よくある？異世界転生物語

第1章

16日 11日目 修行1

「なあ、ここってどこ？」
「アンデットの谷だ。今日はこの谷を主1人で掃討しろ。制限時間は5分。谷の地形は壊すなよ。ダメだったらやり直す。それじゃあ頑張れ！」
「は？」
ゾンビやスケルトンなど様々なアンデットが襲ってくるこの谷でひたすら自分の力を使って攻略して行った。
だいぶ経ち、なんとか掃討を終わらせた。
「よし、今日はあと9箇所だ。頑張れ。」
「え？」
それから狂ったように敵を殺し続けた。これは後で知ったことだが、俺が戦っている間に眷属たちもそれぞれ戦っていたようだ。やっと9箇所全てが終わり、俺はその日はそのまま崩れ落ちた。

ー夢ー

「う、うう。」
誰かが泣いている。
『どこだ？大丈夫か？』
「うう、う。」
『聞こえるなら返事をしてくれ。』
返事はしない。
真っ黒な世界。どこもかしこも全てが漆黒。
そんな中俺は進んでいく。
その奥で誰かが泣いている。
会ったこともないのに、何処か懐かしいようなそんな気がして。
『やっと、見つけた。』
そいつが振り返ろうとしたところでこの夢は途切れた。

別の場面。
今度はおっさんと話している。
とても楽しそうだが、俺の顔も相手の顔もわからない。
ただ、それも何処か懐かしいような。虚しいような。
それがなんだったのか。俺は覚えているようで覚えていない。