異世界転生漫遊記

しょう

文字の大きさ
上 下
48 / 270
剣の道

43話 魔剣の威力

しおりを挟む


セイが魔剣を手にして次の日、セイは魔剣を振ってみようと庭に出ていた

「あれ?母様も見に来たの?」

「ええ、セイが魔剣を振るところを見ておきたくて」

「セイ、一応空に向かって振るのよ」

「大丈夫だよ、魔力を使うつもりは、ないから」

「でも念の為にね」

「わかったよ、空に向かって振るよ」

「私も楽しみです、魔剣ハーデスがまた使われるのを、見られるなんて」

「あれ?冥王様は使わなかったの?」

「冥王様は、その魔剣を使うと亡き息子を思い出すからと…」

「そう…じゃぁ振るから皆一応離れていてね!」

「私はここで」

セバス以外が、離れてからセイは、魔剣を空に向かって振った

ザンボッバッ
セイが振るった魔剣からは炎の斬撃が出て、またも雲を吹き飛ばした

「えっ…嘘だろ」

「セイ!魔力は使わないって、言ったでしょ!」

「違う!俺は使ってないよ!」

「あれは、セイの魔法の、【火斬】だったでしょ!」

「だけど、俺は魔力を使ってない!」

「セイ様は、魔力を使っていませんよ」

「ほら、セバスさんも言ってるじゃん!」

「なら何で魔法が、発動したの!」

「それは、分かんないけど」

「簡単ですよ、セイ様の魔力を吸った魔剣が勝手に発動させたからです」

「えっ、魔剣ってそんな力あるの?」

「はい、本来はセイ様が魔剣の魔力を、コントロールして出ないように、しなくてはいけないところを、自身の魔力だけを抑えて、魔剣の魔力を抑えなかったのが、今回の原因です」

「言ってよ!魔剣は俺が魔力を動かさなかったら、意味がないと思っていたから、なにもしなかったんだよ!」

「ですが、空に向かって振ったので、何も問題はなかったですし」

「問題大有りですよ!」

「はぁ、俺まだ自分の魔力も、コントロールできてないのに、これからは魔剣の魔力も、コントロールしなくちゃいけないのね」

「セイ様なら、できますよ」

「はぁ、また騒ぎになってますよ」

マーサの言う通り、王都ではまた騒ぎになっていた


~ハンターギルド~
ギルドマスターと職員とハンタージョン

「おい!今のは誰だ!」

「これができるのは、今の王都ではジョンさんぐらいです」

「なら呼んでこい!」

「俺じゃないぞ!」

「ほう、これができるのはお前ぐらい、らしいけどな」

「それでも俺じゃない!」

「なら誰がやったんだよ!」

「知らねぇよ!俺が聞きたい!」


~国家魔法師執務室~
魔法師団長と魔法師副団長

「おい、これって前に…」

「多分そうですよ」

「ふぅ~なら今回は、陛下に呼ばれないな」

「どうしてです?」

「そうか、お前に言ってなかったな、あれをやったのは、セナ様の御子息だ」

「セナ様の御子息っていないでしょ」

「いや、陛下との間に息子がいる」

「なら何で、王家に迎え入れないのですか?」

「聞いた話によると、セナ様が陛下を許してないからだな」

「側妃の件ですか?」

「ああ、側妃のせいで、御子息と6年も離れ離れになったことを、今でも恨んでらっしゃる」

「それは恨まれるでしょ」

「だから今回は呼ばれん」

~国王執務室~
国王、宰相、近衛騎士団長、レイ王子

「これは…」

「陛下の考え通りかと」

「すぐにマイカが来ますよ」

「3人共どうしたのです?これをおこなった者を知っているのですか?」

「レイこれは…」

コンコン「マイカです」

「やはり来たか、入れ!」

「失礼します、陛下」

「うむ、要件は前と同じか?」

「はい、では「今回のも私の自慢の息子が、やったことだから」だそうです」

「やはり、なら一目でいい息子に会わせてくれと」

「では「貴方に、息子と会う権利はありません」だそうです」

「くっ、なら元気なのかと」

「それも「元気ですよ、毎日息子といるおかげで」だそうです」

「ならば、戻ってきてくれと」

「はぁ~「嫌ですよ、私貴方のこと嫌いですもん」だそうです」

「陛下、諦めましょう」

「そうですよ、セナ様は陛下の行動が全て読まれているのですから」

「ではこれにて失礼します」

マイカが出て行き

「父上、セナ様に息子がいるのですか?」

「あぁ、レオの弟がな」

「僕の弟、では何故王家に迎え入れないのですか?」

「嫌がられているからだ」

「それは、母上達側妃のせいですか?」

「そうだ、側妃達のせいで、セナは息子と6年も離れ離れになった」

「6年も…なら無理ですね」

「あぁ、セナは息子と私を会わせたくもないほど、恨んでいる」

「「陛下…」」 








しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

幼馴染の彼女と妹が寝取られて、死刑になる話

島風
ファンタジー
幼馴染が俺を裏切った。そして、妹も......固い絆で結ばれていた筈の俺はほんの僅かの間に邪魔な存在になったらしい。だから、奴隷として売られた。幸い、命があったが、彼女達と俺では身分が違うらしい。 俺は二人を忘れて生きる事にした。そして細々と新しい生活を始める。だが、二人を寝とった勇者エリアスと裏切り者の幼馴染と妹は俺の前に再び現れた。

異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです

ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。 転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。 前世の記憶を頼りに善悪等を判断。 貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。 2人の兄と、私と、弟と母。 母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。 ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。 前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

処理中です...