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つかぬ事を……
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「奥様 サイラスさんをお連れしました」
「入って頂戴」
侍女さんに連れられて 奥様リザ様の所にやってきた
「下がっていいわよ」
「はい」
パタン
「さぁアラン君 座って頂戴」
「ありがとうございます」
「今日も届けてくれて ありがとう
昨日切らしてしまって あ~あって
思っていたのよ カミラも辞めてしまうし?」
「クリスティーナ様にも 喜んでいただけたようで 僕も嬉しい限りです」
「カミラが辞めて クリスティーナは少し落ち込んでいますのよ?」
「ゔ それに関しては予想外だったのですが カミラがクリスティーナ嬢の脅威になるかもしれないと思い 慰労金を持たせて辞めさせました 申し訳ございませんでした」
「脅威とは?」
「無意識だと思われますが 私に好意を持ち始めていたのではないかと思いました
実際 かなりの間クリスティーナ嬢には会えていなかったのですが 今日は会えましたし カミラが敢えて私の存在を隠したのかと思われます それがエスカレートすると クリスティーナ嬢に危害を与えるかもしれないと思いました」
「そう そうだったのね
なら 早いに越したことは無かったけれど もう次は誰も送り込まないでちょうだいね」
「二度と致しません」
「というか 普通のお子様はそんな事は やらないんですけれどもね」
「すみません 教えを請うたのが あの方々だったので……」
「まぁ そうなるわね」
「あの リザ様 つかぬ事を……」
「噂かしら?」
「ゔ ご明察でございます」
「そうねぇ アンジェリカは おぼえてる?」
「はい 何回か 王族会議の時に ラインハルト様とご一緒にお会いしております」
「その ラインハルトとアンジェリカを争っていたのが 今のオリオン国王」
「はい そう教えていただきました」
「あと ついでにブレシア公爵筆頭に
グリド王国からサウル王国への 編入の事は?」
「はいそれも」
「あれはね アンジェリカを得るために
ラインハルト様が仕掛けたのよ?まぁ前国王様のご協力もあったけれど」
「え!かっけー!あっ!申し訳ございません」
「まぁヘタレ……でしたけどね
それで 結果国土と産業を無くしたグリド王国だったけれど オリオン国王がかなり頑張って来られて 国も落ち着き出したのね だから ご自分の想いを思い出されたのでしょうね でも今更アンジェリカを妃には 出来ない なら?」
「アンジェリカ様に近い クリスティーナ嬢を王太子妃に……正式な打診があったのですか?」
正解を聞きたくて 慌てるアラン
嘘だと何も無いと リザに言ってほしかった 安心するために
ところが
「そこは言えないわ」
「リザ様!」
リザが一呼吸おいて
「アラン君 落ち着きなさい」
「あっ……申し訳ございません…」
「ただ サイラスは卒業する時期を考えることね」
リザがアドバイスをくれる
あぁ 見放されているわけでは無い
少し落ち着いて 考えれる
「……分かりました 周りと相談します」
「そうね じゃ 気をつけてね」
「リザ様ありがとうございます では」
「入って頂戴」
侍女さんに連れられて 奥様リザ様の所にやってきた
「下がっていいわよ」
「はい」
パタン
「さぁアラン君 座って頂戴」
「ありがとうございます」
「今日も届けてくれて ありがとう
昨日切らしてしまって あ~あって
思っていたのよ カミラも辞めてしまうし?」
「クリスティーナ様にも 喜んでいただけたようで 僕も嬉しい限りです」
「カミラが辞めて クリスティーナは少し落ち込んでいますのよ?」
「ゔ それに関しては予想外だったのですが カミラがクリスティーナ嬢の脅威になるかもしれないと思い 慰労金を持たせて辞めさせました 申し訳ございませんでした」
「脅威とは?」
「無意識だと思われますが 私に好意を持ち始めていたのではないかと思いました
実際 かなりの間クリスティーナ嬢には会えていなかったのですが 今日は会えましたし カミラが敢えて私の存在を隠したのかと思われます それがエスカレートすると クリスティーナ嬢に危害を与えるかもしれないと思いました」
「そう そうだったのね
なら 早いに越したことは無かったけれど もう次は誰も送り込まないでちょうだいね」
「二度と致しません」
「というか 普通のお子様はそんな事は やらないんですけれどもね」
「すみません 教えを請うたのが あの方々だったので……」
「まぁ そうなるわね」
「あの リザ様 つかぬ事を……」
「噂かしら?」
「ゔ ご明察でございます」
「そうねぇ アンジェリカは おぼえてる?」
「はい 何回か 王族会議の時に ラインハルト様とご一緒にお会いしております」
「その ラインハルトとアンジェリカを争っていたのが 今のオリオン国王」
「はい そう教えていただきました」
「あと ついでにブレシア公爵筆頭に
グリド王国からサウル王国への 編入の事は?」
「はいそれも」
「あれはね アンジェリカを得るために
ラインハルト様が仕掛けたのよ?まぁ前国王様のご協力もあったけれど」
「え!かっけー!あっ!申し訳ございません」
「まぁヘタレ……でしたけどね
それで 結果国土と産業を無くしたグリド王国だったけれど オリオン国王がかなり頑張って来られて 国も落ち着き出したのね だから ご自分の想いを思い出されたのでしょうね でも今更アンジェリカを妃には 出来ない なら?」
「アンジェリカ様に近い クリスティーナ嬢を王太子妃に……正式な打診があったのですか?」
正解を聞きたくて 慌てるアラン
嘘だと何も無いと リザに言ってほしかった 安心するために
ところが
「そこは言えないわ」
「リザ様!」
リザが一呼吸おいて
「アラン君 落ち着きなさい」
「あっ……申し訳ございません…」
「ただ サイラスは卒業する時期を考えることね」
リザがアドバイスをくれる
あぁ 見放されているわけでは無い
少し落ち着いて 考えれる
「……分かりました 周りと相談します」
「そうね じゃ 気をつけてね」
「リザ様ありがとうございます では」
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