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冥王の断罪
29話 冥王の断罪
しおりを挟む冥王は国王達を連れ謁見の間に行き玉座に座った
王達は壁際に座らされこれから起きることを、見るしかなかった
「さて始めるとしよう」
そして最初に謁見の間に連れてこられたのは第1側妃のイリーナと第1王子レオと第4王子レイの王子だった
「離しなさい!私を誰だと思っているのです!」
「そうだ!母上を離せ!」
「はぁ~母上も兄上を静かにして下さい」
「なっ!何を言っているのです!私は側妃ですよ!」
「私に命令する気かレイ!」
「…(状況も理解できないのかよ)」
イリーナ達3人は玉座の前に連れてこられた
「無礼者!そこは王のだけが座ることが赦された場所!誰の許可を得て座っている!」
「そうよ!」
「…(確か今日は冥王様が来ていると、ならこの方が冥王様!)」
「黙れ、貴様らに発言の許可などない」
「貴様は誰だ!私に命令をするな!私は誇り高きハービス王国第1王子だぞ!」
「知らんな、儂の前にいるのは罪人だけだ、他の者たちもすぐに連れて来られる、黙ってそこにいろ!」
そうしてすぐ第2側妃ミシェルと第2王子のシャルが連れてこられ第1側妃達の横に座らされた
「うむ、時間がかかっておるのシスイ」
「申し訳ありません第3側妃達は抵抗をしたので気絶させ運ぶのに手間取っております」
「なら引きずってくればよい」
「はっ」
そして第3側妃アイシャと第3王子アルは髪を掴み引きずられてきた、そのまま他の王子達の横に並べられ将軍により起こされた
「さて罪人達よ、儂の名は冥王ハデス、お前達を殺す者だ」
「「「っ冥王様!なぜ!」」」
「(やっぱり、そして僕達は罪人、これは死んだな)」
「ほう、お主は驚かないのだな、名前は何だったか」
「冥王様、この者は第4王子のレイです」
「そうか、1番幼い者が1番賢いとは、さてレイよなぜ驚かぬ」
「…今日は冥王様が来ていると聞いていました、そして先程僕達を罪人と言いました、ならば処刑されると思いました」
「「「なっ処刑!」」」
「ふっはははは、正解じゃ!今日儂は、お前達皆殺しにしようと思っておった、じゃがお主は他の者たちと違うようじゃ」
「他の者たち…つまり母上や兄上達がしたこと…後継者争い…いやなら冥王様が出てくるはずない…なら王妃?…王妃の暗殺をしようとした者達?」
「正解じゃ!賢いの~お主は特別にはずしてやろう、壁際にいる国王達の所に行くがよい」
「「「「ちっ父上!」」」」
「「「陛下!」」」
「なぜ父上が、それに宰相と近衛騎士団長の脚が」
「あの者達脚は儂の邪魔をしようとした罰じゃ、さぁレイよお主は向こうに行っておれ」
「はぃ」
レイは国王の元へ行き事の次第を知った
「(父上なぜこのようなことに)」
「(私の責任だ、側妃達から王妃を守れなかった罰だ)」
「(なぜ冥王様が王妃の為に!)」
「(今日、冥王様が来たのは王妃に会うため、王妃は冥王様の血筋だ)」
「(っ!ならば王妃に手を出した者は、)」
「(そう、皆殺しだ、それに関わったものも一族郎党な)」
「(それでは国が!)」
「(そうだな、だから私は生きなければならない、私を護る為に脚を無くした2人の為にも)」
「(父上…)」
「(レイよお主は生き残ることが出来た、たった1人の王子だ、次の王はお前になる)」
「(しかし僕は…)」
「(すまんな弱い父で、だがこれはハービス家の罪、逃げられん)」
「(分かりました…僕が必ず国を!)」
「(今はまだ幼い、これから知恵と力をつけていけ、その間は私が国を護る)」
「(はい!)」
「(さぁ冥王様が側妃達を殺す、お前は目を閉じてなさい)」
「(うぅ、っう、うう)」
国王は泣く息子を抱きしめ静かに涙を流す
~冥王~
レイが国王の元にいった後
「さて、罪人達よ何か言うことはあるか?」
「何故!王妃の為に冥王様が動かれるのです!たかが平民出身の女のために!」
「そうです!王妃ごとき殺した所で、冥王様には関係ないでしょ!」
「「「そうだ!」」」
「王家の血を引く我らの方が偉いのだ!あのような元平民よ、り、」
測妃達と王子達は冥王が出す魔力に恐怖し何も言えなくなった
「平民の女?王家の血?何を言っておる!お主達ハービス家ごときが!」
「お前達に教えてやろう!セナは余の子孫じゃ!ハービス家の何倍もの価値ある血だ!」
「余が腹立たしいのは!お前達のせいで!セナに子供が出来づらい体にされたこと!お前達のせいで!親子が離れ離れになったこと!そして余の一族に手を出した事だ!」
「「「「ひっ」」」」
「よってお前達の罰は!一族郎党皆殺しの刑だ!」
「シスイ!」
「はっ既に関係した全ての者は配下に命じ、一族郎党処刑し終わりました」
「ならば後はこの者たちだけだな!」
「はい」
「ならば余の手によって死ぬが良い!」
「「「「ひったすけ…」」」」
【黒炎】
「「「「ぎぁ゙っ゙ぁ゙ぁ゙っ゙ぁ゙ぁ゙」」」」
「余の【黒炎】は最も苦しみを与える炎、燃え尽きる間での時間で悔い改めるがよい」
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