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破綻
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深く頭を垂れる道彦さんに驚き、私は立ち上がる。
「そんなこと、道彦さんのせいじゃないです。ていうか、誰のせいでもありません」
「いや、やはり俺のせいだ。星野さんをモデルに島が絵を描くということを、ベアにうっかり喋ってしまったから」
「うっ、それは……」
確かに彼女は、それがきっかけで私に会いにきたのだけれど……
「ベアトリスさんが会いにきたことを、私は不愉快とも迷惑とも思っていません」
私は秀一さんのことを知りたかった。どちらかと言えば、会いにきてくれて有難いとすら思う。
「でも、それがもとで君は島と喧嘩してしまった。やはり俺のせいだ」
再び頭を垂れる道彦さんだが、私はどうしても認められない。
「違います。道彦さんは全く悪くないですし、ベアトリスさんだって。ただ……私が秀一さんを信じ切れなかったから、いけないんです」
「星野さん」
道彦さんは顔を上げたが、やはり済まなそうに私を見ている。
彼を信じて。包んであげて。
奥さんにも、達川さんや英子さんにも言われたのに、私は感情を優先させてしまった。秀一さんの過去に嫉妬して、今でもあの二人は繋がっているのではと、疑ったのだ。
他の誰でもない、自分の愚鈍ゆえに招いた事態である。
「ねえ、星野さん」
奥さんは私の手を取ると、目を見て話した。
「あの美貌の女社長に、島君と恋人だったとか吹き込まれたんでしょう。そりゃあ、あなたでなくても動揺するわよ。うちのだって異様に仲良しだから、私も一時は疑ったもの」
そう言って、道彦さんを横目で睨んだ。
「おいおい、何を言い出すんだ」
「あら、違うの」
焦る道彦さんに、奥さんがそっぽを向く。思わぬ雲行きに戸惑い、私はどぎまぎした。
「ベアとは純粋な画廊主仲間だよ。俺とは……」
「仕方ないわよ。あれだけの美女で、目利きで、経営の才覚がある人だもの。並の男なんて軽~く転がされちゃう」
言い訳を聞かない奥さんに、道彦さんは苦笑するのみ。
「でもね、星野さん。島君は別よ」
「別?」
「そう。島君はね、並の男と違うの」
「それには同感だ! おおいに賛同する」
道彦さんも声高に主張する。そして前のめりの姿勢になると、ここからが本題だという調子で話し始める。
「星野さん。今日ここへお呼び立てしたのは、迷惑をかけて謝りたかったのもあるが、こうなったからにはもう、あなたには話さねばならないと思ったからなんだ」
「私に……」
道彦さんは深く頷く。
「そう。ことの始まりである、例の海景画について」
道彦さんは私に教えてくれた。秀一さんがいずれ話すと言っていた、一対の海景画についての顛末を。
「全て、あいつのためだった。だけど、俺は島の性格というものを甘く見ていた。いや、芸術に対する奴の拘りの強さを舐めていたんだな」
道彦さんは秀一さんの海景画を、彼の支援者である雨宮さんと相談して、パリの有名画商に売る話を進めていた。
その有名画商はエトワール画廊の社長ベアトリス・エーメ。彼女もその取引を強く望んでいた。
だが島秀一とベアトリスには過去に因縁があり、絵画の取引を円滑に行える間柄ではない。
「島は海外の……特にベアの画廊には、自分の作品を絶対に渡さないだろう。そもそも、作品全てに転売禁止の条件を付けてるくらいだからな。彼女との因縁が徹底的にそれを守らせている。それは同時に、作品が広く世に出る可能性を削ぐ足枷でもある。画商からすると実に付き合いにくい絵描きでね、あいつの頑固にも困ったもんだ」
私は、過去の話を一切しようとせず唇を固く結ぶ秀一さんを思い浮かべた。彼をそれほどまでに頑なにする因縁とは一体何なのだろう。
「エトワール画廊のカタログに載れば、あいつの絵は必ず注目される。下手なコンテンポラリーなど目じゃない。ベアだってそれを知ってるから、何年もチャンスを狙ってるんだ。今回の来日はその機会であり、絶対に島を説得して作品を海外に出してやろうと意気込んでいた。だから俺は実行したんだ。雨宮さんも乗り気になってくれて、ご自分のホテルを取引会場に提供してくれた」
道彦さんは興奮し、髪の生え際に汗を光らせている。
「会場となったホテルの場所は、島の生まれ故郷である紀伊半島の海。島の作品を手に入れることをベアは喜んでいた。十五年来の、彼女の切望だ」
十五年――
口で言うのは簡単だが、それは彼女にとって、とてつもなく長い年月だったろう。
「長い年月だった。ベアが勇気を持てるまで」
「勇気……」
「ああ、勇気だ。島の絵画を取引きするための……いや」
道彦さんはあらためた。
「島と接触するための、勇気だよ」
私ははっとして、目を上げる。
「彼女はこれまで何度も来日しているが、島に一度も連絡しようとせず、俺が仲立ちすると申し出ても、結局は何もできずに帰国してしまった」
「あのベアトリスさんが……」
私の個人情報を調べて突然会いにくるほど行動的なあの人が、何もできずに?
「ベアは……島に拒絶されるのを何より恐れている。今回の取引も、島の承諾が無ければあきらめると言っていた。俺はだが、全面的に協力するつもりだったよ。何しろ、島が父親のように慕う雨宮さんが力を貸してくれるんだ。準備万端、お膳立てをすれば何とかなる。必ず島を説得できると考えていたんだ」
だが、秀一さんの拘りの強さがそれを退け、取引は頓挫するに至った。
「そんなこんなで、俺は島を怒らせたってわけだよ。これが、あの海景画についての顛末さ」
ようやく私は、すべてを納得した。
だけどこの件で、私が謝らねばならないことが一つある。
雨宮さんのホテルに海景画があったと秀一さんに話したのは私なのだ。道彦さんが立てた計画をそこで狂わせてしまった。もしも話さなければ、上手くいっていたのではないか。
「本当に、すみませんでした」
私は頭を下げて、道彦さんたちの計画を台無しにしたことを謝罪した。
「星野さん、いいんだ。これはもう運命としか言いようが無い。あいつの絵は海外に出せないようになってるんだ。誰が悪いのでもないのさ」
「道彦さん……」
彼の朗らかな笑顔はどこまでも明るくて、涙が出そうになる。
「考えてみれば、ホテルの目立つギャラリーに飾ったんだから、誰かに発見されてもしょうがない」
道彦さんの言葉に、奥さんは首を傾げた。
「でもそれは、ベアトリスの要望だったんでしょ」
「うん。ベアはもともと、絵画を密室で評価するのを好まない性格でね。まあなんだ……つまり、絵画に興味の無いような人間の反応を見たいわけだよ。可能ならば、開放されたギャラリーに飾り、通りすがりの人間が振り向くかどうか、試したいんだ」
「絵に興味のない人たちの? そういうものかしらね」
「そうそう、興味のない……たとえば、星野さんの友達がそうだろ。例の、ホテルで島の絵を見たって言う青年」
「あ……はい」
松山さんのことだ。
「あの青年がね、島の絵をえらく熱心に鑑賞してたんだ。大柄で、無骨で、スポーツマン風の若い男。本当に吸い込まれるように、じっと長いこと見てたなあ」
松山さんは、なぜか足を止められたと言った。秀一さんの絵には感じるものがある。絵心は無いはずなのにと。
「彼だけでなく、たいていの人が島の絵に注目してたぞ。ベアもそれを確かめて意思を決めたんだ。海景画を、持ち主である雨宮さんから買い取りたいとね」
「そうだったんですか」
いくつもの偶然が重なり、皆が繋がったのだ。何か途方もない、人知を超えた力に私たちは統べられている。
「本当に、不思議な巡り合わせだよ」
道彦さんの言葉に心から頷く。
夜空に結ばれる星座のように、私達は繋がっている。互いに関わらずにいられない、これが運命なのかもしれない。
(秀一さんと手を繋ぐのは、どの星ですか……)
私は、それが自分であって欲しいと心から願う。
だけど、今は遠く離れている。手を離してしまったという事実に、がっくりとうなだれた。
「そんなこと、道彦さんのせいじゃないです。ていうか、誰のせいでもありません」
「いや、やはり俺のせいだ。星野さんをモデルに島が絵を描くということを、ベアにうっかり喋ってしまったから」
「うっ、それは……」
確かに彼女は、それがきっかけで私に会いにきたのだけれど……
「ベアトリスさんが会いにきたことを、私は不愉快とも迷惑とも思っていません」
私は秀一さんのことを知りたかった。どちらかと言えば、会いにきてくれて有難いとすら思う。
「でも、それがもとで君は島と喧嘩してしまった。やはり俺のせいだ」
再び頭を垂れる道彦さんだが、私はどうしても認められない。
「違います。道彦さんは全く悪くないですし、ベアトリスさんだって。ただ……私が秀一さんを信じ切れなかったから、いけないんです」
「星野さん」
道彦さんは顔を上げたが、やはり済まなそうに私を見ている。
彼を信じて。包んであげて。
奥さんにも、達川さんや英子さんにも言われたのに、私は感情を優先させてしまった。秀一さんの過去に嫉妬して、今でもあの二人は繋がっているのではと、疑ったのだ。
他の誰でもない、自分の愚鈍ゆえに招いた事態である。
「ねえ、星野さん」
奥さんは私の手を取ると、目を見て話した。
「あの美貌の女社長に、島君と恋人だったとか吹き込まれたんでしょう。そりゃあ、あなたでなくても動揺するわよ。うちのだって異様に仲良しだから、私も一時は疑ったもの」
そう言って、道彦さんを横目で睨んだ。
「おいおい、何を言い出すんだ」
「あら、違うの」
焦る道彦さんに、奥さんがそっぽを向く。思わぬ雲行きに戸惑い、私はどぎまぎした。
「ベアとは純粋な画廊主仲間だよ。俺とは……」
「仕方ないわよ。あれだけの美女で、目利きで、経営の才覚がある人だもの。並の男なんて軽~く転がされちゃう」
言い訳を聞かない奥さんに、道彦さんは苦笑するのみ。
「でもね、星野さん。島君は別よ」
「別?」
「そう。島君はね、並の男と違うの」
「それには同感だ! おおいに賛同する」
道彦さんも声高に主張する。そして前のめりの姿勢になると、ここからが本題だという調子で話し始める。
「星野さん。今日ここへお呼び立てしたのは、迷惑をかけて謝りたかったのもあるが、こうなったからにはもう、あなたには話さねばならないと思ったからなんだ」
「私に……」
道彦さんは深く頷く。
「そう。ことの始まりである、例の海景画について」
道彦さんは私に教えてくれた。秀一さんがいずれ話すと言っていた、一対の海景画についての顛末を。
「全て、あいつのためだった。だけど、俺は島の性格というものを甘く見ていた。いや、芸術に対する奴の拘りの強さを舐めていたんだな」
道彦さんは秀一さんの海景画を、彼の支援者である雨宮さんと相談して、パリの有名画商に売る話を進めていた。
その有名画商はエトワール画廊の社長ベアトリス・エーメ。彼女もその取引を強く望んでいた。
だが島秀一とベアトリスには過去に因縁があり、絵画の取引を円滑に行える間柄ではない。
「島は海外の……特にベアの画廊には、自分の作品を絶対に渡さないだろう。そもそも、作品全てに転売禁止の条件を付けてるくらいだからな。彼女との因縁が徹底的にそれを守らせている。それは同時に、作品が広く世に出る可能性を削ぐ足枷でもある。画商からすると実に付き合いにくい絵描きでね、あいつの頑固にも困ったもんだ」
私は、過去の話を一切しようとせず唇を固く結ぶ秀一さんを思い浮かべた。彼をそれほどまでに頑なにする因縁とは一体何なのだろう。
「エトワール画廊のカタログに載れば、あいつの絵は必ず注目される。下手なコンテンポラリーなど目じゃない。ベアだってそれを知ってるから、何年もチャンスを狙ってるんだ。今回の来日はその機会であり、絶対に島を説得して作品を海外に出してやろうと意気込んでいた。だから俺は実行したんだ。雨宮さんも乗り気になってくれて、ご自分のホテルを取引会場に提供してくれた」
道彦さんは興奮し、髪の生え際に汗を光らせている。
「会場となったホテルの場所は、島の生まれ故郷である紀伊半島の海。島の作品を手に入れることをベアは喜んでいた。十五年来の、彼女の切望だ」
十五年――
口で言うのは簡単だが、それは彼女にとって、とてつもなく長い年月だったろう。
「長い年月だった。ベアが勇気を持てるまで」
「勇気……」
「ああ、勇気だ。島の絵画を取引きするための……いや」
道彦さんはあらためた。
「島と接触するための、勇気だよ」
私ははっとして、目を上げる。
「彼女はこれまで何度も来日しているが、島に一度も連絡しようとせず、俺が仲立ちすると申し出ても、結局は何もできずに帰国してしまった」
「あのベアトリスさんが……」
私の個人情報を調べて突然会いにくるほど行動的なあの人が、何もできずに?
「ベアは……島に拒絶されるのを何より恐れている。今回の取引も、島の承諾が無ければあきらめると言っていた。俺はだが、全面的に協力するつもりだったよ。何しろ、島が父親のように慕う雨宮さんが力を貸してくれるんだ。準備万端、お膳立てをすれば何とかなる。必ず島を説得できると考えていたんだ」
だが、秀一さんの拘りの強さがそれを退け、取引は頓挫するに至った。
「そんなこんなで、俺は島を怒らせたってわけだよ。これが、あの海景画についての顛末さ」
ようやく私は、すべてを納得した。
だけどこの件で、私が謝らねばならないことが一つある。
雨宮さんのホテルに海景画があったと秀一さんに話したのは私なのだ。道彦さんが立てた計画をそこで狂わせてしまった。もしも話さなければ、上手くいっていたのではないか。
「本当に、すみませんでした」
私は頭を下げて、道彦さんたちの計画を台無しにしたことを謝罪した。
「星野さん、いいんだ。これはもう運命としか言いようが無い。あいつの絵は海外に出せないようになってるんだ。誰が悪いのでもないのさ」
「道彦さん……」
彼の朗らかな笑顔はどこまでも明るくて、涙が出そうになる。
「考えてみれば、ホテルの目立つギャラリーに飾ったんだから、誰かに発見されてもしょうがない」
道彦さんの言葉に、奥さんは首を傾げた。
「でもそれは、ベアトリスの要望だったんでしょ」
「うん。ベアはもともと、絵画を密室で評価するのを好まない性格でね。まあなんだ……つまり、絵画に興味の無いような人間の反応を見たいわけだよ。可能ならば、開放されたギャラリーに飾り、通りすがりの人間が振り向くかどうか、試したいんだ」
「絵に興味のない人たちの? そういうものかしらね」
「そうそう、興味のない……たとえば、星野さんの友達がそうだろ。例の、ホテルで島の絵を見たって言う青年」
「あ……はい」
松山さんのことだ。
「あの青年がね、島の絵をえらく熱心に鑑賞してたんだ。大柄で、無骨で、スポーツマン風の若い男。本当に吸い込まれるように、じっと長いこと見てたなあ」
松山さんは、なぜか足を止められたと言った。秀一さんの絵には感じるものがある。絵心は無いはずなのにと。
「彼だけでなく、たいていの人が島の絵に注目してたぞ。ベアもそれを確かめて意思を決めたんだ。海景画を、持ち主である雨宮さんから買い取りたいとね」
「そうだったんですか」
いくつもの偶然が重なり、皆が繋がったのだ。何か途方もない、人知を超えた力に私たちは統べられている。
「本当に、不思議な巡り合わせだよ」
道彦さんの言葉に心から頷く。
夜空に結ばれる星座のように、私達は繋がっている。互いに関わらずにいられない、これが運命なのかもしれない。
(秀一さんと手を繋ぐのは、どの星ですか……)
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