異世界転生漫遊記

しょう

文字の大きさ
上 下
84 / 273
冥王の領域

78話 次の目的地

しおりを挟む


セイ達はマリに挨拶をしてから、町を出て行った

「セイ、次は冥王様に会いに行くんでしょ?」

「そうだよ」

「なら次の目的地は、ハンター都市のメイトね」

「ハンター都市?」

「サラは知らないのか?」

「ハンター都市って名前からすると、ハンターの為に作られた街って事だよね?」

「それが違うのよ」

「ハンター都市ってのは、魔獣の王の領域から魔獣が出てこないように、作られた街なんだよ」

「それだと、ハンター都市って名前じゃなくて、防衛都市じゃないの?」

「魔獣達から、国を護る為に作られた街だけど、領域には数多くの魔物がいるから、それを狩りに来ているハンターが多いんだよ」

「それでハンター都市になったのね」

「他国には、ハンター都市じゃなく防衛都市のところもあるけどね」

「この国はハンター都市の方なの」

「なら、冥王様に会いに行くなら、そのハンター都市メイトに行けばいいのね」

「そういうこと」

「まあ、後1ヶ月はかかるから、その間は旅を楽しみましょう」

「そうですね」

セイ達は、途中で村や町に寄りながら、ハンター都市メイトに向った


~セイが出て行った町~
 マリ、ウル、レオン 視点

コンコン「お義兄さん!…変ね、返事がないなんて」

「庭にいるんじゃないの?」

「なら庭に行きましょ」

マリとレオンは庭に周り、1人座っているウルを見つけた

「お義兄さん!」

「・・・・・・・・・・・・」

「伯父さん!」

「・・・・ん?何だ?」

「セイちゃん達町を出て行ったわよ」

「知ってるよ、お前に挨拶してから町を出るって言ってたからな」

「聞いてたんだ」

「それでお義兄さんは、庭で何をしてるの?」

「俺は魔法師の修行をしてたんだよ」

「あら、めずらしい」

「そうだね、よく俺はもう魔法師として成長することがないって、言ってたのに」

「それがよ、セイ達から【魔技】の事を聞いたら、まだ成長できるみたいでな」

「【魔技】?」

「お前ら、領主がセイに魔法を使ったの、見てたんだろ」

「見てたけど、セイちゃんは何もしてなかったわよ」

「普通は無防備で魔法を受ければ大怪我なんだよ、なのにセイは怪我をしなかっただろ」

「でもセイちゃんは、領主の魔法が弱いからだって、言ってたわよ」

「そんな訳ないだろ、確かに領主の魔法は弱い部類だが、それでも魔法なんだよ、どんな魔法だろうが、無防備で受けて怪我をしないことは絶対にない」

「なら、セイちゃんは【魔技】ってのを使ったの?」

「そうだ、そのおかげで、セイは無傷だったんだよ」

「でも、前に伯父さんが言ってたよね、魔法師の魔法は一族のみって」

「魔法はそうだが、【魔技】は違う、魔法師なら誰でも習得できる技らしい」

「だからお義兄さんは修行してるの?」

「魔法師として、より強くなれるんだ、やるしかないだろ」

「ふふ、そうだね」

「それに領主の一族がおとなしくなるんだ、今のうちに修行しときたい」

「そうなのかい?」

「ああ、セイが先代領主と話をつけてきたからな」

「ボルス様かい?」

「一族が貴族として恥ずかしくないよう、命を賭けて教育するってよ」

「ボルス様なら安心だね」

「あの方なら、信頼できるよ」

「ああ」

「それで、セイちゃん達は何処に行くって言ってたの?」

「多分、ハンター都市メイトだな」

「そうなのかい、ならマリナに会うかもね」

「ん?マリナの奴、ハンター都市にいるのか?」

「この前、手紙でハンター都市メイトでハンターやってるって書いてあったからね」

「そうか、ならセイ達に会ったら、マリナも大変だな」

「どうしてだい?」

「絶対に周りから紹介してくれって言われるぞ」

「それは大変そうだね」

「そうね」






しおりを挟む
感想 64

あなたにおすすめの小説

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて

ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記  大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。 それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。  生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、 まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。  しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。 無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。 これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?  依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、 いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。 誰かこの悪循環、何とかして! まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて

死んでないのに異世界に転生させられた

三日月コウヤ
ファンタジー
今村大河(いまむらたいが)は中学3年生になった日に神から丁寧な説明とチート能力を貰う…事はなく勝手な神の個人的な事情に巻き込まれて異世界へと行く羽目になった。しかし転生されて早々に死にかけて、与えられたスキルによっても苦労させられるのであった。 なんでも出来るスキル(確定で出来るとは言ってない) *冒険者になるまでと本格的に冒険者活動を始めるまで、メインヒロインの登場などが結構後の方になります。それら含めて全体的にストーリーの進行速度がかなり遅いですがご了承ください。 *カクヨム、アルファポリスでも投降しております

錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。

いいたか
ファンタジー
小説家になろうにて130万PVを達成! この世界『アレスディア』には天職と呼ばれる物がある。 戦闘に秀でていて他を寄せ付けない程の力を持つ剣士や戦士などの戦闘系の天職や、鑑定士や聖女など様々な助けを担ってくれる補助系の天職、様々な天職の中にはこの『アストレア王国』をはじめ、いくつもの国では不遇とされ虐げられてきた鍛冶師や錬金術師などと言った生産系天職がある。 これは、そんな『アストレア王国』で不遇な天職を賜ってしまった違う世界『地球』の前世の記憶を蘇らせてしまった一人の少年の物語である。 彼の行く先は天国か?それとも...? 誤字報告は訂正後削除させていただきます。ありがとうございます。 小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで連載中! 現在アルファポリス版は5話まで改稿中です。

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜

霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……? 生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。 これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。 (小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)

処理中です...