異世界転生漫遊記

しょう

文字の大きさ
上 下
229 / 255
林王の領域

221話 過去編 手紙の内容

しおりを挟む

「…陛下、何故ルイ様を下がらせたのですか?」

ルイが部屋を出ていった後、セバスは、悩んだ様子で、手紙を見つめている冥王に質問した

「…セバス、この手紙を見てみろ」

セバスに質問された冥王は、悩んだ様子まま、後にいるセバスに手紙を渡した

「では…っ!」

手紙を渡されたセバスは、受け取った手紙の、差出人の横にある文字を見て、見て驚きの表情を浮かべた

「陛下、この文字は…」

驚いた表情で手紙を見ていたセバスは、少し焦った様子で、手紙を冥王に渡した

「ああ、エルフ達を襲う馬鹿が現れた時に使う印だ」

手紙を受け取った冥王は、怒りを抑え込みながら、手紙の封を開けた

「…ちっ、やっぱりか」

手紙の封を開けた冥王は、中の手紙を取り出し、手紙に書かれた内容を読み、苛立ちながら手紙を机に投げ捨てた

「陛下、どうしますか?」

冥王が手紙を机に投げ捨てるのを見ていたセバスは、机に投げ捨てられた手紙を持ち上げながら、読みながら、これからどうするのか質問した

「そんな物は決まっているだろ!エルフ達が襲われている云うならば!!ハーデス王国はエルフ達を護る選択肢しかない!!!」

セバスに質問された冥王は、勢い良く立ち上がり、部屋のドアに向かって歩き始めた

「しかし陛下、いったい誰をエルフ達の下へ向かわせるのですか?」

セバスは、手紙から目を離し、、横目でドアのノブに手をかけた冥王を見ながら質問した

「っ!…それはもちろん、俺自ら行くに決まっているだろ!」

セバスに質問された冥王は、一瞬身体を硬直させた後、セバスの方に振り返り、自信満々に自分が行くと答えた

「はぁ~~、陛下が行くのは、駄目に決まっているではないですか」

冥王の答えたを聞いたセバスは、深い溜め息を吐き、呆れた様子で、冥王がエルフ達の下に行くのは駄目だと伝えた

「なっ!何故だ!?」

セバスに、エルフ達の下に行くのは駄目だと言われた冥王は、驚いた表情をしながら、行けない理由を聞いた

「当たり前でしょう、貴方様は国王なのです、いくらエルフ達を助ける為だとしても、貴方様を国から出す訳にはいきません」

エルフ達の下に、行けない理由を聞かれたセバスは、手紙を机に置き、真剣な表情で冥王を見ながら、エルフ達の下に行けない理由を話した

「…っ!ならば、先代国王のお祖父様に、臨時で国王に戻って頂こう!そうするば俺はエルフ達の下に行けるだろう!」

エルフ達の下に行けない理由を聞いた冥王は、少し考えた後、自身が行ける方法をセバスに伝えた

「無理ですね、もし先代国王様にお願いしたら、ほぼ確実に自分がエルフ達の下に向かうと言うでしょう」

冥王がエルフ達の下に行く方法を聞いたセバスは、少しも考える素振りを見せず、冥王が考えた方法が無理な理由を話した

「ちっ、確かにお祖父様にお願いしたら、セバスの言う通りになるだろうな」

自身が考えた方法が、無理な理由を聞いた冥王は、先代国王の性格を思い出し、自身が考えた方法が、無理な理由に納得した

「ですので私は、この度の件は、ルイ様と先代国王様に任せた方が良いと考えます」

セバスは、冥王にエルフ達の下に行く事を諦めさせる為に、代案として、ルイと先代国王に任せるべきだと伝えた

「仕方ない…セバス、お祖父様とルイを呼んできてくれ」

セバスの話しを聞いた冥王は、諦めた表情で机に戻って行き、椅子に座りながら、セバスに、ルイと先代国王を呼ぶよう命じた

「分かりました、直ぐに呼んでまいります」

冥王に命じられたセバスは、ルイと先代国王を呼ぶ為に、急いで部屋を出て行った

「…はぁ~、俺も行きたかったなぁ」

セバスが部屋を出て行った後、冥王は諦めた表情で空を見上げた





しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります

竹桜
ファンタジー
 武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。  転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。  

S級スキル【竜化】持ちの俺、トカゲと間違われて実家を追放されるが、覚醒し竜王に見初められる。今さら戻れと言われてももう遅い

猪木洋平@【コミカライズ連載中】
ファンタジー
 主人公ライルはブリケード王国の第一王子である。  しかし、ある日―― 「ライル。お前を我がブリケード王家から追放する!」  父であるバリオス・ブリケード国王から、そう宣言されてしまう。 「お、俺のスキルが真の力を発揮すれば、きっとこの国の役に立てます」  ライルは必死にそうすがりつく。 「はっ! ライルが本当に授かったスキルは、【トカゲ化】か何かだろ? いくら隠したいからって、【竜化】だなんて嘘をつくなんてよ」  弟である第二王子のガルドから、そう突き放されてしまう。  失意のまま辺境に逃げたライルは、かつて親しくしていた少女ルーシーに匿われる。 「苦労したんだな。とりあえずは、この村でゆっくりしてくれよ」  ライルの辺境での慎ましくも幸せな生活が始まる。  だが、それを脅かす者たちが近づきつつあった……。

【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】  最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。  戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。  目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。  ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!  彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!! ※小説家になろう、エブリスタでも投稿中

レベル1の最強転生者 ~勇者パーティーを追放された錬金鍛冶師は、スキルで武器が作り放題なので、盾使いの竜姫と最強の無双神器を作ることにした~

サイダーボウイ
ファンタジー
「魔物もろくに倒せない生産職のゴミ屑が! 無様にこのダンジョンで野垂れ死ねや! ヒャッハハ!」 勇者にそう吐き捨てられたエルハルトはダンジョンの最下層で置き去りにされてしまう。 エルハルトは錬金鍛冶師だ。 この世界での生産職は一切レベルが上がらないため、エルハルトはパーティーのメンバーから長い間不遇な扱いを受けてきた。 だが、彼らは知らなかった。 エルハルトが前世では魔王を最速で倒した最強の転生者であるということを。 女神のたっての願いによりエルハルトはこの世界に転生してやって来たのだ。 その目的は一つ。 現地の勇者が魔王を倒せるように手助けをすること。 もちろん勇者はこのことに気付いていない。 エルハルトはこれまであえて実力を隠し、影で彼らに恩恵を与えていたのである。 そんなことも知らない勇者一行は、エルハルトを追放したことにより、これまで当たり前にできていたことができなくなってしまう。 やがてパーティーは分裂し、勇者は徐々に落ちぶれていくことに。 一方のエルハルトはというと、さくっとダンジョンを脱出した後で盾使いの竜姫と出会う。 「マスター。ようやくお逢いすることができました」  800年間自分を待ち続けていたという竜姫と主従契約を結んだエルハルトは、勇者がちゃんと魔王を倒せるようにと最強の神器作りを目指すことになる。 これは、自分を追放した勇者のために善意で行動を続けていくうちに、先々で出会うヒロインたちから好かれまくり、いつの間にか評価と名声を得てしまう最強転生者の物語である。

記憶喪失の転生幼女、ギルドで保護されたら最強冒険者に溺愛される

マー子
ファンタジー
ある日魔の森で異常が見られ、調査に来ていた冒険者ルーク。 そこで木の影で眠る幼女を見つけた。 自分の名前しか記憶がなく、両親やこの国の事も知らないというアイリは、冒険者ギルドで保護されることに。 実はある事情で記憶を失って転生した幼女だけど、異世界で最強冒険者に溺愛されて、第二の人生楽しんでいきます。 ・初のファンタジー物です ・ある程度内容纏まってからの更新になる為、進みは遅めになると思います ・長編予定ですが、最後まで気力が持たない場合は短編になるかもしれません⋯ どうか温かく見守ってください♪ ☆感謝☆ HOTランキング1位になりました。偏にご覧下さる皆様のお陰です。この場を借りて、感謝の気持ちを⋯ そしてなんと、人気ランキングの方にもちゃっかり載っておりました。 本当にありがとうございます!

テンプレを無視する異世界生活

ss
ファンタジー
主人公の如月 翔(きさらぎ しょう)は1度見聞きしたものを完璧に覚えるIQ200を超える大天才。 そんな彼が勇者召喚により異世界へ。 だが、翔には何のスキルもなかった。 翔は異世界で過ごしていくうちに異世界の真実を解き明かしていく。 これは、そんなスキルなしの大天才が行く異世界生活である.......... hotランキング2位にランクイン 人気ランキング3位にランクイン ファンタジーで2位にランクイン ※しばらくは0時、6時、12時、6時の4本投稿にしようと思います。 ※コメントが多すぎて処理しきれなくなった時は一時的に閉鎖する場合があります。

5歳で前世の記憶が混入してきた  --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--

ばふぉりん
ファンタジー
 「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は 「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」    この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。  剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。  そんな中、この五歳児が得たスキルは  □□□□  もはや文字ですら無かった ~~~~~~~~~~~~~~~~~  本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。  本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。  

伯爵家の次男に転生しましたが、10歳で当主になってしまいました

竹桜
ファンタジー
 自動運転の試験車両に轢かれて、死んでしまった主人公は異世界のランガン伯爵家の次男に転生した。  転生後の生活は順調そのものだった。  だが、プライドだけ高い兄が愚かな行為をしてしまった。  その結果、主人公の両親は当主の座を追われ、主人公が10歳で当主になってしまった。  これは10歳で当主になってしまった者の物語だ。

処理中です...