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イナワシロレイクダンジョン
6 錬金術と付与魔術
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「今後の為に、呪い系の付与魔法への対策アイテムを作っておきたいから、暫く時間をくれないか」
俺は二人にそうお願いすると、こちらこそお願いしますと逆に頭を下げられてしまった。
「できるかぎり手伝いますから何でも言ってくださいね」
そう言ってくれたヌーコには、精神力の回復力を促進するお香の入手と、原料などの調査をお願いした。
「あたしは?」
そう言ったマヨイには図書館での調べものをお願いさせてもらった。
それから、他にもダンジョン内のアイテムで呪いを受けた人がいないかを探ってもらえないかとお願いしたのだが。
「分かった。それはヌーコと一緒にやる」
まあ、そうなるよねー、という返事が返ってきた。
ヌーコの負担が増えてしまうけど、二人揃って行動してくれた方が安心なので、逆に良かったかとも思う。
効率ばかりが正解じゃないだろう。たぶん。
うん。
それで、俺はその日から精神力を消費しては回復するという生活を続けることになった。
特に面倒なのは精神力乾電池だ。
注いだ精神力の10分の1しか蓄電(?)できないし、精神力を注ぐ時間が空き過ぎると受け付けなくなるし。
更に赤小魔石には5点まで、黄小魔石には15点までしか蓄えることができなくて、その許容量を超えた瞬間に石が割れて貯めてた精神力は霧散してしまう。
本当は青小魔石に何点入れられるか確認したいんだけど、それはもっと時間がある時に試そうと思う。
とりあえず、最初の二日間は寝る間を惜しんで15点の精神力乾電池を2個作った。
その後は、悪意のある魔法が付与された物に触れた場合に、その効果を弾く効果を付与する為に色々と試した。
でも、頭の悪い俺じゃ、色々と条件を付けても望むような効果を付与することができなかった。
ただ、ヌーコが持ってきてくれた情報のおかげで、まったく別の方向から対応策となるアイテムを作ることが出来た。
それがこの魔石を薄く小さく加工して作ったレンズだ。
ちなみにだが、加工は俺がやったわけじゃない。
少しばかり手先が器用になってる自覚はあるが、流石にそこまではできない。
これは街の《錬金術師》に依頼して作ってもらったものだ。
ヌーコがアブクマの街の一角に新たに出来ていた魔術師商会を覗いてきて、そこで魔石自体を加工して指輪にしたり、クリスタルアートの様に犬や白鳥の形に加工してるのをいくつか買ってきたのがきっかけだった。
メガネに魔石を付けても思ったような効果を付与できなかった俺は、その《錬金術師》に魔石を加工してもらう事にしたのだった。
そして出来上がったのがメガネ用レンズ2枚と、コンタクトレンズ6枚だ。
加工の報酬は青小魔石をレンズと同じ数だけ8個だった。
青小魔石の管理局による買取は1個5万円だ。
実際に出回る価格はきっと数十万はするだろう。
エネルギー源としての効果がどれほどあるかは分からないが、このアブクマでは17階層以降に潜れる探索者は限られてるから値段が跳ね上がってるんだと思う。
一応、管理局には魔術師ギルドへの作業依頼料として青小魔石で支払いをする旨は報告しておいた。
そうしたら、支払いの時に立ち会いの人が来たりしてかなり面倒なことになった。
ただ、青小魔石の流通価格で払うのは厳しいから、もし、次に頼む時があった場合も、面倒だけどこの手順が必要になるんだろうなと思っている。
ちなみに、加工してくれた《錬金術師》には会うことができなかった。
思ってた以上の出来だったのでお礼を言いたかったのだけど、その人の身の安全を守る為に必要なことだと言われたら、それ以上は何も言えなかった。
でだ。
俺がこれで何を作ったかと言えば、
このレンズを通してみた物に魔法が付与されていれば光って見える。
何かを強要する効果が付与がされているものは赤く光って見える。
触れたら離せない効果が付与されているものは赤く光って見える。
装備者にダメージを与える効果が付与されているものは赤く光って見える。
このレンズは装着者が望まない限り勝手に外れない。
という内容の物だ。
何かを強要する魔法石、触れたら離れなくなる魔法石、その両方の効果と別の効果を付与した魔法石を作って、レンズがちゃんと動作するか確認した。
もちろん、テスト用に作った魔法石も念の為効果の確認はしてある。
「この石に触っても1分間椅子から立たなかったら、1つだけなんでも言うことを聞く、っていう条件でテストに付き合ってくれないか?」
俺がそう言うと、マヨイもヌーコも「やる」「やります」とすぐに応えてくれた。
これは俺にとっても結構命懸けなテストのお願いだったのだ。
なら自分でテストすればいいじゃない? とそう思われるだろうが、《付与術師》の能力なのか、自分で作った物だと、負の効果を耐えようと思うだけで呪文が浮かび上がってきてしまってすぐに解除できてしまうのだ。
恐ろしい話だが、また18階層に行ってあの呪われたハルバードがあったなら、どうなるか試してみたいような気はしてる。
他人……ダンジョン(?)が付与した魔法の効果を自力で打ち敗れるのかどうか。
打ち敗れなかった時のことを考えると危なくて試せないけど。
と、話が逸れた。
テストに協力してもらうのはどちらか一人だけで良かったんだけど、この状況でそんな事を言えるはずもなく。
結局、二人に順番に試してもらうことになった。
一応、二人にはコンタクトを一枚だけ装着してもらう。
俺はテーブルに置いた何個かの石を指差して、何色に光って見えるかを聞いていった。
「これは?」
「赤」
「赤です」
「これは?」
「白」
「白です」
「これは?」
「光ってない?」
「光ってないです」
「これは?」
「赤」
「赤ですね」
なるほど、と思う。
「じゃあ、これから触ってもらう石は赤く光って見えたこれなんだけど、これを手に持ったら、そのまま1分間椅子に座り続けていてほしい」
「なんでも?」
「ん?」
「1つならなんでも言うことを聞いてくれるんですか?」
「ああ、そういうことか。んー、まあ死ねとかそういうのはだめだけどな。俺にできることなら」
「逃げないでね?」
「約束ですよ?」
「も、もちろんだよ。それでどっちからやってくれる?」
マヨイとヌーコは見つめ合い、そして頷きあって……
「「じゃあ私から」」
言葉はなくても分かりあえてるのかと思っていたら……俺は昔の芸人のように、腰掛けたベッドからズッコケ落ちたのだった。
俺は二人にそうお願いすると、こちらこそお願いしますと逆に頭を下げられてしまった。
「できるかぎり手伝いますから何でも言ってくださいね」
そう言ってくれたヌーコには、精神力の回復力を促進するお香の入手と、原料などの調査をお願いした。
「あたしは?」
そう言ったマヨイには図書館での調べものをお願いさせてもらった。
それから、他にもダンジョン内のアイテムで呪いを受けた人がいないかを探ってもらえないかとお願いしたのだが。
「分かった。それはヌーコと一緒にやる」
まあ、そうなるよねー、という返事が返ってきた。
ヌーコの負担が増えてしまうけど、二人揃って行動してくれた方が安心なので、逆に良かったかとも思う。
効率ばかりが正解じゃないだろう。たぶん。
うん。
それで、俺はその日から精神力を消費しては回復するという生活を続けることになった。
特に面倒なのは精神力乾電池だ。
注いだ精神力の10分の1しか蓄電(?)できないし、精神力を注ぐ時間が空き過ぎると受け付けなくなるし。
更に赤小魔石には5点まで、黄小魔石には15点までしか蓄えることができなくて、その許容量を超えた瞬間に石が割れて貯めてた精神力は霧散してしまう。
本当は青小魔石に何点入れられるか確認したいんだけど、それはもっと時間がある時に試そうと思う。
とりあえず、最初の二日間は寝る間を惜しんで15点の精神力乾電池を2個作った。
その後は、悪意のある魔法が付与された物に触れた場合に、その効果を弾く効果を付与する為に色々と試した。
でも、頭の悪い俺じゃ、色々と条件を付けても望むような効果を付与することができなかった。
ただ、ヌーコが持ってきてくれた情報のおかげで、まったく別の方向から対応策となるアイテムを作ることが出来た。
それがこの魔石を薄く小さく加工して作ったレンズだ。
ちなみにだが、加工は俺がやったわけじゃない。
少しばかり手先が器用になってる自覚はあるが、流石にそこまではできない。
これは街の《錬金術師》に依頼して作ってもらったものだ。
ヌーコがアブクマの街の一角に新たに出来ていた魔術師商会を覗いてきて、そこで魔石自体を加工して指輪にしたり、クリスタルアートの様に犬や白鳥の形に加工してるのをいくつか買ってきたのがきっかけだった。
メガネに魔石を付けても思ったような効果を付与できなかった俺は、その《錬金術師》に魔石を加工してもらう事にしたのだった。
そして出来上がったのがメガネ用レンズ2枚と、コンタクトレンズ6枚だ。
加工の報酬は青小魔石をレンズと同じ数だけ8個だった。
青小魔石の管理局による買取は1個5万円だ。
実際に出回る価格はきっと数十万はするだろう。
エネルギー源としての効果がどれほどあるかは分からないが、このアブクマでは17階層以降に潜れる探索者は限られてるから値段が跳ね上がってるんだと思う。
一応、管理局には魔術師ギルドへの作業依頼料として青小魔石で支払いをする旨は報告しておいた。
そうしたら、支払いの時に立ち会いの人が来たりしてかなり面倒なことになった。
ただ、青小魔石の流通価格で払うのは厳しいから、もし、次に頼む時があった場合も、面倒だけどこの手順が必要になるんだろうなと思っている。
ちなみに、加工してくれた《錬金術師》には会うことができなかった。
思ってた以上の出来だったのでお礼を言いたかったのだけど、その人の身の安全を守る為に必要なことだと言われたら、それ以上は何も言えなかった。
でだ。
俺がこれで何を作ったかと言えば、
このレンズを通してみた物に魔法が付与されていれば光って見える。
何かを強要する効果が付与がされているものは赤く光って見える。
触れたら離せない効果が付与されているものは赤く光って見える。
装備者にダメージを与える効果が付与されているものは赤く光って見える。
このレンズは装着者が望まない限り勝手に外れない。
という内容の物だ。
何かを強要する魔法石、触れたら離れなくなる魔法石、その両方の効果と別の効果を付与した魔法石を作って、レンズがちゃんと動作するか確認した。
もちろん、テスト用に作った魔法石も念の為効果の確認はしてある。
「この石に触っても1分間椅子から立たなかったら、1つだけなんでも言うことを聞く、っていう条件でテストに付き合ってくれないか?」
俺がそう言うと、マヨイもヌーコも「やる」「やります」とすぐに応えてくれた。
これは俺にとっても結構命懸けなテストのお願いだったのだ。
なら自分でテストすればいいじゃない? とそう思われるだろうが、《付与術師》の能力なのか、自分で作った物だと、負の効果を耐えようと思うだけで呪文が浮かび上がってきてしまってすぐに解除できてしまうのだ。
恐ろしい話だが、また18階層に行ってあの呪われたハルバードがあったなら、どうなるか試してみたいような気はしてる。
他人……ダンジョン(?)が付与した魔法の効果を自力で打ち敗れるのかどうか。
打ち敗れなかった時のことを考えると危なくて試せないけど。
と、話が逸れた。
テストに協力してもらうのはどちらか一人だけで良かったんだけど、この状況でそんな事を言えるはずもなく。
結局、二人に順番に試してもらうことになった。
一応、二人にはコンタクトを一枚だけ装着してもらう。
俺はテーブルに置いた何個かの石を指差して、何色に光って見えるかを聞いていった。
「これは?」
「赤」
「赤です」
「これは?」
「白」
「白です」
「これは?」
「光ってない?」
「光ってないです」
「これは?」
「赤」
「赤ですね」
なるほど、と思う。
「じゃあ、これから触ってもらう石は赤く光って見えたこれなんだけど、これを手に持ったら、そのまま1分間椅子に座り続けていてほしい」
「なんでも?」
「ん?」
「1つならなんでも言うことを聞いてくれるんですか?」
「ああ、そういうことか。んー、まあ死ねとかそういうのはだめだけどな。俺にできることなら」
「逃げないでね?」
「約束ですよ?」
「も、もちろんだよ。それでどっちからやってくれる?」
マヨイとヌーコは見つめ合い、そして頷きあって……
「「じゃあ私から」」
言葉はなくても分かりあえてるのかと思っていたら……俺は昔の芸人のように、腰掛けたベッドからズッコケ落ちたのだった。
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