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「カミラ」から「オリビア」
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「オリビア……」
「カミラ」は その名前を呟き 心臓がドキドキとなってしまう
「そう オリビア
もうカミラからオリビアに変わるんだよ
というか 戻るんだよ」
アランに お役御免を言い渡された
どうしよう 何がいけなかったの?
何かやっちゃった?
ぐるぐると頭の中で色んな事を思い出しつつ 顔の表情が難しいものになっていた
「えっと オリビア?
百面相?顔の筋肉をほぐしているとか?」
「えっ?はっ!そんなにですか?」
両手で顔を挟むと
「いや もっと面白い顔になってるよ フフフ」
アランもロイも苦笑い
「何か 勘違いしているかもしれないけど 別にオリビアが失敗したとかじゃないからね?」アランが優しくニッコリと笑って
オリビアに話しかけた
「あっ 違うのですか?」
「うん」
「えっ?では何故ですか?」
「さっきさ お菓子食べてさ 久しぶり~懐かしいって 思ったでしょ?」
「ええ 思いました………?」
「なんか オリビアに長い事お仕事頼んでたからね もう5年かな?」
「そうですね 15の年からですので
今20ですから」
「そう オリビアの一番楽しい時間を
僕は奪ってしまって お願い事をしてもらったわけで もう20ってなったらさ
お嫁さんになっててもおかしくないじゃない?」
そう言われてみればと 同い年の友達や
年下の友達で結婚していないのは
ホントに少ない
「はぁ まぁ ですね…でも!」
「うん 責任感の強いオリビアなら
続けさせてくれって言うだろうけど
1度 長いお休みと纏まったお金をあげるから 故郷に帰ってほしい」
「アラン様!そんな……」
「オリビアの家族もまってるんじゃないかな?」
「……っ!」
確かにこの5年は帰っていない
両親にお給金の仕送りと手紙は 送ってはいるが 下の弟や妹達も大きくなっただろう 皆大きくなって働き手が増えたから
生活も楽になったから 帰っておいでとも
手紙にあった
でも アラン様のお側で働きたい
その気持ちもあるのは確かな事
「でね 暫くお休みして それでも
また 僕の所で働きたいって言うなら
また来てくれたらいいよ」
「アラン様……でも クリスティーナ様のお側には 誰も居なくなりますよ?」
「うん 僕もそろそろ 本決まりで
クリスティーナを貰おうと まぁ
婚約までには たどり着きたくて」
「カミラ」は その名前を呟き 心臓がドキドキとなってしまう
「そう オリビア
もうカミラからオリビアに変わるんだよ
というか 戻るんだよ」
アランに お役御免を言い渡された
どうしよう 何がいけなかったの?
何かやっちゃった?
ぐるぐると頭の中で色んな事を思い出しつつ 顔の表情が難しいものになっていた
「えっと オリビア?
百面相?顔の筋肉をほぐしているとか?」
「えっ?はっ!そんなにですか?」
両手で顔を挟むと
「いや もっと面白い顔になってるよ フフフ」
アランもロイも苦笑い
「何か 勘違いしているかもしれないけど 別にオリビアが失敗したとかじゃないからね?」アランが優しくニッコリと笑って
オリビアに話しかけた
「あっ 違うのですか?」
「うん」
「えっ?では何故ですか?」
「さっきさ お菓子食べてさ 久しぶり~懐かしいって 思ったでしょ?」
「ええ 思いました………?」
「なんか オリビアに長い事お仕事頼んでたからね もう5年かな?」
「そうですね 15の年からですので
今20ですから」
「そう オリビアの一番楽しい時間を
僕は奪ってしまって お願い事をしてもらったわけで もう20ってなったらさ
お嫁さんになっててもおかしくないじゃない?」
そう言われてみればと 同い年の友達や
年下の友達で結婚していないのは
ホントに少ない
「はぁ まぁ ですね…でも!」
「うん 責任感の強いオリビアなら
続けさせてくれって言うだろうけど
1度 長いお休みと纏まったお金をあげるから 故郷に帰ってほしい」
「アラン様!そんな……」
「オリビアの家族もまってるんじゃないかな?」
「……っ!」
確かにこの5年は帰っていない
両親にお給金の仕送りと手紙は 送ってはいるが 下の弟や妹達も大きくなっただろう 皆大きくなって働き手が増えたから
生活も楽になったから 帰っておいでとも
手紙にあった
でも アラン様のお側で働きたい
その気持ちもあるのは確かな事
「でね 暫くお休みして それでも
また 僕の所で働きたいって言うなら
また来てくれたらいいよ」
「アラン様……でも クリスティーナ様のお側には 誰も居なくなりますよ?」
「うん 僕もそろそろ 本決まりで
クリスティーナを貰おうと まぁ
婚約までには たどり着きたくて」
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