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土色マントの侵入者 プレセア暦三〇四六年 コーネル邸
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魔法による敵意を感じた父エドワードと姉マチルダ、ジェシカの三人は侵入者を迎え撃つために邸の外に出た
一方、母パトリシア、叔父オズワルド、長姉グレース、ロアルド、ロージーは使用人たちと「晩餐の間」に集まった。一か所にまとまった方がグレースが防御しやすいからだ。
邸の外は俄かに騒がしくなった。窓の外に閃光がはじけ、雷鳴が轟いた。
「派手にやっているな」ふるえながらもオズワルド叔父は暢気なことを言った。
「どうか、殺生だけは……」手を合わせるグレースも平和ボケしている。
「手加減をしている余裕はないと思うわ」ふだんおっとりしている母パトリシアが現実的になるのも仕方がなかった。
「その魔術書がやつらを呼んでいるのではありませんか?」ロアルドは叔父に訊いた。
「なんだって?」
「本からほのかに魔力がたちのぼっているわ」母パトリシアが言った。
「ありかが探知できるような魔法をかけたのかもしれませんね」
「ということは、あの方たちは、この本を狙ってきたのね?」
「叔父様、正規の手続きで購入されたのですよね?」グレースが訊いた。
「もちろんだ。ウソでない、ただ……」オズワルドは付け加えた。「売りつけたやつはちょっといかがわしい連中だったがな」
「盗難品ということですか?」ロアルドが訊ねた。「ならばここに来たひとたちが本来の所有者ということでしょうか」
「本来の所有者が、問答無用で強奪に来るとも思えんがな」オズワルドは言った。
まあ、そうだろう。正規の所有者なら正々堂々と姿を現し、返還を求めるだろう。
邸の外の争いは長引いていた。戦力が拮抗しているのかもしれない。
コーネル家は三人で迎え撃っているが、相手は十数人はいるのだろうか。
しかし、まともな戦闘なら三人で対応できたのだろうが、相手の目的がこの本であるなら、そうもいかない。三人の守備陣営を掻い潜って中へ侵入する者が出るのも時間の問題だった。
窓が割られた。
フード付きの土色のマントを着こんだ者が侵入した。
ロアルドたちがぎょっとしている間もなく、侵入者は目の前で俯せに倒れた。
後ろからジェシカが剣をふるっていた。
倒れた侵入者の肩から背中のマントが切り裂け、ぱっくりとあいた見事な刀創が見えた。
ほとんど血が噴き出していないのは、ジェシカの魔剣の効果だ。切り裂くと同時に止血効果が発現する。剣を受けた者は、かまいたちに襲われたかのように深手を負い倒れるのだった。
「ごめんなさい、数が多すぎるのよ」ジェシカが言った。
その傍から次々と侵入者が部屋に入り込んだ。
「お父様がへばっているわ。もう歳ね」この事態にもジェシカの顔は笑っていた。
侵入者は揃って土色のマントで身をつつんでいた。手しか露出部位はない。頭はフードをかぶり、かろうじて見える顔の部分には仮面のようなものをつけていた。
全く表情は見えない。しかもほとんど声を出さなかった。
仮面の目の部分には三日月のような模様が描かれていたが、くり抜かれてはいなかった。これでは目は見えない。
見る必要がないのだ。探知系の魔法を使って「見て」いるのだとロアルドは思った。そして頭からフードをかぶってマントに身を包んでいる。少なくとも刀剣格闘術の使い手ではない。魔法オンリーだとロアルドは思った。
「油断しないで!」ジェシカが叫んだ。
侵入者が懐から手裏剣のようなものを投げ放った。そうしたものはグレースの防御壁を通過する可能性がある。
猪類ボアラの体当たりを撥ね退けたグレースの防御壁も、勢いよく放たれた有尖の刃物は通してしまうことがあった。
だから風を放って軌道を変えるのが精一杯だった。
「ひえ!」オズワルド叔父が悲鳴を上げた。目の前を手裏剣が通過していた。
ジェシカが侵入者の腕を斬り落とした。
十数人だと思っていた侵入者は、その倍以上いるようだった。
晩餐の間に入って来る数が増えた。
これほどいたのか、とロアルドはふと疑問に思った。
「ほんとうにきりがないわ!」
ジェシカは鬼神のように舞い、魔剣をふるった。魔法科に入学したにもかかわらず騎士科の動きだった。この方がジェシカの性に合っているのだろう。
ジェシカがふるう魔剣は、体に触れなくても刀創を作った。まさに風で斬っている。
「まあ、ジェシカ……はしたない……」母パトリシアが顔を覆った。
ジェシカは動きやすくするために自らロングスカートを膝上のあたりで切り落としていた。そしてその格好で、床を蹴り、宙を舞い、そして魔剣を振り下ろした。
「仕方がないわ、お母さま。それより男どもは目をつぶっていなさい」
それはロアルドや使用人に対して言った言葉なのだろうが、「はい」と答えたのはオズワルド叔父だった。
「目をつぶる?」ロアルドはそれまで抱いていた違和感を口にした。
晩餐の間への侵入者は十人にのぼっていた。そのうち魔法を放っているのは三人。あとの七人は短剣や手裏剣など武器による攻撃を行っている。
顔には視野が全く確保されていない仮面。
魔法を放つ三人が探知系魔法で「見て」いるとして、残りはどうやって見ているのか。
何度か歯を喰いしばり息を止めたロアルドは、そのからくりに気づいた。
「ジェシカ姉さま! 敵は三人だけです。あとは傀儡」
「は? 何言っているの」
「魔法を放っているやつだけを相手にしてください」
といって愚弟の言うことを聞く姉ではない。ロアルドはまた息を止めた。
七つの影が急に動きをとめ、その場でばたりと倒れた。
立っていた三つの影も、ぎょっとしたように立ちすくんだ。
「今、立っているやつだけが倒すべき敵です!」
倒れた七人が再び動き出した。ゆっくりと立ち上がる。
「何なの?」
「ジェシカ!」グレースが叫んだ。「その七名を殺してはいけません。ただ操られているだけです」
「そんなこと言ったって……」
ジェシカは、短剣を手にして襲いかかるひとりに蹴りを入れ、後ろへ倒れる瞬間に魔剣をふるった。
仮面が真っ二つに割れ、男が倒れた。その男は領地に住む顔見知りの農民だった。
次の瞬間、さらに六つの影が力を失い、その場に倒れた。立っているのは三人。
「立っている三人だけが敵です」ロアルドは叫んだ。
再び倒れた七人が動き出した。
「何なの? 意味不明。でもとにかくこいつらを倒せば良いのね」ジェシカは対象をしぼった。
「グレース姉さま」ロアルドはグレースに言った。「あの七人は領民のようです。傀儡操作する魔法を解除できますか?」
「今、調べているところよ。でも何だか見たこともない術式の魔法なので」
グレースは脳内に記憶している魔術書をいくつか検索しているようだったが、正解を出すのに手間取っていた。
武器を持った七人が次々と襲ってくる。それを母パトリシアとロージーがエアロだのサンダーだのを使ってしのいでいた。しかし何度倒れても七人は立ち上がった。
「痛みを感じないみたいね」パトリシアが溜息をついた。「それでいて体にダメージはついていく。このままだとヒールで治せない致命傷を負ってしまうわ」
武器を持った七人は、なぜか突然同時に倒れるという現象を繰り返した。
「誰か魔法を使っていますか?」パトリシアがオズワルド叔父を見た。
「わしじゃない」オズワルドは首を振った。
「母上とロージーはとにかく近寄る奴をエアロで吹き飛ばしてください。グレース姉さまは検索に集中して」いつの間にかロアルドが指示を出すようになっていた。
倒れていた七人がまた起き上がった。
「ダメよ、兄さま。兄さまが喋るとスナッチが中断するじゃない」ロージーが無邪気な笑みを見せた。
一方、母パトリシア、叔父オズワルド、長姉グレース、ロアルド、ロージーは使用人たちと「晩餐の間」に集まった。一か所にまとまった方がグレースが防御しやすいからだ。
邸の外は俄かに騒がしくなった。窓の外に閃光がはじけ、雷鳴が轟いた。
「派手にやっているな」ふるえながらもオズワルド叔父は暢気なことを言った。
「どうか、殺生だけは……」手を合わせるグレースも平和ボケしている。
「手加減をしている余裕はないと思うわ」ふだんおっとりしている母パトリシアが現実的になるのも仕方がなかった。
「その魔術書がやつらを呼んでいるのではありませんか?」ロアルドは叔父に訊いた。
「なんだって?」
「本からほのかに魔力がたちのぼっているわ」母パトリシアが言った。
「ありかが探知できるような魔法をかけたのかもしれませんね」
「ということは、あの方たちは、この本を狙ってきたのね?」
「叔父様、正規の手続きで購入されたのですよね?」グレースが訊いた。
「もちろんだ。ウソでない、ただ……」オズワルドは付け加えた。「売りつけたやつはちょっといかがわしい連中だったがな」
「盗難品ということですか?」ロアルドが訊ねた。「ならばここに来たひとたちが本来の所有者ということでしょうか」
「本来の所有者が、問答無用で強奪に来るとも思えんがな」オズワルドは言った。
まあ、そうだろう。正規の所有者なら正々堂々と姿を現し、返還を求めるだろう。
邸の外の争いは長引いていた。戦力が拮抗しているのかもしれない。
コーネル家は三人で迎え撃っているが、相手は十数人はいるのだろうか。
しかし、まともな戦闘なら三人で対応できたのだろうが、相手の目的がこの本であるなら、そうもいかない。三人の守備陣営を掻い潜って中へ侵入する者が出るのも時間の問題だった。
窓が割られた。
フード付きの土色のマントを着こんだ者が侵入した。
ロアルドたちがぎょっとしている間もなく、侵入者は目の前で俯せに倒れた。
後ろからジェシカが剣をふるっていた。
倒れた侵入者の肩から背中のマントが切り裂け、ぱっくりとあいた見事な刀創が見えた。
ほとんど血が噴き出していないのは、ジェシカの魔剣の効果だ。切り裂くと同時に止血効果が発現する。剣を受けた者は、かまいたちに襲われたかのように深手を負い倒れるのだった。
「ごめんなさい、数が多すぎるのよ」ジェシカが言った。
その傍から次々と侵入者が部屋に入り込んだ。
「お父様がへばっているわ。もう歳ね」この事態にもジェシカの顔は笑っていた。
侵入者は揃って土色のマントで身をつつんでいた。手しか露出部位はない。頭はフードをかぶり、かろうじて見える顔の部分には仮面のようなものをつけていた。
全く表情は見えない。しかもほとんど声を出さなかった。
仮面の目の部分には三日月のような模様が描かれていたが、くり抜かれてはいなかった。これでは目は見えない。
見る必要がないのだ。探知系の魔法を使って「見て」いるのだとロアルドは思った。そして頭からフードをかぶってマントに身を包んでいる。少なくとも刀剣格闘術の使い手ではない。魔法オンリーだとロアルドは思った。
「油断しないで!」ジェシカが叫んだ。
侵入者が懐から手裏剣のようなものを投げ放った。そうしたものはグレースの防御壁を通過する可能性がある。
猪類ボアラの体当たりを撥ね退けたグレースの防御壁も、勢いよく放たれた有尖の刃物は通してしまうことがあった。
だから風を放って軌道を変えるのが精一杯だった。
「ひえ!」オズワルド叔父が悲鳴を上げた。目の前を手裏剣が通過していた。
ジェシカが侵入者の腕を斬り落とした。
十数人だと思っていた侵入者は、その倍以上いるようだった。
晩餐の間に入って来る数が増えた。
これほどいたのか、とロアルドはふと疑問に思った。
「ほんとうにきりがないわ!」
ジェシカは鬼神のように舞い、魔剣をふるった。魔法科に入学したにもかかわらず騎士科の動きだった。この方がジェシカの性に合っているのだろう。
ジェシカがふるう魔剣は、体に触れなくても刀創を作った。まさに風で斬っている。
「まあ、ジェシカ……はしたない……」母パトリシアが顔を覆った。
ジェシカは動きやすくするために自らロングスカートを膝上のあたりで切り落としていた。そしてその格好で、床を蹴り、宙を舞い、そして魔剣を振り下ろした。
「仕方がないわ、お母さま。それより男どもは目をつぶっていなさい」
それはロアルドや使用人に対して言った言葉なのだろうが、「はい」と答えたのはオズワルド叔父だった。
「目をつぶる?」ロアルドはそれまで抱いていた違和感を口にした。
晩餐の間への侵入者は十人にのぼっていた。そのうち魔法を放っているのは三人。あとの七人は短剣や手裏剣など武器による攻撃を行っている。
顔には視野が全く確保されていない仮面。
魔法を放つ三人が探知系魔法で「見て」いるとして、残りはどうやって見ているのか。
何度か歯を喰いしばり息を止めたロアルドは、そのからくりに気づいた。
「ジェシカ姉さま! 敵は三人だけです。あとは傀儡」
「は? 何言っているの」
「魔法を放っているやつだけを相手にしてください」
といって愚弟の言うことを聞く姉ではない。ロアルドはまた息を止めた。
七つの影が急に動きをとめ、その場でばたりと倒れた。
立っていた三つの影も、ぎょっとしたように立ちすくんだ。
「今、立っているやつだけが倒すべき敵です!」
倒れた七人が再び動き出した。ゆっくりと立ち上がる。
「何なの?」
「ジェシカ!」グレースが叫んだ。「その七名を殺してはいけません。ただ操られているだけです」
「そんなこと言ったって……」
ジェシカは、短剣を手にして襲いかかるひとりに蹴りを入れ、後ろへ倒れる瞬間に魔剣をふるった。
仮面が真っ二つに割れ、男が倒れた。その男は領地に住む顔見知りの農民だった。
次の瞬間、さらに六つの影が力を失い、その場に倒れた。立っているのは三人。
「立っている三人だけが敵です」ロアルドは叫んだ。
再び倒れた七人が動き出した。
「何なの? 意味不明。でもとにかくこいつらを倒せば良いのね」ジェシカは対象をしぼった。
「グレース姉さま」ロアルドはグレースに言った。「あの七人は領民のようです。傀儡操作する魔法を解除できますか?」
「今、調べているところよ。でも何だか見たこともない術式の魔法なので」
グレースは脳内に記憶している魔術書をいくつか検索しているようだったが、正解を出すのに手間取っていた。
武器を持った七人が次々と襲ってくる。それを母パトリシアとロージーがエアロだのサンダーだのを使ってしのいでいた。しかし何度倒れても七人は立ち上がった。
「痛みを感じないみたいね」パトリシアが溜息をついた。「それでいて体にダメージはついていく。このままだとヒールで治せない致命傷を負ってしまうわ」
武器を持った七人は、なぜか突然同時に倒れるという現象を繰り返した。
「誰か魔法を使っていますか?」パトリシアがオズワルド叔父を見た。
「わしじゃない」オズワルドは首を振った。
「母上とロージーはとにかく近寄る奴をエアロで吹き飛ばしてください。グレース姉さまは検索に集中して」いつの間にかロアルドが指示を出すようになっていた。
倒れていた七人がまた起き上がった。
「ダメよ、兄さま。兄さまが喋るとスナッチが中断するじゃない」ロージーが無邪気な笑みを見せた。
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