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第三章 恋する駄女神
第118話 笑う彼女
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(にしても、性に明るいよなうちのパーティって)
「それだけ先輩のこと皆好きってことだよ。もちろん、私を含めてね」
(もっと恥じらいを持てって言ってんの)
先程の話題から一変、何故こんな会話をしているのか、まずそれを説明させてくれ。
話も一段落した所で、まだ日も昇り始めていないことを確認した俺は、明日に備えて睡眠を取るよう彼女に進言した。だが、お盛んな天道さんはまだまだ全然物足りなかったらしく、俺の体を両手で掴んだまま、まったく離してくれなかったのである。
更に更に、拒否するならシャーロットを起こすなんて脅しまでかけられて、仕方なく雑談を続けた結果、こんな話になだれ込んでしまったというわけなのだ。
決して俺が意図的に持ち出した話題じゃないぞ。あくまでたまたまで、夜の空気とか健康的な天道の色香にむらむら来てるとかそんな事全然無いんだからね!
「別にいいじゃん、健全でさ。それにシャーロットなんかバリバリ恥じらってるし」
楽しそうに話す彼女の言う通り、十代後半ってのは結婚もできるようになって、本気で異性と一緒になりたいって思い始める時期だと思う……色んな意味で。だから、エロトークしたくなる気持ちってのもわかるにはわかるんだが……そういうのって男子だけでなく女子もこんなもんなのかね? それとも、天道が特別なだけで、普通の女子は汚物みたいに扱うのか、リア充零パーセントの俺には全くもってさっぱりわからない。
とは言え、あくまでそれは節度あっての事。度を越えた性の乱れはパーティ崩壊の危機さえ起こしかねないからだ。今でこそ天道の言う通りシャーリーに恥じらいが残っているから良いものの、彼女の理性が瓦解したらと思うと……正直考えたくもない。そんな彼女も二人の影響で積極的になりつつあるし、俺がやろうと思えばいつでも……自重自重。
「それに私ら皆十八以上だよ。もっと積極的でもいいぐらいだと思うんだけどな―」
(いや、お前は俺の一つ後輩だしアウトだろ)
俺は高等部三年、天道とは二年の時に出会っているから、先輩という言葉を信じて現在二年ということになる。
「フフフフ、甘いな先輩」
当然学年と同様に年齢もひとつ下、と当たり前のように考えていたのだが、何故か彼女は不敵な笑みを浮かべており、非常に不気味だ。彼女はいったい何を考えているのか。そう身構えていると、その口からまるで当然のように衝撃の事実が語られた。
「実は私、中等部終了とともに一年ほど引きこもりまして、本当の所先輩と同い年なのだよ! びっくりした?」
驚きはした、驚きはしたのだが……
(……それ、偉そうに言うことじゃねえだろ……)
正直反応に困る。
それに、彼女の自信たっぷりな物言いのおかげで危うく聞き流すところだったが、一年間の引きこもりってどういうことだ?
「だってーしょうがないじゃん。私だって辛かったんだよ。いじめられたり、いじめられたり、いじめられたり」
そんな言葉を軽い口調で話す彼女の姿に、思わず俺は息を呑んだ。
天道が酷い目にあっていたのは知っている。それが俺と彼女の出会いだったから。けれど、その言葉を何度も何度も繰り返したくなるほど、こいつを取り巻く状況は凄惨なものだったのだろうか?
そうだ、天道のことを俺はまだ何も知らない。知っている気になっていただけで、本当は何一つ知らないんだ。それにこの話題、簡単に踏み込んでいいものとは到底思えない。だから、聞くべきか聞かざるべきか……思い悩んだ結果、俺はこいつに事情を尋ねることを選んだ。
(なぁ、お前もしかして、ずっといじめられてたのか?)
「う~ん、そうだなー……ずっとといえばずっとかな。いつからだったか覚えてないんだけど、なんか突然他の子達と全然馴染めなくなってね。誰かと一緒に居る事が怖くなったんだ」
(怖く、なった?)
「うん。上手く説明できないんだけど、気がついた時にはそうなってて、家族以外の人と会話してると突然気持ち悪くなったり、酷い時は倒れたこともあったかな。今思うと、対人恐怖症みたいな感じだったのかも。それに輪をかけてあの頃の私は根暗だったからね、いやはや一部の女子グループからは本当にいいカモでしたよ。二年からの編入だってのも相まって事ある毎に因縁吹っかけられてさ、追い込めば追い込むほど吐いたり泣いたり、いやぁ、楽しかったんでしょうなあの人達からしてみれば」
自分から話させておいてなんなのだが、過去にあった辛い出来事、それを惜しげも無く語る彼女を見ている内に、心の底からどうしょうもない怒りってやつがこみ上げて来た。
別に、どうして立ち向かわなかったんだとか、根性論に頼った理不尽な説教がしたいわけじゃない。じゃあ、何をそんなに苛ついているのかって? なんでこんな悲しいことを笑いながら言えるんだよ。カラ元気を浮かべる彼女の表情があまりにも痛々しすぎて、俺には耐えられなかったんだ。
「引きこもりを辞めたあとの話は先輩にもしたよね。まぁそういうことがありましてな、先輩と出会わなければ死のうかなとか考えていたわけなのですよ。だから先輩は、私の命の恩人なのだ」
やっぱり重たい、重すぎるじゃねぇか。気持ち悪い、軽はずみな気持ちで聞いてしまった自分自身にイライラする。怒鳴り散らしたい。でも、今は声を荒げていい場面じゃない。だから、冷静になれ明石徹。俺は彼女を困らせたいわけじゃないだろ? そう自分に言い聞かせると、軽く深呼吸をし心を落ち着かせた。
いじめによる一年の引きこもり、そこからの脱却と共にまたいじめ。精神的に追い詰められていた所にあの頃の俺と出会ったってわけか。
当時の彼女をここまで知ってしまうと、俺が最後の希望だったってのもなんとなく頷けてしまう。たぶん俺も、こいつと同じ状況で自分にとって眩しいものを見つけてしまったら、それに憧れを持つだろうからな。
とは言え……あぁ、やっぱり嫌だ。俺の黒歴史が、彼女の中で一生輝き続けるのかと思うと、羞恥心で死にたくなる。
「ああ~、あの時の先輩かっこよかったな~」
そんな事を考えた矢先にこの発言とか、俺のことを困らせたくてわざと言ってんじゃないだろうな。両目をキラキラ輝かせながら両手を組む仕草とか、マジ胡散臭い。
でも、今の話を聞いて、あの出来事は彼女にとって本当に大切だったんだなって、改めて実感させられた。だからこそもう一度謝りたい。
(その、悪かった。お前との思い出忘れちまっててさ)
きっと彼女は怒っていない、謝られても迷惑なだけだってそんな気がする。
「もう、それはいいってば」
案の定彼女は、少し困った表情を浮かべながら否定の言葉を俺へ返した。
その反応はわかりきっていたはずなのに、自分のエゴを押し付けて……全く、何やってんだろうな俺は。それでも、心の底から謝っておきたかったんだ。
そうして悩む俺の柄頭に柔らかな感触がゆっくり乗せられると、くすぐったくなるほど優しい動きで手のひらに撫で回される。
「律儀な先輩も嫌いじゃないけど、負い目を感じるぐらいならもっともっと愛してほしいな」
更に上乗せされた甘酸っぱい彼女の声に、俺の思考はまどろみ、落とされていく。それもそのはず、毎日のように聴き漁った彼女の声、そんな甘美なものに一ファンである俺が逆らえる道理は無い。
声だけでこんなに……彼女の吐息に支配されて……だめだ、朝美のことしか考えられなく……
「それに、あの頃の私と今の私はぜんぜん違うからね、わからなくてもしょうがない……はっ!」
彼女の甘い囁きに虚ろにされた俺の心、そいつを現実に引き戻すのは驚きに満ちた彼女の小さな叫び声。
(ど、どうした?)
「ということは、引きこもらなければ先輩と同学年で、同じクラスでキャッキャウフフできてた!」
(あ、勇気を出して人助けを始めたのは次の年からなんで、同じ学年だったら天道を助けてたことは、ないです)
キャッキャウフフ、そんな死語まがいの言葉を使う彼女のおかげで、どうにか俺は正気に戻れた。いい感じにあのまま流されていたら、心の底まで彼女の虜にされる所だったぜ。
それに、天道を助けたあの行為、数ヶ月で冷静になって長続きしなかったからな。あまりに突然の奇行で、今思い返すとほんと何やってんだろうな、である。そう考えると、こいつとの出会いってのはある意味奇跡だったのかもしれない。
「なんだ。それなら問題ないですな」
元気いっぱいな彼女の笑顔。それは、過去を乗り越えた証なのかもしれない。それでも、やっぱり気になってしまう。この笑顔が作り物だったらどうしようって。
「それだけ先輩のこと皆好きってことだよ。もちろん、私を含めてね」
(もっと恥じらいを持てって言ってんの)
先程の話題から一変、何故こんな会話をしているのか、まずそれを説明させてくれ。
話も一段落した所で、まだ日も昇り始めていないことを確認した俺は、明日に備えて睡眠を取るよう彼女に進言した。だが、お盛んな天道さんはまだまだ全然物足りなかったらしく、俺の体を両手で掴んだまま、まったく離してくれなかったのである。
更に更に、拒否するならシャーロットを起こすなんて脅しまでかけられて、仕方なく雑談を続けた結果、こんな話になだれ込んでしまったというわけなのだ。
決して俺が意図的に持ち出した話題じゃないぞ。あくまでたまたまで、夜の空気とか健康的な天道の色香にむらむら来てるとかそんな事全然無いんだからね!
「別にいいじゃん、健全でさ。それにシャーロットなんかバリバリ恥じらってるし」
楽しそうに話す彼女の言う通り、十代後半ってのは結婚もできるようになって、本気で異性と一緒になりたいって思い始める時期だと思う……色んな意味で。だから、エロトークしたくなる気持ちってのもわかるにはわかるんだが……そういうのって男子だけでなく女子もこんなもんなのかね? それとも、天道が特別なだけで、普通の女子は汚物みたいに扱うのか、リア充零パーセントの俺には全くもってさっぱりわからない。
とは言え、あくまでそれは節度あっての事。度を越えた性の乱れはパーティ崩壊の危機さえ起こしかねないからだ。今でこそ天道の言う通りシャーリーに恥じらいが残っているから良いものの、彼女の理性が瓦解したらと思うと……正直考えたくもない。そんな彼女も二人の影響で積極的になりつつあるし、俺がやろうと思えばいつでも……自重自重。
「それに私ら皆十八以上だよ。もっと積極的でもいいぐらいだと思うんだけどな―」
(いや、お前は俺の一つ後輩だしアウトだろ)
俺は高等部三年、天道とは二年の時に出会っているから、先輩という言葉を信じて現在二年ということになる。
「フフフフ、甘いな先輩」
当然学年と同様に年齢もひとつ下、と当たり前のように考えていたのだが、何故か彼女は不敵な笑みを浮かべており、非常に不気味だ。彼女はいったい何を考えているのか。そう身構えていると、その口からまるで当然のように衝撃の事実が語られた。
「実は私、中等部終了とともに一年ほど引きこもりまして、本当の所先輩と同い年なのだよ! びっくりした?」
驚きはした、驚きはしたのだが……
(……それ、偉そうに言うことじゃねえだろ……)
正直反応に困る。
それに、彼女の自信たっぷりな物言いのおかげで危うく聞き流すところだったが、一年間の引きこもりってどういうことだ?
「だってーしょうがないじゃん。私だって辛かったんだよ。いじめられたり、いじめられたり、いじめられたり」
そんな言葉を軽い口調で話す彼女の姿に、思わず俺は息を呑んだ。
天道が酷い目にあっていたのは知っている。それが俺と彼女の出会いだったから。けれど、その言葉を何度も何度も繰り返したくなるほど、こいつを取り巻く状況は凄惨なものだったのだろうか?
そうだ、天道のことを俺はまだ何も知らない。知っている気になっていただけで、本当は何一つ知らないんだ。それにこの話題、簡単に踏み込んでいいものとは到底思えない。だから、聞くべきか聞かざるべきか……思い悩んだ結果、俺はこいつに事情を尋ねることを選んだ。
(なぁ、お前もしかして、ずっといじめられてたのか?)
「う~ん、そうだなー……ずっとといえばずっとかな。いつからだったか覚えてないんだけど、なんか突然他の子達と全然馴染めなくなってね。誰かと一緒に居る事が怖くなったんだ」
(怖く、なった?)
「うん。上手く説明できないんだけど、気がついた時にはそうなってて、家族以外の人と会話してると突然気持ち悪くなったり、酷い時は倒れたこともあったかな。今思うと、対人恐怖症みたいな感じだったのかも。それに輪をかけてあの頃の私は根暗だったからね、いやはや一部の女子グループからは本当にいいカモでしたよ。二年からの編入だってのも相まって事ある毎に因縁吹っかけられてさ、追い込めば追い込むほど吐いたり泣いたり、いやぁ、楽しかったんでしょうなあの人達からしてみれば」
自分から話させておいてなんなのだが、過去にあった辛い出来事、それを惜しげも無く語る彼女を見ている内に、心の底からどうしょうもない怒りってやつがこみ上げて来た。
別に、どうして立ち向かわなかったんだとか、根性論に頼った理不尽な説教がしたいわけじゃない。じゃあ、何をそんなに苛ついているのかって? なんでこんな悲しいことを笑いながら言えるんだよ。カラ元気を浮かべる彼女の表情があまりにも痛々しすぎて、俺には耐えられなかったんだ。
「引きこもりを辞めたあとの話は先輩にもしたよね。まぁそういうことがありましてな、先輩と出会わなければ死のうかなとか考えていたわけなのですよ。だから先輩は、私の命の恩人なのだ」
やっぱり重たい、重すぎるじゃねぇか。気持ち悪い、軽はずみな気持ちで聞いてしまった自分自身にイライラする。怒鳴り散らしたい。でも、今は声を荒げていい場面じゃない。だから、冷静になれ明石徹。俺は彼女を困らせたいわけじゃないだろ? そう自分に言い聞かせると、軽く深呼吸をし心を落ち着かせた。
いじめによる一年の引きこもり、そこからの脱却と共にまたいじめ。精神的に追い詰められていた所にあの頃の俺と出会ったってわけか。
当時の彼女をここまで知ってしまうと、俺が最後の希望だったってのもなんとなく頷けてしまう。たぶん俺も、こいつと同じ状況で自分にとって眩しいものを見つけてしまったら、それに憧れを持つだろうからな。
とは言え……あぁ、やっぱり嫌だ。俺の黒歴史が、彼女の中で一生輝き続けるのかと思うと、羞恥心で死にたくなる。
「ああ~、あの時の先輩かっこよかったな~」
そんな事を考えた矢先にこの発言とか、俺のことを困らせたくてわざと言ってんじゃないだろうな。両目をキラキラ輝かせながら両手を組む仕草とか、マジ胡散臭い。
でも、今の話を聞いて、あの出来事は彼女にとって本当に大切だったんだなって、改めて実感させられた。だからこそもう一度謝りたい。
(その、悪かった。お前との思い出忘れちまっててさ)
きっと彼女は怒っていない、謝られても迷惑なだけだってそんな気がする。
「もう、それはいいってば」
案の定彼女は、少し困った表情を浮かべながら否定の言葉を俺へ返した。
その反応はわかりきっていたはずなのに、自分のエゴを押し付けて……全く、何やってんだろうな俺は。それでも、心の底から謝っておきたかったんだ。
そうして悩む俺の柄頭に柔らかな感触がゆっくり乗せられると、くすぐったくなるほど優しい動きで手のひらに撫で回される。
「律儀な先輩も嫌いじゃないけど、負い目を感じるぐらいならもっともっと愛してほしいな」
更に上乗せされた甘酸っぱい彼女の声に、俺の思考はまどろみ、落とされていく。それもそのはず、毎日のように聴き漁った彼女の声、そんな甘美なものに一ファンである俺が逆らえる道理は無い。
声だけでこんなに……彼女の吐息に支配されて……だめだ、朝美のことしか考えられなく……
「それに、あの頃の私と今の私はぜんぜん違うからね、わからなくてもしょうがない……はっ!」
彼女の甘い囁きに虚ろにされた俺の心、そいつを現実に引き戻すのは驚きに満ちた彼女の小さな叫び声。
(ど、どうした?)
「ということは、引きこもらなければ先輩と同学年で、同じクラスでキャッキャウフフできてた!」
(あ、勇気を出して人助けを始めたのは次の年からなんで、同じ学年だったら天道を助けてたことは、ないです)
キャッキャウフフ、そんな死語まがいの言葉を使う彼女のおかげで、どうにか俺は正気に戻れた。いい感じにあのまま流されていたら、心の底まで彼女の虜にされる所だったぜ。
それに、天道を助けたあの行為、数ヶ月で冷静になって長続きしなかったからな。あまりに突然の奇行で、今思い返すとほんと何やってんだろうな、である。そう考えると、こいつとの出会いってのはある意味奇跡だったのかもしれない。
「なんだ。それなら問題ないですな」
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