よくある？異世界転生物語

第1章

23話 17日目 産業革命のお時間です。

「どうだったか？」
「殆どが傘下に入り、5豪商のうち食品を扱うところも傘下に入りました。」
「おお。それは意外だったな。」
なんかこないだ言っていたがレイがなんとかしたのか？
「意外？」
「いや、こっちの話だ。」
「ちなみにたった1週間で各店舗とも既に2千万ギルもの利益を上げています。」
「そんなにか？」
「なんでも勇者たちが入ってすごく褒めたのがきっかけで一気に広められたらしいです。」
「ほう。それは良かった。」
「それでは傘下契約にいきましょうか。」
「いや、その前にこれらの設計図を見てくれ。」
「まさか、またなんか作ったんですか！？」
ミハエルが資料に目を通していくと、どんどん笑顔になっていく。
「なんですかこれは！最早革命ですよ！これは！」
「これも頼んだ。それから、温泉旅館を作ろうと思うんだが。」
「温泉旅館？」
「そう。温泉旅館。火山の熱で暖められた水が地下から湧き出てくるだろう。あれはとても体にいいんだ。あれをつかった温泉宿を作ろうと思う。詳しいことはこの紙に書いてあるから。」
また笑顔になる。本当に単純なやつだ。
「今すぐいきましょう！すぐにでも動き出したいです！」
「ああ。わかったけど今日はもう先に俺が書類を全て書いておきたいから少し待ってくれ。」
5分ほどで片付ける。
「早すぎです。」
「まあな。」
「それではいきましょう！」
ここからはいつも通り滞りなく終わらせた。
部屋に戻ってきて、
「どれぐらいでこれを広められる？」
「2週間ほどかかるかと。交渉には3週間ほど、同じく旅館建築にも3週間ほどです。」
「そうか。となると3週間経てば広まるな。そしたら3週間後に会おうと言いたいところなんだが、もしかしたら会えないかもしれん。3週間経ってから適当に来るから、その時にまた教えてくれ。ああ、それからその時にはまた案を持ってくるから。」
「わかりました！それでは！」
「ああ。業務展開なんかは適当に任せるから。」
「了解です！」
「じゃあな。」