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夢のビジョン
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「ふーっ、疲れたなあ」
慧一はベッドにひっくり返る。
風呂から出て自室に引っ込むと、急に疲労感に襲われた。朝から晩まで、目まぐるしい一日だった。
まず、真介と葉月聖子の件があり、それから峰子からの告白と濃密なデート……
最後に、彼女の両親と緊張の対面を果たした。
気力体力ともかなり消耗したようで、へとへとである。
だが、充実の一日だった。
慧一は瞼を閉じて、峰子の告白を思い浮かべる。
――好きです、あなたが好きですっ……
今でも信じられない。
一体彼女は、いつからそんな気持ちになったのか。
背中に抱き付いてきた峰子の細い体。今にも消え入りそうな、涙声。
夢が覚めないよう、彼女がどこかへ行ってしまわないよう、しっかりと捕まえた。
「俺達は、身も心も結ばれたんだ」
彼女自ら、慧一を求めてくれた。それが何より嬉しい。
「峰子……」
熱いため息が漏れる。
もっといろいろ思い出そうとした時、メールの着信音が鳴った。
「くそっ、誰だ!」
スマートフォンを見ると、なんと峰子からだ。
好きな女の子からメールが届き、焦りまくる中学生男子のように飛び起きる。なぜかベッドの上で正座して、ドキドキしながら開封した。
《こんばんは。今日はありがとうございました。すごく楽しかったです。両親も慧一さんのことを、良い青年だと褒めていましたよ。私も嬉しいです。弟は不在だったので、紹介できませんでしたね。今度ぜひ、紹介したいと思います》
「そうか、そうか」
目尻を下げ、メールに相槌を打ちながら読み進める。
《あと、五月二十九日の誕生石を調べました。グリーン・グロシュラライト・ガーネットという、緑色のきれいな石です。ツァボライトとも言うそうで、産出地のひとつであるケニアのツァボ国立公園から名付けられたとのこと》
「へえ……」
誕生石についてすっかり忘れていた慧一は、マメな峰子に感心する。
俺のために、ちゃんと調べてくれたのだ。その気持ちが嬉しくて、愛しさがこみ上げてくる。
《まだいろいろ書きたいけれど、長くなっちゃうのでこの辺りで。それと、体のほうは大丈夫ですので心配しないで下さいね。普段、運動をしていないから体力が無くてスミマセン! またデートしましょうね。おやすみなさい》
慧一は何度も読み返した。
本当に可愛くて、涙が出そうだ。
「峰子……」
感に堪えないといった声で呟く。
スマートフォンを胸に押し付け、天井を仰いだ。
「ああっ、峰子。好きだ!!」
思わず大きな声になる。心身ともに、峰子に集中していた。だから、部屋の入り口に立つ人物に、全く気が付かなかった。
「それって、今の彼女?」
愛の世界に、野太い声がいきなり割って入った。
「うわあっ!」
慧一は驚き、ベッドから無様に転げ落ちる。
逆さまになった彼を見下ろすのは……
「春彦! お前ノックぐらいしろよ、バカ!」
慧一の弟、春彦だった。今年の春に結婚し、今は愛知県に住んでいる。
春彦は浅黒い顔を綻ばせた。
「だって、開けっ放しだったぜ」
コンコンとドアを叩いてみせる。慧一は顔をしかめ、床に座り直した。
「まったく、いつ来たんだ」
「今、着いたばかりだよ。こっちに来ることは昼間電話したけど、お袋から聞いてないの?」
「聞いてねえよ。俺もさっき帰ったばっかで、風呂に入ってたんだ。そういや、お袋と顔を合わせてないな」
照れ隠しなのか、やけにぶっきらぼうな兄を、春彦が面白そうに眺めている。
慧一はばつが悪くなり、床に落としたスマートフォンを拾うと、枕の下に隠すように入れた。
「峰子さんっていうのか」
「ぐ……」
春彦はニヤニヤしている。
普段は慧一が純情な弟をからかって遊ぶのだが、立場が逆転してしまった。
立つ瀬がなくて、ぷいと横を向く。
「うるせえぞ」
春彦はクスクス笑うが、それ以上絡まなかった。
「あれっ、ところで里奈ちゃんは? 下にいるのか」
慧一は、春彦の妻である義妹を思い出す。声が聞こえないかと、廊下に耳を澄ますが……
「今日は俺一人だよ。出張で神奈川に来るついでに寄ったんだ」
「ほう、一人前に仕事か」
「そうそう。だから、里奈は来てないよ」
春彦は、どこか嬉しそうだ。
「どうかしたのか」
「いや。それより、お袋がお茶を飲もうってさ」
「おう、分かった」
慧一は妙に思いつつ、春彦と一緒に階段を下りた。
「それにしても、兄貴は相変わらずだなあ」
家族が揃ったところで、春彦があらためて慧一を見やった。
「ほんと、困るわ。相変わらず独身貴族でさ」
母親はういろうを切り分けながら、春彦に同意する。父親はにこにこ笑っている。
「それは悪かったですねえ」
慧一は口を尖らせるが、弟が峰子のことを口にしないのでホッとした。
彼女とはまだ始まったばかりだ。
せっかちな母親にうるさくされては困る。
「そういえば春彦、慧一に話したの?」
「いや、まだだよ」
慧一はきょとんとした。
母親と次男の意味ありげな会話。父親がずっとにこにこ笑っている。
「……何の話さ。春彦、お前やっぱり何かあったのか?」
春彦は微笑むと、照れくさそうにそれを告げた。
「子どもができたんだ」
慧一は口に入れたういろうを、急いで飲み込む。お茶を飲み、胸を叩いて胃袋に落とすと、春彦を見返した。
「おいおい、本当かよ」
「今、妊娠三か月ですって」
母親が嬉しそうに教える。
「三か月……」
そう言われてもピンとこない。
「来年の二月に生まれる予定だよ」
「へえ……」
慧一はしげしげと弟を眺め回す。
弟夫婦は、今年の春に挙式をすませたばかりだ。当分は二人で過ごすつもりだろうと思っていたのに、子どもが出来た。
「これであなたも伯父さんね」
母親がからかってくる。
「そう言うあなたはオバアサン」
すかさず返す慧一に、母親は怒るどころかしまりのない顔だ。何を言われようが、嬉しくてしょうがないらしい。
「まあ、なんにせよめでたいぜ。良かったな、春彦」
「ありがとう、兄貴」
春彦は照れながら礼を言った。
「でも、妊娠中となると、里奈ちゃんは盆休みには……」
「つわりがあるし、今年は無理かもしれない」
「そうだな、うん、無理しないほうがいい。お前もそばに居てやれよ」
「俺もそう思ってさ、今日は報告がてら、早めの帰省をしたってわけ」
「なるほど」
(弟に子どもができた。俺の甥か姪が、誕生するってことか)
慧一は急に感慨深くなる。
(そうか、とうとう俺も伯父さんか)
両親と弟は話も尽きないようなので、慧一は先に寝ることにした。
自室のベッドに横たわると、枕の下からスマートフォンを取り出し、峰子のメールをもう一度開いてみる。
(何度読んでも可愛いぜ、俺の恋人……)
文面をしっかり堪能した後、想いを込めて返信した。
「……次のデートを楽しみにしてる。おやすみ、と」
慧一は明かりを消して、目を閉じる。
あるビジョンが浮かんできた。それは、さほど遠くない未来の光景だ――
(俺と峰子の家庭……俺と峰子の子ども)
慧一は微笑み、幸せな夢の中へと入っていった。
慧一はベッドにひっくり返る。
風呂から出て自室に引っ込むと、急に疲労感に襲われた。朝から晩まで、目まぐるしい一日だった。
まず、真介と葉月聖子の件があり、それから峰子からの告白と濃密なデート……
最後に、彼女の両親と緊張の対面を果たした。
気力体力ともかなり消耗したようで、へとへとである。
だが、充実の一日だった。
慧一は瞼を閉じて、峰子の告白を思い浮かべる。
――好きです、あなたが好きですっ……
今でも信じられない。
一体彼女は、いつからそんな気持ちになったのか。
背中に抱き付いてきた峰子の細い体。今にも消え入りそうな、涙声。
夢が覚めないよう、彼女がどこかへ行ってしまわないよう、しっかりと捕まえた。
「俺達は、身も心も結ばれたんだ」
彼女自ら、慧一を求めてくれた。それが何より嬉しい。
「峰子……」
熱いため息が漏れる。
もっといろいろ思い出そうとした時、メールの着信音が鳴った。
「くそっ、誰だ!」
スマートフォンを見ると、なんと峰子からだ。
好きな女の子からメールが届き、焦りまくる中学生男子のように飛び起きる。なぜかベッドの上で正座して、ドキドキしながら開封した。
《こんばんは。今日はありがとうございました。すごく楽しかったです。両親も慧一さんのことを、良い青年だと褒めていましたよ。私も嬉しいです。弟は不在だったので、紹介できませんでしたね。今度ぜひ、紹介したいと思います》
「そうか、そうか」
目尻を下げ、メールに相槌を打ちながら読み進める。
《あと、五月二十九日の誕生石を調べました。グリーン・グロシュラライト・ガーネットという、緑色のきれいな石です。ツァボライトとも言うそうで、産出地のひとつであるケニアのツァボ国立公園から名付けられたとのこと》
「へえ……」
誕生石についてすっかり忘れていた慧一は、マメな峰子に感心する。
俺のために、ちゃんと調べてくれたのだ。その気持ちが嬉しくて、愛しさがこみ上げてくる。
《まだいろいろ書きたいけれど、長くなっちゃうのでこの辺りで。それと、体のほうは大丈夫ですので心配しないで下さいね。普段、運動をしていないから体力が無くてスミマセン! またデートしましょうね。おやすみなさい》
慧一は何度も読み返した。
本当に可愛くて、涙が出そうだ。
「峰子……」
感に堪えないといった声で呟く。
スマートフォンを胸に押し付け、天井を仰いだ。
「ああっ、峰子。好きだ!!」
思わず大きな声になる。心身ともに、峰子に集中していた。だから、部屋の入り口に立つ人物に、全く気が付かなかった。
「それって、今の彼女?」
愛の世界に、野太い声がいきなり割って入った。
「うわあっ!」
慧一は驚き、ベッドから無様に転げ落ちる。
逆さまになった彼を見下ろすのは……
「春彦! お前ノックぐらいしろよ、バカ!」
慧一の弟、春彦だった。今年の春に結婚し、今は愛知県に住んでいる。
春彦は浅黒い顔を綻ばせた。
「だって、開けっ放しだったぜ」
コンコンとドアを叩いてみせる。慧一は顔をしかめ、床に座り直した。
「まったく、いつ来たんだ」
「今、着いたばかりだよ。こっちに来ることは昼間電話したけど、お袋から聞いてないの?」
「聞いてねえよ。俺もさっき帰ったばっかで、風呂に入ってたんだ。そういや、お袋と顔を合わせてないな」
照れ隠しなのか、やけにぶっきらぼうな兄を、春彦が面白そうに眺めている。
慧一はばつが悪くなり、床に落としたスマートフォンを拾うと、枕の下に隠すように入れた。
「峰子さんっていうのか」
「ぐ……」
春彦はニヤニヤしている。
普段は慧一が純情な弟をからかって遊ぶのだが、立場が逆転してしまった。
立つ瀬がなくて、ぷいと横を向く。
「うるせえぞ」
春彦はクスクス笑うが、それ以上絡まなかった。
「あれっ、ところで里奈ちゃんは? 下にいるのか」
慧一は、春彦の妻である義妹を思い出す。声が聞こえないかと、廊下に耳を澄ますが……
「今日は俺一人だよ。出張で神奈川に来るついでに寄ったんだ」
「ほう、一人前に仕事か」
「そうそう。だから、里奈は来てないよ」
春彦は、どこか嬉しそうだ。
「どうかしたのか」
「いや。それより、お袋がお茶を飲もうってさ」
「おう、分かった」
慧一は妙に思いつつ、春彦と一緒に階段を下りた。
「それにしても、兄貴は相変わらずだなあ」
家族が揃ったところで、春彦があらためて慧一を見やった。
「ほんと、困るわ。相変わらず独身貴族でさ」
母親はういろうを切り分けながら、春彦に同意する。父親はにこにこ笑っている。
「それは悪かったですねえ」
慧一は口を尖らせるが、弟が峰子のことを口にしないのでホッとした。
彼女とはまだ始まったばかりだ。
せっかちな母親にうるさくされては困る。
「そういえば春彦、慧一に話したの?」
「いや、まだだよ」
慧一はきょとんとした。
母親と次男の意味ありげな会話。父親がずっとにこにこ笑っている。
「……何の話さ。春彦、お前やっぱり何かあったのか?」
春彦は微笑むと、照れくさそうにそれを告げた。
「子どもができたんだ」
慧一は口に入れたういろうを、急いで飲み込む。お茶を飲み、胸を叩いて胃袋に落とすと、春彦を見返した。
「おいおい、本当かよ」
「今、妊娠三か月ですって」
母親が嬉しそうに教える。
「三か月……」
そう言われてもピンとこない。
「来年の二月に生まれる予定だよ」
「へえ……」
慧一はしげしげと弟を眺め回す。
弟夫婦は、今年の春に挙式をすませたばかりだ。当分は二人で過ごすつもりだろうと思っていたのに、子どもが出来た。
「これであなたも伯父さんね」
母親がからかってくる。
「そう言うあなたはオバアサン」
すかさず返す慧一に、母親は怒るどころかしまりのない顔だ。何を言われようが、嬉しくてしょうがないらしい。
「まあ、なんにせよめでたいぜ。良かったな、春彦」
「ありがとう、兄貴」
春彦は照れながら礼を言った。
「でも、妊娠中となると、里奈ちゃんは盆休みには……」
「つわりがあるし、今年は無理かもしれない」
「そうだな、うん、無理しないほうがいい。お前もそばに居てやれよ」
「俺もそう思ってさ、今日は報告がてら、早めの帰省をしたってわけ」
「なるほど」
(弟に子どもができた。俺の甥か姪が、誕生するってことか)
慧一は急に感慨深くなる。
(そうか、とうとう俺も伯父さんか)
両親と弟は話も尽きないようなので、慧一は先に寝ることにした。
自室のベッドに横たわると、枕の下からスマートフォンを取り出し、峰子のメールをもう一度開いてみる。
(何度読んでも可愛いぜ、俺の恋人……)
文面をしっかり堪能した後、想いを込めて返信した。
「……次のデートを楽しみにしてる。おやすみ、と」
慧一は明かりを消して、目を閉じる。
あるビジョンが浮かんできた。それは、さほど遠くない未来の光景だ――
(俺と峰子の家庭……俺と峰子の子ども)
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