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馬車は走って
とりあえず王都での伯爵の家
「着きましたねぇ お疲れでしょう」
「そうだな
飛んで来るより時間がかかるけど
メルと一緒だから 有意義な時間だった」
馬車を降りるときも
必ずエスコートするハリ―
「ふふふ それなら良かったですわ」
もうハリ―のエスコートにも馴れたメルベル
タウンハウスで働いてくれてる
使用人に
「お部屋へ荷物をお願いできますか」
と話しかけ
「馬車1台分あるんですが………すみません」
と 申し訳なさそうに付け加える
その日は時間も遅く 夕食をとって
大人しく各自の部屋で休んだ
翌朝
朝食に食堂で全員集まると
伯爵が
「ハリ―様
先に知り合いに約束をしております
そちらに行って話をした後に
王宮へ向かい
陛下との話し合いに望みます」
「分かった」
そして 前の宰相のもとへ
「ようこそいらっしゃいました
ここでは目立ちます
奥へ」
と元宰相 エドモンド
「こちらにどうぞ」
案内されて奥の部屋に
「失礼する」
「先程は挨拶もいたしませず
申し訳ございませんでした
ハロルド様
元宰相のエドモンドでございます
この度は
メルベル嬢とのご婚約
おめでとうございます」
「ありがとう
しかし どういうことだ
まるで
見張りか何か居るような口調だったが」
「はい 疑い深い陛下は
少しでも不審なことがあれば
すぐに捕まえ 牢獄に入れてしまいます
既に何人も 捕まっております」
「エドモンド 陛下はそんなにも酷いのか?」
伯爵
「あぁ まず最初に捕まったのが
宮廷医達
口実は 前国王を死なせた過失の罪だ
これは自分のやった毒殺
私はそう見ているが この証拠を医師団が
持っていると見ての行動だな
既に数名殺されている
口封じだ
あと政治的力のあるものも
自分にへつらう者以外は 消そうとしている
独裁者」
「なんてことだ
やはり 陛下は ロバートは毒殺されたのか
書面で聞くのも危ないと思い
直に聞くまではと 我慢していたが…」
「間違いないだろう
即効性の毒 時間が経てば
毒の痕跡が出てくるから
すぐに火葬したのだろう」
「くそ!それで王妃様や他のお子さまは?」
「流石に 直ぐに牢獄はまずいと思ったか
離宮に閉じ込めている
食事もまともに与えられていないらしい
何かこじつけて 処刑もあり得る」
ハリ―が
「酷いな 独裁者とはそんなものだが……
さて 確かにタイミングが悪いが
話し合いをしないと 反対に漬け込まれそうだ
あらゆる事を想定しての 準備を……は無理だな
まぁ 出来るだけの準備はしておこう」
「そうですね メルベルになにかあったら……」
「あぁ そんな事をしてみろ 国ごと 廃墟にしてやる」
かなり怖い話ばかり聞いていたので
少し顔色が悪かったのか
「メル 顔色が悪いよ
今までの話で 怖がらせてしまったね
大丈夫だよ 僕が守るから」
「ハリ― 大丈夫よ ありがとう」
「話しも一応聞きましたし
王宮へ参りましょうか」
「私は同行しない方がいいだろう
十分注意しておけよ
もしも 何かあったら 仲間に声をかけて
私も動く」
「分かった そうならないように注意はするがな」
そう言い残して
馬車に乗り込み 元宰相宅をあとに
それと 同時に走り出した馬に 誰も気づいて
いなかった
とりあえず王都での伯爵の家
「着きましたねぇ お疲れでしょう」
「そうだな
飛んで来るより時間がかかるけど
メルと一緒だから 有意義な時間だった」
馬車を降りるときも
必ずエスコートするハリ―
「ふふふ それなら良かったですわ」
もうハリ―のエスコートにも馴れたメルベル
タウンハウスで働いてくれてる
使用人に
「お部屋へ荷物をお願いできますか」
と話しかけ
「馬車1台分あるんですが………すみません」
と 申し訳なさそうに付け加える
その日は時間も遅く 夕食をとって
大人しく各自の部屋で休んだ
翌朝
朝食に食堂で全員集まると
伯爵が
「ハリ―様
先に知り合いに約束をしております
そちらに行って話をした後に
王宮へ向かい
陛下との話し合いに望みます」
「分かった」
そして 前の宰相のもとへ
「ようこそいらっしゃいました
ここでは目立ちます
奥へ」
と元宰相 エドモンド
「こちらにどうぞ」
案内されて奥の部屋に
「失礼する」
「先程は挨拶もいたしませず
申し訳ございませんでした
ハロルド様
元宰相のエドモンドでございます
この度は
メルベル嬢とのご婚約
おめでとうございます」
「ありがとう
しかし どういうことだ
まるで
見張りか何か居るような口調だったが」
「はい 疑い深い陛下は
少しでも不審なことがあれば
すぐに捕まえ 牢獄に入れてしまいます
既に何人も 捕まっております」
「エドモンド 陛下はそんなにも酷いのか?」
伯爵
「あぁ まず最初に捕まったのが
宮廷医達
口実は 前国王を死なせた過失の罪だ
これは自分のやった毒殺
私はそう見ているが この証拠を医師団が
持っていると見ての行動だな
既に数名殺されている
口封じだ
あと政治的力のあるものも
自分にへつらう者以外は 消そうとしている
独裁者」
「なんてことだ
やはり 陛下は ロバートは毒殺されたのか
書面で聞くのも危ないと思い
直に聞くまではと 我慢していたが…」
「間違いないだろう
即効性の毒 時間が経てば
毒の痕跡が出てくるから
すぐに火葬したのだろう」
「くそ!それで王妃様や他のお子さまは?」
「流石に 直ぐに牢獄はまずいと思ったか
離宮に閉じ込めている
食事もまともに与えられていないらしい
何かこじつけて 処刑もあり得る」
ハリ―が
「酷いな 独裁者とはそんなものだが……
さて 確かにタイミングが悪いが
話し合いをしないと 反対に漬け込まれそうだ
あらゆる事を想定しての 準備を……は無理だな
まぁ 出来るだけの準備はしておこう」
「そうですね メルベルになにかあったら……」
「あぁ そんな事をしてみろ 国ごと 廃墟にしてやる」
かなり怖い話ばかり聞いていたので
少し顔色が悪かったのか
「メル 顔色が悪いよ
今までの話で 怖がらせてしまったね
大丈夫だよ 僕が守るから」
「ハリ― 大丈夫よ ありがとう」
「話しも一応聞きましたし
王宮へ参りましょうか」
「私は同行しない方がいいだろう
十分注意しておけよ
もしも 何かあったら 仲間に声をかけて
私も動く」
「分かった そうならないように注意はするがな」
そう言い残して
馬車に乗り込み 元宰相宅をあとに
それと 同時に走り出した馬に 誰も気づいて
いなかった
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