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第5章、碧編
【7】夏の幻
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午後まで、凛太と一緒に村上先生の家で待つことになった。
母は最低限の仕事は済ませてから出張先を出るらしく、最短でお昼すぎに戻るそうだった。
母の稼ぎがないと暮らしていけないのは、小さな頃から認識している。それは再婚した今でも変わらないことで。
こんな事が起きても、仕事を優先させないと、生活は成り立たない。でも、すぐに帰ってこれないからと言って、私と凛太を放っているわけではない。
さっきの母の涙声は、辛くもあったけれど、母は私の事も愛してくれていると、辛い中でそう思えた。
……村上先生のお陰だ。
遥は、午前中に到着するようだった。村上先生を呼んでくれた遥にも、感謝しきれない。
私は足を怪我してしまったので、先生が寝ている凛太を抱いて2階から下りてくる。私は凛太の星柄の保育園リュックだけ持ち、ひょこひょこと歩いて車に乗った。
「凛太君、よく寝てるなあ」
村上先生は凛太の顔を覗き込みながら後部座席に寝かせ、私は助手席に乗る。
酷く疲れたが、誰かが……先生がいてくれると、フラッシュバックはなかった。
義父と最後まで至らなかったのは、不幸中の幸いだったかもしれないが、だからと言って、「よかった」などとは少しも思えない。
力では絶対にかなわない男に、好きなようにされるあの恐怖は、どうしても拭えない。
先生の家に着いたのは、明け方4時過ぎ。
空も白み始めていた。
「先生、裸足で走ったから足汚れてる…」
「そうだな、シャワー使いなさい。歩ける?」
「歩ける…」
先生は、私が片足を引きずりながらでも歩けているのを確かめると、お湯を設定してバスタオルを出してくれた。
前、ここで……
この洗面所の鏡に、生まれたままの姿で映った私と先生。
また、ここに来るなんて。
私の記憶を掻き消す様に、事務的な先生の声が聞こえてきた。
「客間に布団を用意するから、凛太君を連れてくるよ」
「ありがとう、先生」
その後も先生は私たちが過ごせるよう用意をしてくれた。
私の家の事で、先生にはここまで迷惑を掛けて本当に申し訳ない。
けれど、再び先生の家に来れた事を、心のどこかで、ほんの少し喜びながらシャワーで足の汚れを洗い落とそうとしたら。
「うっ、痛い。しみる」
傷だらけなので当然だ。
洗面器にお湯をためて、丁寧に優しく流す。
「うわっ……痛そう…」
改めて、ライトの下で捻った足を見ると、赤く腫れあがっていた。足の裏の傷どころの騒ぎではない。
これは、病院行かないとだめかな…。
タオルでそっと足を拭き、壁を伝ってリビングに戻った。
あれ?誰もいない。
客間ってどこ?
2階かな?
恐る恐る、広いリビングと小上がりの和室を見回していると、村上先生が中庭に立ち、煙草を吸っているのが見えた。
ほのかに白んでいた空は、さっきより明るくなっていた。
「先生、今日仕事は?」
私の声に先生は静かに振り向き、煙草を消して部屋に戻って来た。
「大丈夫だよ。今日は研究所勤務はなくて、学園の残りの仕事だけだから」
「……残り……」
「急ぎのものはないから、大丈夫だよ。リビングを出て突き当りの客間に凛太君を寝かせているから、二人で寝てなさい。浅野も9時…10時には来るかな」
「……うん。先生、ごめんなさい…こんなに、迷惑かけて…」
村上先生の背中に、そっと手を当てる。
先生は、「そんなことないよ」と背中を向けたまま、言った。
「先生……湿布ある?」
「え?ああ、捻ったんだな。確かあるはずだけど…ちょっと待ってて。そこ座ってなさい」
言われたようにソファにすとんと腰掛けると、先生は和室の箪笥から湿布を取り出して持ってきてくれて、私の隣に座った。
「うわっ!酷いな!」
村上先生が、視界に入った私の足を見て衝撃的に驚いていて、その仕草につい吹き出す。
ずーっと笑い続けていると、先生も苦笑し始めた。
「……そんなに面白かった?」
「ふふっ、なんか…張りつめてたのが、今ので緩んじゃったよ。先生の驚いた顔が……」
「……そうか。泣いてるよりは笑ってる方がいいよ。足、出して」
先生は、湿布とホワイトテープを取り出し、薄いフィルムを剥がす。
そっと出した右足に、ぺたりと湿布を貼ってくれた。
冷たさにぴくっと足を動かす。
「つめたい」
「だろうね。冷湿布だからね。ちゃんと鎮痛成分入ってるよ」
化学の先生らしく(?)、成分や副作用など説明してくれながら、ホワイトテープとネットで軽く固定し、応急手当が完了した。
「わあー、ありがとう」
処置してくれた足をにこにこしながら見ていると、先生はまた苦笑している。
先生に送られて、客間に向かった。
凛太が布団の上ですやすや寝ていて、その姿に安心しながら、蹴飛ばしていたタオルケットを掛け直した。
「先生は和室で寝るの?」
「ああ。………寝られるかな。もう朝だし…。寝ないでコーヒー飲もうかな」
「ごめんなさい………」
「もう、いい。謝るな」
少し強い口調で言われて、びっくりして顔を見上げたら、先生はきまり悪そうに呟いた。
「俺にまで……。俺の顔色まで窺わなくてもいい。俺は、白川の味方だから。普通にしていればいい」
……そんなこと、言われたら……。
「………………」
優しくされたら、先生に甘えてしまう―――。
義父からは逃れたけど、今も私を探してどこかを彷徨ってるのかもしれないし、あくまでこれは一時的な避難。
これからどうなるかわからない。あの男のせいで、私が騒いだせいで、家族が崩壊する。
母も今、どういう心境でいるんだろう。
……そんな思いに囚われているのも、先生はわかっているようだった。
だからと言って、今はむやみに泣けない。
凛太はいるけれど、今、遥もいなくて、先生と私だけなのに。
こんな不安な時は、自制がきかない自分自身を知っている。
目に涙をためて黙っていると、先生が緊張を解く様に言った。
「……強く言って悪かった。怒っているわけじゃなくて………。何か飲む?コーヒー飲むなら一緒に淹れるけど、寝れなくなるかな」
「………飲む」
「プリンならあるよ。食べて寝なさい」
こんな時も、プリン……。
「………食べる」
先生はふっと笑ってまたリビングへ歩き出し、私はひょこひょことついて行った。
「…先生、スマホ充電してもいい?」
「ああ。和室のコンセントに挿しっぱなしのがあるから、使っていいよ」
私のスマホを和室の充電プラグに挿し、キッチンへ戻る。
電源が入ったら、遥にLINEしなきゃ。
先生はキッチンで先の細いケトルでお湯を沸かし、コーヒーを豆から挽いている。
なんていい香り……。
さほどコーヒーを飲んだ事のない私も、この香りには安心する。
先生は手際良くフィルターと挽いた豆をセットし、沸いたお湯をゆっくり円を描く様に落とした。
「実験みたいだね…」
と言うと、先生が笑った。
母は最低限の仕事は済ませてから出張先を出るらしく、最短でお昼すぎに戻るそうだった。
母の稼ぎがないと暮らしていけないのは、小さな頃から認識している。それは再婚した今でも変わらないことで。
こんな事が起きても、仕事を優先させないと、生活は成り立たない。でも、すぐに帰ってこれないからと言って、私と凛太を放っているわけではない。
さっきの母の涙声は、辛くもあったけれど、母は私の事も愛してくれていると、辛い中でそう思えた。
……村上先生のお陰だ。
遥は、午前中に到着するようだった。村上先生を呼んでくれた遥にも、感謝しきれない。
私は足を怪我してしまったので、先生が寝ている凛太を抱いて2階から下りてくる。私は凛太の星柄の保育園リュックだけ持ち、ひょこひょこと歩いて車に乗った。
「凛太君、よく寝てるなあ」
村上先生は凛太の顔を覗き込みながら後部座席に寝かせ、私は助手席に乗る。
酷く疲れたが、誰かが……先生がいてくれると、フラッシュバックはなかった。
義父と最後まで至らなかったのは、不幸中の幸いだったかもしれないが、だからと言って、「よかった」などとは少しも思えない。
力では絶対にかなわない男に、好きなようにされるあの恐怖は、どうしても拭えない。
先生の家に着いたのは、明け方4時過ぎ。
空も白み始めていた。
「先生、裸足で走ったから足汚れてる…」
「そうだな、シャワー使いなさい。歩ける?」
「歩ける…」
先生は、私が片足を引きずりながらでも歩けているのを確かめると、お湯を設定してバスタオルを出してくれた。
前、ここで……
この洗面所の鏡に、生まれたままの姿で映った私と先生。
また、ここに来るなんて。
私の記憶を掻き消す様に、事務的な先生の声が聞こえてきた。
「客間に布団を用意するから、凛太君を連れてくるよ」
「ありがとう、先生」
その後も先生は私たちが過ごせるよう用意をしてくれた。
私の家の事で、先生にはここまで迷惑を掛けて本当に申し訳ない。
けれど、再び先生の家に来れた事を、心のどこかで、ほんの少し喜びながらシャワーで足の汚れを洗い落とそうとしたら。
「うっ、痛い。しみる」
傷だらけなので当然だ。
洗面器にお湯をためて、丁寧に優しく流す。
「うわっ……痛そう…」
改めて、ライトの下で捻った足を見ると、赤く腫れあがっていた。足の裏の傷どころの騒ぎではない。
これは、病院行かないとだめかな…。
タオルでそっと足を拭き、壁を伝ってリビングに戻った。
あれ?誰もいない。
客間ってどこ?
2階かな?
恐る恐る、広いリビングと小上がりの和室を見回していると、村上先生が中庭に立ち、煙草を吸っているのが見えた。
ほのかに白んでいた空は、さっきより明るくなっていた。
「先生、今日仕事は?」
私の声に先生は静かに振り向き、煙草を消して部屋に戻って来た。
「大丈夫だよ。今日は研究所勤務はなくて、学園の残りの仕事だけだから」
「……残り……」
「急ぎのものはないから、大丈夫だよ。リビングを出て突き当りの客間に凛太君を寝かせているから、二人で寝てなさい。浅野も9時…10時には来るかな」
「……うん。先生、ごめんなさい…こんなに、迷惑かけて…」
村上先生の背中に、そっと手を当てる。
先生は、「そんなことないよ」と背中を向けたまま、言った。
「先生……湿布ある?」
「え?ああ、捻ったんだな。確かあるはずだけど…ちょっと待ってて。そこ座ってなさい」
言われたようにソファにすとんと腰掛けると、先生は和室の箪笥から湿布を取り出して持ってきてくれて、私の隣に座った。
「うわっ!酷いな!」
村上先生が、視界に入った私の足を見て衝撃的に驚いていて、その仕草につい吹き出す。
ずーっと笑い続けていると、先生も苦笑し始めた。
「……そんなに面白かった?」
「ふふっ、なんか…張りつめてたのが、今ので緩んじゃったよ。先生の驚いた顔が……」
「……そうか。泣いてるよりは笑ってる方がいいよ。足、出して」
先生は、湿布とホワイトテープを取り出し、薄いフィルムを剥がす。
そっと出した右足に、ぺたりと湿布を貼ってくれた。
冷たさにぴくっと足を動かす。
「つめたい」
「だろうね。冷湿布だからね。ちゃんと鎮痛成分入ってるよ」
化学の先生らしく(?)、成分や副作用など説明してくれながら、ホワイトテープとネットで軽く固定し、応急手当が完了した。
「わあー、ありがとう」
処置してくれた足をにこにこしながら見ていると、先生はまた苦笑している。
先生に送られて、客間に向かった。
凛太が布団の上ですやすや寝ていて、その姿に安心しながら、蹴飛ばしていたタオルケットを掛け直した。
「先生は和室で寝るの?」
「ああ。………寝られるかな。もう朝だし…。寝ないでコーヒー飲もうかな」
「ごめんなさい………」
「もう、いい。謝るな」
少し強い口調で言われて、びっくりして顔を見上げたら、先生はきまり悪そうに呟いた。
「俺にまで……。俺の顔色まで窺わなくてもいい。俺は、白川の味方だから。普通にしていればいい」
……そんなこと、言われたら……。
「………………」
優しくされたら、先生に甘えてしまう―――。
義父からは逃れたけど、今も私を探してどこかを彷徨ってるのかもしれないし、あくまでこれは一時的な避難。
これからどうなるかわからない。あの男のせいで、私が騒いだせいで、家族が崩壊する。
母も今、どういう心境でいるんだろう。
……そんな思いに囚われているのも、先生はわかっているようだった。
だからと言って、今はむやみに泣けない。
凛太はいるけれど、今、遥もいなくて、先生と私だけなのに。
こんな不安な時は、自制がきかない自分自身を知っている。
目に涙をためて黙っていると、先生が緊張を解く様に言った。
「……強く言って悪かった。怒っているわけじゃなくて………。何か飲む?コーヒー飲むなら一緒に淹れるけど、寝れなくなるかな」
「………飲む」
「プリンならあるよ。食べて寝なさい」
こんな時も、プリン……。
「………食べる」
先生はふっと笑ってまたリビングへ歩き出し、私はひょこひょことついて行った。
「…先生、スマホ充電してもいい?」
「ああ。和室のコンセントに挿しっぱなしのがあるから、使っていいよ」
私のスマホを和室の充電プラグに挿し、キッチンへ戻る。
電源が入ったら、遥にLINEしなきゃ。
先生はキッチンで先の細いケトルでお湯を沸かし、コーヒーを豆から挽いている。
なんていい香り……。
さほどコーヒーを飲んだ事のない私も、この香りには安心する。
先生は手際良くフィルターと挽いた豆をセットし、沸いたお湯をゆっくり円を描く様に落とした。
「実験みたいだね…」
と言うと、先生が笑った。
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