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公爵と二人でお茶を飲んでいるが
味なんてまるきり分からないまま
頭の中で どうしたらが ぐるぐるぐるぐる
「ラインハルト様 何か思い浮かびました?」
「いや 全然」
「そうでしょうね 今までにない事ですからね 無理もないことです」
優雅にカップソーサーをテーブルに置き
ラインハルトを見つめる公爵
「1つ分かっていることはある」
「おや 何でしょう お聞きしたい」
「自分が 今まであまちゃんで 公爵になるのに上辺しか考えてなかった事」
「ほう 自己判断は出来ておられる」
「身近に色々参考になる人はいたのに」
「そうですね 陛下 王太子様 私 最低でも3人はいますしね」
「そうだ」
「では 要点をお教えしましょう」
「公爵 いいのか?」
「鬼ではありませんからね」
「申し訳ない お願いする」
ラインハルトの真剣な眼差しに
少しだけ彼の成長を見た公爵は
「まず アンジェリカを陥れた令嬢がいますね 令嬢とも呼べない行いをする者ですが フィーナ嬢といいます」
「元王太子のジュリアンの相手……」
「そう ジュリアン様と一緒に アンジェリカを 落としてくれた令嬢です」
「今はどうしているんだろう
何故その令嬢の話を?」
「今 どうしているか…… 我が国にいます」
「え」
「カサンドラ王国と違って あの国は
質が落ちてしまって いくらでも情報が手に入りますからね
彼女を見張っておくように命じていたわけではないのですよ
アンジェリカに関わる事で見張りをつけておりましたから 婚約破棄になってからのフィーナ嬢を 見張っていた結果です」
そこで 一口 喉を潤して 話を続ける
「王宮を抜け出すのにも 品のない事をやって出ています そして商団と共に 我が国に入国しております」
レイン公爵の裏の顔とでも言うのか
いや 父上も兄上もそうやっているに違いない
「公爵聞いてもよいだろうか」
「ええ どうぞ」
「その やはり父上も兄上も諜報活動なるものは 行っているのだろうな」
「勿論です 陛下と王太子様は 国を 国民を 守っておられます」
「公爵は領民を?」
「そうですね 直接は領民ですが
領民は国民なのです あと私は リザを守りたいですから」
「そう…そうだよね」
「ですから ラインハルト様も王族ですし 今度は領民も どうなるかわかりませんが 一応アンジェリカも 守らなくてはなりません 強くなることです」
少し間が空き
「では 公爵 私に力を貸してくれないだろうか 今は力がない 駒が居ないし
でも 早々に片付けなくてはならない
目標は グリド王国の分割 アンジェリカの保護」
「はい 仰せのままに ラインハルト王子様」
味なんてまるきり分からないまま
頭の中で どうしたらが ぐるぐるぐるぐる
「ラインハルト様 何か思い浮かびました?」
「いや 全然」
「そうでしょうね 今までにない事ですからね 無理もないことです」
優雅にカップソーサーをテーブルに置き
ラインハルトを見つめる公爵
「1つ分かっていることはある」
「おや 何でしょう お聞きしたい」
「自分が 今まであまちゃんで 公爵になるのに上辺しか考えてなかった事」
「ほう 自己判断は出来ておられる」
「身近に色々参考になる人はいたのに」
「そうですね 陛下 王太子様 私 最低でも3人はいますしね」
「そうだ」
「では 要点をお教えしましょう」
「公爵 いいのか?」
「鬼ではありませんからね」
「申し訳ない お願いする」
ラインハルトの真剣な眼差しに
少しだけ彼の成長を見た公爵は
「まず アンジェリカを陥れた令嬢がいますね 令嬢とも呼べない行いをする者ですが フィーナ嬢といいます」
「元王太子のジュリアンの相手……」
「そう ジュリアン様と一緒に アンジェリカを 落としてくれた令嬢です」
「今はどうしているんだろう
何故その令嬢の話を?」
「今 どうしているか…… 我が国にいます」
「え」
「カサンドラ王国と違って あの国は
質が落ちてしまって いくらでも情報が手に入りますからね
彼女を見張っておくように命じていたわけではないのですよ
アンジェリカに関わる事で見張りをつけておりましたから 婚約破棄になってからのフィーナ嬢を 見張っていた結果です」
そこで 一口 喉を潤して 話を続ける
「王宮を抜け出すのにも 品のない事をやって出ています そして商団と共に 我が国に入国しております」
レイン公爵の裏の顔とでも言うのか
いや 父上も兄上もそうやっているに違いない
「公爵聞いてもよいだろうか」
「ええ どうぞ」
「その やはり父上も兄上も諜報活動なるものは 行っているのだろうな」
「勿論です 陛下と王太子様は 国を 国民を 守っておられます」
「公爵は領民を?」
「そうですね 直接は領民ですが
領民は国民なのです あと私は リザを守りたいですから」
「そう…そうだよね」
「ですから ラインハルト様も王族ですし 今度は領民も どうなるかわかりませんが 一応アンジェリカも 守らなくてはなりません 強くなることです」
少し間が空き
「では 公爵 私に力を貸してくれないだろうか 今は力がない 駒が居ないし
でも 早々に片付けなくてはならない
目標は グリド王国の分割 アンジェリカの保護」
「はい 仰せのままに ラインハルト王子様」
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