。
さんざん俺を弄んでおいて、私は無害な女の子ですとは笑止千万。背中から顔を覗かせる尻尾が犬のようで可愛いけど、あざとい誘惑に流される程人間らしい感情も余裕も、今の俺は持ち合わせていないのだ。
ただ、三半規管は無事なようで、あまり大きく振り回されると……うっ、吐き気が。整合性の無い無差別な動きは、気持ち悪くなるのでやめてください。
「ねぇ、先輩。私のこと好き、とは言わなくてもいいけどさ、嫌いじゃなかったら全部話してよ。相談してよ。不公平だよ。私だって、先輩の支えになりたいんだから」
それでも、彼女が本気で心配してくれている事は、震える両手から伝わってくる。なんでこいつは俺以上に、遠回りで不器用なんだか。
(わかったよ、話してやるからせっせと泣きやめ)
「本当! って、あれれ、おかしいな。いつの間に涙なんて……ゴシゴシ、これでよし」
そこに涙で訴えられたら、いくら俺でも聞かないわけにはいかないだろうが。そんなこんなで目眩と頭痛を引きずりながら、俺は天道に気持ちの内を打ち明ける事にする。
(さっきの敵の正体、天道は気づいてるか?)
「うーんと、剣の方だよね?」
(あぁ)
「もしかして、生き別れの先輩のお兄様とか!」
(あのなぁ……そんなアニメ的なご都合主義の展開、俺の周りにはない!)
「なーんだ、違うのか」
涙まで流す真剣な彼女に触発され、それ相応に覚悟を決めた俺だったが、天道はいつもの調子で全力でネタに走る。しかも、急激にテンションが落ち込んだためか、尻尾といっしょに生やしていた角まで戻し、つまらなさそうにふてくされ始めた。
今更後悔するわけでもないが、真面目に聞く気あるのかこいつ……まぁいい、話を続けよう。
(あいつは、六年前に世間を騒がせた、連続殺人鬼の転生体だ)
「連続って、もしかして、ガチのやばい系?」
(あぁ、ガチでやばい奴だ)
「うわぁ、それで先輩と同じとか言ってんのか」
霧崎の起こした事件を天道は覚えていないようだが、殺人鬼と聞かされて流石の彼女も目の色を変える。そんな彼女の見せる、苛立ちと苦悩を混ぜ合わせたような表情に、意味もなく頼もしさを感じてしまった。
(話、進めても良いか?)
「うん」
睨みつけていると勘違いしそうな程真剣な彼女の眼差しに、俺も一度呼吸を整え、ゆっくり続きを語りだす。
(そいつにさ、聞かれたんだよ。殺す事と守る事、何が違うのかって。それに、答えられなかったんだ、俺は。だってさ、どんなに詭弁を並べてみても俺の体は血に染まってる。それもシャーリーのために、私利私欲で。お前も殺人鬼だって言われて、何も言い返せなかったんだ)
悪を裁くヒーローは、人類の味方であるという考え方は、何も間違っていないと思う。誰かが悪を正さなければ、人間は皆殺さてしまうからだ。だから俺は憧れた、皆の笑顔を取り戻せる、正義の味方に。
けど、現実的に考えれば戦いは死闘であり、結局のところ勝者は敗者を殺す事になる。護るためには仕方のない事だけど、正義のヒーローも両手を血に染めた殺害者であることに、変わりはないんだ。
(しかもさ、迷った挙げ句にシャーリーを守れなくて、女の子として立ち直れなくなるような傷まで負わせたってのに、何でか俺の方が慰められて……本当は、俺がしないと行けないのにさ。最低だろ?)
そして、シャーリーには励まされてばかりで、言葉に出来ないほど自分が情けない。何が正しいのか全然わからなくて、いっそ天道に全てを任せて投げ出したくなる。
「ふーむ、なるほど。生物学における、生死をかけた生存競争的なお話ですな。ってかさ、先輩って、無駄にそういうとこだけ硬派な男、って感じだよね」
そんな話を最後まで聞いた天道は、神妙な顔つきで俺の体を見つめてくる。本能に任せて行動する、普段の彼女とは異なる哲学的な少女の顔。時たま覗かせる、天道朝美とは思えない洞察力に驚かされるが、今回の場合、本人も理解しているのか正直微妙な所である。
「今の世の中、男も女も関係無いんだから、気にしなくて良いと思うんだよ。まっ、優しくしてくれるなら、それに越したことは無いけどね。それに、動物とか見てると男の子って結構不遇だよね。百獣の王なんて呼ばれるライオンとか、雌ライオンに普通に尻に敷かれてるし、海洋生物なんか、交尾の挙げ句食べられちゃったりとかさ」
個人的には後者より、前者の方が大切なのだが、彼女なりに気を遣っているのだろう。面白おかしくまとめてくれたおかげで、俺の気持ちも休まりつつある。こういう所は、こいつの性格に助けられるよな。
「人間でも、男ってだけで力仕事任されちゃったりするし。でもでも、女の子は女の子でかわいいを求められたり、色々痛いの大変なんだから、そこは理解してよね。女のほうが楽だろうとか言ったら、軽蔑すんぞ!」
それに、ちゃんとオチまでつけるとことか、意外とこいつ頭いいのか?
「でも、そういう生真面目な先輩だからこそ、私みたいのが側にいるのが良いと思うんだよね。悩んだ時は、直感で決めてあげる!」
(それってなんだ? 私はバカなんで、考えたりしないよ! ってことか?)
「そうそう、私は考えても無駄だから、直感で……って、おい!」
すまない、さっきの言葉、いきなり訂正させてくれ。やっぱりこの娘、条件反射で生きてるわ。
「全く、失礼しちゃうな。流石の私も、あんまり酷いと泣くかんね」
しかも、自分から本能で決めてあげると言っておきながら、そこを指摘されると泣き出すとか、手の施しようがない。
「まぁ良いや。今の私は、先輩を救う愛の天使なので、細かいことは気にしないのです!」
それでも、すぐに立ち直る彼女を見ていると、気持ちが凄くほっこりとしてきて、凄く楽しい。俺とは正反対な彼女だからこそ、自然と惹かれて行くのかも。
けど、それならそれで、引きこもっていた時期のこいつは何だ? と思ったりもするわけで、いったいどちらが、本当の彼女なのだろうか?
「さてさて、敗北を喫する時、男は悩み塞ぎ込むであろう。まっ、そういうもんだよね。私だって、先輩死んじゃった時はボロボロだったし、望まないことって、なかなか受け入れられないよね」
あまりに幅広い感情の落差に彼女という存在を見失いかけたが、悲しみに暮れる天道の表情を見せられ、両方とも彼女なのかもしれないと考えに至った瞬間、俺の口はスラスラと言葉を重ねていく。
(それに、よく考えたら俺、あいつみたいなの見て喜んでたんだよな。妄想の中だからって言い訳を付けて、快楽で苦しむ女の子達を見ながら背徳的な感情に浸って、それを気持ちよく感じて……あいつの言う通り、俺は偽善者で、何も変わらないのかも。なぁ天道、俺って間違ってるのかな?)
「えっと、後者の問題はとりあえず置いておくとして、前半の事だけで言うと、私は皆私利私欲で生きてると思うけどな~」
そして、彼女の答えを聞いた俺は、即座に落胆の色を浮かべる。天道が正しいと言うのだ、戦いとはそういうものなのだろう。俺がしているのは所詮殺し、綺麗事を並べても、俺は霧崎と同じなんだ。
「こらこら、最後まで聞いてから落ち込みなさいな」
(だって、お前にまで言われたら流石にへこむ)
「……なーんかまた、失礼なこと言われてる部分はともかく、そうやって先走るのは先輩の悪いくせだよ。あ、先走るってことは先輩早漏か。となると、ペース配分考える私もちょっと大変だな」
(すんなりとエロトークに持ってこうとすんなし)
「そうそう、その調子」
そんなこんなで沈み込む俺を、床に突き刺しながら天道は、いつもの調子で助けてくれる。その内容がエロでなければもっと良いのだが……しょうがないか、天道さんはとってもエッチなサキュバスさんだもんな。
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