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しおりを挟む目で追っていけば、いつも俺を弄る時に使う玩具を出すサイドチェストから、何かを手にして持ってくる。
「それなら少し手加減してあげようか。もちろん、言った暴言を分は反省しなさい、シリル」
「っ、もう、言わねぇって、言ってんだけど」
「そう怖がるな、何、君も慣れているはずだから大丈夫だ」
俺の目の前に座り直して、反応していないどころか恐怖で小さくなっている俺のものに緩く触れる。
それから、ステンレスの棒を鈴口にあてがう。
「あまりこちらをいじっては貞操帯をつけるのを嫌がるかと思ってな、あまり開発していなかったが、今日は例外だろう。傷をつけない程度に酷くしてあげるから、いい声で鳴いてくれ」
「っつ!っ、あ。まって、無理っ、これは」
「構わないよ、時間は沢山あるから、何が無理なのかな」
俺が反射的に、待ったをかけると珍しく彼は動きを止めてくれる。
「おれ、それダメだ、つか、もう、言わねぇから。汚ぇ言葉も言わない」
必死に説得しているのに、彼は弄ぶように、滑剤で滑りを良くして、入口付近を緩く出し入れする。
「君がここを弄られるのが、嫌いなのは解っているよ。このブジーは長いからね、貞操帯のプラグより余程、奥まで届く、怯えるもの無理ないだろうね」
「だったら、っ、やめっ」
「だから、やるんだろう。再三言い聞かせていた事を故意に破ったのだから、このぐらいの罰はあって然るべきだ」
くくっと先の部分がナカに埋まる。ブジーというらしいそれは、貞操帯のプラグとは違って、刺激を与えるためにか、真珠のアクセサリーのようにビーズを繋げたような形をしている。
「うわぁっ、っ、あ、でもっ、まっ、だ、や」
「もう少しはっきりと喋りなさい、せっかく聞いてあげているんだから」
そんな事を言うくせに、彼の手は俺の中にゆっくりとブジーを差し込んでいく。少しでも抵抗しようと、片足を後ろに引いたが、腕が引っ張られて、背を丸めると、首が締まる。
「あがっ、っ!っは、ああ゛っ」
足は痺れてほぼ感覚が無くなっているし、これ以上の抵抗は出来そうになかった。それでも、こんなものを挿れられるのは怖くて、手錠を何度も引っ張る。
いつも貞操帯を入れられるときは、抵抗しなければ縛られない。優しくもしてくれる、なのに、こんな拘束のされ方をして、無理に入るとは思えなかった。
「やだ、あだっ、ァうっ、ヴっ、っんん」
「うん、この辺りがいつものプラグが入っている場所だね。そうだ、それほど、拒否するのなら、謝罪のひとつでも、してみたらどうかな。少しは私の気が変わるかもしれないね」
「っ、……っ、ぅ」
くちゅくちゅと、ヴァレールはブジーを抽挿して、俺に刺激を与え続ける。謝れば、これ以上先に入れないつもりなのか、そうじゃないのかまったく検討がつかない。
それでもただでさえ、こうして、浅い部分を往復されるだけで、滑らかじゃ無いビーズのボコボコした部分がナカを擦り上げて、どうしようもなく刺激を与えられてしまう。
「ご、めん、さない。も、しないっ、もう無理、言わねぇからっ、やめて、そんなん、入れたらっ、死ぬって、なぁごめんなさ、い」
「……」
言い始めてしまえば、つらつらと媚びるような言葉が出てくる。それだけ、ここを弄られるのが苦手だし、無理やり禁欲させられる屈辱的な気分と同時に、どうしようも無い従属感を思い出す。
「ヴァレー、ル。っ、ほかのっ、にして、ごめんっなさ、いっ、たのむっ。鞭でも、口んなか犯されんのでもっ、いいから」
「あぁ、……珍しいな。ここまで、素直になってくれるなんて嬉しいよ。もっと早くこうして居れば良かった」
ブジーが俺のナカをゴリゴリと押し広げながら進んでいく。止めてくれないとわかっていたのに、体は驚いて、異物を拒むように力が入った。
それでも、そんな事は関係なく、根元の部分まで挿入される。
「ああ、ァっ、いや、やぐっ、ごめ、っやだ!っ、ゔぁれ、る、っいだいっ、ぐぅ」
全身が粟立って、ボタボタと涙が出てくる。怖いのと痛いのと、なんでこんなに気持ちいいのか分からなくて、ヴァレールに助けを求める。けれど、薄く微笑まれるだけで、反応は返ってこない。
「なぁ!、むり、無理っ。も、ごめんな、っさいって、ぬいて、ほしっ、いっやだ」
「奥まで入ったよ、いい子だ。シリル」
「っつ゛っ、そじゃ、なっ、ぬいでっ、っああ゛っ、」
抜いて欲しいのが本心のはずなのに、その奥をトントンとつかれる度に、ビリビリとした快感が襲ってくる。
嬌声は勝手に口から滑りでて、今自分がどれほど情けないことになっているのかが分かる。
俺が情けなくなればなるほど、ヴァレールの方は、笑みが深くなる。こうして、自分が乱れている時にヴァレールの顔を見たことがなかったが、今日は自然と視界に入る。
「ゔぁ、れぇ、っ、うンっ、ごべ、なさ」
情けなく、俺が泣く度に、グチュグチュと中は掻き回されて、快感に目が回る。
ヴァレールは、なんということもないような、顔をしているが、その目は小動物をなぶっている猫と同様、興奮状態なのが分かる。
なっ、んでこんなの楽しいって思うんだ、このやろ。
心の中で悪態をついても、体は彼に従順になることに慣れていて、それを微塵も出さない。
それどころか、ヴァレールはいつも、痛みの後には快感を与えてくれる。それが体に癖になって、散々、痛めつけられた今日は快感が馬鹿みたいに嬉しい。
「あだ、ンん゛っ、くあっ、あ、ううっ、」
「思ったより、快感を拾えるのが早かったな。好きにイきなさい。出させてはあげないけけれどね」
「ッやだぁ、っ、ゆるっ、して、て、っ、うぅ!っくるしッ」
「そうだな、気が向いたら、考えてあげるよ」
そう言って、強くブジーをナカに押し込みグリグリと刺激する。射精する以外のイキ方なんて分からないはずなのに、勝手に腰が跳ねて快感に脊髄がビリビリと痺れる。
「はあっああっ、っ、ああ、ゔ、ヴァレ、るっ!!」
甘ったるい、快感が身体中を包んで、酷い快楽に汗が吹き出す、射精してないはずなのにイった気がして、恐る恐る、自分の性器を見れば深々とブジーが刺さったまままだ、硬さを主張している。
「っ、うっ、うぅ、なぁ~、っ、許しで、」
意味不明な、出来事に、嗚咽を漏らしながら、懇願すれば、子供みたいな拙い声が出た。
それでも必死に、視線で媚びて、彼をみる。ヴァレールは深くため息をついて、堪えきれないというように笑って、ブジーを緩く引く。
「本当に、君は私を煽るのが上手いな」
ぐぷっと、さらに奥に差し込まれ、悲鳴を上げた。
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