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第一章
3話
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…さて、なんやかんやで乗り切ったわけだが俺はこれからどうすればいいんだ?とりあえず眷属召喚を試してみるか?でもどうしようか。配下とかのイメージで行くなら虫とか鳥とかコウモリとかをたくさん作って色んな情報を集めたいな。俺みたいなのがいるならすぐに調べるべきだ。
…というわけで色々作ってみた。鳩とかカモメとか蜘蛛とかハエとか色々作った。一応3000匹ぐらい作ったから色んなところに行かせて報告を待つか。
…あとはダンジョンに潜ってみたいな。父さんに話してみるか。
「父さん入るよ。」
「ああ。」
「なんの用だ?」
「俺もダンジョンに潜ってみたいんだけど。」
「そうか。まあ3級ダンジョンまでなら許可しよう。ソロならそれが限界だ。ソロでやらないなら1級まで行っていいぞ。ギルドは好きに入れ。」
「わかった。それじゃあ3日後行ってくる。」
「ああ。」
…父さんは基本やりたいと言ったらやらせてくれる。その代わり責任を持てと。とりあえず6級に潜ってみて考えるか。装備は正直刀だけで十分だろう。120万の刀がいいな。どうせあまり使う予定はないし。
…スキルを試したいからできれば人が来ないダンジョンがいいな。たしか長野の山奥に6級ダンジョンがあったな。あそこは誰も来ないからほとんど2週間経つのを待っているだけなはず。3日後そこに行くか。
…さて6級ダンジョンに来てみたが。ほんとに誰もいないな。協会の人もいないし。ほぼ放置してるだけだな。たしか協会が入るのが5日後だったから余裕はあるし大丈夫だろう。じゃあ入るか。
…ゲートを潜ると突然全く訳の分からない場所に出た。出口がない。
「まずいな。イレギュラーエンカウントか。何色だろう?ブラックだったらもう終わりかな。」
…正直ブラックなんて出たことは今までで4回しかなく、大体イエローぐらいだと思っていた。
…ゲートにはたまに入るとボスを倒すまで出ることも入ることもできないものが存在する。それをイレギュラーエンカウントと呼ぶ。その強さはそれぞれで強い順にレインボー、ブラック、ブルー、パープル、レッド、イエロー、グリーンゲートがある。レインボーはアメリカで一度だけ出て大惨事が起きたことは有名だ。
…今の俺の実力ならギリギリパープルまで対処可能だ。
…イレギュラーエンカウントは基本的にまっすぐ歩いた先にボスがいてそいつを倒せば終わるというシンプルなシステムになっている。
…あそこには協会の人はいなかったからおそらく気付きもしないだろう。
「ここはなんなんだ?霧の出た渓谷のような、遠くに山も見えるな。なんか日本画の中にいるような気分だ。」
…少し歩いていくとおそらくボスと思われるものが見えた。
「酒を持った鬼?」
「おやあ?人間じゃないか。久しぶりだなぁ。人間を見たのは。」
「喋れるのか!?モンスターが!?」
「モンスターねぇ。まあこの妖怪の谷には色んな妖怪が眠っているがな。って…ん?お前はあの方の後継者なのか。ふーん。悪くないね。」
「どういうことだ?」
「いや、こっちの話。そうだな。戦ってもおそらくお前は一瞬で俺にやられるだろう。そこでどうだ?飲み比べで勝負しないか?俺は酒が大好きでな。もちろんハンデはつけよう。俺が10杯でお前の1杯としよう。もしお前が勝ったら妖魔契約をしてやろう。どうだ?お前にとっても悪くない話だろう?」
「わかった。もし俺が負けたら?」
「お前が死ぬだけだ。」
「まあいいだろう。普通に戦っても俺に勝ち目はなさそうだしな。その勝負受けてたとう。」
「酒はたくさんある。いざ勝負!」
…こうして俺と鬼?は飲み比べを始めた。俺は未成年だったのでほとんど酒は飲んだことがなかったが、その酒はアルコール度数は高いがとてつもなく美味い酒だった。味で言うと辛口の日本酒って感じがする。あまり飲んだことはないからどうかわからないが。俺はゆっくりと堪能しながら勝負をしていた。
「お前すげえな。もう降参だ。」
…俺は結構強いタイプだったのか15杯目を飲んでいたらそう言われた。
「いいのか?もともとハンデが大きすぎたんじゃないのか?」
「いや。お前みたいに飲めるやつは見たこともない。普通は1杯目で白旗を上げるんだが。」
「そうなのか?それにしてもめちゃくちゃ美味い酒だったな。」
「おお!わかるのか!?この美味さが!」
「ああ。」
「俺のお気に入りの酒なんだ。契約は約束どうりしてやろう。ただ、また飲み比べしてくれないか?」
「別に問題ないが?」
「ありがとうな!こんなに楽しかったのは初めてだ。」
「それで、契約ってどうやるんだ?」
「ああ、俺の名前を言ってお前の名前を言ってお互いに拳を合わせれば完了だ。これは対等な契約方法だからな。他にも色んな種類の契約があるがこれが1番いい。」
「わかった。ちなみにお前の名前は?」
「そういえば言ってなかったな。俺の名前は酒呑童子だ。これでも日本三代妖怪やっているんだぜ。」
「そうなのか!?お前そんなすごい奴だったのか。」
「まあな。それじゃあ契約をしようか。文言は『我が名を使って契約する』だ。」
「我が名をもって契約する。酒呑童子。」
「我が名をもって契約する。御堂黎。」
…2人で拳をコツンと合わせた。そうするとその間に魔法陣が現れ、契約が完了したようだ。
「これで契約完了だな。お互いの能力はステータス欄に表示されているぞ。」
「わかった。」
…酒呑童子のステータスはこんな感じだ。
名前 酒呑童子
年齢 1500
性別 男
種族 鬼
職業 鬼の王
スキル
煉獄・烈火・地獄の業火・覇王・威圧・陽炎・百花繚乱・疾風迅雷・有終完美・百世不磨・百戦錬磨・勇猛果敢・日食・怒りの修羅・天空海閥・牙城・不朽不滅・電光石火・百鬼夜行
称号 鬼の王・零落した存在・憤怒
加護 ーーーーーの加護
「えげつないステータスだな。」
「まあいずれお前も手に入るさ。」
…こうして俺は酒呑童子を仲間にすることに成功した。
「なあ。出口は?」
「まだまだここには妖怪がいるからな。全員仲間にしたら開くんじゃないか?」
…こうしてさらに俺は奥へ奥へと進んでいった。
ー今日の雑談ー
ゆー「いかがでしたか?酒呑童子が仲間になりましたね~。これはなかなかな戦力では?ということで今日は死神先生をお呼びしました!」
死神「やあ!酒呑童子はね最後まで俺に付き従ってくれた1人だったよ。彼がここまで懐くのは珍しいからもしかしたら相当気に入られてるのかもしれないね。」
ゆー「そうなの?」
死神「まあ、次の方が強敵かもしれないね~それじゃあ次回お楽しみに~。」
…というわけで色々作ってみた。鳩とかカモメとか蜘蛛とかハエとか色々作った。一応3000匹ぐらい作ったから色んなところに行かせて報告を待つか。
…あとはダンジョンに潜ってみたいな。父さんに話してみるか。
「父さん入るよ。」
「ああ。」
「なんの用だ?」
「俺もダンジョンに潜ってみたいんだけど。」
「そうか。まあ3級ダンジョンまでなら許可しよう。ソロならそれが限界だ。ソロでやらないなら1級まで行っていいぞ。ギルドは好きに入れ。」
「わかった。それじゃあ3日後行ってくる。」
「ああ。」
…父さんは基本やりたいと言ったらやらせてくれる。その代わり責任を持てと。とりあえず6級に潜ってみて考えるか。装備は正直刀だけで十分だろう。120万の刀がいいな。どうせあまり使う予定はないし。
…スキルを試したいからできれば人が来ないダンジョンがいいな。たしか長野の山奥に6級ダンジョンがあったな。あそこは誰も来ないからほとんど2週間経つのを待っているだけなはず。3日後そこに行くか。
…さて6級ダンジョンに来てみたが。ほんとに誰もいないな。協会の人もいないし。ほぼ放置してるだけだな。たしか協会が入るのが5日後だったから余裕はあるし大丈夫だろう。じゃあ入るか。
…ゲートを潜ると突然全く訳の分からない場所に出た。出口がない。
「まずいな。イレギュラーエンカウントか。何色だろう?ブラックだったらもう終わりかな。」
…正直ブラックなんて出たことは今までで4回しかなく、大体イエローぐらいだと思っていた。
…ゲートにはたまに入るとボスを倒すまで出ることも入ることもできないものが存在する。それをイレギュラーエンカウントと呼ぶ。その強さはそれぞれで強い順にレインボー、ブラック、ブルー、パープル、レッド、イエロー、グリーンゲートがある。レインボーはアメリカで一度だけ出て大惨事が起きたことは有名だ。
…今の俺の実力ならギリギリパープルまで対処可能だ。
…イレギュラーエンカウントは基本的にまっすぐ歩いた先にボスがいてそいつを倒せば終わるというシンプルなシステムになっている。
…あそこには協会の人はいなかったからおそらく気付きもしないだろう。
「ここはなんなんだ?霧の出た渓谷のような、遠くに山も見えるな。なんか日本画の中にいるような気分だ。」
…少し歩いていくとおそらくボスと思われるものが見えた。
「酒を持った鬼?」
「おやあ?人間じゃないか。久しぶりだなぁ。人間を見たのは。」
「喋れるのか!?モンスターが!?」
「モンスターねぇ。まあこの妖怪の谷には色んな妖怪が眠っているがな。って…ん?お前はあの方の後継者なのか。ふーん。悪くないね。」
「どういうことだ?」
「いや、こっちの話。そうだな。戦ってもおそらくお前は一瞬で俺にやられるだろう。そこでどうだ?飲み比べで勝負しないか?俺は酒が大好きでな。もちろんハンデはつけよう。俺が10杯でお前の1杯としよう。もしお前が勝ったら妖魔契約をしてやろう。どうだ?お前にとっても悪くない話だろう?」
「わかった。もし俺が負けたら?」
「お前が死ぬだけだ。」
「まあいいだろう。普通に戦っても俺に勝ち目はなさそうだしな。その勝負受けてたとう。」
「酒はたくさんある。いざ勝負!」
…こうして俺と鬼?は飲み比べを始めた。俺は未成年だったのでほとんど酒は飲んだことがなかったが、その酒はアルコール度数は高いがとてつもなく美味い酒だった。味で言うと辛口の日本酒って感じがする。あまり飲んだことはないからどうかわからないが。俺はゆっくりと堪能しながら勝負をしていた。
「お前すげえな。もう降参だ。」
…俺は結構強いタイプだったのか15杯目を飲んでいたらそう言われた。
「いいのか?もともとハンデが大きすぎたんじゃないのか?」
「いや。お前みたいに飲めるやつは見たこともない。普通は1杯目で白旗を上げるんだが。」
「そうなのか?それにしてもめちゃくちゃ美味い酒だったな。」
「おお!わかるのか!?この美味さが!」
「ああ。」
「俺のお気に入りの酒なんだ。契約は約束どうりしてやろう。ただ、また飲み比べしてくれないか?」
「別に問題ないが?」
「ありがとうな!こんなに楽しかったのは初めてだ。」
「それで、契約ってどうやるんだ?」
「ああ、俺の名前を言ってお前の名前を言ってお互いに拳を合わせれば完了だ。これは対等な契約方法だからな。他にも色んな種類の契約があるがこれが1番いい。」
「わかった。ちなみにお前の名前は?」
「そういえば言ってなかったな。俺の名前は酒呑童子だ。これでも日本三代妖怪やっているんだぜ。」
「そうなのか!?お前そんなすごい奴だったのか。」
「まあな。それじゃあ契約をしようか。文言は『我が名を使って契約する』だ。」
「我が名をもって契約する。酒呑童子。」
「我が名をもって契約する。御堂黎。」
…2人で拳をコツンと合わせた。そうするとその間に魔法陣が現れ、契約が完了したようだ。
「これで契約完了だな。お互いの能力はステータス欄に表示されているぞ。」
「わかった。」
…酒呑童子のステータスはこんな感じだ。
名前 酒呑童子
年齢 1500
性別 男
種族 鬼
職業 鬼の王
スキル
煉獄・烈火・地獄の業火・覇王・威圧・陽炎・百花繚乱・疾風迅雷・有終完美・百世不磨・百戦錬磨・勇猛果敢・日食・怒りの修羅・天空海閥・牙城・不朽不滅・電光石火・百鬼夜行
称号 鬼の王・零落した存在・憤怒
加護 ーーーーーの加護
「えげつないステータスだな。」
「まあいずれお前も手に入るさ。」
…こうして俺は酒呑童子を仲間にすることに成功した。
「なあ。出口は?」
「まだまだここには妖怪がいるからな。全員仲間にしたら開くんじゃないか?」
…こうしてさらに俺は奥へ奥へと進んでいった。
ー今日の雑談ー
ゆー「いかがでしたか?酒呑童子が仲間になりましたね~。これはなかなかな戦力では?ということで今日は死神先生をお呼びしました!」
死神「やあ!酒呑童子はね最後まで俺に付き従ってくれた1人だったよ。彼がここまで懐くのは珍しいからもしかしたら相当気に入られてるのかもしれないね。」
ゆー「そうなの?」
死神「まあ、次の方が強敵かもしれないね~それじゃあ次回お楽しみに~。」
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