異世界転生漫遊記

しょう

文字の大きさ
上 下
216 / 273
林王の領域

208話 迷子になった冥王

しおりを挟む

~冥王~

セバスの跡を追いかけた冥王は、セバスと合流し、林王が生み出した樹海の中を、【魔装】を使い移動していた

「…この樹海、かなり厄介じゃな」

樹海の中を移動している冥王は、周りを見渡し、少し困った様子を浮かべていた

「冥王様、何が厄介なのですか?」

冥王の後ろを移動しているセバスは、冥王が厄介だと言った理由が分からず、前に居る冥王に理由を聞いた

「なんじゃセバス、お主、気づいておらんのか?この樹海が成長し続けている事に」

セバスに理由を聞かれた冥王は、移動を止め、後ろにいるセバスの方向に振り返り、近くに有る、成長を続けている木を指差した

「えっ…」

セバスは、冥王が移動を止めると同時に移動を止め、冥王が指差した木を見て、驚きの表情を浮かべ、固まってしまった

「どうじゃ、これで分かったじゃろ、この樹海の厄介さが」

冥王は、成長し続けている木を睨みながら、セバスに、林王が生み出した樹海が、厄介な理由が分かったか聞いた

「はい…このスピードで成長し続けたら、樹海に入った者は、必ず道に迷います」

セバスは、冥王が厄介だと言った理由が分かり、真剣な表情で周りを見渡しながら、林王が生み出した樹海が、厄介な理由を話した

「そうじゃ…実際、今の儂らも迷っておるからのぅ」

セバスの話を聞いた冥王は、何事も無いかの様に、迷子になっている事を伝えた

「えっ、えぇぇぇぇぇぇ!!!冥王様!それは真ですか!」

迷子になっている事を聞いたセバスは、驚きの声を上げた後、冥王に詰め寄り、本当かどうか聞いた

「うむ、まさかこの樹海が、こんなに早く成長するとは思ってなくてのぅ、全く道を覚えておらんかったのじゃ」

セバスに詰め寄られた冥王は、申し訳なさそうにしながら、迷子になった理由を話した

「はぁ~、冥王様、これからどうするおつもりですか?」

迷子になった理由を聞いたセバスは、ため息を吐きながら冥王から離れ、諦めた表情を浮かべ、これからどうするのか聞いた

「そうじゃな、取り敢えず、この樹海を燃やし尽くすしかないのぅ」

セバスに、これからどうするか聞かれた冥王は、周りの樹海を見渡しながら答えた

「はぁ~、もう好きにして下さい」

冥王の答えを聞いたセバスは、諦めた表情を浮かべ、冥王の魔法に巻き込まれない為に、冥王の側に近づいて行った

「…うむ、ではやるかのぉ」

冥王は、ゼバスが側に来たのを見届けた後、両手を空に上げ、大量の魔力を、手のひらに集め始めた

「さぁ、消えよ!【神罰の炎】!」

手のひらに大量の魔力を集めた冥王は、空に向かって【神罰の炎】を放った

【神罰の炎】は、術者が燃やしたい物だけを、燃やし尽くす魔法
炎の色は金色
冥王が使う魔法の中で、TOP3に入る、最強の魔法の1つ

空に放たれた【神罰の炎】は、上空で分裂し、林王が生み出した、樹海全体に降り注いだ

「よし、これで、この樹海は消えるのぅ」

【神罰の焔】を放った冥王は、上空から落ちてくる黄金の炎を、満足そうに見ていた

「…(林王様、どうかご無事で)」

冥王の側で、上空から落ちてくる黄金の炎を見ているセバスは、心の中で、林王の無事を願っていた



しおりを挟む
感想 64

あなたにおすすめの小説

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

死んでないのに異世界に転生させられた

三日月コウヤ
ファンタジー
今村大河(いまむらたいが)は中学3年生になった日に神から丁寧な説明とチート能力を貰う…事はなく勝手な神の個人的な事情に巻き込まれて異世界へと行く羽目になった。しかし転生されて早々に死にかけて、与えられたスキルによっても苦労させられるのであった。 なんでも出来るスキル(確定で出来るとは言ってない) *冒険者になるまでと本格的に冒険者活動を始めるまで、メインヒロインの登場などが結構後の方になります。それら含めて全体的にストーリーの進行速度がかなり遅いですがご了承ください。 *カクヨム、アルファポリスでも投降しております

幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜

霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……? 生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。 これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。 (小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)

魔力無し転生者の最強異世界物語 ~なぜ、こうなる!!~

月見酒
ファンタジー
 俺の名前は鬼瓦仁(おにがわらじん)。どこにでもある普通の家庭で育ち、漫画、アニメ、ゲームが大好きな会社員。今年で32歳の俺は交通事故で死んだ。  そして気がつくと白い空間に居た。そこで創造の女神と名乗る女を怒らせてしまうが、どうにか幾つかのスキルを貰う事に成功した。  しかし転生した場所は高原でも野原でも森の中でもなく、なにも無い荒野のど真ん中に異世界転生していた。 「ここはどこだよ!」  夢であった異世界転生。無双してハーレム作って大富豪になって一生遊んで暮らせる!って思っていたのに荒野にとばされる始末。  あげくにステータスを見ると魔力は皆無。  仕方なくアイテムボックスを探ると入っていたのは何故か石ころだけ。 「え、なに、俺の所持品石ころだけなの? てか、なんで石ころ?」  それどころか、創造の女神ののせいで武器すら持てない始末。もうこれ詰んでね?最初からゲームオーバーじゃね?  それから五年後。  どうにか化物たちが群雄割拠する無人島から脱出することに成功した俺だったが、空腹で倒れてしまったところを一人の少女に助けてもらう。  魔力無し、チート能力無し、武器も使えない、だけど最強!!!  見た目は青年、中身はおっさんの自由気ままな物語が今、始まる! 「いや、俺はあの最低女神に直で文句を言いたいだけなんだが……」 ================================  月見酒です。  正直、タイトルがこれだ!ってのが思い付きません。なにか良いのがあれば感想に下さい。

大和型戦艦、異世界に転移する。

焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。 ※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。

ファンタジー
〈あらすじ〉 信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。 目が覚めると、そこは異世界!? あぁ、よくあるやつか。 食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに…… 面倒ごとは御免なんだが。 魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。 誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。 やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

処理中です...