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「ハリ―様 」
「メルもう大丈夫?」
「えぇ ご心配をおかけしました
申し訳ありません」
「大丈夫なったら 良かった」
そう言いながらも
膝を抱えて こちらを見ない
今日会ったばかりだけど
(小さいときは抜いて)
ずっと 絡んでっていうか
まとわりついてたから
なんか 物足りない?
寂しいのかな?
私
「ハリ―様 お元気が ありませんね?」
ハリ―様の前に立って 顔を覗きこむ
プイ
顔を反らされた
追いかけて そちらがわから 覗きこむ
ジト目で見られた
「やめてくれる?」
「なにをですか?」
「なにって!」
「ハリ―様が 私の質問に答えて下さらないからです」
「うっ!」
「いかがなさったのですか?
お元気が無いようなので
皆が心配しておりますよ」
「そうか………」
「あと 先程は 申し訳ありません
ちょっとビックリしてしまいました
ハリ―様の背中にのって と
思ったら 少し怖かったのです」
少しの間があって
「はぁ
そうだよね
普通は 人間だったら 怖いよね
でも僕は
メルを乗せて 飛べる!
って
自分が勝手に浮かれてただけ
それなのにメルが倒れちゃったら
メルは僕と一緒に飛ぶのが
嫌なんだって
ふて腐れて
でも
一人でよく 考えたら
メルの事を考えてない
自分勝手さに
自分で嫌になって
ゴメン メル」
まぁ 自己嫌悪
公子様だから もっと 自分勝手な方かと………
私こそ 申し訳ないわ
「ハリ―様
ありがとうございます
私の事 考えてくれて
お優しいですね」
「優しかったら メルは僕の事好き?」
好き!と いきなり聞かれても
なんて お答えすれば…!
家族の好きとも違うだろうし
どうしましょう
「ゴメン またやっちゃった
答えに困るよね
いいよ 無理に答えなくても
拗ねたりしないから」
「あの ハリ―様
即答出来ないのは
嫌いとかではないです
恥ずかしいのもありますし
あの……
男の方が 好きと……思った経験が無いので
えっと まだ分からないのです
すみません」
「じゃあ 僕の事嫌いじゃないんだね
迷惑とか思ったりしてない?」
「嫌いではございませんし
つがいの存在を知っても
ハリ―様は 私に会うのを我慢されてきたのでしょう?
その お心を知っているので
迷惑ではなく
こちらこそ
ありがとうございます
と
お待たせして 申し訳ありません
の 気持ちが 正直なところですわ」
「そうかぁ
ありがとう 正直に話してくれて
でも 僕と空を飛ぶのも 考えてくれると
嬉しいな
無理にとは言わない」
空を飛ぶのか……
「背中にと言うことですわね……
せめて 篭とかあれば……」
「そうか!
篭があったら 少しは安心するね」
「そうですわね
そのままでは 怖いです やはり」
少しは 苦笑いで 答える
「伯爵に相談してみよう」
あら
お元気になられて
良かったわ
「では ハリ―様
お部屋を出て 皆さんの所に行かれますか?」
「そうだね 皆に心配かけたことを 謝らないと」
「はい では 参りましょう」
「ああ」
そして 私の手をとって
エスコートされつつ 皆さんが集まっているところに 行きました
「メルもう大丈夫?」
「えぇ ご心配をおかけしました
申し訳ありません」
「大丈夫なったら 良かった」
そう言いながらも
膝を抱えて こちらを見ない
今日会ったばかりだけど
(小さいときは抜いて)
ずっと 絡んでっていうか
まとわりついてたから
なんか 物足りない?
寂しいのかな?
私
「ハリ―様 お元気が ありませんね?」
ハリ―様の前に立って 顔を覗きこむ
プイ
顔を反らされた
追いかけて そちらがわから 覗きこむ
ジト目で見られた
「やめてくれる?」
「なにをですか?」
「なにって!」
「ハリ―様が 私の質問に答えて下さらないからです」
「うっ!」
「いかがなさったのですか?
お元気が無いようなので
皆が心配しておりますよ」
「そうか………」
「あと 先程は 申し訳ありません
ちょっとビックリしてしまいました
ハリ―様の背中にのって と
思ったら 少し怖かったのです」
少しの間があって
「はぁ
そうだよね
普通は 人間だったら 怖いよね
でも僕は
メルを乗せて 飛べる!
って
自分が勝手に浮かれてただけ
それなのにメルが倒れちゃったら
メルは僕と一緒に飛ぶのが
嫌なんだって
ふて腐れて
でも
一人でよく 考えたら
メルの事を考えてない
自分勝手さに
自分で嫌になって
ゴメン メル」
まぁ 自己嫌悪
公子様だから もっと 自分勝手な方かと………
私こそ 申し訳ないわ
「ハリ―様
ありがとうございます
私の事 考えてくれて
お優しいですね」
「優しかったら メルは僕の事好き?」
好き!と いきなり聞かれても
なんて お答えすれば…!
家族の好きとも違うだろうし
どうしましょう
「ゴメン またやっちゃった
答えに困るよね
いいよ 無理に答えなくても
拗ねたりしないから」
「あの ハリ―様
即答出来ないのは
嫌いとかではないです
恥ずかしいのもありますし
あの……
男の方が 好きと……思った経験が無いので
えっと まだ分からないのです
すみません」
「じゃあ 僕の事嫌いじゃないんだね
迷惑とか思ったりしてない?」
「嫌いではございませんし
つがいの存在を知っても
ハリ―様は 私に会うのを我慢されてきたのでしょう?
その お心を知っているので
迷惑ではなく
こちらこそ
ありがとうございます
と
お待たせして 申し訳ありません
の 気持ちが 正直なところですわ」
「そうかぁ
ありがとう 正直に話してくれて
でも 僕と空を飛ぶのも 考えてくれると
嬉しいな
無理にとは言わない」
空を飛ぶのか……
「背中にと言うことですわね……
せめて 篭とかあれば……」
「そうか!
篭があったら 少しは安心するね」
「そうですわね
そのままでは 怖いです やはり」
少しは 苦笑いで 答える
「伯爵に相談してみよう」
あら
お元気になられて
良かったわ
「では ハリ―様
お部屋を出て 皆さんの所に行かれますか?」
「そうだね 皆に心配かけたことを 謝らないと」
「はい では 参りましょう」
「ああ」
そして 私の手をとって
エスコートされつつ 皆さんが集まっているところに 行きました
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