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第三章 恋する駄女神
第149話 焦り
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だが、悠長に休んでいる暇はない。この瞬間も二人は、ゴーレムを相手に戦っているんだ。俺が足を引っ張るわけにはいかない。
(ありがとうシャーリー。でも、大丈夫だから)
「……わかった」
強がる俺を訝しみながら、それでも彼女は俺を信じ、ゴーレムの眼前へ再び踏み込み剣を振るう。
足を薙ぎ、相手の動きを鈍らせると、飛び上がりつつ胴体を斬り裂き、空中で更に体を捻る。勢いに任せた一撃を加え、そこから瞬時に装甲を蹴り、勢いよく後方へ離脱。相手の射程の外へと逃れ反撃の隙を与えない。
速度を活かした彼女らしい戦術。それに合わせ、俺も魔力を調整するが、やはりいつもと違い魔力の生成が大きくぶれる。
それに、ほんの少し手を緩めただけでゴーレムの体は回復。先程の休憩の間だけでも半数以上の魔力貯蔵庫が復活し、活動を再開していた。
ジリ貧に近いこの状況、早く弱点を見つけないと俺の体が持たないかもしれない。
「かったぁ~~~い、近接攻撃はやっぱだめか」
重くなる体に焦りが募る。が、どうやら焦っているのは俺だけで無いらしく、中距離戦を得意とする天道が、何故かゴーレム相手に接近戦を仕掛け苦戦を強いられている。しかも、氷剣を軽々と弾かれ、右手を抑えのたうち回っていた。
ゴーレムのあまりの硬さに腕を痺れさせたものと推察できるが、お前は何をやってるんだとツッコミたくなる。それぐらい、あまりにも無謀すぎる行為だ。
「なら、町内百周長距離マラソン、一世一代の根比べってね! はぁぁぁぁぁ……アイスニードル乱れ打ち!!」
そして今度は、意味不明な文言を並べつつ背中に魔法陣を複数展開、下級魔法であるアイスニードルをこれでもかと撃ちまくる。一発一発は大した威力ではないものの、途切れることのない氷の刃はゴーレムの全身を包み、一つ、また一つと、球体を傷つけていく。
彼女の豊富な魔力あっての芸当だが……これは上手い、全身に攻撃を与え続ければ、いつか弱点にたどり着くと言うわけか。ただ、何故に町内百周マラソン?
「その首、頂きました! 集うは爆炎、破砕の魔弾。イクスプローシブ!」
そんな疑問に首を傾げていると、左のゴーレムの辺りから突如爆音が響き渡り、遅れてくる爆風に俺達の体が大きく揺れる。何事かと確認すると、スクルドが戦っているゴーレムの頭部から煙が湧き上がっていた。そして、爆煙の中心からスクルドが姿を現す。
彼女の体勢から察するに、ゴーレムの体をよじ登り、後頭部からなんちゃらフィンガー的な炎熱波を手の平からぶっ放したのだろう。天道はともかく、スクルドの攻撃は何でもありだなと、呆れて言葉もでない。それだけ頼もしくもあるのだが。
しかし、そんなスクルドの一撃さえも耐え抜き、ゴーレムは自分の顔などお構いなしと右手で彼女を押し潰そうとする。その一撃を紙一重で回避し、左手で爆炎を打ち込むと、スクルドは一度距離をおいた。
「くっ、顔を潰しても動きますか。やはり、心臓部を狙わなければ駄目なようですね」
致命傷にはならなかったが、可能性を一つ潰したのは大きい。
くそ、二人がこんなに頑張ってるのに、俺は……
(シャーリー行こう! もっと、もっと攻めて!)
「と、トオル!?」
二人の活躍を見ていたら居てもたっても居られなくなり、体がうずいて仕方がない。それは、シャーリーに攻撃を促してしまう程のものだった。
「……トオル……落ち着いて!」
焦りと興奮に苛立ちを覚える俺を、シャーリーは全身で抑え込もうとするが、止まらない、止められない。だって、このままじゃきっと、俺は普通に戦えなくなる。シャーリーとの同調は完璧なのに、魔力の制御が全然上手くいかなくて、俺だけが足を引っ張って……だから倒さなきゃ! ここであいつを倒さないといけないんだ!
「……大丈夫……大丈夫だから」
そう言うと彼女は、駄々をこねる俺の体へ多めに魔力を流しこむ。我儘な子供をあやすように、シャーリーは俺を自らの魔力で包み込んだ。
温かい。彼女に抱きしめられているのと同じ優しい感覚に、意識がまどろむ。
「……トオルは……頑張りすぎ……休ん……でて」
シャーリーの温もりに蕩けきった俺の姿を確認すると、彼女は再びゴーレムの元へと走り、俺の体を振り回し始める。
痛みはない。ゴーレムの体と俺の刀身が弾き合い、目の前で火花を散らしていても、心は落ち着いている。そうだな、ここはシャーリーの心遣いにあやかって、彼女に全てを委ねてみよう。
「せんぱ~い、全部壊したけど止まんないよ~こいつ!」
シャーリーに戦いを任せ休息に務めていると、天道の悲鳴が俺の耳をつんざいた。彼女が泣き言を言うなど珍しいが、声を荒げながらも攻撃を止める気配はない。
普通に考えると泣きついてきそうな感じなのだが……もしかして、情報を共有したいのか? それならば非常にありがたい。
しかし、頭を潰しても止まらず、まんべんなく破壊しても何も起こらない。そうなるとやはり、弱点を見極めるしか無いってことか。シャーリーの表情にも疲労の色が見え始めているし、きっと、俺の魔力までカバーしているせいだろう。だから早く回復して、彼女の力にならないと!
ならなきゃいけないのに……体のうずきがどうしても収まらない。むしろ、だんだん酷くなっている気がする。力を使わないことが逆効果になっているのか?
休んでいるのに休まらない不可思議な感覚。まるで、熱にうかされ悪夢でも見ているかのようで、俺の体、やっぱり何かおかしいのか? でも、ここで弱音は吐きたくない。諦めたくない! だけど、今の俺には何も出来なくて、苦しいと心の中で唸る事しか出来ずにいる。
そんな中、先程の爆音に負けずとも劣らない大きな地鳴りが響き、そのけたたましさに俺は急いで顔を上げる。音の先では一体のゴーレムが、盛大に尻もちを付き倒れていた。しかも、全ての魔導回路が機能を停止し、完全に沈黙している。という事は、まさか……
「トオル様! 急所がわかりました! 各部位にある発光部、その中で最も輝きが強いのがコアです!」
倒れたゴーレムの目の前で、大声を張り上げる幼女の姿を見て確信した。やった、やりやがったんだ! スクルドがついにコアを見つけ、ゴーレムを倒したんだ!
勝てる。その確証が否定的な自分を高揚させる。だが、スクルドが場所を指定しないということは、全ての個体の弱点が別々に設定されているのか。味な真似をしてくれる。少し視界は歪んでいるけど、コアは、弱点はどこだ?
残った気力を振り絞り、薄れた意識で瞳を凝らす。すると、俺の考えは間違っていたことに気付かされる。
場所が違うわけじゃない。動いているんだ、弱点であるコアが。それも、目立たない位置を中心に転々と切り替わり、輝度の違いも微々たるもの。
やってくれやがる。これじゃもう、ゲームと言うより意地悪なフォーリーを探せだ。止まっていても見つからない、見開き一ページを使ったかくれんぼが常時動いていると考えると、それだけでゾッとする。
でも、種がわかれば対処はできる。俺の仲間たちは、そういうの得意だからな。
「……トオル……ごめん……少しだけ」
気づけなかったのはこちらが常に動いていたから。じっくりと俯瞰的に観察すれば、彼女が見抜けぬはずがない。そして俺にできるのは、彼女を信じて任せる事。情けないとは思うが、せめてこの不安定な魔力をこの瞬間だけでも、彼女のために活かしてみせる!
(ありがとうシャーリー。でも、大丈夫だから)
「……わかった」
強がる俺を訝しみながら、それでも彼女は俺を信じ、ゴーレムの眼前へ再び踏み込み剣を振るう。
足を薙ぎ、相手の動きを鈍らせると、飛び上がりつつ胴体を斬り裂き、空中で更に体を捻る。勢いに任せた一撃を加え、そこから瞬時に装甲を蹴り、勢いよく後方へ離脱。相手の射程の外へと逃れ反撃の隙を与えない。
速度を活かした彼女らしい戦術。それに合わせ、俺も魔力を調整するが、やはりいつもと違い魔力の生成が大きくぶれる。
それに、ほんの少し手を緩めただけでゴーレムの体は回復。先程の休憩の間だけでも半数以上の魔力貯蔵庫が復活し、活動を再開していた。
ジリ貧に近いこの状況、早く弱点を見つけないと俺の体が持たないかもしれない。
「かったぁ~~~い、近接攻撃はやっぱだめか」
重くなる体に焦りが募る。が、どうやら焦っているのは俺だけで無いらしく、中距離戦を得意とする天道が、何故かゴーレム相手に接近戦を仕掛け苦戦を強いられている。しかも、氷剣を軽々と弾かれ、右手を抑えのたうち回っていた。
ゴーレムのあまりの硬さに腕を痺れさせたものと推察できるが、お前は何をやってるんだとツッコミたくなる。それぐらい、あまりにも無謀すぎる行為だ。
「なら、町内百周長距離マラソン、一世一代の根比べってね! はぁぁぁぁぁ……アイスニードル乱れ打ち!!」
そして今度は、意味不明な文言を並べつつ背中に魔法陣を複数展開、下級魔法であるアイスニードルをこれでもかと撃ちまくる。一発一発は大した威力ではないものの、途切れることのない氷の刃はゴーレムの全身を包み、一つ、また一つと、球体を傷つけていく。
彼女の豊富な魔力あっての芸当だが……これは上手い、全身に攻撃を与え続ければ、いつか弱点にたどり着くと言うわけか。ただ、何故に町内百周マラソン?
「その首、頂きました! 集うは爆炎、破砕の魔弾。イクスプローシブ!」
そんな疑問に首を傾げていると、左のゴーレムの辺りから突如爆音が響き渡り、遅れてくる爆風に俺達の体が大きく揺れる。何事かと確認すると、スクルドが戦っているゴーレムの頭部から煙が湧き上がっていた。そして、爆煙の中心からスクルドが姿を現す。
彼女の体勢から察するに、ゴーレムの体をよじ登り、後頭部からなんちゃらフィンガー的な炎熱波を手の平からぶっ放したのだろう。天道はともかく、スクルドの攻撃は何でもありだなと、呆れて言葉もでない。それだけ頼もしくもあるのだが。
しかし、そんなスクルドの一撃さえも耐え抜き、ゴーレムは自分の顔などお構いなしと右手で彼女を押し潰そうとする。その一撃を紙一重で回避し、左手で爆炎を打ち込むと、スクルドは一度距離をおいた。
「くっ、顔を潰しても動きますか。やはり、心臓部を狙わなければ駄目なようですね」
致命傷にはならなかったが、可能性を一つ潰したのは大きい。
くそ、二人がこんなに頑張ってるのに、俺は……
(シャーリー行こう! もっと、もっと攻めて!)
「と、トオル!?」
二人の活躍を見ていたら居てもたっても居られなくなり、体がうずいて仕方がない。それは、シャーリーに攻撃を促してしまう程のものだった。
「……トオル……落ち着いて!」
焦りと興奮に苛立ちを覚える俺を、シャーリーは全身で抑え込もうとするが、止まらない、止められない。だって、このままじゃきっと、俺は普通に戦えなくなる。シャーリーとの同調は完璧なのに、魔力の制御が全然上手くいかなくて、俺だけが足を引っ張って……だから倒さなきゃ! ここであいつを倒さないといけないんだ!
「……大丈夫……大丈夫だから」
そう言うと彼女は、駄々をこねる俺の体へ多めに魔力を流しこむ。我儘な子供をあやすように、シャーリーは俺を自らの魔力で包み込んだ。
温かい。彼女に抱きしめられているのと同じ優しい感覚に、意識がまどろむ。
「……トオルは……頑張りすぎ……休ん……でて」
シャーリーの温もりに蕩けきった俺の姿を確認すると、彼女は再びゴーレムの元へと走り、俺の体を振り回し始める。
痛みはない。ゴーレムの体と俺の刀身が弾き合い、目の前で火花を散らしていても、心は落ち着いている。そうだな、ここはシャーリーの心遣いにあやかって、彼女に全てを委ねてみよう。
「せんぱ~い、全部壊したけど止まんないよ~こいつ!」
シャーリーに戦いを任せ休息に務めていると、天道の悲鳴が俺の耳をつんざいた。彼女が泣き言を言うなど珍しいが、声を荒げながらも攻撃を止める気配はない。
普通に考えると泣きついてきそうな感じなのだが……もしかして、情報を共有したいのか? それならば非常にありがたい。
しかし、頭を潰しても止まらず、まんべんなく破壊しても何も起こらない。そうなるとやはり、弱点を見極めるしか無いってことか。シャーリーの表情にも疲労の色が見え始めているし、きっと、俺の魔力までカバーしているせいだろう。だから早く回復して、彼女の力にならないと!
ならなきゃいけないのに……体のうずきがどうしても収まらない。むしろ、だんだん酷くなっている気がする。力を使わないことが逆効果になっているのか?
休んでいるのに休まらない不可思議な感覚。まるで、熱にうかされ悪夢でも見ているかのようで、俺の体、やっぱり何かおかしいのか? でも、ここで弱音は吐きたくない。諦めたくない! だけど、今の俺には何も出来なくて、苦しいと心の中で唸る事しか出来ずにいる。
そんな中、先程の爆音に負けずとも劣らない大きな地鳴りが響き、そのけたたましさに俺は急いで顔を上げる。音の先では一体のゴーレムが、盛大に尻もちを付き倒れていた。しかも、全ての魔導回路が機能を停止し、完全に沈黙している。という事は、まさか……
「トオル様! 急所がわかりました! 各部位にある発光部、その中で最も輝きが強いのがコアです!」
倒れたゴーレムの目の前で、大声を張り上げる幼女の姿を見て確信した。やった、やりやがったんだ! スクルドがついにコアを見つけ、ゴーレムを倒したんだ!
勝てる。その確証が否定的な自分を高揚させる。だが、スクルドが場所を指定しないということは、全ての個体の弱点が別々に設定されているのか。味な真似をしてくれる。少し視界は歪んでいるけど、コアは、弱点はどこだ?
残った気力を振り絞り、薄れた意識で瞳を凝らす。すると、俺の考えは間違っていたことに気付かされる。
場所が違うわけじゃない。動いているんだ、弱点であるコアが。それも、目立たない位置を中心に転々と切り替わり、輝度の違いも微々たるもの。
やってくれやがる。これじゃもう、ゲームと言うより意地悪なフォーリーを探せだ。止まっていても見つからない、見開き一ページを使ったかくれんぼが常時動いていると考えると、それだけでゾッとする。
でも、種がわかれば対処はできる。俺の仲間たちは、そういうの得意だからな。
「……トオル……ごめん……少しだけ」
気づけなかったのはこちらが常に動いていたから。じっくりと俯瞰的に観察すれば、彼女が見抜けぬはずがない。そして俺にできるのは、彼女を信じて任せる事。情けないとは思うが、せめてこの不安定な魔力をこの瞬間だけでも、彼女のために活かしてみせる!
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