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第三章 恋する駄女神
第158話 笑顔と恐怖
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空気が読めないのは、うちの駄女神だけでは無いらしい。
「そのようですね」
先程まで無かった嫌な気配や臭いが、そこかしこに充満している。スクルドも険しい表情を浮かべており……これは、嗅ぎつけられたかな。
「全く、無粋も良い所です。トオル様とのラブラブな時間を邪魔するなんて」
敵の襲来を予見し気を引き締めたものの、彼女が真剣だったのはほんの一瞬で、みるみるうちに気の抜けた表情へと戻っていく。しかもラブラブって……流石の俺でも、それはちょっと恥ずかしい。
でも、愛情表現の一つとして、彼女が言うのを想像すると、少しだけ微笑ましくもある。
(で、行けそうか?)
とは言え、二人して気を緩める訳にもいかない。目の前には危機が迫っていて、ここでは助けなど見込めないのだ。
「お任せください。スクルドはトオル様の盾であり、剣です。どのような状況でも戦う覚悟は出来ております」
故に、俺達二人の時間はここまで。気を引き締め直すスクルドの姿を確認した後、周囲の気配を探り出す。敵の数は、およそ三十……いや、もっといるな……およそ五十って所か。
この塔の主は本当の本当に、物量作戦ってやつが好きらしい。戦いは数とも言うし、理にはかなっているのだろうけど。だが、相手は所詮烏合の衆、幾度となく戦った、アウルやウルフの混成部隊。一人当たり最多であろうと、俺達二人が負ける道理はない。
にしても、剣に対する盾であり剣であるって表現、なかなかにシュールだな。剣が剣を振り回す、そのさまを想像し続けると、脳内がゲシュタルト崩壊を起こしそうだ。まっ、俺自身が非現実の塊みたいなもんだし、仕方ないっちゃ仕方ないけど。
さて、そんな小ネタはともかく、一回り成長したスクルドがどんな戦いぶりを見せてくれるのか、ちょっと楽しみな自分がいる。この程度の魔物相手じゃ、その片鱗さえ見る事はできないかも知れないけど、万が一を考えると心が躍る……って、だいぶはしゃぎ過ぎだな俺。調子に乗っているのが、自分でも手に取るようにわかる。
ここは冷静にいこう。例え、某国民的RPGのスライムが相手でも一切妥協はしない、それが俺のやり方でありジャスティス。油断は大敵なのだ。
そう、新人隊員のエリク上田さんだって、油断の末に噛みつかれ、あえなく肉塊に……今のはあくまで、俺の好きだったゲームの話だけど、現実にだって有り得る事なんだ。だから油断はしない。っと、俺のバイブルについて語ってる場合じゃないな、今やらなきゃいけない事は、スクルドのサポートだ。彼女が頼ってくれれば、の話だけど。
「トオル様、誠に心苦しいのですが、このスクルドめに、少しばかりのお力添えをいただけませんでしょうか?」
特に見せ場もなく、一瞬で片がつくのだろうと考えていた俺には、彼女の言葉の意味がとっさに理解できなかった。しかし、理解が出来てしまえば、それはとても嬉しいことで、胸の中に熱いものがこみ上げてくる。
(……あ、あぁ! 俺の力で良かったら、いくらでも使ってくれ!)
「はい! 心優しき主君に最上級の謝辞を」
自分が頼られている事、それ以上に、彼女が誰かを頼ってくれる事が嬉しかった。これは俺の想像だけど、頼られることはあっても、女神としてのプライドが助けを求めることを許さなかったであろう。そんな彼女が俺を頼ってくれたのは、成長と言って良いのではないだろうか。それに、本物の女神と戦えるんだ、こんなに嬉しい事はない!
(よし、スクルド! あいつらまとめてぶっ飛ばしてやれ!)
「御心のままに。参ります!」
威勢のいい掛け声と共にスクルドが右手を振り抜くと、彼女の軌跡をなぞるように複数の爆煙が巻き起こる。彼女の殺気を引き金に飛びかかったウルフの群れは、その爆風に巻き込まれ、地面の上で動かなくなる。
仲間がやられた事により、警戒心を強める魔獣達。その隙を見逃さず、スクルドは呪文の詠唱を開始した。
「集え、集え、集え、舞い散る焔は聖なる爆炎。運命の女神の名において、我らを阻む総ての邪悪を、裁きのもとに滅し給え。エクス・プロージョン!!」
刀身の輝きに呼応し、赤く猛る魔法の陣から七色の光が煌めきを放つ。それと同時に大気が震え、眼前を覆い尽くす程の爆炎が辺り一帯全ての魔獣を残さず包み、一瞬のもとに塵へと返す。解き放たれた空気の余波は、塔を激しく揺れ動かし、このまま崩してしまうのではと思わせる程だった。
「悪い子には、お仕置きです」
その圧倒的な破壊力の前に、俺の心は震えていた。喜びに……ではなく、恐怖にである。
目の前にいた魔物の群れは俺達の敵、倒さなければこちらが殺られる。それは当然のことであり、弱肉強食を主とする魔獣に他の法則は通用しない。当たり前の事ではあるが……その瞬間、ここまで人は清々しく、残酷なまでの笑みを浮かべることができるだろうか?
そう、彼女は笑っていた。肉片一つ残る事無く灰へと帰した命の群れへと、屈託のない笑顔を向けていたのだ。
彼女の行為はたぶん正しい。俺がもし逆の立場で、暴漢の群れをこてんぱんにのしたら、彼女に笑顔を浮かべるだろう……こてんぱんにできるなら、の話ではあるが……っと、俺のヘタレっぷりはこの際どうでもいい。
しかし、彼女が浮かべた笑みは、誰かを安心させるものでなく、何かを純粋に楽しむ笑顔。それに、スクルドは今の体の事を、魔力の消費が少なくてリーズナブルだと言った。即ち、魔力を抑制した上でこの破壊力である。そんな彼女が間違いを犯したら? そう考えるだけで俺は、彼女に不安を抱いてしまったのだ。
「さてさて、そろそろ抜け出す方法を考えないといけませんかね。どこかに出口があれば良いのですが……トオル様? いかがなさいましたか?」
(ん!? な、なんでもないよ)
一抹の不安に駆られた俺は、彼女の変化に気づく事ができず、声をかけられ慌てて笑顔を振りまいてみせる。俺はお前が怖い、なんて言葉、女の子に向かって言えるかよ。
「私のこと、怖い……ですか?」
(!? そ、そんな訳ないだろ。なんで俺がお前のこと――)
「トオル様、嘘はいけませんよ、嘘は。良いんです、そういった経験は幾度となくありましたから」
そんな言葉、言えるわけがないのに、心の内は既に彼女に見透かされていた。その事に、俺は戸惑いを隠せない。それ程までに俺の瞳は、軽蔑の眼差しで彼女の事を見ていたのだろうか? そうなのであれば、俺は俺自信を軽蔑する。
「私はその……女神であり、戦乙女でもありますから、戦うことに喜びを覚えてしまうらしいんです」
(……らしい?)
「はい。私の役割は基本、天界における雑務。主に、転生者を送り届ける担当の一人ではありましたが、緊急時における戦闘要員でもあり、大掛かりな戦や、人間には対処の困難な、魔神討伐に駆り出されるケースが多くありました」
まるで俺を気遣うように、自らの生活について語り始めるスクルド。その中に一つ、特に気になる言葉があった。
(魔神、討伐……そういうのって、異世界転生者の仕事じゃないのか?)
異世界転生と言えば、勇者召喚にも近しき神の御業。実際の所、神の代行者である女神が直々に行うシステムであり、その重要性は、人間の巫女により捧げられる勇者召喚より上と言って差し支えないであろう。当然、神に呼び出されるのだ、何かしらの意味を持ち、強大な敵と戦わされるケースがほとんど、というのが俺の考えである。
「申し訳ありませんが、その認識は間違いと言わざるお得ません。トオル様がお考えであろう勇者と呼ばれる存在、それは、転生者の中でも一握りしか生まれず、大半の方が一般、もしくは冒険者として人生を全うします。確かに、この世界に転生する方は、一定の魔力や素養をお持ちですが、あくまでそれは転生を行うために必要な条件であり、英雄と呼ばれる力を持つかは、また別問題なのです」
しかし、この世界の転生は、俺の考えているものとだいぶ違うらしい。バルカイトも言っていたが、この世界に転生者は複数人存在する。それも、十人単位のような規模でなく、数千、数万はくだらないであろう。一定の条件があるとは言え、それだけの人間を無差別に召喚、転生させる理由が今の俺には理解できない。
「それに、我々天上人は転生者の方々に多くを望みません。この世界で、新たな生を全うして頂く。それこそが、私達の望みですから」
スクルドの話を疑うつもりはない。それでも、この世界の神って奴を、俺は信用できないでいる。だって、彼女の事をあんな扱いする奴等だ、信じろって方が無理な話だろ。ただ、それを言うとこいつが悲しむからな。はっきり言えないのが辛い所である。
「そのようですね」
先程まで無かった嫌な気配や臭いが、そこかしこに充満している。スクルドも険しい表情を浮かべており……これは、嗅ぎつけられたかな。
「全く、無粋も良い所です。トオル様とのラブラブな時間を邪魔するなんて」
敵の襲来を予見し気を引き締めたものの、彼女が真剣だったのはほんの一瞬で、みるみるうちに気の抜けた表情へと戻っていく。しかもラブラブって……流石の俺でも、それはちょっと恥ずかしい。
でも、愛情表現の一つとして、彼女が言うのを想像すると、少しだけ微笑ましくもある。
(で、行けそうか?)
とは言え、二人して気を緩める訳にもいかない。目の前には危機が迫っていて、ここでは助けなど見込めないのだ。
「お任せください。スクルドはトオル様の盾であり、剣です。どのような状況でも戦う覚悟は出来ております」
故に、俺達二人の時間はここまで。気を引き締め直すスクルドの姿を確認した後、周囲の気配を探り出す。敵の数は、およそ三十……いや、もっといるな……およそ五十って所か。
この塔の主は本当の本当に、物量作戦ってやつが好きらしい。戦いは数とも言うし、理にはかなっているのだろうけど。だが、相手は所詮烏合の衆、幾度となく戦った、アウルやウルフの混成部隊。一人当たり最多であろうと、俺達二人が負ける道理はない。
にしても、剣に対する盾であり剣であるって表現、なかなかにシュールだな。剣が剣を振り回す、そのさまを想像し続けると、脳内がゲシュタルト崩壊を起こしそうだ。まっ、俺自身が非現実の塊みたいなもんだし、仕方ないっちゃ仕方ないけど。
さて、そんな小ネタはともかく、一回り成長したスクルドがどんな戦いぶりを見せてくれるのか、ちょっと楽しみな自分がいる。この程度の魔物相手じゃ、その片鱗さえ見る事はできないかも知れないけど、万が一を考えると心が躍る……って、だいぶはしゃぎ過ぎだな俺。調子に乗っているのが、自分でも手に取るようにわかる。
ここは冷静にいこう。例え、某国民的RPGのスライムが相手でも一切妥協はしない、それが俺のやり方でありジャスティス。油断は大敵なのだ。
そう、新人隊員のエリク上田さんだって、油断の末に噛みつかれ、あえなく肉塊に……今のはあくまで、俺の好きだったゲームの話だけど、現実にだって有り得る事なんだ。だから油断はしない。っと、俺のバイブルについて語ってる場合じゃないな、今やらなきゃいけない事は、スクルドのサポートだ。彼女が頼ってくれれば、の話だけど。
「トオル様、誠に心苦しいのですが、このスクルドめに、少しばかりのお力添えをいただけませんでしょうか?」
特に見せ場もなく、一瞬で片がつくのだろうと考えていた俺には、彼女の言葉の意味がとっさに理解できなかった。しかし、理解が出来てしまえば、それはとても嬉しいことで、胸の中に熱いものがこみ上げてくる。
(……あ、あぁ! 俺の力で良かったら、いくらでも使ってくれ!)
「はい! 心優しき主君に最上級の謝辞を」
自分が頼られている事、それ以上に、彼女が誰かを頼ってくれる事が嬉しかった。これは俺の想像だけど、頼られることはあっても、女神としてのプライドが助けを求めることを許さなかったであろう。そんな彼女が俺を頼ってくれたのは、成長と言って良いのではないだろうか。それに、本物の女神と戦えるんだ、こんなに嬉しい事はない!
(よし、スクルド! あいつらまとめてぶっ飛ばしてやれ!)
「御心のままに。参ります!」
威勢のいい掛け声と共にスクルドが右手を振り抜くと、彼女の軌跡をなぞるように複数の爆煙が巻き起こる。彼女の殺気を引き金に飛びかかったウルフの群れは、その爆風に巻き込まれ、地面の上で動かなくなる。
仲間がやられた事により、警戒心を強める魔獣達。その隙を見逃さず、スクルドは呪文の詠唱を開始した。
「集え、集え、集え、舞い散る焔は聖なる爆炎。運命の女神の名において、我らを阻む総ての邪悪を、裁きのもとに滅し給え。エクス・プロージョン!!」
刀身の輝きに呼応し、赤く猛る魔法の陣から七色の光が煌めきを放つ。それと同時に大気が震え、眼前を覆い尽くす程の爆炎が辺り一帯全ての魔獣を残さず包み、一瞬のもとに塵へと返す。解き放たれた空気の余波は、塔を激しく揺れ動かし、このまま崩してしまうのではと思わせる程だった。
「悪い子には、お仕置きです」
その圧倒的な破壊力の前に、俺の心は震えていた。喜びに……ではなく、恐怖にである。
目の前にいた魔物の群れは俺達の敵、倒さなければこちらが殺られる。それは当然のことであり、弱肉強食を主とする魔獣に他の法則は通用しない。当たり前の事ではあるが……その瞬間、ここまで人は清々しく、残酷なまでの笑みを浮かべることができるだろうか?
そう、彼女は笑っていた。肉片一つ残る事無く灰へと帰した命の群れへと、屈託のない笑顔を向けていたのだ。
彼女の行為はたぶん正しい。俺がもし逆の立場で、暴漢の群れをこてんぱんにのしたら、彼女に笑顔を浮かべるだろう……こてんぱんにできるなら、の話ではあるが……っと、俺のヘタレっぷりはこの際どうでもいい。
しかし、彼女が浮かべた笑みは、誰かを安心させるものでなく、何かを純粋に楽しむ笑顔。それに、スクルドは今の体の事を、魔力の消費が少なくてリーズナブルだと言った。即ち、魔力を抑制した上でこの破壊力である。そんな彼女が間違いを犯したら? そう考えるだけで俺は、彼女に不安を抱いてしまったのだ。
「さてさて、そろそろ抜け出す方法を考えないといけませんかね。どこかに出口があれば良いのですが……トオル様? いかがなさいましたか?」
(ん!? な、なんでもないよ)
一抹の不安に駆られた俺は、彼女の変化に気づく事ができず、声をかけられ慌てて笑顔を振りまいてみせる。俺はお前が怖い、なんて言葉、女の子に向かって言えるかよ。
「私のこと、怖い……ですか?」
(!? そ、そんな訳ないだろ。なんで俺がお前のこと――)
「トオル様、嘘はいけませんよ、嘘は。良いんです、そういった経験は幾度となくありましたから」
そんな言葉、言えるわけがないのに、心の内は既に彼女に見透かされていた。その事に、俺は戸惑いを隠せない。それ程までに俺の瞳は、軽蔑の眼差しで彼女の事を見ていたのだろうか? そうなのであれば、俺は俺自信を軽蔑する。
「私はその……女神であり、戦乙女でもありますから、戦うことに喜びを覚えてしまうらしいんです」
(……らしい?)
「はい。私の役割は基本、天界における雑務。主に、転生者を送り届ける担当の一人ではありましたが、緊急時における戦闘要員でもあり、大掛かりな戦や、人間には対処の困難な、魔神討伐に駆り出されるケースが多くありました」
まるで俺を気遣うように、自らの生活について語り始めるスクルド。その中に一つ、特に気になる言葉があった。
(魔神、討伐……そういうのって、異世界転生者の仕事じゃないのか?)
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「申し訳ありませんが、その認識は間違いと言わざるお得ません。トオル様がお考えであろう勇者と呼ばれる存在、それは、転生者の中でも一握りしか生まれず、大半の方が一般、もしくは冒険者として人生を全うします。確かに、この世界に転生する方は、一定の魔力や素養をお持ちですが、あくまでそれは転生を行うために必要な条件であり、英雄と呼ばれる力を持つかは、また別問題なのです」
しかし、この世界の転生は、俺の考えているものとだいぶ違うらしい。バルカイトも言っていたが、この世界に転生者は複数人存在する。それも、十人単位のような規模でなく、数千、数万はくだらないであろう。一定の条件があるとは言え、それだけの人間を無差別に召喚、転生させる理由が今の俺には理解できない。
「それに、我々天上人は転生者の方々に多くを望みません。この世界で、新たな生を全うして頂く。それこそが、私達の望みですから」
スクルドの話を疑うつもりはない。それでも、この世界の神って奴を、俺は信用できないでいる。だって、彼女の事をあんな扱いする奴等だ、信じろって方が無理な話だろ。ただ、それを言うとこいつが悲しむからな。はっきり言えないのが辛い所である。
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