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イナワシロレイクダンジョン
4 呪いのハルバード
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『レベルアップしました。強化する能力を選択してください』
実のところ17階層のマッピング、そして今ミノタウロスを倒すまでに10日程かかっていた。
ここまでにマヨイとヌーコはレベル37に上がっていたが、俺はレベル39のままだった。
ヌーコが心配していた経験値の差が無かった事に安心した。
やはりパーティーを組んでいるとお互いに認め合っていると経験値が当分割で入るのかもしれない。
さて。
二人に何も反応がないところを見ると、今回は俺だけがレベルアップしたようだ。
「レベルアップしたよ」
二人にそう伝えると、おめでとうの他に、また差が開くー、という一言も添えられた。
そのうちまたどこかでレベルキャップが来るだろうから、いずれは同じレベルになるだろうし気にすることはないと思うんだけどな。
「じゃあ、私は何かないかこの部屋を調べてみますね」
「あたしは少し休む」
「了解」
腕以外は痛くないらしいヌーコは空洞内を見て回るようだ。
マヨイは俺の横に来て、俺に寄りかかるように座った。
最近はこのくらいのことは許容できるようになってきている。
口に出して言うと怒られるから言わないが、まあ、かわいい妹の面倒を見てる気分だ。
「あっ」
「どうしたの?」
「ん? ああ、なんでもない。大丈夫」
やってしまった。
なんでもないことはない。
実は次のレベルアップでは精神力を増やそうと思っていたのに、つい癖で体力度を上げてしまったのだ。
これで体力度は26になった。
これのおかげで持久力、耐久力、防御力という数値化されてない能力がかなり上がっているみたいだから悪いことじゃないんだけど……仕方ない、次に地上に帰ったら今の精神力のままアレに取り掛かることにするか。
ちなみに技能点は7点になってしまった。
こちらも悪い癖で、勿体なくてなかなかスキルを獲得できないでいる。
最後に取ったのは《付与術師5》だ。
《付与術師》を5に上げたことで、付与魔法にかかる消費精神力が2分の1になっている。
だから実はもうアレを作る事ができるはずなんだけど、念の為、精神力を増やしてから試したいと考えていて……まあ、今回のレベルアップでも精神力を上げられなかったので、最悪ぶっ倒れるのも視野に入れている。
「きゃあ!」
そんな時だった。
ヌーコの悲鳴が聞こえてきたのは。
ばっと声の方を見ると、ヌーコがミノタウロスの残したハルバードを持ってこちらを振り向くところだった。
俺でも片手では持てなさそうなハルバードだ。ヌーコでは両手でも持てないんじゃないかと思うんだが、地面と水平になるように持てているようだ。
「ヌーコ? どうした?」
「なんか、へん」
ヌーコは俺の呼び掛けには答えず、何かを我慢するかのようにぷるぷると震えている。
マヨイが言うように、確かに何か様子がおかしい。
「に、げ、て……」
ヌーコが絞り出すようにそう言うと、彼女は俺たちに背中が見えるほど体を捻ってハルバードをスイングするような姿勢になった。
おいおい、まさか。
なんだか嫌な予感しかしないぞ。
俺は「アクセルブーストをコイルに」と念じてマヨイの肩に手をかけた。
「う……あああああああああああああああ!!」
まるでさっきのミノタウロスが振るったのと同じくらいのスピードでハルバードが俺とマヨイに向かって来た。
俺はマヨイの肩を地面に押し付けて、自分も頭が地面に付くくらい腰を前に倒した。
2、30センチ上をハルバードの先に付いた大きな斧が通り過ぎていき、その後に風圧が駆け抜けていった。
俺は《アクセルブースト》で加速されたスピードでヌーコに駆け寄り、彼女の後ろに回ってその両肩を掴んで揺らした。
「ヌーコ! どうした? 大丈夫か?」
しかし、ヌーコは「ううう」と言うだけで、俺の声が聞こえていないようだった。
そしてまた、俺が後ろにいるというのに、さっきと同じように体を捻り、ハルバードをスイングする体勢を作ろうとしていた。
一体何が起きているのか。
その疑問は、ヌーコが握っているハルバードを見た瞬間にようやっと理解することができた。
「付与解除! ああ違う、落ち着け、いや違くない、えーっとえーと……」
「このハルバードに付与されている効果をすべて解除する」
そう念じると頭に呪文が浮かび上がってきた。
ちくしょう、なんだかやたらと長いな!
いやそれどころじゃない!
早く呪文をクリアしないと!
俺はヌーコがハルバードを振れないように、彼女をきつく抱きしめながら呪文の完成を急いだ。
そして、それはなんとか成功した。
俺の指輪に付いている魔法石が一つピシッと音を立てて割れたのが分かった。
そして、俺は精神力を一気に大量消費した反動で気持ち悪くなってその場にへたり込む。
俺の拘束から放たれたヌーコもその場に力なく倒れ込んだ。
自分で使おうと思って使う18点と、発動させた呪文が強制的にもってく22点とでは、どうやら痛みがかなり違うようだった。
そう、さっきの付与魔法の解除にかかった消費精神力は22点だった。
最後にアクセルブーストを使った時点で残っていた精神力は11点だった。
じゃあ、なんで気を失わずに呪文が発動できたのかと言えば、それは砕けてしまった魔法石のおかげだった。
それは前に考えていた「精神力の乾電池」を実現した魔法石だった。
作るのが非常に効率が悪くて一つしか作ってなかったのだけど、それが役に立ってくれたってわけだ。
「ヌーコ……コイル、ヌーコは大丈夫?」
「ああ、大丈夫だ」
「何があったの?」
「そのハルバードのせいだよ。なんか呪われてたみたいだ」
「なんで大丈夫になったの?」
マヨイの悪い癖というか、不安になると可愛くなる面が顔を出してきてしまったようだ。
俺はなんとか体を起して地面に座り、マヨイにおいでおいでをした。
《身体強化》の反動でまだ痛むだろう体をおして、マヨイが俺の元にやってきたのでその肩を軽く抱いてあげた。
「もう大丈夫だから。呪いは解いたから安心してくれ」
「うん。分かった。もう大丈夫」
マヨイから震えが消え、声も言葉も元に戻ってほっとする。
マヨイが地面に倒れているヌーコの手からハルバードを手放させ、ヌーコの頭を俺が延ばしている太ももに乗せた。
そしてマヨイ自身は俺の横に座り直して寄りかかってきた。
俺は俺で、一気に精神力を消費した気持ち悪さと疲労で倒れそうなんだがな。
でも。
ヌーコの頭に手を置き、マヨイに寄りかかられている腕にその体温を感じながら、俺は俺でこの二人の存在に甘えているのかも知れないな。
そんなことを考えながら、気力が回復するまではこのままでいようと、そう思ったのだった。
実のところ17階層のマッピング、そして今ミノタウロスを倒すまでに10日程かかっていた。
ここまでにマヨイとヌーコはレベル37に上がっていたが、俺はレベル39のままだった。
ヌーコが心配していた経験値の差が無かった事に安心した。
やはりパーティーを組んでいるとお互いに認め合っていると経験値が当分割で入るのかもしれない。
さて。
二人に何も反応がないところを見ると、今回は俺だけがレベルアップしたようだ。
「レベルアップしたよ」
二人にそう伝えると、おめでとうの他に、また差が開くー、という一言も添えられた。
そのうちまたどこかでレベルキャップが来るだろうから、いずれは同じレベルになるだろうし気にすることはないと思うんだけどな。
「じゃあ、私は何かないかこの部屋を調べてみますね」
「あたしは少し休む」
「了解」
腕以外は痛くないらしいヌーコは空洞内を見て回るようだ。
マヨイは俺の横に来て、俺に寄りかかるように座った。
最近はこのくらいのことは許容できるようになってきている。
口に出して言うと怒られるから言わないが、まあ、かわいい妹の面倒を見てる気分だ。
「あっ」
「どうしたの?」
「ん? ああ、なんでもない。大丈夫」
やってしまった。
なんでもないことはない。
実は次のレベルアップでは精神力を増やそうと思っていたのに、つい癖で体力度を上げてしまったのだ。
これで体力度は26になった。
これのおかげで持久力、耐久力、防御力という数値化されてない能力がかなり上がっているみたいだから悪いことじゃないんだけど……仕方ない、次に地上に帰ったら今の精神力のままアレに取り掛かることにするか。
ちなみに技能点は7点になってしまった。
こちらも悪い癖で、勿体なくてなかなかスキルを獲得できないでいる。
最後に取ったのは《付与術師5》だ。
《付与術師》を5に上げたことで、付与魔法にかかる消費精神力が2分の1になっている。
だから実はもうアレを作る事ができるはずなんだけど、念の為、精神力を増やしてから試したいと考えていて……まあ、今回のレベルアップでも精神力を上げられなかったので、最悪ぶっ倒れるのも視野に入れている。
「きゃあ!」
そんな時だった。
ヌーコの悲鳴が聞こえてきたのは。
ばっと声の方を見ると、ヌーコがミノタウロスの残したハルバードを持ってこちらを振り向くところだった。
俺でも片手では持てなさそうなハルバードだ。ヌーコでは両手でも持てないんじゃないかと思うんだが、地面と水平になるように持てているようだ。
「ヌーコ? どうした?」
「なんか、へん」
ヌーコは俺の呼び掛けには答えず、何かを我慢するかのようにぷるぷると震えている。
マヨイが言うように、確かに何か様子がおかしい。
「に、げ、て……」
ヌーコが絞り出すようにそう言うと、彼女は俺たちに背中が見えるほど体を捻ってハルバードをスイングするような姿勢になった。
おいおい、まさか。
なんだか嫌な予感しかしないぞ。
俺は「アクセルブーストをコイルに」と念じてマヨイの肩に手をかけた。
「う……あああああああああああああああ!!」
まるでさっきのミノタウロスが振るったのと同じくらいのスピードでハルバードが俺とマヨイに向かって来た。
俺はマヨイの肩を地面に押し付けて、自分も頭が地面に付くくらい腰を前に倒した。
2、30センチ上をハルバードの先に付いた大きな斧が通り過ぎていき、その後に風圧が駆け抜けていった。
俺は《アクセルブースト》で加速されたスピードでヌーコに駆け寄り、彼女の後ろに回ってその両肩を掴んで揺らした。
「ヌーコ! どうした? 大丈夫か?」
しかし、ヌーコは「ううう」と言うだけで、俺の声が聞こえていないようだった。
そしてまた、俺が後ろにいるというのに、さっきと同じように体を捻り、ハルバードをスイングする体勢を作ろうとしていた。
一体何が起きているのか。
その疑問は、ヌーコが握っているハルバードを見た瞬間にようやっと理解することができた。
「付与解除! ああ違う、落ち着け、いや違くない、えーっとえーと……」
「このハルバードに付与されている効果をすべて解除する」
そう念じると頭に呪文が浮かび上がってきた。
ちくしょう、なんだかやたらと長いな!
いやそれどころじゃない!
早く呪文をクリアしないと!
俺はヌーコがハルバードを振れないように、彼女をきつく抱きしめながら呪文の完成を急いだ。
そして、それはなんとか成功した。
俺の指輪に付いている魔法石が一つピシッと音を立てて割れたのが分かった。
そして、俺は精神力を一気に大量消費した反動で気持ち悪くなってその場にへたり込む。
俺の拘束から放たれたヌーコもその場に力なく倒れ込んだ。
自分で使おうと思って使う18点と、発動させた呪文が強制的にもってく22点とでは、どうやら痛みがかなり違うようだった。
そう、さっきの付与魔法の解除にかかった消費精神力は22点だった。
最後にアクセルブーストを使った時点で残っていた精神力は11点だった。
じゃあ、なんで気を失わずに呪文が発動できたのかと言えば、それは砕けてしまった魔法石のおかげだった。
それは前に考えていた「精神力の乾電池」を実現した魔法石だった。
作るのが非常に効率が悪くて一つしか作ってなかったのだけど、それが役に立ってくれたってわけだ。
「ヌーコ……コイル、ヌーコは大丈夫?」
「ああ、大丈夫だ」
「何があったの?」
「そのハルバードのせいだよ。なんか呪われてたみたいだ」
「なんで大丈夫になったの?」
マヨイの悪い癖というか、不安になると可愛くなる面が顔を出してきてしまったようだ。
俺はなんとか体を起して地面に座り、マヨイにおいでおいでをした。
《身体強化》の反動でまだ痛むだろう体をおして、マヨイが俺の元にやってきたのでその肩を軽く抱いてあげた。
「もう大丈夫だから。呪いは解いたから安心してくれ」
「うん。分かった。もう大丈夫」
マヨイから震えが消え、声も言葉も元に戻ってほっとする。
マヨイが地面に倒れているヌーコの手からハルバードを手放させ、ヌーコの頭を俺が延ばしている太ももに乗せた。
そしてマヨイ自身は俺の横に座り直して寄りかかってきた。
俺は俺で、一気に精神力を消費した気持ち悪さと疲労で倒れそうなんだがな。
でも。
ヌーコの頭に手を置き、マヨイに寄りかかられている腕にその体温を感じながら、俺は俺でこの二人の存在に甘えているのかも知れないな。
そんなことを考えながら、気力が回復するまではこのままでいようと、そう思ったのだった。
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