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次の日には ケイとユイの両親が戻ってきた

「ケイ!ユイ!」
「「お父さん!お母さん!」」
「お前達が無事か ずっと母さんと心配してたんだ 良かった 良かった」
「うん 色々あって この家に戻ってきて そしたら お姉ちゃんが助けてくれたんだ」

来栖の側にいき
「聖女様 子供達を 救ってくださり ありがとうございます!本当にありがとうございます!」
「いえ 困っているときは お互い様ですし ケイ君もユイちゃんも よくお手伝い……いいえ 働いてくれましたよ すごく助かりました」
「なんと お礼をしたらよいのか……」
「お礼はいりません 二人の側に居てあげてください あと この家を 買わせていただいているのです 診療所にしてしまっているので 先々はお返しするとしても 王宮に行かなければならないとのことで すぐにお返し出来ません 留守のあいだ 住んでいただく事は出来ますか?」
「宜しいのですか?」
「はい 診療は出来ませんが 薬を求めて来る方のために お休み擦るわけにはいかないので 薬だけ 売ってもらっても大丈夫ですか? 在庫は沢山あるので あとはケイ君が分かると思います」
「僕 わかるよ」
「じゃ お願いできるかな?」
「分かった!」
「ありがとうございます なにからなにまで」
「わたしも ジョシュアさんに助けてもらって 今 ここにいます お互い様なのです」


「来栖!いくぞ~~~」
「はぁ~~い」

「お姉ちゃん お兄ちゃん いってらっしゃい」
「お留守番頼むわね」
「はい!」


馬車が動きだした


見送りをしていた ケイの父親が
「ジョシュア様って 確か 王子様じゃなかったか?」
「そうなの?」
「前 うちに出入りしていた 商人が言っていた気がする……」







「王都って 遠いんですか?」
「馬車なら1日かからない 馬なら半日過ぎかな だから お昼をとって  夜は王宮に泊まるよ」
「私 礼儀作法なんて 出来ませんよ」
「あぁ そこは伝えてるから 大丈夫」
「ジョシュア様て……」
「?」
「いえ なんでもないです」

なんとなく 王族に近いのか  公爵家とか貴族でも上なのかなとか思ってしまう


途中 お昼をとってまた 出発

ジョシュア様と日本の事を話ながら 馬車はすすんだ

「何度聞いても 面白いな 」
「懐かしいに 変わりつつあるんですけどもね 家族に会いたいです ケイ君達の再会を見たら 余計にそう思っちゃいました」
「それは 無理もない だけど 来栖 こっちには 俺が居るのを忘れないで」
そういって ジョシュアが 来栖の肩を引き寄せる

そうなんだよね 彼氏いない歴 人生そのまんまの 私に こんな 滅茶苦茶イケメンの彼氏が………お母さんなんて 知ったら もう毎日家に呼ぶだろうし お父さんは……認めたくないけど やっぱり認めて 仲良くなるまで 時間かかりそう   架純は付きまとって 観察しそうだし……ふふふ  なつかしいなぁ 会いたいなあ

「どうした?」
「いえ うちの家族が  ジョシュアさんに あったら どんな 反応するだろうと思って 想像してました ふふふ」

「そうやって 楽しそうにしているところをみると 家族の仲はいいんだろうな」

「そうですね のんびりお父さんと しっかりお母さん  ちょこまか妹って 感じですね」
「俺も 会ってみたかったが………先に来栖が 俺の家族に会う事になるし」
「先に………でも もう会えないですよ……え!ジョシュアさんの 家族に会う?え?聞いてませんが?」
「だって  王都に行くんだよ?会うでしょ?」
「はっ!そうですね!て いうか ジョシュアさんのご家族って……」
「うちは 親父に お袋 きょうだい多数」
「そんなに いらっしゃるんですか?」
「一夫多妻なんだよ 俺と同じ 母親なのは 妹が1人いるけど 結婚して 隣の国にいるから あんまり 会えないけど  あ  ちなみに俺の母親は 聖女なんだ」
「え~~~!そうなんですか?」
「あぁ しかも この国の守護をかけてるから 国で一番の聖女」
「それじゃ!あまり 寿命がって 前 話してくれましたよね?」
「そうだな……でも 仕方ない 力が無くなってしまったら……それを分かっているから 親父も一番大事にしているよ」
「そうなんですか……」
「お! 来栖 もうそろそろ 着くぞ 王都に」


    
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