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林王の領域
208話 迷子になった冥王
しおりを挟む~冥王~
セバスの跡を追いかけた冥王は、セバスと合流し、林王が生み出した樹海の中を、【魔装】を使い移動していた
「…この樹海、かなり厄介じゃな」
樹海の中を移動している冥王は、周りを見渡し、少し困った様子を浮かべていた
「冥王様、何が厄介なのですか?」
冥王の後ろを移動しているセバスは、冥王が厄介だと言った理由が分からず、前に居る冥王に理由を聞いた
「なんじゃセバス、お主、気づいておらんのか?この樹海が成長し続けている事に」
セバスに理由を聞かれた冥王は、移動を止め、後ろにいるセバスの方向に振り返り、近くに有る、成長を続けている木を指差した
「えっ…」
セバスは、冥王が移動を止めると同時に移動を止め、冥王が指差した木を見て、驚きの表情を浮かべ、固まってしまった
「どうじゃ、これで分かったじゃろ、この樹海の厄介さが」
冥王は、成長し続けている木を睨みながら、セバスに、林王が生み出した樹海が、厄介な理由が分かったか聞いた
「はい…このスピードで成長し続けたら、樹海に入った者は、必ず道に迷います」
セバスは、冥王が厄介だと言った理由が分かり、真剣な表情で周りを見渡しながら、林王が生み出した樹海が、厄介な理由を話した
「そうじゃ…実際、今の儂らも迷っておるからのぅ」
セバスの話を聞いた冥王は、何事も無いかの様に、迷子になっている事を伝えた
「えっ、えぇぇぇぇぇぇ!!!冥王様!それは真ですか!」
迷子になっている事を聞いたセバスは、驚きの声を上げた後、冥王に詰め寄り、本当かどうか聞いた
「うむ、まさかこの樹海が、こんなに早く成長するとは思ってなくてのぅ、全く道を覚えておらんかったのじゃ」
セバスに詰め寄られた冥王は、申し訳なさそうにしながら、迷子になった理由を話した
「はぁ~、冥王様、これからどうするおつもりですか?」
迷子になった理由を聞いたセバスは、ため息を吐きながら冥王から離れ、諦めた表情を浮かべ、これからどうするのか聞いた
「そうじゃな、取り敢えず、この樹海を燃やし尽くすしかないのぅ」
セバスに、これからどうするか聞かれた冥王は、周りの樹海を見渡しながら答えた
「はぁ~、もう好きにして下さい」
冥王の答えを聞いたセバスは、諦めた表情を浮かべ、冥王の魔法に巻き込まれない為に、冥王の側に近づいて行った
「…うむ、ではやるかのぉ」
冥王は、ゼバスが側に来たのを見届けた後、両手を空に上げ、大量の魔力を、手のひらに集め始めた
「さぁ、消えよ!【神罰の炎】!」
手のひらに大量の魔力を集めた冥王は、空に向かって【神罰の炎】を放った
【神罰の炎】は、術者が燃やしたい物だけを、燃やし尽くす魔法
炎の色は金色
冥王が使う魔法の中で、TOP3に入る、最強の魔法の1つ
空に放たれた【神罰の炎】は、上空で分裂し、林王が生み出した、樹海全体に降り注いだ
「よし、これで、この樹海は消えるのぅ」
【神罰の焔】を放った冥王は、上空から落ちてくる黄金の炎を、満足そうに見ていた
「…(林王様、どうかご無事で)」
冥王の側で、上空から落ちてくる黄金の炎を見ているセバスは、心の中で、林王の無事を願っていた
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