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お二人の姿を見て 慌てて挨拶に

「やぁ よく来てくれたね シャーロット 私が 当主のジョシュア ブラウン」

「こんにちは そしていらっしゃい
シャーロット 私がこの家の女主人マーガレットよ 宜しくね」

お二人共 50歳は越えているだろうか
白髪の混ざった髪である
ただお顔の方は ニコニコとされていて
優しいお人柄の様子

「本日よりお使えさせていだきます
シャーロットと申します どうぞ宜しくお願いいたします」
カーテシー等は知らないので
腰を折り頭を下げる

「まぁまぁ 可愛らしいお嬢さんね」
可愛らしいなんて…煤けた色の髪
寒そうに見えるブルーアイ
やせ細った体 どこをどう見ても不似合いな言葉だと 自分で思う

「さぁ旦那様 ここでお話されても
シャーロット様も…」
「おぉ そうだな たがもうシャーロット様はおかしいぞ」
男爵が男の人に注意して
「あぁ そうでございますね」
「そうね 屋敷の中に入りましょう
後で連れてきてちょうだいね」
「畏まりました」

そう言ってお二人仲良く屋敷のなかへ

「さぁ シャーロット紹介しよう
私はこの家の執事をしている
レイモンド こちらが同じ侍女のアイラ」
いつの間にか レイモンドの横に立っていた女の人が軽く頭を下げる

「よ…よろしくお願いします
レイモンドさん アイラさん」
頭を下げて挨拶

「こちらこそ宜しくね
シャーロット 分からない事はなんでも聞いて」
キッチリ纏められた栗色の髪に琥珀の瞳
身長はシャルより10センチほど高いだろうか 

「では 奥様も待っている事だし
アイラ シャーロットを部屋に連れて行ってくれ 着替まで終わったら 応接室に連れてきてくれるかい」
「分かりました レイモンドさん
じゃあ行きましょうか こっちよ」
アイラさんに 案内されて着いたところは

「ここが 従業員の寮よ」
二階建ての綺麗な建物 前面には
綺麗な花が咲き乱れ 暑い時には涼を取れそうな木々が立っていた

「こちら?ですか?」
思わず質問した
「ええ ビックリするでしょう?
凄くキレイですもの」
「はい うちの孤児院……あっ」
孤児院出身だとバラしてしまった
これで 虐められるのは間違いない……
「シャーロット…ウ~ン いつもなんて呼ばれてるの?」

「はい シャルです」

「んじゃ シャルも孤児院なの?
私もよ!」

「え!そうなんですか?」

「ええ ここの旦那様達は孤児院からとか事情がある子達を引き取って雇ってくださるから シャルだけじゃないから 安心して」
「はい ありがとうございます」
「孤児院出身で虐められると思ったでしょ ふふふ 顔に出てたよ」

思わず顔を触ってしまう

「もう遅いよふふふ」

「そ…そうですね 私ったら」
今度は赤くなる

「さぁここが シャルの部屋」









 
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