232 / 273
林王の領域
224話 過去編 戦の前の地震
しおりを挟むゴルとルイ、セバスの3人は、冥王が居た執務室を出た後、城の外に来ていた
「おぉ~、なんじゃ、もう準備は終わっておったんじゃな」
ゴル達3人の前には、装備を整えた騎士達と兵士達が、整列しており、ゴルは嬉しそうに騎士達と兵士達を見ていた
「私がお二人を呼びに行っている間に、陛下が準備を終わらせたのでしょう」
「うむ…ならば、すぅ~…ハーデスに仕える戦士達よ!よくぞ集まった!既に聞いていると思うが!我らは襲われているエルフ達を助ける為!エルフ達を襲う愚か者を討伐に行く!良いか!敵はエルフを襲い攫う外道だ!手加減などしなくて良い!ハーデスと共に生きるエルフを守る為!各自持っている力の全てを使い!外道な敵を殲滅せよ!!」
セバスの言葉を聞いたゴルは、騎士達と兵士達の前まで行き、全身から覇気を出しながら、力強く騎士達と兵士達を鼓舞した
「「「「「「「「うぉおおおおおお!!!」」」」」」」」
ゴルの鼓舞を聞いた騎士達と兵士達は、武器を上に向かって持ち上げ、大声で叫んだ
「うむ…よし!行くぞ!!」
騎士達と兵士達の叫びを聞いたゴルは、満足そうに騎士達と兵士達を見た後、用意された自身の愛馬に乗り、エルフの里に向かって出発した
「「「「「「「「はっ!」」」」」」」」
騎士達と兵士達は、ゴルに続き出発した
「はぁ~、ルイ様、行きますよ」
セバスは、出発したゴル達を見て、呆れた表情で溜め息を吐いた後、横にいるルイに声を掛け、自身の馬に乗った
「う、うん」
セバスに声を掛けられたルイは、少し緊張した様子で自身の馬に乗った
「…ルイ様、今から緊張していは、この後の動きに付いていけませんよ」
セバスは、緊張しているルイを見て、真剣な表情で注意した
「えっ、それって…っ!」
セバスの注意を聞いたルイは、セバスの言葉の意味が理解出来ず、セバスにどういう意味か聞こうとしたが、その瞬間、大地が激しく揺れ、ルイは慌てて綱を掴み、馬から落ちない様にバランスを取った
「これがゴル様の魔法、【地震】です」
ルイが慌ててバランスを取っている間、セバスは、慣れた様子でバランスを取り、大地が揺れた原因をルイに教えた
「これが!曽お祖父様の【地震】!」
セバスの話を聞いたルイは、バランスを取りながら、感動した様子で揺れる地面を見た
「…昔からあの方は、戦に行く時に、民を安心させる為に、絶対【地震】を使うのです」
「セバスさん、どうして曽お祖父様の【地震】で、民が安心するの?」
セバスの話を聞いたルイは、セバスの話に疑問を感じ、セバスに理由を聞いた
「…ゴル様曰く、台風、洪水、土砂崩れ、雪崩、数多くの天災が民を苦しめるが、儂が使う【地震】だけは、民を守る為だけに使われる、故に儂が戦の前に【地震】を使う理由は、天災を操る儂が、敵に負ける理由がないと、民に信じさせる為じゃ!!と前に本人が言ってました」
ルイに理由を聞かれたセバスは、セバスが昔、ゴル自身から聞いた言葉を、そのままルイに伝えた
「ふふ、なんか、曽お祖父様らいね」
セバスの話を聞いたルイは、笑顔を浮かべ、ゴルが居る方を見た
「ええ、ゴル様らしいですね…さて、ルイ様、そろそろ私達も…」
「うん、行こう」
セバスとルイは、馬を操り、ゴルと合流する為に動き出した
ゴルと合流したセバスとルイは、ゴルと共に、民達に見送られながら、王都を出発した
「おい!被害報告急げ!怪我人はグロリアとグリモアの所に運べ!家屋の倒壊は国から見舞金と弁償代を出せ!後!王城の宝物庫と図書館!無事か確認を急げ!」
「「「「「はっ!」」」」」
ゴル達が王都を出発した後、王城の執務室では、ゴルが使った【地震】によって起きた被害を確認する為に、冥王が文官に指示を出し、文官達は急いで被害確認に向った
「…はぁ~、お祖父様が戦に行く度に、どれだけ被害が出てると思っているんだ、本当こっちの事も考えて欲しいものだ」
文官達が被害確認に向った後、冥王は疲れた様子で椅子に座り、【地震】を使ったゴルの文句を言いながら、復興支援書にサインしていた
189
お気に入りに追加
1,260
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
D○ZNとY○UTUBEとウ○イレでしかサッカーを知らない俺が女子エルフ代表の監督に就任した訳だが
米俵猫太朗
ファンタジー
ただのサッカーマニアである青年ショーキチはひょんな事から異世界へ転移してしまう。
その世界では女性だけが行うサッカーに似た球技「サッカードウ」が普及しており、折りしもエルフ女子がミノタウロス女子に蹂躙されようとしているところであった。
更衣室に乱入してしまった縁からエルフ女子代表を率いる事になった青年は、秘策「Tバック」と「トップレス」戦術を授け戦いに挑む。
果たしてエルフチームはミノタウロスチームに打ち勝ち、敗者に課される謎の儀式「センシャ」を回避できるのか!?
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
異世界災派 ~1514億4000万円を失った自衛隊、海外に災害派遣す~
ス々月帶爲
ファンタジー
元号が令和となり一年。自衛隊に数々の災難が、襲い掛かっていた。
対戦闘機訓練の為、東北沖を飛行していた航空自衛隊のF-35A戦闘機が何の前触れもなく消失。そのF-35Aを捜索していた海上自衛隊護衛艦のありあけも、同じく捜索活動を行っていた、いずも型護衛艦2番艦かがの目の前で消えた。約一週間後、厄災は東北沖だけにとどまらなかった事を知らされた。陸上自衛隊の車両を積載しアメリカ合衆国に向かっていたC-2が津軽海峡上空で消失したのだ。
これまでの損失を計ると、1514億4000万円。過去に類をみない、恐ろしい損害を負った防衛省・自衛隊。
防衛省は、対策本部を設置し陸上自衛隊の東部方面隊、陸上総隊より選抜された部隊で混成団を編成。
損失を取り返すため、何より一緒に消えてしまった自衛官を見つけ出す為、混成団を災害派遣する決定を下したのだった。
派遣を任されたのは、陸上自衛隊のプロフェッショナル集団、陸上総隊の隷下に入る中央即応連隊。彼等は、国際平和協力活動等に尽力する為、先遣部隊等として主力部隊到着迄活動基盤を準備する事等を主任務とし、日々訓練に励んでいる。
其の第一中隊長を任されているのは、暗い過去を持つ新渡戸愛桜。彼女は、この派遣に於て、指揮官としての特殊な苦悩を味い、高みを目指す。
海上自衛隊版、出しました
→https://ncode.syosetu.com/n3744fn/
※作中で、F-35A ライトニングⅡが墜落したことを示唆する表現がございます。ですが、実際に墜落した時より前に書かれた表現ということをご理解いただければ幸いです。捜索が打ち切りとなったことにつきまして、本心から残念に思います。搭乗員の方、戦闘機にご冥福をお祈り申し上げます。
「小説家になろう」に於ても投稿させて頂いております。
→https://ncode.syosetu.com/n3570fj/
「カクヨム」に於ても投稿させて頂いております。
→https://kakuyomu.jp/works/1177354054889229369
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて
ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記
大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。
それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。
生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、
まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。
しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。
無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。
これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?
依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、
いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。
誰かこの悪循環、何とかして!
まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて
死んでないのに異世界に転生させられた
三日月コウヤ
ファンタジー
今村大河(いまむらたいが)は中学3年生になった日に神から丁寧な説明とチート能力を貰う…事はなく勝手な神の個人的な事情に巻き込まれて異世界へと行く羽目になった。しかし転生されて早々に死にかけて、与えられたスキルによっても苦労させられるのであった。
なんでも出来るスキル(確定で出来るとは言ってない)
*冒険者になるまでと本格的に冒険者活動を始めるまで、メインヒロインの登場などが結構後の方になります。それら含めて全体的にストーリーの進行速度がかなり遅いですがご了承ください。
*カクヨム、アルファポリスでも投降しております
異世界転生 我が主のために ~不幸から始まる絶対忠義~ 冒険・戦い・感動を織りなすファンタジー
紫電のチュウニー
ファンタジー
第四部第一章 新大陸開始中。 開始中(初投稿作品)
転生前も、転生後も 俺は不幸だった。
生まれる前は弱視。
生まれ変わり後は盲目。
そんな人生をメルザは救ってくれた。
あいつのためならば 俺はどんなことでもしよう。
あいつの傍にずっといて、この生涯を捧げたい。
苦楽を共にする多くの仲間たち。自分たちだけの領域。
オリジナルの世界観で描く 感動ストーリーをお届けします。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる