異世界転生漫遊記

しょう

文字の大きさ
上 下
108 / 270
冥王の領域

102話 死神と護り神

しおりを挟む


セイ達が城に付くと、セバスは護衛達を下がらせた

「護衛ご苦労さまでした、今日はもう休んでください」

「「「「「「はっ!」」」」」」

「護衛してくれて、ありがとう」

「ご苦労さまでした」

「「「「「「いえ、お二人を護るのは、我等の使命ですから」」」」」」

「「「「「「では、セイ様、セナ様失礼します!」」」」」」

護衛達が帰っていくと、セバスが冥王の所に案内をし始めた

「では、冥王様が皆様を、謁見の間でお待ちになっております」

セバスの案内に付いていきながら、セイ達は城の廊下を進んでいると、途中城の魔獣達が、セイ達が通る時にお辞儀をしていた

それを見た、サラとマーサは初めての経験に、どこか落ち着かず、それを見たセナが2人に声をかけた

「ふふ、2人とも落ち着かないのね」

「っはい、こういう経験は、初めてなので、どう反応すればいいか分からなくて」

「私も同じで、どう反応すればいいか分からない」

「簡単よ、何も反応しなくていいのよ」

「それは失礼になるんじゃ」

「ならないですよ」

「そうなんですか?」

「私も城で働いてましたから分かるんですが、あのお辞儀は、目上の方が移動している時に、邪魔をしない為でもあるんです」

「どういう事?」

「目上の方が廊下通る時に、毎回挨拶していたら、目上の方が大変な思いをするので、廊下の横でお辞儀をするんです」

「「そうなんだ」ですか」

「それに、もし掃除をしている時に、近くを通って、汚れを飛ばしてしまうと困るから、お辞儀をする事で、そういう心配を無くしてるんだよ」

「セイはよく知ってるわね」

「前にセバスさんから聞いたからね、確かサラもその時聞いていたはずだけど」

「えっ!全く覚えてない」

「「はぁ」」
    
「ふふ、サラちゃんらしいわね」

「「そうですね」」

「皆様付きました」

セイ達が話している間に、謁見の間に付き、セバスは扉を開けた

謁見の間では冥王が待っており、扉が開いてすぐに、歓迎の言葉をかけた

「セナ!セイ!よく来たな!待っておったぞ!久しぶりじゃな!」

「冥王様、お久しぶりです」

「「「「お久しぶりです」」」」

「うむ、それにしても、2人共よく似合っておるの」

「ありがとうございます」

「懐かしいのぉ、昔は儂も着た服じゃ」

「セバスさんから聞いたよ、ハーデス家の象徴の3色を使った服装何でしょ?」

「そうじゃ、ハーデス家の者は、何かある時、その3色を使った服を着るんじゃ」

「まさか、防具とかも、この3色で作ってるの?」

「当たり前じゃ、3色を使って1番目立つ鎧で、敵兵にハーデスはここにいるぞ!って教えておったぞ」

「「「「えっ!」」」」

「…それだと、1番狙われる事になりませんか?」

「少し違うが、1番狙われるのぉ」

「少し違う?どう違うんですか?」

「ほっほっほ、セイなら、分かるのではないか?」

「セイ、分かるの?」

「母様、ハーデス家の魔法師は時代のトップクラスに必ずいたんだよ?」

「・・・・っ!つまり、ハーデスがいるだけで、相手の戦意を折ることができる」

「正解じゃ!ハーデスの血筋が戦場に来た、それだけで、相手の一般兵は使い物にならなくなる」

「それ程、ハーデス家の3色は有名だったんですね」

「そうじゃ、黒色赤色金色の3色は他国からしたら、死神であり、自国からすれば護り神の印だったんじゃ」

「だから今も、その3色を使うとエルフが怒るから、国旗に使う国が無いんだけどね」

「そうじゃな!」

「…そういえば、エルフ達が、その3色を使った服を、着ている所を見たことないですね」

「あっ!本当ですね、私も見たことないです」

「どれだけエルフが、ハーデス家を大切にしているか、よく分かります」

「そうね、エルフにそこまで思って貰えるまでの信頼を築いた先祖様は、本当に凄いわ」

「エルフ達を助けたのは、ハーデス家の誇りの1つじゃからな」





しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活

SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。 クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。 これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

美しい姉と痩せこけた妹

サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――

「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります

古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。 一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。 一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。 どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。 ※他サイト様でも掲載しております。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

幼馴染の彼女と妹が寝取られて、死刑になる話

島風
ファンタジー
幼馴染が俺を裏切った。そして、妹も......固い絆で結ばれていた筈の俺はほんの僅かの間に邪魔な存在になったらしい。だから、奴隷として売られた。幸い、命があったが、彼女達と俺では身分が違うらしい。 俺は二人を忘れて生きる事にした。そして細々と新しい生活を始める。だが、二人を寝とった勇者エリアスと裏切り者の幼馴染と妹は俺の前に再び現れた。

処理中です...