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それぞれの春
魔王と勇者 1
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ニッパラダンジョン24階層
管理局の戦闘員や、ある程度の力量のある探索者の中で、魔王ダダルーヤ討伐の為に「感応度極振りができる人間」を10人集め、彼らを鍛えながら、少しずつ前線基地を押し上げ続けてきた。
今や管理局の支店は、10階層から18階層までの各階層に作られている。
ダダルーヤさえ現れなければ、と言う前提条件は付くものの、「感応度極振り部隊」と一緒に鍛えてきた他の管理局員たちも、18階層の魔物と対等以上に戦うことができるようになっていた。
期せずして、ニッパラダンジョン街の戦力は底上げされていたのである。
だが、魔王となったダダルーヤは、彼に挑む者たちにとって、更に脅威の存在になっていた。
彼に見つかれば、彼の魔法に耐えられないレベルの人間はまたたく間にバタバタと倒れてしまう。
彼の《スリープ》は、既に単に眠らされる程度のレベルのものでは無く、強力な麻酔と変わらない力を持つまでに至っていたのだ。
眠りに落とされ、ダンジョンから退却させられずに魔物の餌食となってしまった管理局員が8人、探索者が7人、の計15人。
ダダルーヤの魔法で眠りに落ちてもダンジョンから救出された者たちもいるが、そのまま目を覚まさない者の数は更に多く、既に24人になっている。
魔法の威力が強いせいか、はたまた呪いの域まで達してしまっているのか。眠りから自力で目覚めることができない者が多い。ここまでに眠ったまま呼吸が止まってしまった者は7人。ただ、その7人は幸運な事に全員蘇生させる事に成功している。
蘇生に成功した7人のうち6人は、魔王ダダルーヤ討伐隊から外れることを志願し、それはすんなりと受理された。心が折れてしまった人間が討伐隊に与えるネガティブな影響は小さくはないだろうし、そもそも、魔王の《スリープ》に耐えられない者は足手まといになる確率が高いのだからこれでいいのだ。
討伐の参加人数が減ってしまった事自体は問題だが、それよりも、まだ目を覚まさない17人をどうするか、が、管理局の大きな悩みの種になっていた。点滴を与えることで眠ったまま生かす事はできているのだが、一旦「死亡」させて蘇生すべきか、自然回復を待つかで意見が別れていた。
死亡状態からの蘇生には、時にペナルティが発生するためだ。
だが、強制的に窒息死をさせれば、即座に蘇生の為の手当てをする事ができるし、回復の為に待機させる人員を減らす事ができる。
魔王ダダルーヤとの戦いを早く終わらせる為には、できる限り効率的にいきたいところではあるが、道徳的に反対する者も多く、結果的に眠ったままの者の数はなかなか減らないのだった。
「魔王ってさ、ダンジョンの奥深くでどっしり構えて待ってるもんだと思ってたんだけどなぁ」
「何を今更」
「何を今更、か。なんかそんな言葉が出てくるくらい長い付き合いになっちゃったな」
「そうかもねー」
「悪者退治してすぐに終わる話だと思ってたのに、実はアッキーやシュゴリンと因縁のあった相手で」
「性質の悪いスペルキャスターだと思ってたら「魔王」だもんね」
「まあ、《勇者》がいるんだから、《魔王》がいてもおかしくはないんだけどさ」
他のメンバーと少し距離をおいて、オーバーウォーカーことベイガーと、中央警備隊・後方攻撃部隊の火炎系魔術師のアッキーは地面に座り、壁に背中をついて気楽な感じで話をしていた。
勇者隊用に都合してもらったコーヒーを飲みながら、一時の休憩中だ。
風系のスペルキャスターのミイレーク、治癒と防御系のスペルキャスターのディアッル、剣士のヤマキンの三人は、周りを警戒しつつ、立ったままである。
「よしっ、じゃあそろそろ交代しよう。ミイレーク、コーヒーでもクッキーでもなんでも好きな物食べていいからね。食事くらいケチらないで英気を養おう」
「ありがとうございます。勇者オーバーウォーカー」
ミイレークの相変わらずな丁寧な返事に、少し苦笑いをしながらも手を上げて答えるベイガー。
毎回、わざわざ「ちゃんと食べろ」と言わないと、ミイレークは質素な食事で済ませようとするので、このやり取りが発生するのである。
休む時は休む。食べる時は食べる。
そうしなければ、いつ、魔王の急襲が来るか分からない緊張続きの探索を続けられないと、ベイガーは考えていた。
まあ、ディアッルは食べ過ぎな気もするのだけど。
本当、丁度いいとか、普通に、と言うのが一番難しいなと思う。
そこら辺に関して、あの人は飄々と淡々と、肩の力は抜け過ぎなくらい抜いてて、遊びを入れながらやってたんだな、と思いだす。
ただ、自分のことには無頓着なのに、その反面、周りにいる人のことは必要以上に心配するから、絶対に一人でいる方が気楽な人なんだとも思う。
ダンジョンウォーカーなんて呼ばれて、スタンピードから街を救って、実質的にサイクロプスを倒したのも彼だったと言うし、イナワシロのダンジョンブレイクまでやってのけた。
《勇者》という職業は僕のものだけど、「勇者」や「英雄」という称号は彼にこそ相応しいんだろうなと、改めて考えてみれば、僕でもそう思う。
でも、一気にレベルアップさせてもらって彼に追いついた……いや、彼を追い越したと思った僕は勘違いをしてしまっていた。
そして、誰も僕の方を向いてくれない事に怒りを覚え、彼に嫉妬してしまった。
実力の評価や名声は、自分で自分に対して行うものじゃないのだと言うことがようやっと分かった。
そういうものに無頓着な彼が、周りから信頼を得ていく姿を、僕は見ていたはずなのに……
「ベイガー油断しすぎだっちゅーのよっ!」
「ボオッ!」と音を立てて炎の矢がベイガーの後ろから、彼の右腕のそばを通り過ぎ、彼の正面に現れたブラックオクタママンキーにタタタタタッと突き刺さり、そして大きく燃え上がった。
アッキーの《ファイアアロー3》だ。
幾本もの炎の矢が一匹の体中に突き刺さって、燃えだした猿型の魔物がよろめいた所に、ベイガーの大剣がとどめを刺す。
アッキーの声に我に返ったベイガーは、もはや無意識レベルで魔物を屠ったのだった。
「あー……あれだ。僕、ちゃんと気がついてたよ?」
そう言いながら、吹き出してくる汗に焦りつつも、まだ潜んでいた残りのブラックオクタママンキー四匹を一気に片付けた。
「へ~、そうなんだあ? ベイガーちゃんはごめんなさいも言えないのね~?」
更に吹き出してくる汗を感じて、ベイガーは「ごめんなさい」と謝ることにしたのだった。
管理局の戦闘員や、ある程度の力量のある探索者の中で、魔王ダダルーヤ討伐の為に「感応度極振りができる人間」を10人集め、彼らを鍛えながら、少しずつ前線基地を押し上げ続けてきた。
今や管理局の支店は、10階層から18階層までの各階層に作られている。
ダダルーヤさえ現れなければ、と言う前提条件は付くものの、「感応度極振り部隊」と一緒に鍛えてきた他の管理局員たちも、18階層の魔物と対等以上に戦うことができるようになっていた。
期せずして、ニッパラダンジョン街の戦力は底上げされていたのである。
だが、魔王となったダダルーヤは、彼に挑む者たちにとって、更に脅威の存在になっていた。
彼に見つかれば、彼の魔法に耐えられないレベルの人間はまたたく間にバタバタと倒れてしまう。
彼の《スリープ》は、既に単に眠らされる程度のレベルのものでは無く、強力な麻酔と変わらない力を持つまでに至っていたのだ。
眠りに落とされ、ダンジョンから退却させられずに魔物の餌食となってしまった管理局員が8人、探索者が7人、の計15人。
ダダルーヤの魔法で眠りに落ちてもダンジョンから救出された者たちもいるが、そのまま目を覚まさない者の数は更に多く、既に24人になっている。
魔法の威力が強いせいか、はたまた呪いの域まで達してしまっているのか。眠りから自力で目覚めることができない者が多い。ここまでに眠ったまま呼吸が止まってしまった者は7人。ただ、その7人は幸運な事に全員蘇生させる事に成功している。
蘇生に成功した7人のうち6人は、魔王ダダルーヤ討伐隊から外れることを志願し、それはすんなりと受理された。心が折れてしまった人間が討伐隊に与えるネガティブな影響は小さくはないだろうし、そもそも、魔王の《スリープ》に耐えられない者は足手まといになる確率が高いのだからこれでいいのだ。
討伐の参加人数が減ってしまった事自体は問題だが、それよりも、まだ目を覚まさない17人をどうするか、が、管理局の大きな悩みの種になっていた。点滴を与えることで眠ったまま生かす事はできているのだが、一旦「死亡」させて蘇生すべきか、自然回復を待つかで意見が別れていた。
死亡状態からの蘇生には、時にペナルティが発生するためだ。
だが、強制的に窒息死をさせれば、即座に蘇生の為の手当てをする事ができるし、回復の為に待機させる人員を減らす事ができる。
魔王ダダルーヤとの戦いを早く終わらせる為には、できる限り効率的にいきたいところではあるが、道徳的に反対する者も多く、結果的に眠ったままの者の数はなかなか減らないのだった。
「魔王ってさ、ダンジョンの奥深くでどっしり構えて待ってるもんだと思ってたんだけどなぁ」
「何を今更」
「何を今更、か。なんかそんな言葉が出てくるくらい長い付き合いになっちゃったな」
「そうかもねー」
「悪者退治してすぐに終わる話だと思ってたのに、実はアッキーやシュゴリンと因縁のあった相手で」
「性質の悪いスペルキャスターだと思ってたら「魔王」だもんね」
「まあ、《勇者》がいるんだから、《魔王》がいてもおかしくはないんだけどさ」
他のメンバーと少し距離をおいて、オーバーウォーカーことベイガーと、中央警備隊・後方攻撃部隊の火炎系魔術師のアッキーは地面に座り、壁に背中をついて気楽な感じで話をしていた。
勇者隊用に都合してもらったコーヒーを飲みながら、一時の休憩中だ。
風系のスペルキャスターのミイレーク、治癒と防御系のスペルキャスターのディアッル、剣士のヤマキンの三人は、周りを警戒しつつ、立ったままである。
「よしっ、じゃあそろそろ交代しよう。ミイレーク、コーヒーでもクッキーでもなんでも好きな物食べていいからね。食事くらいケチらないで英気を養おう」
「ありがとうございます。勇者オーバーウォーカー」
ミイレークの相変わらずな丁寧な返事に、少し苦笑いをしながらも手を上げて答えるベイガー。
毎回、わざわざ「ちゃんと食べろ」と言わないと、ミイレークは質素な食事で済ませようとするので、このやり取りが発生するのである。
休む時は休む。食べる時は食べる。
そうしなければ、いつ、魔王の急襲が来るか分からない緊張続きの探索を続けられないと、ベイガーは考えていた。
まあ、ディアッルは食べ過ぎな気もするのだけど。
本当、丁度いいとか、普通に、と言うのが一番難しいなと思う。
そこら辺に関して、あの人は飄々と淡々と、肩の力は抜け過ぎなくらい抜いてて、遊びを入れながらやってたんだな、と思いだす。
ただ、自分のことには無頓着なのに、その反面、周りにいる人のことは必要以上に心配するから、絶対に一人でいる方が気楽な人なんだとも思う。
ダンジョンウォーカーなんて呼ばれて、スタンピードから街を救って、実質的にサイクロプスを倒したのも彼だったと言うし、イナワシロのダンジョンブレイクまでやってのけた。
《勇者》という職業は僕のものだけど、「勇者」や「英雄」という称号は彼にこそ相応しいんだろうなと、改めて考えてみれば、僕でもそう思う。
でも、一気にレベルアップさせてもらって彼に追いついた……いや、彼を追い越したと思った僕は勘違いをしてしまっていた。
そして、誰も僕の方を向いてくれない事に怒りを覚え、彼に嫉妬してしまった。
実力の評価や名声は、自分で自分に対して行うものじゃないのだと言うことがようやっと分かった。
そういうものに無頓着な彼が、周りから信頼を得ていく姿を、僕は見ていたはずなのに……
「ベイガー油断しすぎだっちゅーのよっ!」
「ボオッ!」と音を立てて炎の矢がベイガーの後ろから、彼の右腕のそばを通り過ぎ、彼の正面に現れたブラックオクタママンキーにタタタタタッと突き刺さり、そして大きく燃え上がった。
アッキーの《ファイアアロー3》だ。
幾本もの炎の矢が一匹の体中に突き刺さって、燃えだした猿型の魔物がよろめいた所に、ベイガーの大剣がとどめを刺す。
アッキーの声に我に返ったベイガーは、もはや無意識レベルで魔物を屠ったのだった。
「あー……あれだ。僕、ちゃんと気がついてたよ?」
そう言いながら、吹き出してくる汗に焦りつつも、まだ潜んでいた残りのブラックオクタママンキー四匹を一気に片付けた。
「へ~、そうなんだあ? ベイガーちゃんはごめんなさいも言えないのね~?」
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