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林王の領域
228話 過去編【魔拳発勁】
しおりを挟む「シャァァァァ!!シャァァァァ!!っ!シャァ!!!」
地面に縛り付けられた巨大なヘビは、抜けだ出そうと暴れたが、鉄の棒を壊すことが出来ず、怒った様子でルイを睨み付けた
「っ!」
巨大なヘビに睨まれたルイは、巨大なヘビに恐怖し、怯えた様子で一歩後ろに下がった
「っ~!こら!ルイ!何をビビっておる!お主はゾルの跡を継ぎたいのだろう!!ならば!こんなヘビに臆するな!!」
ルイが後ろに下がった瞬間、ルイの様子を見ていたゴルは、ルイの態度に怒り露にし、怒気を帯びた声でルイを叱った
「(曽お祖父様…)…っ!…バッチーン…はい!もう臆しません!」
ゴルに叱られたルイは、真剣な表情で自分を見るゴルを見て、恐怖を打ち消す為に、自身の両頬を叩いた後、覚悟を決めた表情で巨大なヘビを見た
「それでよい!それでこそハーデスの子じゃ!」
ルイの覚悟を決めた表情を見たゴルは、嬉しそうにしながら、ルイを褒めた
「曽お祖父様!あのヘビは、私が仕留めます!!」
ゴルに褒められたルイは、少し照れた様子で、巨大なヘビに向かって走り出した
「頑張るんじゃぞ!(ほっほっほっ、ルイの奴、ようやく殻を破ったな!)」
ゴルは、巨大なヘビに向かって走って行くルイを、嬉しそうに見ながら応援した
「シャァァァァ!!」
地面に縛り付けられている巨大なヘビは、自身に向かって来るルイを足止めする為に、魔法を使って、ルイと自身の間に、土で出来た壁を何枚も作り出した
「っ!まだこんな魔法を!【魔足】!」
ルイは、自身と巨大なヘビの間に出来た土で出来た壁を、驚いた表情で見ながら、【魔足】を使って、土で出来た壁を飛び越えた
「さぁ、終わらせるよ!【魔拳発勁】!」
土で出来た壁を飛び越えたルイは、そのまま巨大なヘビに近付き、至近距離から【魔拳発勁】を打ち込んだ
【魔拳発勁】は、【魔拳】を使う時に拳に纏わせた魔力を、打撃と同時に相手の内部に向かって放つ技
習得するには、繊細な魔力コントロールを必要とし、打撃のタイミングと魔力を放つタイミングを完璧に掌握する必要がある
「ジャ!シャァァァァ!」
【魔拳発勁】を打ち込まれた巨大なヘビは、体の内臓を破壊され、血を吐きながら苦しそうに叫び声を上げた
「ルイの奴め…いつの間に【魔拳発勁】を覚えたのだ、儂ですらそれは、習得出来ておらんというのに…フッ、フッハッハッハッ!流石は儂の曾孫じゃ!よくあの年で、【魔拳発勁】を習得した!フッハッハッハッ!!」
ルイが【魔拳発勁】を打ち込む所を、離れた場所で見ていたゴルは、悔しそうに顔をしかめた後、突然大声で笑い出し、ルイに聞こえる声でルイを褒めた
「曽お祖父様…止めてくださいよ…」
ゴルの褒める声が聞こえたルイは、恥ずかしそうに頬を掻いた
「シャァ!シャァァァァ!」
内臓を破壊された巨大なヘビは、苦しそうにしながら、ルイから逃げようと身体を激しく動かした
「無意味な事を…その傷では、持って30分でしょに」
ルイは、苦しそうに身体を動かす巨大なヘビを、呆れた様子で見ていた
「ルイ!無駄に苦しませるな!早くトドメを刺せ!それが勝者の義務だ!」
ゴルが、ルイが呆れた様子で巨大なヘビを見ていのを見て、大声でルイを叱り付けた
「分かってます!今直ぐトドメを刺します!・・・・さらばだ、【魔拳発勁】!」
ゴルに叱られたルイは、大声でゴルに返事をしながら、巨大なヘビに近付き、至近距離から【魔拳発勁】を打ち込んだ
「シャァァァァ…」
【魔拳発勁】を打ち込まれた巨大なヘビは、全身から血を流しながら、力なく倒れ絶命した
「「…強者よ、汝との戦いは、生涯忘れない」」
ゴルとルイは、絶命した巨大なヘビを真剣な表情で見ながら、手を合わせ、祈りを捧げた
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※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
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