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「すいません もう診療は終わりました」

「お願いします 胸が 胸が  あぁ!」


バタバタ 

「どうしたんですか?」
来栖が走ってきて 診療を始めた

「お姉ちゃん お兄ちゃんに駄目って言われてるじゃないか」

「でも 胸が……って」
「そう 胸がワクワクするよ!あははは」

ぐっと 腕を後ろに回され  首を腕で絞められる

「お姉ちゃん!」
「く………ケ  イ  く……」
「ダリアお姉ちゃん!ダリアお姉ちゃん!」
「どうした!キサマ何してる!はなせ!」

「離せと言われて 離すかよ!バカか!」

「ケイ!叫べ 助けを!」
「うん!」 

ケイが走って行こうとすると 
ナイフが投げられケイの前の地面に突き刺さった 一瞬ケイの足が止まる

その間に 当て身を受けて 来栖が気を失う

ダリアが ナイフを持ち 相手に近づいていったが  反対にナイフを投げられ 避けたとたんに 相手が走り出した 

「誰か~~~~~~~!助けて~~~~!」
ケイが叫ぶと 警護で立っていた二人が 敵に走り出した  来栖を抱えながらも 敵は警護の二人よりも 早く駆け抜けていった 
ダリアも同じく敵を追いかけて行ったが 叶わず ネックレスをちぎって 敵に投げつけた   破裂したが 敵はそのまま走り去った

「ジョシュア様とセバスチャンさんに連絡!」
「はい!」
「お姉ちゃん……お姉ちゃん…… お姉ちゃんが……ヒック  うぇ~~ん!」
「ユイ 泣くな!お姉ちゃんは 絶対帰ってくるから!ヒックヒック お姉ちゃん」

「ダリア!敵は!」
「ジョシュア様申し訳ございません 追跡は出来る様にはしております!今なら行けます!」
「すぐに行け マ―ガレットも一緒に!」
「はっ!」
「セバスチャン! 親父に連絡 1個大隊借りたいって サムを鉱山に 半数を使え セバスチャンは カイルの屋敷押さえろ  細かい指示は出さない 自分で考えて行動せよ ダリア達のフォローは 俺がやる  ロイここで情報把握 以上」


「お兄ちゃん お姉ちゃん戻ってくる?」
「戻ってくる 絶対連れて帰ってくるから待ってろ!お利口さんにしてろ!」
「うん!」


「ダリア!どっちだ!先に行け!」
「はい!」

3人で 追跡をする
「ジョシュア様 右!」
「左!」
「真っ直ぐ 近いです!」

「居ました!」
「よし! 分かれろ!」
「「はい!」」
左右の道に二人は分かれていく
ジョシュアは犯人と距離を詰めていく

「チッ!来やがったか」

「来栖―――!」


ヒィヒィ~ン!
「仕方ねぇな!ジョシュア~~~!」
「カイル~~~~!キサマ!」


二人とも 馬を降りて向き合う
来栖は下に降ろされて置かれている
まだ 意識はない


「なんなんだぁ?あぁ~~?お前惚れてンの?この子に?」
「お前に関係ねぇだろ 返せよ 来栖」
「はぁ?こんな いい聖女いねぇだろ  お前1人じめは まずいんじゃない?ずるくない?」
「だったら 拐うのかよ 賊かよ お前 王族の誇りもないな」
「おやおや それをお前が言うのか フフフ

剣の闘いが始まった


どうしても 奴が 来栖から離れない

「ジョシュア様!」
ダリアが 出てきた!

カイルが少し気をとられて ダリアに向いた  空かさず 俺も近づく 

マ―ガレットは?


目でかくにんすると  いた!

隠れて隙を伺っている


よし!いく!

「ダリア!遠慮は要らない!やるぞ!」
「はい!」
「おいおい 二人ががりかよ 恥ずかしくないのか?」
「ほざけ!」


二対一だが 関係ない


ジリジリ来栖から 離していく 
何度も何度も ダリアと攻めていく 
少しでも 少しでも離れるように


打ち合うこと3分も経っただろうか

少しは距離が出来た 

「ダリア いくぞ!」
「りょうかいです~~!」

二人で余力を使って 攻めて攻めて

打ち返すのに いっぱいになり 余裕が無くなった 瞬間!

マ―ガレットが飛び出て 来栖を連れ去る

「く!まだいたのか!」

「確保!」

よし 

「ダリア やれ!」
「はっ!」
何か カイルに投げつけた
弾けた

「く! なんだこ……れ……は…」
「睡眠玉だよ ねとけ」


ジョシュアとダリアは先に防御の布をつける

煙が消えた所で マ―ガレットが出てきた
来栖の意識が戻って ジョシュアが駆け寄る

「来栖!」
「ジョシュアさん!」

これでもかと 来栖を抱き締める
「痛い……ですって……」
「来栖が 言うこと聞かないから!どれだけ どれだけ心配したか………!」
「ごめんなさい」


ツンツン
「ジョシュア様 あの~~甘々なところ申し訳ありませんが  捕まえないんですか?」
「捕まえとけ ガチガチに」
「ガチガチオッケーです!」

ガチガチ ガチガチ ガチガチ
「捕まえました!」

「よし ひとまず 帰るぞ」
「はい」




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