2 / 27
ちっちゃな頃から
しおりを挟む
「クリスティーナ」
胸に仕舞ってある 特別な贈り物のハンカチにそっと手をやって 送り主の名前を呟く
「兄上 またですか?」
ちっ
「今 舌打ちしたでしょ?
駄目ですよ 王族であり辺境伯の嫡男なんですから 普段からしていると 気をつけていても 出ちゃうんですよ?わかってます?」
「(・д・)チッ」
堂々としてやった これでどうだ!
「悪ガキですか……」
「エドワード 僕はガキではない」
「そういうところが 子供なんですよ
去年成人をしているにも 拘わらず」
ヤレヤレと小声とジェスチャー
「それで 何か用か」
面倒くさくなったので 早めに立ち去りたい 僕が立ち去らないで こいつが立ち去れば良い話なのだが
「ああ セバスチャンが探していたんです 高齢だから余り歩かせるのもどうかと思って 兄上が居そうな所の検討はたい分かってましたから 僕が来たんです」
初めからそれだけ言えば良いものを
フッ
「分かったよ」
スッと前髪を上にかき上げ 返事をした
「では あっ ポケットの上にホコリが……」
手を出してきたので 体を捻り
ポケットに触らせないようにした
「ホントに あなたって人は…
バレなきゃ良いですね クリスティーナ嬢に その本性が」
「フフフ バレるようなヘマはしないよ
安心したまえ」
「ヤレヤレと ではセバスチャンの用件聞いてくださいね 父上の執務室に居ますから 早く行ってあげてください」
「分かったよ」
「お願いします」
しっしっさとジェスチャーをして
やっと一人きりになると
胸のポケットを軽く押さえ
愛しい人の名をまた 呟く
「クリスティーナ」
胸に仕舞ってある 特別な贈り物のハンカチにそっと手をやって 送り主の名前を呟く
「兄上 またですか?」
ちっ
「今 舌打ちしたでしょ?
駄目ですよ 王族であり辺境伯の嫡男なんですから 普段からしていると 気をつけていても 出ちゃうんですよ?わかってます?」
「(・д・)チッ」
堂々としてやった これでどうだ!
「悪ガキですか……」
「エドワード 僕はガキではない」
「そういうところが 子供なんですよ
去年成人をしているにも 拘わらず」
ヤレヤレと小声とジェスチャー
「それで 何か用か」
面倒くさくなったので 早めに立ち去りたい 僕が立ち去らないで こいつが立ち去れば良い話なのだが
「ああ セバスチャンが探していたんです 高齢だから余り歩かせるのもどうかと思って 兄上が居そうな所の検討はたい分かってましたから 僕が来たんです」
初めからそれだけ言えば良いものを
フッ
「分かったよ」
スッと前髪を上にかき上げ 返事をした
「では あっ ポケットの上にホコリが……」
手を出してきたので 体を捻り
ポケットに触らせないようにした
「ホントに あなたって人は…
バレなきゃ良いですね クリスティーナ嬢に その本性が」
「フフフ バレるようなヘマはしないよ
安心したまえ」
「ヤレヤレと ではセバスチャンの用件聞いてくださいね 父上の執務室に居ますから 早く行ってあげてください」
「分かったよ」
「お願いします」
しっしっさとジェスチャーをして
やっと一人きりになると
胸のポケットを軽く押さえ
愛しい人の名をまた 呟く
「クリスティーナ」
40
お気に入りに追加
101
あなたにおすすめの小説
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
前世軍医だった傷物令嬢は、幸せな花嫁を夢見る
花雨宮琵
恋愛
侯爵令嬢のローズは、10歳のある日、背中に刀傷を負い生死の境をさまよう。
その時に見た夢で、軍医として生き、結婚式の直前に婚約者を亡くした前世が蘇る。
何とか一命を取り留めたものの、ローズの背中には大きな傷が残った。
“傷物令嬢”として揶揄される中、ローズは早々に貴族女性として生きることを諦め、隣国の帝国医学校へ入学する。
背中の傷を理由に六回も婚約を破棄されるも、18歳で隣国の医師資格を取得。自立しようとした矢先に王命による7回目の婚約が結ばれ、帰国を余儀なくされる。
7人目となる婚約者は、弱冠25歳で東の将軍となった、ヴァンドゥール公爵家次男のフェルディナンだった。
長年行方不明の想い人がいるフェルディナンと、義務ではなく愛ある結婚を夢見るローズ。そんな二人は、期間限定の条件付き婚約関係を結ぶことに同意する。
守られるだけの存在でいたくない! と思うローズは、一人の医師として自立し、同時に、今世こそは愛する人と結ばれて幸せな家庭を築きたいと願うのであったが――。
この小説は、人生の理不尽さ・不条理さに傷つき悩みながらも、幸せを求めて奮闘する女性の物語です。
※この作品は2年前に掲載していたものを大幅に改稿したものです。
(C)Elegance 2025 All Rights Reserved.無断転載・無断翻訳を固く禁じます。
モブ転生とはこんなもの
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
あたしはナナ。貧乏伯爵令嬢で転生者です。
乙女ゲームのプロローグで死んじゃうモブに転生したけど、奇跡的に助かったおかげで現在元気で幸せです。
今ゲームのラスト近くの婚約破棄の現場にいるんだけど、なんだか様子がおかしいの。
いったいどうしたらいいのかしら……。
現在筆者の時間的かつ体力的に感想などを受け付けない設定にしております。
どうぞよろしくお願いいたします。
他サイトでも公開しています。
ゆるふわな可愛い系男子の旦那様は怒らせてはいけません
下菊みこと
恋愛
年下のゆるふわ可愛い系男子な旦那様と、そんな旦那様に愛されて心を癒した奥様のイチャイチャのお話。
旦那様はちょっとだけ裏表が激しいけど愛情は本物です。
ご都合主義の短いSSで、ちょっとだけざまぁもあるかも?
小説家になろう様でも投稿しています。
嫌われ王妃の一生 ~ 将来の王を導こうとしたが、王太子優秀すぎません? 〜
悠月 星花
恋愛
嫌われ王妃の一生 ~ 後妻として王妃になりましたが、王太子を亡き者にして処刑になるのはごめんです。将来の王を導こうと決心しましたが、王太子優秀すぎませんか? 〜
嫁いだ先の小国の王妃となった私リリアーナ。
陛下と夫を呼ぶが、私には見向きもせず、「処刑せよ」と無慈悲な王の声。
無視をされ続けた心は、逆らう気力もなく項垂れ、首が飛んでいく。
夢を見ていたのか、自身の部屋で姉に起こされ目を覚ます。
怖い夢をみたと姉に甘えてはいたが、現実には先の小国へ嫁ぐことは決まっており……
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる