上 下
15 / 76

15

しおりを挟む
時は遡って
卒業式
公爵家が会場を出ていってしまった後


「公爵家の皆様 お帰りになられました」
侍従の一人が報告

「分かっとるわ」
「陛下 どうしましょう」
国王と王妃

「何を気にされているのです
良いではないですか
失礼な公爵家など
父上に対しての不敬罪で
捕らえて 牢獄行きですよ」

「バカ者!
お前が 不敬罪だ!」

「ひっ!」
余りの恐怖で 彼女と繋いでいた手を放し
頭を抱えてうずくまる

「そう
そこの令嬢
ジュリアンが王太子
アンジェリカ公爵令嬢が許嫁と
分かっての行動だな
許されると思っているのか?
答えよ!」

「父上
その様にキツく言ってはフィ―ナが
怖がって 喋るにしゃべれません」

「ジュリアン 私はその令嬢に聞いているのだ
お前が口を挟む事を許してはいないはずだが」

「それは………ですが!」

この返答に 国王も怒り心頭

「ほう 口答えするのか
このバカ者を西の塔に連れていけ」

「はっ!」

「父上! 何故です! 何がいけないのです!」

「分からぬのか お前がやったことは
この国を分断!
 内乱がおこるやもしれぬ
筆頭公爵家を貶めて
周りのもの達が黙っているとでも思うのか!
この国は貴族で持っているのだぞ!」

「王家が一番ではないのですか?
はなせ!父上!」

「連れていけと言ったであろう」

「す  すぐに!」
両脇を抱えられ
 引き摺られるように連れていかれたジュリアン

「さぁ うるさいバカ者は居なくなった
話をつづけよ」

「私は アンジェリカがジュリアン様を
蔑ろにしているのが 可哀想で
ジュリアン様に優しくしただけです
結婚してほしいとかは 勝手にジュリアン様が
言い出したこと 私に罪はありません」

「ほう!
真実はどうかな
調べが終わるまで
牢に入れておけ」

「畏まりました 
さあ!歩け」

「ちょっとなにすんのよ
さわるな! なんで あたしが牢やとかに
入るのよ!ワケわかんない!
放せって言ってるでしょ!」

そしてフィ―ナも連れていかれた


「陛下……大丈夫でございますか?」
王妃が 側に寄りそう

「あぁ とりあえず王宮に戻ろう」
「畏まりました」



王宮に戻って 私室で
国王と王妃は話し合いをした

「王妃
どうだろう 公爵は許してくれるだろうか」

「そうですわね アンジェリカの可愛がり方は
陛下もお分かりでしょう
エドアルド様が怒ってしまえは
他の公爵達も 離れるかもしれませんね
こんな時に リザが いてくれたら」

「うむ  リザに手紙を送って
帰ってきてもらうか
間に入ってくれるように頼むしかなかろう」





しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

婚約破棄された公爵令嬢、使い魔を召喚したら魔王様でした

Crosis
ファンタジー
婚約者であるカイザル殿下に無実の罪で婚約破棄をされたシャルロット・ヨハンナ・ランゲージ。 その噂は魔術学園へ一瞬にして広まり学園生活は一変、イジメに近い事も受け始めたそんな時、実家である公爵家の書斎で一人籠っている時に目の前に召喚術が記された古い書籍が落ちてくる。 シャルロットはそに書かれた召喚術式を使い使い魔を召喚したのだが、召喚されたのはどうやら『VRMMO』という国の魔王様であった。 ファンタジーと恋愛を足して二で割った内容です。

【冒険者ギルドのお仕事】 ~冒険者からの売れ残りを片付けているのは〝役立たず〟〝ゴミ箱〟と嘲笑われる最強の従業員だった~

水城ゆき
ファンタジー
第一章、無事に書き終わりました。 第二章も頑張りますので、応援のお気に入り登録などよろしくお願いします! 『ルウラ』の冒険者ギルドは、西方大陸でもっとも賑わっているギルドだ。 そんな大人気ギルドの従業員達は頻繁に出入りする冒険者と依頼者の対応に追われ、日々忙しく働いている。 そんなルウラ冒険者ギルドの従業員の一人に、常連の者なら誰もが知る青年がいた。 彼は中央大陸の冒険者ギルド本店からルウラに派遣されてきて二年。引っ込み思案な性格で、受付に立つわけでも冒険者の応対をするわけでもない。 唯一の仕事は何日も売れ残っている依頼の打ち切りを判断して、掲示板から剥がしていくだけ。 他の従業員からは『役立たず』『給料泥棒』と陰口を叩かれ、一部の冒険者達からは『ゴミ箱』などというあだ名まで付けられている────。 しかし彼の実体は、誰も引き受けなかった依頼を裏で解決していく事を目的に、ギルド本部が試験的に作った【ソティラス】のメンバーだった。 これは、数多あるファンタジー物語の中で冒険者に請け負われなかった依頼はどうなるのか? にスポットを当てた、とある冒険者ギルドの従業員について書かれた物語である。

婚約破棄をされた悪役令嬢は、すべてを見捨てることにした

アルト
ファンタジー
今から七年前。 婚約者である王太子の都合により、ありもしない罪を着せられ、国外追放に処された一人の令嬢がいた。偽りの悪業の経歴を押し付けられ、人里に彼女の居場所はどこにもなかった。 そして彼女は、『魔の森』と呼ばれる魔窟へと足を踏み入れる。 そして現在。 『魔の森』に住まうとある女性を訪ねてとある集団が彼女の勧誘にと向かっていた。 彼らの正体は女神からの神託を受け、結成された魔王討伐パーティー。神託により指名された最後の一人の勧誘にと足を運んでいたのだが——。

【完結】転生地味悪役令嬢は婚約者と男好きヒロイン諸共無視しまくる。

なーさ
恋愛
アイドルオタクの地味女子 水上羽月はある日推しが轢かれそうになるのを助けて死んでしまう。そのことを不憫に思った女神が「あなた、可哀想だから転生!」「え?」なんの因果か異世界に転生してしまう!転生したのは地味な公爵令嬢レフカ・エミリーだった。目が覚めると私の周りを大人が囲っていた。婚約者の第一王子も男好きヒロインも無視します!今世はうーん小説にでも生きようかな〜と思ったらあれ?あの人は前世の推しでは!?地味令嬢のエミリーが知らず知らずのうちに戦ったり溺愛されたりするお話。 本当に駄文です。そんなものでも読んでお気に入り登録していただけたら嬉しいです!

【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!

桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。 「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。 異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。 初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!

ぽっちゃりな私は妹に婚約者を取られましたが、嫁ぎ先での溺愛がとまりません~冷酷な伯爵様とは誰のこと?~

柊木 ひなき
恋愛
「メリーナ、お前との婚約を破棄する!」夜会の最中に婚約者の第一王子から婚約破棄を告げられ、妹からは馬鹿にされ、貴族達の笑い者になった。 その時、思い出したのだ。(私の前世、美容部員だった!)この体型、ドレス、確かにやばい!  この世界の美の基準は、スリム体型が前提。まずはダイエットを……え、もう次の結婚? お相手は、超絶美形の伯爵様!? からの溺愛!? なんで!? ※シリアス展開もわりとあります。

いじめられ続けた挙げ句、三回も婚約破棄された悪役令嬢は微笑みながら言った「女神の顔も三度まで」と

鳳ナナ
恋愛
伯爵令嬢アムネジアはいじめられていた。 令嬢から。子息から。婚約者の王子から。 それでも彼女はただ微笑を浮かべて、一切の抵抗をしなかった。 そんなある日、三回目の婚約破棄を宣言されたアムネジアは、閉じていた目を見開いて言った。 「――女神の顔も三度まで、という言葉をご存知ですか?」 その言葉を皮切りに、ついにアムネジアは本性を現し、夜会は女達の修羅場と化した。 「ああ、気持ち悪い」 「お黙りなさい! この泥棒猫が!」 「言いましたよね? 助けてやる代わりに、友達料金を払えって」 飛び交う罵倒に乱れ飛ぶワイングラス。 謀略渦巻く宮廷の中で、咲き誇るは一輪の悪の華。 ――出てくる令嬢、全員悪人。 ※小説家になろう様でも掲載しております。

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

処理中です...