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第三章 恋する駄女神
第113話 自問自答
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(……そろそろ寝た……か? ……ふぅ、疲れた)
時刻は深夜。精神的に疲れきってしまった俺は、少女達が寝静まった頃を見計らってほんの小さな愚痴をこぼす。
あれから三人は順番にシャワーを浴び、天道は火照った体で俺に悪戯をし、スクルドも調子に乗って俺で遊ぶと、二人はシャーリーに怒られ渋々ベッドへと入っていく。そんな二人が寝付いたのを確認してからシャーリーもベッドに入り、おやすみと優しく瞳を閉じる。
今はちょうど、寝床についた三人がぐっすりと眠りについた事を、穏やかな寝息で確認したところだった。
にしても、ゴモリーの一件からというもの、立て続けにいろんな事が起きすぎでメンタルへのダメージも大きく、正直な所しんどくて堪らない。現状、スクルドの魔力供給のおかげで体に問題無いのが唯一の救い。そう思えて仕方がないぐらい俺の心は疲弊しきっていた。
そりゃ弱音も吐きたくなるさ。だって、考えなきゃいけないことがあまりにも多すぎるんだから。
戦いの厳しさとか、それに負けない強い決意とか、自分の力の危険性とか。覚悟はしていたつもりだけど、やっぱりどこか夢見心地だったんだなとこの一日で気付かされた。
それに、悩みは戦いだけじゃない。一番縁遠かったはずの恋とかいう甘酸っぱい悩みごと。女の子一人相手にするのだって大変なのに、天道にスクルドっていうじゃじゃ馬の乱入で本気でいろいろ持て余してる。
先月まではただの学生、それも非リアの中二病だった俺にとっては、命のやり取りも恋の駆け引きもあまりに現実離れしすぎてて、心が状況に追いついてこない。
前者はまだ自分が望んだことだろって納得できるけど、後者については……全くもってどうにかできる気がしない。別に二人のことが嫌いってわけじゃないけどさ、どう扱ったら良いのか俺にはわからないんだよ。
ああいう強引で元気すぎるのは、付かず離れずをキープするのが一番なのかもしれないけど、そういう対応俺には全然向いて無くて、ついつい真面目に相手しちゃって体力がごっそり削られる。挙げ句の果てには精神にまで余裕がなくなって扱いが雑になっていくとか、なんかこれって一番ダメな男の典型っぽいし、もうちょっと上手く立ち回れないかなーなんて思うんだけど、良心との折り合いがつけられなくて俺みたいなタイプには本当にきつすぎる。
そんな二人に比べて、いつも静かに微笑んでくれるシャーリーの姿が俺の心のオアシス過ぎて、なんかこう……めちゃくちゃ尊い。だがしかし! そんな彼女も俺の魔力ですぐに正気を失う程度に催淫に弱くて、ちょっとしたことでエロかわいくなる……はい! エロ妄想禁止!
う~、俺の力で淫れるシャーリーをオカズにしたいとか考えるなんて、ストレス疲れ激しすぎんぞ。
(……でも、そそられるよな催淫)
って! 何! 考えてんだ! 俺! は!!
(はぁ。まだまだ折り合いがついてないってことなんかね、やっぱり)
あまりに締まりのない俺の妄想に対し、心の中で壁へと五回全力で頭を叩きつける。そうして煩悩を振り払った俺は、落ち着いた心で自分について考え直す。
はっきり言って俺は変態だ。女の子が大好きで、いつでも嫁の喜怒哀楽を妄想してる。嫁ってのは三次元の女の子のことじゃないぞ、二次元で愛したそれはそれは可愛らしい女の子達のことだ。
この時点で、俺という存在がちょっとデンジャラスなことは理解していただけたかと思うが、それ以上に幸せで居て欲しい嫁たちの淫れる姿も妄想する。それこそ、責め壊してしまいたいぐらい激しいものまで。でも、それはあくまで二次元と言う名の非現実、あり得ないことだから許されているわけで……
向こうの世界と今の自分、立場は違えど俺は俺だ。だから、そう簡単に変われないのはわかってる。今いるここは、向こうに比べてとても現実離れした世界だけど、それでも二次元とは違っていて自分の欲を押し付けていい世界なんかじゃない。
それに、二次元的な思考ってのは巻き戻せることを前提に考えている部分もある。画面の中の大切な者がどれだけ酷く汚されたとしても、やり直しさえすれば彼女は凛々しく無邪気に笑っているのだから。
でも、違うんだ。目の前に居るあの娘は、ベッドの上で幸せそうに眠っている俺のとても大切な人は、この瞬間も生きていて世界に一人しか存在しない。そんな彼女を俺の興味本位なんかで淫獄に堕とそうものなら、ゲームみたいに取り返しはつかないし、アニメみたいに都合よく蘇ったりもしない。
失ったものは二度と戻ってこないんだ。
そう考えた時、俺の心は恐怖で震えた。怖いんだ、一瞬でもこの現実でそんな事を考えてしまった自分という存在が。
力が欲しい。向こうの世界に居た時は無力な自分を幾度となく呪ったこともあったけど、それと同じぐらい力が無かったことに安堵したこともある。だって、自分の根っこがどうしようもなくドス黒いって俺は知っていたから。そう理解していたから。
心の底にある俺の醜い願望器、そいつが暴走したら欲望という名の触手の群れが溢れ出して、人を喰らい俺を犯罪者へと染め上げることだろう。まぁ、そんな度胸が俺にあるとは思えないけど。それでも、人は突然何をしでかすかわからない。それが俺には怖いんだ……
とは言え、こんな不安を表に出すわけにもいかない。彼女達に知られるわけにいかない。こんなこと考えてたらすぐに心配されるだろうし、きっと不安にもさせる。そもそも、俺がこんな醜い存在だって皆に知られることが怖い。こんな時、いつもならせっせと寝て忘れちまえ―! って手が使えるんだけど、生憎俺は睡眠をとることを許されていない。だから、こうして考えざるを得ないのだ。
皆のことを考えて、自分のことを考えて、力の使い方まで考えて……この状況、平穏に飼いならされたボッチにはちょっとばっかし重すぎるよ。だからって、泣き言も言ってられないしな。ピンチはチャンス、チャンスはピンチだ。今できることを最大限活かしていかないと。そのぐらいできなきゃ王女様の剣は務まらないからな。
そうやって、自分の心を無理やり納得させると、俺はもう一度だけ小さなため息を吐いて強引に精神を安定させた。ほんと変わらないよな。向こうの自分と全然変わらない。
で、剣で思い出したのだが。今の俺は、ある意味人間じゃなくてよかったのかもしれないなんて思う。
昨晩の件でわかったが、主に天道を発端とし、秘め事に抵抗が無いスクルドが続き、本妻として負けられないという想いが奥手のシャーリーを突き動かす。今の三人の状況はそんな恐ろしい、まさに性のデススパイラル。もし、俺がこっちの世界でも人間だったら、目が覚めたとたん三人で俺の象徴をトライアングルアタックしてる。なんてことにマジでなりかねん。
そんな必殺技を毎朝毎朝繰り返されでもしてみろ、それこそスクルドの話じゃないけど血管が爆散して死んでしまう。そういう死に方だけは絶対にしたくない。反撃なしの薄い本並のバッドエンドは御免こうむる。
でも、普通にプレイとしての一環だったら口でってのに憧れはあったかな。まぁ、彼女が嫌がったら無理やりさせるつもりはないけどさ。だってそうだろ? 何事においても互いの意志を尊重し、合意の上で楽しくやるからいいのであって、無理やりなんてどちらかが悲しくなるだけだ。それに、俺の場合そうしないと、後で絶対に後悔すると思うから。
なんて感じで物思いに耽っていると、突然体に影が挿し込み、俺の眼前には黒髪の少女の笑顔が広がる。
「こんな夜中に、それもぐっすり寝てる女の子達の横でそんなこと考えるなんて、先輩も男の子だねぇ。いいよ。先輩がしてほしいんだったら手で持つ頭の丸い部分、私がしゃぶってあげようか?」
その正体は、悪いことを考えてそうな表情で何時も通りにエロトークを弾けさせる、天道朝美大先生の姿だった。
時刻は深夜。精神的に疲れきってしまった俺は、少女達が寝静まった頃を見計らってほんの小さな愚痴をこぼす。
あれから三人は順番にシャワーを浴び、天道は火照った体で俺に悪戯をし、スクルドも調子に乗って俺で遊ぶと、二人はシャーリーに怒られ渋々ベッドへと入っていく。そんな二人が寝付いたのを確認してからシャーリーもベッドに入り、おやすみと優しく瞳を閉じる。
今はちょうど、寝床についた三人がぐっすりと眠りについた事を、穏やかな寝息で確認したところだった。
にしても、ゴモリーの一件からというもの、立て続けにいろんな事が起きすぎでメンタルへのダメージも大きく、正直な所しんどくて堪らない。現状、スクルドの魔力供給のおかげで体に問題無いのが唯一の救い。そう思えて仕方がないぐらい俺の心は疲弊しきっていた。
そりゃ弱音も吐きたくなるさ。だって、考えなきゃいけないことがあまりにも多すぎるんだから。
戦いの厳しさとか、それに負けない強い決意とか、自分の力の危険性とか。覚悟はしていたつもりだけど、やっぱりどこか夢見心地だったんだなとこの一日で気付かされた。
それに、悩みは戦いだけじゃない。一番縁遠かったはずの恋とかいう甘酸っぱい悩みごと。女の子一人相手にするのだって大変なのに、天道にスクルドっていうじゃじゃ馬の乱入で本気でいろいろ持て余してる。
先月まではただの学生、それも非リアの中二病だった俺にとっては、命のやり取りも恋の駆け引きもあまりに現実離れしすぎてて、心が状況に追いついてこない。
前者はまだ自分が望んだことだろって納得できるけど、後者については……全くもってどうにかできる気がしない。別に二人のことが嫌いってわけじゃないけどさ、どう扱ったら良いのか俺にはわからないんだよ。
ああいう強引で元気すぎるのは、付かず離れずをキープするのが一番なのかもしれないけど、そういう対応俺には全然向いて無くて、ついつい真面目に相手しちゃって体力がごっそり削られる。挙げ句の果てには精神にまで余裕がなくなって扱いが雑になっていくとか、なんかこれって一番ダメな男の典型っぽいし、もうちょっと上手く立ち回れないかなーなんて思うんだけど、良心との折り合いがつけられなくて俺みたいなタイプには本当にきつすぎる。
そんな二人に比べて、いつも静かに微笑んでくれるシャーリーの姿が俺の心のオアシス過ぎて、なんかこう……めちゃくちゃ尊い。だがしかし! そんな彼女も俺の魔力ですぐに正気を失う程度に催淫に弱くて、ちょっとしたことでエロかわいくなる……はい! エロ妄想禁止!
う~、俺の力で淫れるシャーリーをオカズにしたいとか考えるなんて、ストレス疲れ激しすぎんぞ。
(……でも、そそられるよな催淫)
って! 何! 考えてんだ! 俺! は!!
(はぁ。まだまだ折り合いがついてないってことなんかね、やっぱり)
あまりに締まりのない俺の妄想に対し、心の中で壁へと五回全力で頭を叩きつける。そうして煩悩を振り払った俺は、落ち着いた心で自分について考え直す。
はっきり言って俺は変態だ。女の子が大好きで、いつでも嫁の喜怒哀楽を妄想してる。嫁ってのは三次元の女の子のことじゃないぞ、二次元で愛したそれはそれは可愛らしい女の子達のことだ。
この時点で、俺という存在がちょっとデンジャラスなことは理解していただけたかと思うが、それ以上に幸せで居て欲しい嫁たちの淫れる姿も妄想する。それこそ、責め壊してしまいたいぐらい激しいものまで。でも、それはあくまで二次元と言う名の非現実、あり得ないことだから許されているわけで……
向こうの世界と今の自分、立場は違えど俺は俺だ。だから、そう簡単に変われないのはわかってる。今いるここは、向こうに比べてとても現実離れした世界だけど、それでも二次元とは違っていて自分の欲を押し付けていい世界なんかじゃない。
それに、二次元的な思考ってのは巻き戻せることを前提に考えている部分もある。画面の中の大切な者がどれだけ酷く汚されたとしても、やり直しさえすれば彼女は凛々しく無邪気に笑っているのだから。
でも、違うんだ。目の前に居るあの娘は、ベッドの上で幸せそうに眠っている俺のとても大切な人は、この瞬間も生きていて世界に一人しか存在しない。そんな彼女を俺の興味本位なんかで淫獄に堕とそうものなら、ゲームみたいに取り返しはつかないし、アニメみたいに都合よく蘇ったりもしない。
失ったものは二度と戻ってこないんだ。
そう考えた時、俺の心は恐怖で震えた。怖いんだ、一瞬でもこの現実でそんな事を考えてしまった自分という存在が。
力が欲しい。向こうの世界に居た時は無力な自分を幾度となく呪ったこともあったけど、それと同じぐらい力が無かったことに安堵したこともある。だって、自分の根っこがどうしようもなくドス黒いって俺は知っていたから。そう理解していたから。
心の底にある俺の醜い願望器、そいつが暴走したら欲望という名の触手の群れが溢れ出して、人を喰らい俺を犯罪者へと染め上げることだろう。まぁ、そんな度胸が俺にあるとは思えないけど。それでも、人は突然何をしでかすかわからない。それが俺には怖いんだ……
とは言え、こんな不安を表に出すわけにもいかない。彼女達に知られるわけにいかない。こんなこと考えてたらすぐに心配されるだろうし、きっと不安にもさせる。そもそも、俺がこんな醜い存在だって皆に知られることが怖い。こんな時、いつもならせっせと寝て忘れちまえ―! って手が使えるんだけど、生憎俺は睡眠をとることを許されていない。だから、こうして考えざるを得ないのだ。
皆のことを考えて、自分のことを考えて、力の使い方まで考えて……この状況、平穏に飼いならされたボッチにはちょっとばっかし重すぎるよ。だからって、泣き言も言ってられないしな。ピンチはチャンス、チャンスはピンチだ。今できることを最大限活かしていかないと。そのぐらいできなきゃ王女様の剣は務まらないからな。
そうやって、自分の心を無理やり納得させると、俺はもう一度だけ小さなため息を吐いて強引に精神を安定させた。ほんと変わらないよな。向こうの自分と全然変わらない。
で、剣で思い出したのだが。今の俺は、ある意味人間じゃなくてよかったのかもしれないなんて思う。
昨晩の件でわかったが、主に天道を発端とし、秘め事に抵抗が無いスクルドが続き、本妻として負けられないという想いが奥手のシャーリーを突き動かす。今の三人の状況はそんな恐ろしい、まさに性のデススパイラル。もし、俺がこっちの世界でも人間だったら、目が覚めたとたん三人で俺の象徴をトライアングルアタックしてる。なんてことにマジでなりかねん。
そんな必殺技を毎朝毎朝繰り返されでもしてみろ、それこそスクルドの話じゃないけど血管が爆散して死んでしまう。そういう死に方だけは絶対にしたくない。反撃なしの薄い本並のバッドエンドは御免こうむる。
でも、普通にプレイとしての一環だったら口でってのに憧れはあったかな。まぁ、彼女が嫌がったら無理やりさせるつもりはないけどさ。だってそうだろ? 何事においても互いの意志を尊重し、合意の上で楽しくやるからいいのであって、無理やりなんてどちらかが悲しくなるだけだ。それに、俺の場合そうしないと、後で絶対に後悔すると思うから。
なんて感じで物思いに耽っていると、突然体に影が挿し込み、俺の眼前には黒髪の少女の笑顔が広がる。
「こんな夜中に、それもぐっすり寝てる女の子達の横でそんなこと考えるなんて、先輩も男の子だねぇ。いいよ。先輩がしてほしいんだったら手で持つ頭の丸い部分、私がしゃぶってあげようか?」
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