222 / 273
林王の領域
214話 冥王VS林王 6
しおりを挟む「(…っ!引き摺り込んだ!このまま奥まで!!)」
冥王を地中に引き摺り込んだ林王は、冥王が逃げられないよう【木蔓】を操作し、地中奥深くまで引っ張り始めた
「(っ!不味い!このままでは負ける!!)」
林王に、地中奥深くまで引っ張られている冥王は、なんとか脱出しようと、身体を動かそうとしたが、地中に居るせいで全く身体を動かせずにいた
「(私の勝ちです!!)」
林王は、地中に居るせいで、全く身動きが出来なくなった冥王を感知し、勝利を確信した
「(仕方ない、あの力を使うしかないのぅ…林王、恨むなよ)【死(デス)】」
林王が勝利を確信した瞬間、冥王は地中から脱出する為に、嫌嫌【死(デス)】を使った
【死(デス)】は、名前の通り、この世に存在する全ての物質を滅ぼす魔法
魔法範囲は魔力を使った量で決まる
魔獣の祖の血を浴びた冥王が、魔獣になった時に手に入れた魔法
冥王が【死(デス)】を使うと、冥王を縛り付けている【木蔓】が枯れていき、塵に変わり、周りの土も砂に変わっていった
「(っ!【木蔓】が消えた!?)」
冥王が【死(デス)】を使った瞬間、林王は冥王を縛り付けた【木蔓】が消えたのを感じ取った
「(…まさかあの魔法を!?っ!止めなくては!!)」
冥王が何をしたか理解した林王は、慌てて冥王がいる場所に移動し始めた
「(ほっほっほっ、これなら簡単に地上に出られるのぅ)」
林王が冥王の下へ向かっている間、冥王は【火炎大蛇】を生み出し、【火炎大蛇】に捕まりながら、【死(デス)】によって砂になった地中を移動していた
「(っ!既にここまで!急がなくては!!)」
冥王の下へ向かっている林王は、砂になった地中を見て、移動スピードを上げた
「…よし!脱出じゃ!…【火炎大蛇】よ、ご苦労であった」
【火炎大蛇】に捕まって、地上に出た冥王は、地上まで運んでくれた【火炎大蛇】を撫でながら、魔法を解除した
「…やってくれましたね!冥王様!」
冥王が【火炎大蛇】を解除して直ぐ、林王は地中から飛び出し、冥王を睨み付けた
「ふっ、こうなったのは、儂を地中に閉じ込めようとした、お主が悪い」
林王に睨み付けられた冥王は、睨み付けてくる林王を鼻で笑い、広範囲が砂漠と化した大地を見ながら、砂漠になった原因は、林王にあると伝えた
「っ~!…はぁ~、どうしましょう…」
冥王の悪気の無い態度に、腹を立てた林王だが、直ぐに諦めた表情を浮かべた後、困った表情で砂漠と化した大地を見た
「そんな事より、儂との決着は付けんでいいのか?」
冥王は、困った表情で砂漠を見ている林王に、勝負の決着を付けなくてもいいのかと質問した
「っ!そんな事よりじゃ、ありません!どうするんですか!この砂漠!!」
冥王の質問を聞いた林王は、砂漠から目を逸らし、砂漠と化した大地を指差しながら、怒りの籠った目で、冥王を睨み付けた
「うっ…それは…っ!そうじゃ!お主なら元に戻せるじゃろ?」
怒りの籠った目で睨み付けられた冥王は、林王の怒りを感じ取り、少し申し訳無さそうにしたが、林王が使う植物の魔法なら、元に戻す事が出来るのではないかと思い、林王を見ながら質問した
「無理です…私の植物を操る力は、大地が生きていないと、使う事は出来ないのです」
冥王の質問に、林王は悲しい表情を浮かべながら答えた
追伸
一応冥王VS林王は終わりです!
268
お気に入りに追加
1,260
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて
ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記
大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。
それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。
生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、
まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。
しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。
無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。
これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?
依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、
いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。
誰かこの悪循環、何とかして!
まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて
死んでないのに異世界に転生させられた
三日月コウヤ
ファンタジー
今村大河(いまむらたいが)は中学3年生になった日に神から丁寧な説明とチート能力を貰う…事はなく勝手な神の個人的な事情に巻き込まれて異世界へと行く羽目になった。しかし転生されて早々に死にかけて、与えられたスキルによっても苦労させられるのであった。
なんでも出来るスキル(確定で出来るとは言ってない)
*冒険者になるまでと本格的に冒険者活動を始めるまで、メインヒロインの登場などが結構後の方になります。それら含めて全体的にストーリーの進行速度がかなり遅いですがご了承ください。
*カクヨム、アルファポリスでも投降しております
異世界転生 我が主のために ~不幸から始まる絶対忠義~ 冒険・戦い・感動を織りなすファンタジー
紫電のチュウニー
ファンタジー
第四部第一章 新大陸開始中。 開始中(初投稿作品)
転生前も、転生後も 俺は不幸だった。
生まれる前は弱視。
生まれ変わり後は盲目。
そんな人生をメルザは救ってくれた。
あいつのためならば 俺はどんなことでもしよう。
あいつの傍にずっといて、この生涯を捧げたい。
苦楽を共にする多くの仲間たち。自分たちだけの領域。
オリジナルの世界観で描く 感動ストーリーをお届けします。
前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります
京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。
なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。
今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。
しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。
今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。
とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。
幼女エルフの自由旅
たまち。
ファンタジー
突然見知らぬ土地にいた私、生駒 縁-イコマ ユカリ-
どうやら地球とは違う星にある地は身体に合わず、数日待たずして死んでしまった
自称神が言うにはエルフに生まれ変えてくれるらしいが……
私の本当の記憶って?
ちょっと言ってる意味が分からないんですけど
次々と湧いて出てくる問題をちょっぴり……だいぶ思考回路のズレた幼女エルフが何となく捌いていく
※題名、内容紹介変更しました
《旧題:エルフの虹人はGの価値を求む》
※文章修正しています。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる