100 / 104
先生
3
しおりを挟む
ここはホテル最上階にあるカフェの個室。ガラス張り窓を見れば、広大な太平洋に夕陽が沈もうとしている。
秀一さんと私が待っていると、雨宮さんが待ち合わせの時間どおりに現れた。
「雨宮さん!」
「島君、久しぶりだなあ」
二人はがっちりと握手を交わした。竹宮さんの画廊で行われた企画展以来の再会である。
「手紙はきちんと読ませてもらったよ。実に感慨深い気持ちだ」
秀一さんは、自分の身に起きた革命的なできごとについて、雨宮さんに手紙で報告していた。ベアトリスとの和解、そしてこれからの創作活動についても。
雨宮さんは私の手を取ると、力強く握った。
「星野さん。あなたのおかげで、島君がようやく堅い殻を自ら割ってくれた。本当にありがとう。心から感謝していますよ」
率直な感謝の言葉に、私は恐縮する。そして、秀一さんの力になれて良かったと心から思う。
「さあ二人とも、まずはゆっくりと寛いで」
雨宮さんはにこやかに笑い、秘書の男性にコーヒーの用意をするよう合図した。
コーヒーが運ばれてくると、秀一さんは照れくさそうに、私との婚約、それまでの経緯について話した。隠し立てせず、ありのままを伝えている。
雨宮さんは目を閉じ、頷きながら耳を傾けてくれた。
子どもの頃の秀一さんと、若かりし日の雨宮さんが目に浮かぶ。あれからずっと、彼らは彼らの絆を大切にしてきたのだろう。
私の話も全て聞き終える頃、雨宮さんはカップを置いた。
「うむ。竹宮君から聞いてはいたが、ベアトリスの仕事を島君が受けたというのは本当だったのだね。いや、良かった良かった。まさかこんな日がこようとは」
秀一さんは何も言わず、長い間心配をかけた恩人に頭を下げた。
「ははは……頑固者の君も、星野さんには形無しというわけだ。これはますます将来が楽しみだぞ。彼女にどんな君を引き出してもらえるか、私も目が離せない」
愉快そうに笑う雨宮さんだが、秀一さんは居心地が悪いようだ。
「失礼」
と言って、席を外してしまった。
「おや、逃げたな。相変わらず恥ずかしがり屋だ」
私も恥ずかしいのだが、誰もいない個室に雨宮さんを置いて出ていくわけにいかない。
だが雨宮さんは気にする風でもなく、あらたまった様子で私と向き合う。
「星野さん」
「は、はい」
雨宮さんは少し厳しい顔つきになる。
「島君の生まれ育った場所は、知っていますか」
「はい。先ほどお墓参りの後に立ち寄りました」
「……そうですか」
厳しさは消えるが、ふと、寂しそうに目を伏せた。
「あれは、辛い出来事だった」
「え……」
秀一さんにとって辛い出来事――
一つだけ思い当たることがあった。
「私との出会いは聞いているね」
「はい」
「夏休みが終わる頃、あのまま島君と離れるのが名残惜しかったから、手紙を書くことにしたんだ。彼も律儀だから返事を書いてくれた。それは楽しいやりとりだったよ」
雨宮さんは水の入ったグラスを傾けると、ひと口含んだ。
「島君と私はますます仲良くなった。彼の誕生日が2月だというので、何かプレゼントをしようと思い立ったんだ」
「誕生日……」
つい、口を挿んでしまった。
「何か?」
「崖の上で秀一さんが、『一番驚いたのは僕の誕生日に』と言いかけたんです。寂しそうな様子で」
「そうか」
雨宮さんも同じように、寂しい顔になってしまった。
誕生日に何があったのだろうか。目顔で尋ねる私に、雨宮さんは思い切ったように口を切る。
「島君の家が焼けたのは、彼の誕生日の、七日前の夜だった」
「……!」
12歳の誕生日を目の前にした冬の夜に、彼は両親と、住んでいた家を失ったということ。
私は自分でも驚くほど動揺した。子ども時代の彼を襲った火事について、まだ具体的な話を聞いたことがない。
「私はその時海外にいて、何も知らずにいた。だから彼をびっくりさせてやろうと、プレゼントを用意していたんだ。誕生日の当日に直接会って渡そうとして。そして会いに行ったのだ。のこのこと、彼の家に、あの崖の上に」
「……」
頷くだけで、声を出せない。
「パリで求めた画材セットだった。彼にはこれくらいのものを使いこなす素質があると、ひとりわくわくしてね。……そうしたら、どうした事だ。島君の家が無くなっている」
雨宮さんの悲痛な表情に、そのときの心情が表れている。
「近所の人に尋ねたら、親が亡くなり子どもが残ったと。それだけでも衝撃だったのに、さらに聞かされたのは、その子が葬儀でも、そして今も涙ひとつ見せない。彼を預かった親戚とも誰とも口を利かず、海ばかり見ていると。私は急いで、彼がいつもスケッチしていた海が見渡せる場所へと走ったんだ」
実際にその場にいるかのように、雨宮さんが身振り手振りで説明する。
「島君はそこに座っていたよ。いつものように膝を抱え、冬の海に目を凝らして。スケッチしていない彼を見たのは初めてだった」
眼鏡を外すと、手の甲で目元を拭う。瞬きを何度か繰り返してから雨宮さんは続けた。
「風が吹いてとても寒い。私は彼の隣に並ぶと、一緒に海を眺めた。何も言えず、だけど彼を独りきりにはできなかった。情けないが、ようやく口を開いたのはかなり後のこと。それも、無骨にプレゼントを差し出してね。でも、おめでとうなんてどうして言える。私は『持ってきた』と、ただそれだけ言って、目の前で包みを開いた。彼はぼんやりとだが見ていた。いつも私を励ましてくれる明るい笑みが消え、全くの無表情なのが堪らなくて。どうにかしなければと、あれほど焦ったことはない」
感受性が強すぎるあまり、心を閉ざしてしまったのだ。
当時の彼を思い、私も苦しくなる。
「箱の蓋を開けて、油絵の具のセットを見せてあげた。その瞬間、彼の沈んだ目の奥に、微かに動きがあったのを見逃さなかった。あれは彼の驚きだったと思う。体で反応したんだ。私は必死だった。今、多くの言葉を尽くしても届かないのは分かっている。だから、何も考えずに訊いたんだ。彼に答えてもらえるように、『どの色が好きか』と、単純に。島君は絵の具のチューブが並んだ箱をじっと見つめた。そして、一つの色を指差した」
雨宮さんは私を見、問いかけている。分かりますか、と。
「……ローズバイオレット」
彼の情熱の色、黎明のばら色だ。
雨宮さんは顎を引き、正解だと教えた。
「今なら大丈夫、いや今しかないと思って島君に言った。君の可能性がここにある。この色だけじゃない。世の中には数えきれないほどの色がある。こんなにも無限の可能性があるんだ。世界を君の色に染め上げて、いつか私に見せてくれ。お父さんとお母さんがくれた君の感性を、生きて、生かしてくれ!」
握りこぶしを作り、少年を目の前で説得しているかのように雨宮さんが叫ぶ。
「島君は私を見ていた。大きな丸い目で。それはとてつもなく長い時間に感じられた。やはり駄目なのかと俯きかけた瞬間、その目から一粒、涙が零れ落ちた。一粒、また一粒と、ぽろぽろと零れはじめた。私は直ぐに彼を引き寄せると思い切り抱いて、やっと解放された感情を受け止めた。やがて声を上げ、体を震わせ、いつまでも彼は泣いていたよ。誰もいないこの崖で、どれだけの孤独に苛まれたのか」
秀一さんの言葉を思い出す。
私をあきらめようとした夜、どうしようもないほど寂しかったと。アトリエの窓の海原が、両親を亡くした冬、独り眺めていた海に重なってしまうのだと。
今更ながら、彼の孤独に胸が痛む。そんなにも苦しめてしまったのだ。
「星野さん」
厳しくも温かな呼びかけに顔を上げた。いつの間にか、雨宮さんが傍に立っていた。
「はい」
私も立ち上がり、正面から向き合う。
「島君をお願いします。いつも傍にいて、じゅうぶんに抱きしめてやってください」
雨宮さんが、私の肩にそっと手を置いた。
「雨宮さん……」
「絵具を受け取ってくれた秀一君が、いつかまた会える? と私に訊いた。だから私は、また会えますようにと、おまじないを授けたのだよ」
秀一さんを見守り続けた彼の恩人。彼の孤独を救ってくれた人。
私は涙を拭い、約束した。いつも、どんなときも、秀一さんの傍にいると。
秀一さんと私が待っていると、雨宮さんが待ち合わせの時間どおりに現れた。
「雨宮さん!」
「島君、久しぶりだなあ」
二人はがっちりと握手を交わした。竹宮さんの画廊で行われた企画展以来の再会である。
「手紙はきちんと読ませてもらったよ。実に感慨深い気持ちだ」
秀一さんは、自分の身に起きた革命的なできごとについて、雨宮さんに手紙で報告していた。ベアトリスとの和解、そしてこれからの創作活動についても。
雨宮さんは私の手を取ると、力強く握った。
「星野さん。あなたのおかげで、島君がようやく堅い殻を自ら割ってくれた。本当にありがとう。心から感謝していますよ」
率直な感謝の言葉に、私は恐縮する。そして、秀一さんの力になれて良かったと心から思う。
「さあ二人とも、まずはゆっくりと寛いで」
雨宮さんはにこやかに笑い、秘書の男性にコーヒーの用意をするよう合図した。
コーヒーが運ばれてくると、秀一さんは照れくさそうに、私との婚約、それまでの経緯について話した。隠し立てせず、ありのままを伝えている。
雨宮さんは目を閉じ、頷きながら耳を傾けてくれた。
子どもの頃の秀一さんと、若かりし日の雨宮さんが目に浮かぶ。あれからずっと、彼らは彼らの絆を大切にしてきたのだろう。
私の話も全て聞き終える頃、雨宮さんはカップを置いた。
「うむ。竹宮君から聞いてはいたが、ベアトリスの仕事を島君が受けたというのは本当だったのだね。いや、良かった良かった。まさかこんな日がこようとは」
秀一さんは何も言わず、長い間心配をかけた恩人に頭を下げた。
「ははは……頑固者の君も、星野さんには形無しというわけだ。これはますます将来が楽しみだぞ。彼女にどんな君を引き出してもらえるか、私も目が離せない」
愉快そうに笑う雨宮さんだが、秀一さんは居心地が悪いようだ。
「失礼」
と言って、席を外してしまった。
「おや、逃げたな。相変わらず恥ずかしがり屋だ」
私も恥ずかしいのだが、誰もいない個室に雨宮さんを置いて出ていくわけにいかない。
だが雨宮さんは気にする風でもなく、あらたまった様子で私と向き合う。
「星野さん」
「は、はい」
雨宮さんは少し厳しい顔つきになる。
「島君の生まれ育った場所は、知っていますか」
「はい。先ほどお墓参りの後に立ち寄りました」
「……そうですか」
厳しさは消えるが、ふと、寂しそうに目を伏せた。
「あれは、辛い出来事だった」
「え……」
秀一さんにとって辛い出来事――
一つだけ思い当たることがあった。
「私との出会いは聞いているね」
「はい」
「夏休みが終わる頃、あのまま島君と離れるのが名残惜しかったから、手紙を書くことにしたんだ。彼も律儀だから返事を書いてくれた。それは楽しいやりとりだったよ」
雨宮さんは水の入ったグラスを傾けると、ひと口含んだ。
「島君と私はますます仲良くなった。彼の誕生日が2月だというので、何かプレゼントをしようと思い立ったんだ」
「誕生日……」
つい、口を挿んでしまった。
「何か?」
「崖の上で秀一さんが、『一番驚いたのは僕の誕生日に』と言いかけたんです。寂しそうな様子で」
「そうか」
雨宮さんも同じように、寂しい顔になってしまった。
誕生日に何があったのだろうか。目顔で尋ねる私に、雨宮さんは思い切ったように口を切る。
「島君の家が焼けたのは、彼の誕生日の、七日前の夜だった」
「……!」
12歳の誕生日を目の前にした冬の夜に、彼は両親と、住んでいた家を失ったということ。
私は自分でも驚くほど動揺した。子ども時代の彼を襲った火事について、まだ具体的な話を聞いたことがない。
「私はその時海外にいて、何も知らずにいた。だから彼をびっくりさせてやろうと、プレゼントを用意していたんだ。誕生日の当日に直接会って渡そうとして。そして会いに行ったのだ。のこのこと、彼の家に、あの崖の上に」
「……」
頷くだけで、声を出せない。
「パリで求めた画材セットだった。彼にはこれくらいのものを使いこなす素質があると、ひとりわくわくしてね。……そうしたら、どうした事だ。島君の家が無くなっている」
雨宮さんの悲痛な表情に、そのときの心情が表れている。
「近所の人に尋ねたら、親が亡くなり子どもが残ったと。それだけでも衝撃だったのに、さらに聞かされたのは、その子が葬儀でも、そして今も涙ひとつ見せない。彼を預かった親戚とも誰とも口を利かず、海ばかり見ていると。私は急いで、彼がいつもスケッチしていた海が見渡せる場所へと走ったんだ」
実際にその場にいるかのように、雨宮さんが身振り手振りで説明する。
「島君はそこに座っていたよ。いつものように膝を抱え、冬の海に目を凝らして。スケッチしていない彼を見たのは初めてだった」
眼鏡を外すと、手の甲で目元を拭う。瞬きを何度か繰り返してから雨宮さんは続けた。
「風が吹いてとても寒い。私は彼の隣に並ぶと、一緒に海を眺めた。何も言えず、だけど彼を独りきりにはできなかった。情けないが、ようやく口を開いたのはかなり後のこと。それも、無骨にプレゼントを差し出してね。でも、おめでとうなんてどうして言える。私は『持ってきた』と、ただそれだけ言って、目の前で包みを開いた。彼はぼんやりとだが見ていた。いつも私を励ましてくれる明るい笑みが消え、全くの無表情なのが堪らなくて。どうにかしなければと、あれほど焦ったことはない」
感受性が強すぎるあまり、心を閉ざしてしまったのだ。
当時の彼を思い、私も苦しくなる。
「箱の蓋を開けて、油絵の具のセットを見せてあげた。その瞬間、彼の沈んだ目の奥に、微かに動きがあったのを見逃さなかった。あれは彼の驚きだったと思う。体で反応したんだ。私は必死だった。今、多くの言葉を尽くしても届かないのは分かっている。だから、何も考えずに訊いたんだ。彼に答えてもらえるように、『どの色が好きか』と、単純に。島君は絵の具のチューブが並んだ箱をじっと見つめた。そして、一つの色を指差した」
雨宮さんは私を見、問いかけている。分かりますか、と。
「……ローズバイオレット」
彼の情熱の色、黎明のばら色だ。
雨宮さんは顎を引き、正解だと教えた。
「今なら大丈夫、いや今しかないと思って島君に言った。君の可能性がここにある。この色だけじゃない。世の中には数えきれないほどの色がある。こんなにも無限の可能性があるんだ。世界を君の色に染め上げて、いつか私に見せてくれ。お父さんとお母さんがくれた君の感性を、生きて、生かしてくれ!」
握りこぶしを作り、少年を目の前で説得しているかのように雨宮さんが叫ぶ。
「島君は私を見ていた。大きな丸い目で。それはとてつもなく長い時間に感じられた。やはり駄目なのかと俯きかけた瞬間、その目から一粒、涙が零れ落ちた。一粒、また一粒と、ぽろぽろと零れはじめた。私は直ぐに彼を引き寄せると思い切り抱いて、やっと解放された感情を受け止めた。やがて声を上げ、体を震わせ、いつまでも彼は泣いていたよ。誰もいないこの崖で、どれだけの孤独に苛まれたのか」
秀一さんの言葉を思い出す。
私をあきらめようとした夜、どうしようもないほど寂しかったと。アトリエの窓の海原が、両親を亡くした冬、独り眺めていた海に重なってしまうのだと。
今更ながら、彼の孤独に胸が痛む。そんなにも苦しめてしまったのだ。
「星野さん」
厳しくも温かな呼びかけに顔を上げた。いつの間にか、雨宮さんが傍に立っていた。
「はい」
私も立ち上がり、正面から向き合う。
「島君をお願いします。いつも傍にいて、じゅうぶんに抱きしめてやってください」
雨宮さんが、私の肩にそっと手を置いた。
「雨宮さん……」
「絵具を受け取ってくれた秀一君が、いつかまた会える? と私に訊いた。だから私は、また会えますようにと、おまじないを授けたのだよ」
秀一さんを見守り続けた彼の恩人。彼の孤独を救ってくれた人。
私は涙を拭い、約束した。いつも、どんなときも、秀一さんの傍にいると。
0
あなたにおすすめの小説
夜の声
神崎
恋愛
r15にしてありますが、濡れ場のシーンはわずかにあります。
読まなくても物語はわかるので、あるところはタイトルの数字を#で囲んでます。
小さな喫茶店でアルバイトをしている高校生の「桜」は、ある日、喫茶店の店主「葵」より、彼の友人である「柊」を紹介される。
柊の声は彼女が聴いている夜の声によく似ていた。
そこから彼女は柊に急速に惹かれていく。しかし彼は彼女に決して語らない事があった。
氷雨と猫と君〖完結〗
カシューナッツ
恋愛
彼とは長年付き合っていた。もうすぐ薬指に指輪をはめると思っていたけれど、久しぶりに呼び出された寒い日、思いもしないことを言われ、季節外れの寒波の中、帰途につく。
優しい雨が降る夜は
葉月 まい
恋愛
浮世離れした地味子 × 外資系ITコンサルのエリートイケメン
無自覚にモテる地味子に
余裕もなく翻弄されるイケメン
二人の恋は一筋縄ではいかなくて……
雨降る夜に心に届いた
優しい恋の物語
⟡☾·̩͙⋆☔┈┈┈ 登場人物 ┈┈┈ ☔⋆·̩͙☽⟡
風間 美月(24歳)……コミュニティセンター勤務・地味でお堅い性格
雨宮 優吾(28歳)……外資系ITコンサルティング会社勤務のエリートイケメン
冷徹社長は幼馴染の私にだけ甘い
森本イチカ
恋愛
妹じゃなくて、女として見て欲しい。
14歳年下の凛子は幼馴染の優にずっと片想いしていた。
やっと社会人になり、社長である優と少しでも近づけたと思っていた矢先、優がお見合いをしている事を知る凛子。
女としてみて欲しくて迫るが拒まれてーー
★短編ですが長編に変更可能です。
愛してやまないこの想いを
さとう涼
恋愛
ある日、恋人でない男性から結婚を申し込まれてしまった。
「覚悟して。断られても何度でもプロポーズするよ」
その日から、わたしの毎日は甘くとろけていく。
ライティングデザイン会社勤務の平凡なOLと建設会社勤務のやり手の設計課長のあまあまなストーリーです。
わたしの愉快な旦那さん
川上桃園
恋愛
あまりの辛さにブラックすぎるバイトをやめた。最後塩まかれたけど気にしない。
あ、そういえばこの店入ったことなかったな、入ってみよう。
「何かお探しですか」
その店はなんでも取り扱うという。噂によると彼氏も紹介してくれるらしい。でもそんなのいらない。彼氏だったらすぐに離れてしまうかもしれないのだから。
店員のお兄さんを前にてんぱった私は。
「旦那さんが欲しいです……」
と、斜め上の回答をしてしまった。でもお兄さんは優しい。
「どんな旦那さんをお望みですか」
「え、えっと……愉快な、旦那さん?」
そしてお兄さんは自分を指差した。
「僕が、お客様のお探しの『愉快な旦那さん』ですよ」
そこから始まる恋のお話です。大学生女子と社会人男子(御曹司)。ほのぼのとした日常恋愛もの
冷酷総長は、彼女を手中に収めて溺愛の檻から逃さない
彩空百々花
恋愛
誰もが恐れ、羨み、その瞳に映ることだけを渇望するほどに高貴で気高い、今世紀最強の見目麗しき完璧な神様。
酔いしれるほどに麗しく美しい女たちの愛に溺れ続けていた神様は、ある日突然。
「今日からこの女がおれの最愛のひと、ね」
そんなことを、言い出した。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる