143 / 526
第三章 恋する駄女神
第142話 一難去ってまた一難
しおりを挟む
(くっそ、どうすりゃいいんだよ!)
シャーリーの健闘むなしく転がり続ける鉄の塊は、俺達の命を虎視眈々と狙い、そのスピードを上げていく。
あの鉄球、シャーリーの一撃で傷つかなかったってことは、耐魔力コーティング的なものが施されてる感じがする。そいつを破るためには高火力の大魔法が必要で、そんなん使った日にゃ、天井が崩落、全員生き埋めって可能性も考えられる。それじゃ全く意味がないし、もっと効率よくこの状況を切り抜けられる最善の手、最善の手、最善の方法は……だー!!
「……ごめん」
(え?)
何もできない苛立ちに、焦り乱れ、心の中で奇声を上げると、まるでそれに答えるよう、シャーリーがぽつりと謝罪の言葉を漏らした。
(……あー……気にすんな)
彼女のつぶやきなら、こんな状況でさえ聞き漏らさない自分がいる。
そして俺が、彼女を責めるなんてことはありえない。例えそれに、どんな意図が含まれていたとしてもだ。
そもそも、率先して動いた彼女を責める事自体が、お門違いだと思うし、あれを拳で止めようというのが、無理な話なのだ。その無理をさせたのが、俺を庇っての事と考えると、何か言える義理じゃない。
だって、俺を使えばあの塊を、一刀のもとに切り捨てる事が出来たのかもしれないのだから。
それよりも俺は、君のその小さくも柔らかく、それでいて美しい右手に傷がついていないかの方が心配で……って、二人でじゃれ合ってる場合でもないんだよぉ!
それにしても、普段より体が揺れるな。そっか、俺今、スクルドに抱えられてるんだっけ。
慣れてないせいか、持ち方が悪いんだろう。しっかりと固定されて無いっていうか、いつも感じるクッションのような柔らかさが微塵も……あっ、そうか……こいつ、モノホンのまな板なんだ。
いやいや、決して非難してるわけじゃないんですよ! ただ、シャーリーの場合、小さいながらも弾力があって落ち着くのに、スクルドの体にはそれが無いと言うか、ぶつかるものが完全に骨で……ぶっちゃけ痛い。
でも、成熟した女性のAAって、いったいどんな感触なんだ? 豊満な弾力にはだいぶ馴染まされてしまったけど、成長しなかった体ってのも、ある意味生命の神秘だよな。男の胸板と、どのぐらい違うんだ?
……あー! 僕は決して、ロリコンじゃないですよ! 純粋に体の作りとして興味があるだけなんです。
それに、彼女もシャーリーと一緒で、今は子供の姿をしているだけで、本来は大人の女性なんですからね。だから、ダイジョーブ! ……駄目だ、言い訳にしか聞こえねぇ……
「せ、先輩! まずいよ、行き止まり!」
そんな自分の変態性に頭を抱えている横から、切羽詰まった天道の声が聞こえてくる。あまりに余裕の無い彼女の言葉に視線を上げると、目の前には、絶望と言う名の壁が、俺達の行く手を遮っていた。
そう、言葉通りの壁ってやつが、通路の終わりに現れたのである。
その広さは、およそ五メートル。すなわち、鉄球の大きさとほぼ同一。このまま進めば全員ぺしゃんこ、肉塊となって全滅必至。残念、俺達の冒険はここで終わってしまった、になる訳にはいかない。俺はまだ、何の約束も果たせちゃいないんだ。こんな形で死ねるかよぉ!
「……トオル……右」
こうなったら、俺の全魔力で壁をぶち破ってでも! そう考えた次の瞬間、シャーリーの言葉に耳を傾けると、壁の手前数メートルに、小さな抜け穴が用意されている事に気がつく。
これは正しく、天より与えられし一筋の光明……と言いたい所だが、あまりに露骨な抜け道に、疑惑の念を拭えない。シャーリーには悪いが、どう考えても罠だ! 明らかに罠だ! むしろ、あれが罠じゃなかったらアホだろ、あれ作ったやつ!!
だが、他に手立てがあるわけでもなく、この状況じゃ背に腹は代えられない。自ら危険に飛び込むのも癪だが、今より状況が悪化することは無いだろうと考えると、選択肢は一つしか無かった。
(皆! あの穴に飛び込むぞ!)
そう俺が叫ぶと、まるで打ち合わせでもしたかのように、綺麗に一人ずつ横穴へと飛び込んでいく少女達。後方からは爆音が響き渡り、巨大な何かが落ちていく音が聞こえてくる。
なんとか無事……終わるわけがなかった。一難去ってまた一難、飛び込んだ部屋は縦長の筒抜け状になっており、真下にはとんでもないものが存在している。
それは、緑色をした粘液状のプール。しかも、ただの液体と言うわけでなく、ひと塊ひと塊が意思を持っているかのように蠢いている。そいつの名は……
「ス」
「……スライム」
そう、これまたファンタジー作品ではお馴染みのスライムってやつが、口を広げて待ち構えていたのだ。
色からして、こいつらの種類はグリーンスライム……いや、アシッド? トキシック? くっ、見た目だけじゃ判別がつかない。
もし、繊維だけ食い散らかして溶かすタイプのスライムなら、羨まけしからんことになるのだが、毒ならやばいし、ガチの酸なら骨さえ残らず食い殺されることだろう。それに、ただの弱小スライムだったとしても、このまま突っ込めば、三人まとめて窒息死というケースも考えられる。
男の煩悩としては、スライムに押し倒される三人の姿は非常に魅力的ではあるが、ここはそいつを押し殺して、思考を再びフル回転させる。
だって、皆の命には代えられないから。
えっと、こういう場合は、切断、刺突、打撃、炎、爆発、雷撃、水、氷……氷? そうだ! 天道にこいつらを凍らせてもらえば!
(天――)
「トオル様、ここは私が!」
(え? す、スクルド!? ちょ、まっ!)
この危機を乗り越える策を閃いた俺は、喜び勇んでその方法を天道に伝えようとする。しかし、その言葉を遮るようにしゃしゃり出たスクルドが、俺の制止を完全に無視し、爆炎魔法の詠唱に入ってしまう。
「広がるは熱風、豪炎の魔弾。灰は灰へ、塵は塵へ、我が内眠る憤怒の如く、全てを乖離し、消し去り給え!」
不味い、これは非常に不味い。彼女の魔法がいくら強力とは言え、円形の超大型プール程の質量の液体を、一瞬で蒸発させれるとは思えない。
それが失敗した場合、どうなるのかと言うと……
(二人と――)
二人とも、魔法で身を守れ! そう伝えようとした時には、既に準備は整っており、天道は正面を守るよう氷の壁を展開し、シャーリーも彼女の体に抱きついて、氷壁の後ろに身を隠している。うん、どうやら二人とも、この後どうなるかよくわかっていらっしゃる様だ。
ということは、この中で被害を受けるのは……
「第九位階天使術・炎の壱・バースト・ブレイズ!!」
俺の体から冷や汗が伝った瞬間、スクルドの右手から放たれた炎の球体は、スライムの海めがけ、力強く駆け抜けていく。まるで、術者の生き写しのように変則的な軌道を描いた炎は、無事スライムの群れに着弾すると、化学反応のように爆発を起こした。
急速に膨れ上がる熱は、液状の存在を飲み込み蒸発させていくが、全てを消し去ることは出来ず、一部が散り散りとなり弾け飛んでいく。
当然そいつは、俺達の方まで飛び散り、一つ、また一つと、俺達の体へと付着を始める。
こうして、爆炎により吹き飛ばされたスライム達は、小さな津波となって、俺とスクルドの全身を、包み隠さず飲み込むのだった。
シャーリーの健闘むなしく転がり続ける鉄の塊は、俺達の命を虎視眈々と狙い、そのスピードを上げていく。
あの鉄球、シャーリーの一撃で傷つかなかったってことは、耐魔力コーティング的なものが施されてる感じがする。そいつを破るためには高火力の大魔法が必要で、そんなん使った日にゃ、天井が崩落、全員生き埋めって可能性も考えられる。それじゃ全く意味がないし、もっと効率よくこの状況を切り抜けられる最善の手、最善の手、最善の方法は……だー!!
「……ごめん」
(え?)
何もできない苛立ちに、焦り乱れ、心の中で奇声を上げると、まるでそれに答えるよう、シャーリーがぽつりと謝罪の言葉を漏らした。
(……あー……気にすんな)
彼女のつぶやきなら、こんな状況でさえ聞き漏らさない自分がいる。
そして俺が、彼女を責めるなんてことはありえない。例えそれに、どんな意図が含まれていたとしてもだ。
そもそも、率先して動いた彼女を責める事自体が、お門違いだと思うし、あれを拳で止めようというのが、無理な話なのだ。その無理をさせたのが、俺を庇っての事と考えると、何か言える義理じゃない。
だって、俺を使えばあの塊を、一刀のもとに切り捨てる事が出来たのかもしれないのだから。
それよりも俺は、君のその小さくも柔らかく、それでいて美しい右手に傷がついていないかの方が心配で……って、二人でじゃれ合ってる場合でもないんだよぉ!
それにしても、普段より体が揺れるな。そっか、俺今、スクルドに抱えられてるんだっけ。
慣れてないせいか、持ち方が悪いんだろう。しっかりと固定されて無いっていうか、いつも感じるクッションのような柔らかさが微塵も……あっ、そうか……こいつ、モノホンのまな板なんだ。
いやいや、決して非難してるわけじゃないんですよ! ただ、シャーリーの場合、小さいながらも弾力があって落ち着くのに、スクルドの体にはそれが無いと言うか、ぶつかるものが完全に骨で……ぶっちゃけ痛い。
でも、成熟した女性のAAって、いったいどんな感触なんだ? 豊満な弾力にはだいぶ馴染まされてしまったけど、成長しなかった体ってのも、ある意味生命の神秘だよな。男の胸板と、どのぐらい違うんだ?
……あー! 僕は決して、ロリコンじゃないですよ! 純粋に体の作りとして興味があるだけなんです。
それに、彼女もシャーリーと一緒で、今は子供の姿をしているだけで、本来は大人の女性なんですからね。だから、ダイジョーブ! ……駄目だ、言い訳にしか聞こえねぇ……
「せ、先輩! まずいよ、行き止まり!」
そんな自分の変態性に頭を抱えている横から、切羽詰まった天道の声が聞こえてくる。あまりに余裕の無い彼女の言葉に視線を上げると、目の前には、絶望と言う名の壁が、俺達の行く手を遮っていた。
そう、言葉通りの壁ってやつが、通路の終わりに現れたのである。
その広さは、およそ五メートル。すなわち、鉄球の大きさとほぼ同一。このまま進めば全員ぺしゃんこ、肉塊となって全滅必至。残念、俺達の冒険はここで終わってしまった、になる訳にはいかない。俺はまだ、何の約束も果たせちゃいないんだ。こんな形で死ねるかよぉ!
「……トオル……右」
こうなったら、俺の全魔力で壁をぶち破ってでも! そう考えた次の瞬間、シャーリーの言葉に耳を傾けると、壁の手前数メートルに、小さな抜け穴が用意されている事に気がつく。
これは正しく、天より与えられし一筋の光明……と言いたい所だが、あまりに露骨な抜け道に、疑惑の念を拭えない。シャーリーには悪いが、どう考えても罠だ! 明らかに罠だ! むしろ、あれが罠じゃなかったらアホだろ、あれ作ったやつ!!
だが、他に手立てがあるわけでもなく、この状況じゃ背に腹は代えられない。自ら危険に飛び込むのも癪だが、今より状況が悪化することは無いだろうと考えると、選択肢は一つしか無かった。
(皆! あの穴に飛び込むぞ!)
そう俺が叫ぶと、まるで打ち合わせでもしたかのように、綺麗に一人ずつ横穴へと飛び込んでいく少女達。後方からは爆音が響き渡り、巨大な何かが落ちていく音が聞こえてくる。
なんとか無事……終わるわけがなかった。一難去ってまた一難、飛び込んだ部屋は縦長の筒抜け状になっており、真下にはとんでもないものが存在している。
それは、緑色をした粘液状のプール。しかも、ただの液体と言うわけでなく、ひと塊ひと塊が意思を持っているかのように蠢いている。そいつの名は……
「ス」
「……スライム」
そう、これまたファンタジー作品ではお馴染みのスライムってやつが、口を広げて待ち構えていたのだ。
色からして、こいつらの種類はグリーンスライム……いや、アシッド? トキシック? くっ、見た目だけじゃ判別がつかない。
もし、繊維だけ食い散らかして溶かすタイプのスライムなら、羨まけしからんことになるのだが、毒ならやばいし、ガチの酸なら骨さえ残らず食い殺されることだろう。それに、ただの弱小スライムだったとしても、このまま突っ込めば、三人まとめて窒息死というケースも考えられる。
男の煩悩としては、スライムに押し倒される三人の姿は非常に魅力的ではあるが、ここはそいつを押し殺して、思考を再びフル回転させる。
だって、皆の命には代えられないから。
えっと、こういう場合は、切断、刺突、打撃、炎、爆発、雷撃、水、氷……氷? そうだ! 天道にこいつらを凍らせてもらえば!
(天――)
「トオル様、ここは私が!」
(え? す、スクルド!? ちょ、まっ!)
この危機を乗り越える策を閃いた俺は、喜び勇んでその方法を天道に伝えようとする。しかし、その言葉を遮るようにしゃしゃり出たスクルドが、俺の制止を完全に無視し、爆炎魔法の詠唱に入ってしまう。
「広がるは熱風、豪炎の魔弾。灰は灰へ、塵は塵へ、我が内眠る憤怒の如く、全てを乖離し、消し去り給え!」
不味い、これは非常に不味い。彼女の魔法がいくら強力とは言え、円形の超大型プール程の質量の液体を、一瞬で蒸発させれるとは思えない。
それが失敗した場合、どうなるのかと言うと……
(二人と――)
二人とも、魔法で身を守れ! そう伝えようとした時には、既に準備は整っており、天道は正面を守るよう氷の壁を展開し、シャーリーも彼女の体に抱きついて、氷壁の後ろに身を隠している。うん、どうやら二人とも、この後どうなるかよくわかっていらっしゃる様だ。
ということは、この中で被害を受けるのは……
「第九位階天使術・炎の壱・バースト・ブレイズ!!」
俺の体から冷や汗が伝った瞬間、スクルドの右手から放たれた炎の球体は、スライムの海めがけ、力強く駆け抜けていく。まるで、術者の生き写しのように変則的な軌道を描いた炎は、無事スライムの群れに着弾すると、化学反応のように爆発を起こした。
急速に膨れ上がる熱は、液状の存在を飲み込み蒸発させていくが、全てを消し去ることは出来ず、一部が散り散りとなり弾け飛んでいく。
当然そいつは、俺達の方まで飛び散り、一つ、また一つと、俺達の体へと付着を始める。
こうして、爆炎により吹き飛ばされたスライム達は、小さな津波となって、俺とスクルドの全身を、包み隠さず飲み込むのだった。
0
お気に入りに追加
123
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

Go to the Frontier(new)
鼓太朗
ファンタジー
「Go to the Frontier」改訂版
運命の渦に導かれて、さぁ行こう。
神秘の世界へ♪
第一章~ アラベスク王国編
第三章~ ラプラドル島編

一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。


転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる