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今回も
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コンコン
「アランです」
エドワードに言われたので
父上の執務室にセバスチャンを訪ねて行く
「入りなさい」
父上の声だ
「失礼いたします」
前を向くと机に向かう父上と
横に立つセバスチャンがいる
「アラン 今月もレイン公爵に茶葉を届けてほしい」
「アランぼっちゃま こちらに用意してございますよ」
毎回持って行く箱をセバスチャンが持ってきて渡してくれる
「路銀の方も入っておりますれば
ご確認されてくださいませ アランぼっちゃま」
「ん 分かったよ ただセバスチャン
もう成人もした事だし ぼっちゃまは辞めてくれないか」
「ふむ 失礼いたしました
では アラン坊っちゃんと お呼びするようにいたします」
「それは 違うだろ?セバスチャン」
全く 生まれた時から世話になっているから いつもからかわれている
「ところでアラン」
「はい 父上」
「今回もまだ アラン カサンドラと
名乗らないのかね?」
「ええ そのつもりです」
「成人もしたのだから クリスティーナ嬢に本名を明かして 求婚しても良いのではないか?」
「そうするのは簡単なんですけどね
クリスティーナの気持ちが僕に無いのに
婚姻を結んでもと 思いますし
エドワードがもう少し時間がかかるかと思うのですが 違いますか?」
「そうだなぁ 確かにエドワードの教育はまだかかるだろう しかし…クリスティーナ嬢の気持ちを確認したのかね?」
「父上 そ…それは まだですが
リザ様には 分かっていただいてますし
レイン公爵は……まだ 勝負に勝ててませんからね まずはそこを説き伏せないと」
「彼も分かってはいると思うのだが
リザ殿が味方なのは 有り難いことだな」
「はい!」
そういう父上と母上 そしてお祖父様達や陛下達 みんな味方してもらっている
ホントに有り難いよ
「では 気を付けて行ってきなさい
馬はいつもの様に シルフを連れて行ってよい」
「はい ありがとうございます
父上では 行ってまいります」
「帰りには 王都によって帰るように
お祖父様達や陛下達やその他諸々
お前に会いたいらしいからな」
「あはは かしこまりました」
そう言って 執務室を出た
それからは 母上に挨拶して
エドワードにも いつもの挨拶
頭をグワシグワシするんだけれど
物凄く嫌がられる
小さい時は喜んでくれて
「あにうえ~大好き~」
とかいって ぎゅ~っとかしてきてたのに
可愛かったなぁ
厩舎に行って ロイを探す
ロイはうちの軍馬の生産や体調管理をしている
そして僕が出掛ける時にはいつも
従者として付いてきてくれる
馬のことは勿論だけど 色々と世間の荒波?ってのに揉まれていて 僕が対処できない事にもすんなりと対処できる
剣の腕もなかなかなので 父上やセバスチャンの信頼を貰っている
「アラン様 お探しだとか?
御用でしたか?」
ロイが子馬を連れてやってきた
「うん いつもの茶葉のお届けだよ」
「そうですね かしこまりました
準備致しますので 少しだけお待ちいただいても?」
「勿論 その子も預かろう
母馬に戻せばいいかな?」
「はい ありがとうございます」
子馬を預けてロイは準備にいった
ブルブルと子馬が頭をふるので
「よしよし 今母親の所に連れて行ってあげるよ」
母馬が顔を出して子供の戻ってくるのをまっていたので すぐに分かった
「お待たせ 連れてきたよ
さあ お母さんに甘えておいで」
可愛いなぁ クリスティーナにも見せてあげたいなぁ とのほほんと考えていたら
「お待たせいたしました アラン様」
ロイが荷物を持ってやってきた
「早かったね じゃあ行こうか
シルフに乗っていける?」
「ええ 連れてきますね」
「ありがとう」
ロイが連れてきてくれたシルフに乗り
ロイも馬上の人に
「さぁ 行こう」
「はい」
「アランです」
エドワードに言われたので
父上の執務室にセバスチャンを訪ねて行く
「入りなさい」
父上の声だ
「失礼いたします」
前を向くと机に向かう父上と
横に立つセバスチャンがいる
「アラン 今月もレイン公爵に茶葉を届けてほしい」
「アランぼっちゃま こちらに用意してございますよ」
毎回持って行く箱をセバスチャンが持ってきて渡してくれる
「路銀の方も入っておりますれば
ご確認されてくださいませ アランぼっちゃま」
「ん 分かったよ ただセバスチャン
もう成人もした事だし ぼっちゃまは辞めてくれないか」
「ふむ 失礼いたしました
では アラン坊っちゃんと お呼びするようにいたします」
「それは 違うだろ?セバスチャン」
全く 生まれた時から世話になっているから いつもからかわれている
「ところでアラン」
「はい 父上」
「今回もまだ アラン カサンドラと
名乗らないのかね?」
「ええ そのつもりです」
「成人もしたのだから クリスティーナ嬢に本名を明かして 求婚しても良いのではないか?」
「そうするのは簡単なんですけどね
クリスティーナの気持ちが僕に無いのに
婚姻を結んでもと 思いますし
エドワードがもう少し時間がかかるかと思うのですが 違いますか?」
「そうだなぁ 確かにエドワードの教育はまだかかるだろう しかし…クリスティーナ嬢の気持ちを確認したのかね?」
「父上 そ…それは まだですが
リザ様には 分かっていただいてますし
レイン公爵は……まだ 勝負に勝ててませんからね まずはそこを説き伏せないと」
「彼も分かってはいると思うのだが
リザ殿が味方なのは 有り難いことだな」
「はい!」
そういう父上と母上 そしてお祖父様達や陛下達 みんな味方してもらっている
ホントに有り難いよ
「では 気を付けて行ってきなさい
馬はいつもの様に シルフを連れて行ってよい」
「はい ありがとうございます
父上では 行ってまいります」
「帰りには 王都によって帰るように
お祖父様達や陛下達やその他諸々
お前に会いたいらしいからな」
「あはは かしこまりました」
そう言って 執務室を出た
それからは 母上に挨拶して
エドワードにも いつもの挨拶
頭をグワシグワシするんだけれど
物凄く嫌がられる
小さい時は喜んでくれて
「あにうえ~大好き~」
とかいって ぎゅ~っとかしてきてたのに
可愛かったなぁ
厩舎に行って ロイを探す
ロイはうちの軍馬の生産や体調管理をしている
そして僕が出掛ける時にはいつも
従者として付いてきてくれる
馬のことは勿論だけど 色々と世間の荒波?ってのに揉まれていて 僕が対処できない事にもすんなりと対処できる
剣の腕もなかなかなので 父上やセバスチャンの信頼を貰っている
「アラン様 お探しだとか?
御用でしたか?」
ロイが子馬を連れてやってきた
「うん いつもの茶葉のお届けだよ」
「そうですね かしこまりました
準備致しますので 少しだけお待ちいただいても?」
「勿論 その子も預かろう
母馬に戻せばいいかな?」
「はい ありがとうございます」
子馬を預けてロイは準備にいった
ブルブルと子馬が頭をふるので
「よしよし 今母親の所に連れて行ってあげるよ」
母馬が顔を出して子供の戻ってくるのをまっていたので すぐに分かった
「お待たせ 連れてきたよ
さあ お母さんに甘えておいで」
可愛いなぁ クリスティーナにも見せてあげたいなぁ とのほほんと考えていたら
「お待たせいたしました アラン様」
ロイが荷物を持ってやってきた
「早かったね じゃあ行こうか
シルフに乗っていける?」
「ええ 連れてきますね」
「ありがとう」
ロイが連れてきてくれたシルフに乗り
ロイも馬上の人に
「さぁ 行こう」
「はい」
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