異世界転生漫遊記

しょう

文字の大きさ
上 下
183 / 255
トーカス王国

176話 冥王の提案

しおりを挟む


コンコン「入るよ~」

会議室に着いたセイは、ノックしてからドアを開けた

会議室には、ヒナイト達公爵家の者達と、側妃と貴族達が会議をしていた


「「「「「「セイ様!」」」」」」

会議室にいた全員が、入って来たセイを見て、一斉に立ち上がった


「うむ、ここで会議をしておるんじゃな?」

「「「「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」」」」」」

「「「「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」」」」」

セイ続いて、冥王が会議室に入ると、冥王の姿を見て、全員が絶叫した


「やっぱ、冥王様の姿を見ると、皆も叫ぶよね」

「仕方ない事じゃが、毎回叫ばれるのは面倒じゃのぅ」

セイと冥王は、絶叫に動じる事なく、普通に話し合っていた


「冥王様?まさか!あの冥王様ですか!?」

セイと冥王の会話を聞いたヒナイトは、驚きながら確認した

「そうじゃ、儂がハーデス王国最後の王ゾル フォン ハーデスじゃ」

「「「「「「「「「っ!…無礼をお許し下さい!我らが偉大なる王ゾル フォン ハーデス様!」」」」」」」」」

冥王の名前を聞いた公爵達は、直ぐ様冥王の前まで行き、跪いてから謝罪を口にした

「うむ、気にするな、あの程度の無礼、お主達一族が、長年忠義を誓ってくれた事に比べたら、些細な事じゃ」

「「「「「「「「「ありがたきお言葉、感謝いたします!」」」」」」」」」

公爵達は、冥王の言葉に、涙をこらえながら感謝を伝えた




「さて、ボルドについて分かった事から伝える」

冥王が公爵達を立ち上がらせ、椅子に座り直すと、上座に座ったセイが、ボルドから聞き出した、魔獣教と教主の事を話した

セイの話を聞いた全員は、魔獣教の存在に顔色を悪くさせた


「魔獣教ですか…かなり危ない連中ですね」

「そうですね…あの5人が、どのくらいの地位に居たかは分かりませんが、もしあの5人が最低クラスなら、この国は終わりです」

「いや、それは大丈夫よ、国を操る者達が最低クラスなら、とっくに他国も掌握されている筈よ」

「そうね、私もあの5人は、幹部か隊長クラスだと思うわ」

魔獣教の話を聞いた、ヒナイト、ディラン、サーチェ、アティアの4人は、魔獣教について意見を言い始めた

「儂もあの5人は、最低でも隊長クラスじゃと思うのぅ」

4人の意見を聞いていた冥王は、4人を見ながら同意した


「あの~魔獣教についてなら、王の隠し部屋に資料があるのでは?」

「「「「「「「「「っ!隠し部屋!?」」」」」」」」」

話を聞いていた側妃が、恐る恐る伝えると、部屋に居た全員が一斉に反応した


「ライア様!王の隠し部屋があるのですか!?」

サクアは素早く立ち上がり、ライアに詰め寄った

「えっと…あの…はい…確か、王の執務室の本棚に、隠し部屋に行く仕掛けがある筈です」

サクアに詰め寄られたライアは、言葉を詰まらせながら、自身が知っている事を話した


「なら、直ぐに確認に向うか」

「「お供します!」」

セイが椅子から立ち上がると、ヒナイトとディランも椅子から立ち上がり、セイについて行く事にした

「私達も行きます!」

「えっ!私もですか!?」

セイ達が、部屋を出ようとすると、サクアが
ライアの腕を掴み、セイ達について行った

腕を掴まれたライアは、驚きながらもセイ達について行った



「うむ、ヒサカとライカにアルカじゃったな?」

セイ達が部屋から出た後、冥王はヒサカとライカ、アルカに話し掛けた

「「「っ!はい!」」」

冥王に話し掛けられた3人は、慌てて返事をした

「…お主達、セイの妻にならぬか?」

「「「「「「えっ!?」」」」」」

冥王が、3人を見ながらいきなり本題を話すと、部屋に残っていた全員が驚きの声を上げた

「…冥王様、どうしていきなり、その様な事を?」

ヒサカは冥王に失礼が無いよう、感情を抑えて、冷静に質問した


「うむ、ハーデスの血筋を増やすに、セイの沢山の妻を娶ってもらいたくてのぅ」

「成る程…今のハーデス家には、セイ様しか血筋を増やす人が居ないから…3人共良かったわね!」

「それなら、セイ様には、頑張って頂かないと…3人共、私は賛成よ!」

「母様!」「叔母様!」

冥王が話した理由に、貴族当主である、サーチェとアティアは、笑いながら3人を見て祝福した

祝福されたアルカとヒサカは、顔を赤らめてサーチェとアティアを睨んだ


「ほっほっほっ、一応レイがおるが、せめて後10人は子供が欲しいところじゃ、3人共是非セイに嫁いでくれ」

「「「…考えておきます」」」

冥王から言葉に、3人は顔を赤らめて返事をした



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

捨てられ令嬢は屋台を使って町おこしをする。

しずもり
ファンタジー
コスト侯爵家の長女ティアナは実父であるジェイソンに仕事を押し付けられ学校にも通わせてもらえず後妻のマーガレットと義妹エミリーに使用人のように扱われ虐げられていた。 それでも亡くなった母から譲り受けた小さな商会を夫となる婚約者ロバートと王都一の商会にする事を夢見て耐えていた。  しかし商会とロバートをエミリーに奪われ父からも捨てられた。彼女に残されたのはボロボロの屋台だけ。屋台の前に立つティアナと元専属侍従のクリスフォード。 「・・・・・ふふふ、本当に追い出されちゃったわね。」 「お嬢様の仰る通り今日がXデーでしたね。ところでコレ、どうするんです?」 「あら、大丈夫よ。空間収納に入れておくし。」 「はっ!?前世の記憶だけじゃなくそんなモンまで使えるようになったんですか?」 「うん♪商売するには便利そうよね〜。」 婚約者と義妹の浮気現場を目撃したショックで前世を思い出したティアナは新たな自分の人生を謳歌しようと前世の知識を活かし屋台を引っ提げて王国を駆け巡り気付けば町おこし令嬢と呼ばれるようになっていた!? *屋台で活躍するまでちょっと時間が掛かります。(イケアに到着してから) *現実の史実や時代設定とは異なるゆるゆるの独自の異世界設定です。 *誤字脱字等は気付き次第修正します。 *

〖完結〗二度目は決してあなたとは結婚しません。

藍川みいな
恋愛
15歳の時に結婚を申し込まれ、サミュエルと結婚したロディア。 ある日、サミュエルが見ず知らずの女とキスをしているところを見てしまう。 愛していた夫の口から、妻など愛してはいないと言われ、ロディアは離婚を決意する。 だが、夫はロディアを愛しているから離婚はしないとロディアに泣きつく。 その光景を見ていた愛人は、ロディアを殺してしまう...。 目を覚ましたロディアは、15歳の時に戻っていた。 毎日0時更新 全12話です。

シンデレラ。~あなたは、どの道を選びますか?~

月白ヤトヒコ
児童書・童話
シンデレラをゲームブック風にしてみました。 選択肢に拠って、ノーマルエンド、ハッピーエンド、バッドエンドに別れます。 また、選択肢と場面、エンディングに拠ってシンデレラの性格も変わります。 短い話なので、さほど複雑な選択肢ではないと思います。 読んでやってもいいと思った方はどうぞ~。

【完結】転生伯爵令嬢☆呪われた王子を男よけにしていたら、お仕置きされました!

白雨 音
恋愛
前世は男運の悪さで人生を失敗した___ 振られたショックから、前世を思い出した伯爵令嬢アンジェリーナは、魔法学園に通う十六歳。 二度と同じ過ちはすまい!と誓い、学生らしく勉学に励む事にする。 だが、アンジェリーナは裕福な伯爵家の令嬢ともあり、無駄に男を引き寄せてしまう。 その為、「セオドラ様が好きなの!」と、《呪われた王子》と呼ばれる第三王子を盾にしていたが、 本人の知る所となり…??  異世界恋愛:短編☆(全6話) 《完結しました》  お読み下さり、お気に入り、エール、ありがとうございます☆

無能のフリした皇子は自由気ままに生きる〜魔力付与出来るのは俺だけのようだ〜

めろろん
ファンタジー
ルシール帝国。 それはブリンゲル大陸の中央に位置し、大陸の三大国家の1つとして数えられていた。 そして、先代の皇帝の時代に大陸間での大きな戦争があり各国に甚大な被害をもたらしたまま、ルシール帝国は三大国家の2つの王国を滅ぼし大陸の一大国家となった。 だが、満身創痍の皇帝は戦争後、帝位を息子のアリストロに託した。 即位と同時に産まれた第7皇子のレオンハルト。 優秀な兄たちが帝位を狙う為に成果を上げようとする中、前世の記憶を持って産まれたレオンハルトは前世でのブラック企業での過労死を経験している為、積極的に帝位を狙うことは無く、無能を演じている。 幼少時に過ごした母親(セリシア)との思い出は 魔法を覚えるきっかけになった、父親にすら嫉妬するレオンハルトはセリシアの病を治す為に魔法を隠れて覚えるのだった。 しかし、転生したレオンハルトは剣士としても魔導士としても大陸で随一の力を持っていたがそれをひたすら隠していた。 戦後の復興での成果を上げて帝位を狙う兄弟たちの争いは激しさを増していく。 復興した街は兄弟たちの拠点となり、軍同士の小競り合いも起き始め、レオンハルトにも火の粉が飛んでくるようになり、巻き込まれた事により、母であるセリシアの死。 セリシアの死をきっかけに、少なかった魔力量が増幅し最強の魔導士としての力を得たのだが、帝位に興味のないレオンハルトはその力を自由に生きる為に使おうと思い至った。 無能を演じて15年。 成人を迎えたレオンハルトは皇帝のアリストロから皇族としての責務を果たす為に国内の情勢を見る旅に出るように命令した。 無論、息子を死なせるような事を考えていないアリストロは精鋭の近衛騎士を共にさせるはずだったのだが、チャンスと思ったレオンハルトは即座に帝都を出発するのだった。 「これで自由に生きられる!」 前世で童貞だったレオンハルトは臨時パーティーを組んだ女の子とSEXをしてしまった。 そして、その女の子は... 「あれ、あたし強くなってる!」 SEXで相手に魔力付与をする事が出来た。さらに強化する能力がある事に気が付き、レオンハルトの思惑とは裏腹にハーレムの仲間たちによって人々を救い帝位に近付いていく物語。

俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜

平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。 『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。 途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。 この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。 その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。 一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。

監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されたやり直し令嬢は立派な魔女を目指します!

古森きり
ファンタジー
幼くして隣国に嫁いだ侯爵令嬢、ディーヴィア・ルージェー。 24時間片時も一人きりにならない隣国の王家文化に疲れ果て、その挙句に「王家の財産を私情で使い果たした」と濡れ衣を賭けられ処刑されてしまった。 しかし処刑の直後、ディーヴィアにやり直す機会を与えるという魔女の声。 目を開けると隣国に嫁ぐ五年前――7歳の頃の姿に若返っていた。 あんな生活二度と嫌! 私は立派な魔女になります! カクヨム、小説家になろう、アルファポリス、ベリカフェに掲載しています。

新しい聖女が見付かったそうなので、天啓に従います!

月白ヤトヒコ
ファンタジー
空腹で眠くて怠い中、王室からの呼び出しを受ける聖女アルム。 そして告げられたのは、新しい聖女の出現。そして、暇を出すから還俗せよとの解雇通告。 新しい聖女は公爵令嬢。そんなお嬢様に、聖女が務まるのかと思った瞬間、アルムは眩い閃光に包まれ―――― 自身が使い潰された挙げ句、処刑される未来を視た。 天啓です! と、アルムは―――― 表紙と挿し絵はキャラメーカーで作成。

処理中です...